注文住宅は、自分自身で好きなように仕様を決められます。一生の買い物なので、どのような家にするのか悩みどころですよね。
そこで悩むのがオプションです。欲しいオプションはあるものの、オプションをたくさんつけると値段が高くなってしまうのがネックですよね。
とはいえ、できるだけ多くのオプションや設備をつけたいものです。多ければ多いほど快適になりますよね。
そこでこのページでは、これから注文住宅のオプション選びで迷っている方のために、つけてよかったオプションランキングをご紹介します。
実際に家を建てた方の意見を参考にして、あなたの家づくりに役立ててください。
あればよかったオプション設備ランキング
予算が許せば、付けたいオプションには色々とあります。それらのランキング20項目を以下にピックアップしました。
一部には、ハウスメーカーの基本仕様としているものもあるかもしれません。また、家族構成や生活スタイルによっては必要のないものがあるかもしれませんが、参考にしてみてください。
- 太陽光発電システム
- オール電化
- IHコンロ
- 床暖房
- 断熱枠サッシ
- ウォークインクローゼット
- 電動シャッター
- 収納スペース
- 和室
- 脚が伸ばせる浴槽
- 室内物干し
- パントリー
- シューズクローク
- 各階トイレ
- ウッドデッキ
- 浴室暖房乾燥機
- ビルトイン食器洗浄乾燥機
- 対面キッチンカウンター
- スマートキー
- 宅配ボックス
以下からそれぞれに紹介していきます。
1位:太陽光発電
出典:http://kakaku.com/taiyoukou/system.html
太陽光発電システムをつける目的は、電気代を安くする、あるいは売電して収入を得る、と言うのが最大の利点です。
しかしこの数年、売電価格が年々下がっているニュースを目にしますね。では、これからも太陽光発電システムをつけるメリットはあるのでしょうか。
太陽光発電システムの設置初期費用は7〜10年ほどで回収できますので、その後の電気代がタダになることを考えれば、自己消費型のものでも十分にメリットがあります。
ある統計によると、2013年度の新築着工件数に対する太陽光発電システムの採用比率は30%超で、2014年度では40%ほどになっています。
いずれにしても、「いつかは太陽光発電システムが欲しい」と考えている場合、それまでに高い電気代を払い続けるのは無駄です。
新築時につけて早く設置費用を回収して、その後の電気代をタダにするほうがお得です。
後から設置することはできないため、余裕のある方は太陽光発電をつけることをおすすめします。
2位:オール電化
出典:http://nihon-cosmo.com/
オール電化のメリットには、ガスに比べて火災の危険が少ない、給湯や暖房が安くなる(深夜電力使用)などがあります。
また、CO2の排出がないため、「室内の空気が汚れない」というメリットもあります。
ただオール電化には、IHクッキングヒーターやエコキュート(ヒートポンプ式給湯器)などが必要になります。そのため、ガス併用に比べて初期費用は若干高くなります。
また、夜間に貯めておいたお湯を使い切り、昼間にお湯を沸かすと電気代が高くなると言う注意点もあります。
しかし、それらを考慮しても、その清潔感やスマートさは魅力的なものです。おしゃれなオール電化には憧れますよね。
オール電化には、IHクッキングヒーターなどに専用電源が必要になるため、後からオール電化とするのは難しく、工事費も高くなります。ですから、迷っている場合は、新築時にオール電化にしてしまいましょう。
なお、近年はガスによる高効率のエネファーム(発電・蓄熱)も普及してきていますので、ガス調理器との併用もできます。
料理は火を使いたいという方もいるため、ライフスタイルに応じて柔軟にオプションを選ぶようにしましょう。
3位:IHコンロ
オール電化ではIHコンロが必要です。上でも紹介したように火災の危険性が少ないため、子供や高齢者にも優しい調理器具です。
使用できる鍋類の制限はありますが、掃除のしやすさやスマートさも加わって採用するケースが増えています。
オール電化でなくてもIHクッキングヒーターにすることはできます。あなたのニーズに合ったオプション選びをしましょう。
4位:床暖房
出典:https://rinnai.jp/products/living/floor_heater/flh_sp_point
床暖房の快適さは誰もが認めるところですから、可能であればぜひとも付けたいオプションですね。
ただし、床暖房だけで家全体を温めるのは難しいため、エアコンとの併用が一般的です。また、床暖房は長時間運転で使用することが基本で、短い時間でオンオフを繰り返す場合には向いていません。
床暖房には、電気(電熱)式と温水式があり、同じ温水式でもヒートポンプで給湯するものとガスで給湯するものがあります。
参考までにランニングコスト比較の一般的な評価では、温水式電気(ヒートポンプ)<温水式ガス<電気ヒーター式の順に高くなっています。
しかし、初期費用のコスト比較では、電気ヒーター式<温水式ガス<温水式電気(ヒートポンプ)となり逆転していますので選択が難しいですね。
いずれにしても床暖房は、エアコンやファンヒーターに比べて、室温が均質になり、空気が汚れることもありません。
人に優しい床暖房は、特に子供がいる家庭ではおすすめです。
冬場に寒いフローリングを歩くのは嫌ですよね。床暖房にして暖かい床を素足で歩きましょう。
5位:断熱枠サッシ
出典:https://www.ykkap.co.jp/products/window/freming_j/merit/
最近の住宅の窓には、少なくともペアガラスサッシの採用が一般的になっています。
単なるペアガラスサッシでも断熱サッシ呼ばれている場合もありますが、サッシ枠までを断熱構造としているものがおすすめです。
サッシ枠を断熱構造としているものはオプションとなる場合が多いのですが、断熱枠サッシとすることのメリットは価格以上のものがあります。
上の写真は、一般サッシ枠のペアガラス窓と、断熱サッシ枠とペアガラス窓との結露状態を比較したものです。
写真のように、断熱サッシ枠では完全にではありませんが、結露を最小限にしてくれます。
結露は、雨漏り同様に住宅を劣化させる最大のもので、単に仕上げ剤のカビや腐食だけでなく、放置していると骨組みまで劣化させてしまいます。
このように、断熱枠サッシは住宅の基本性能に関係してきますから、オプション選択の中でも優先順位の高いものでおすすめです。
6位:ウォーキングクローゼット
出典:https://www.frescohome.co.jp/blog/iebiyori/article/article_45.html
ウォークインクローゼットも人気のあるアイテムです。
子供室などの個室には壁付けのクローゼット、そして主寝室にはウォークインクローゼットというのがよくあるタイプです。
収納スペースは多いと生活がとても楽になります。洋服が多い方などは、つけておくことをおすすめします。
ただし、ウォークインクローゼットでは、その配置や形状に気をつけないと単なる物置スペースになる恐れもあります。
ですから、生活スタイルの中で、どのように使うかのシミュレーションを十分に行っておくようにしましょう。
7位:電動シャッター
最近の住宅の窓では、いわゆる引き戸式の雨戸を見かけることが少なくなりました。また、台風や防犯目的でつける場合もシャッターに代わってきています。
そのシャッターの開け締めは、手動であれば窓を開けて行わなければいけません。結構面倒な上にそれなりにコツや力が要るのです。
ですから、シャッターをつける場合は、室内からスイッチひとつで開閉できる電動シャッターがおすすめです。
窓用
出典:https://itamoto-mokkou.jimdo.com/
上の画像は、スリットタイプのもので、スリットを開閉できるタイプです。ですから、シャッターを降ろした状態でも採光や通風が可能となります。
これなら、日中の防犯にも役に立ち使いみちの巾が広がりますね。
ガレージ用
出典:https://www.frescohome.co.jp/
上のシャッターは、リングシャッター(グリルシャッターとも言う)というものです。一般的なスラッター(よろい板)式のシャッターよりも高くなりますが、視覚的な開放感があります。
ガレージにシャッターをつける場合は、ぜひとも電動のリモコン式にしてください。入出庫のたびに、いちいち車を降りて開閉するのは大変ですからね。
雨の日なんかは、リモコン式にして良かったと思うはずです。
8位:収納スペース
出典:http://sumai-smile.net
現在の住宅には、「クローゼット」「シューズクローク」「パントリー」と収納物別のスペースがあります。
そして、収納物を限定しない物入れ(押入)もあります。納戸は、大きい物入れと言っていいでしょう。
例えば、アウトドア用品、バーベキュー用品、さらには日曜大工や庭の手入れ用道具などは、標準的な物入れでは収まりきらない場合があります。
また、使わなくなったものでも捨てられないものなどは収納に困りますよね。そんな時、納戸があれば解決します。
なお、納戸への出入りは車庫内から、あるいは屋外からにしておくと使い勝手がよくなります。
9位:和室
出典:https://sumai.panasonic.jp
新築の間取り計画で悩ましいのが和室です。現代は、椅子・テーブルの生活様式が主流となっていますが、タタミへの愛着も強くありますよね。
もちろん、家族構成などで和室が必要な時もありますが、ここでは個室としての和室ではなく、ダイニングやリビングに隣接する和室について考えてみましょう。
例えば、上の和室は全間口をダイニング側に向けており、中央を掘りごたつ風にしています。
扉を開けばリビングとつながるため、せっかく設置するならリビングに面しているタイプがおすすめです。
つまり、リビング用途と言うよりもダイニングの延長として計画されたものです。ダイニングテーブルと掘りごたつ和室との間で会話が弾む様子が想像できますよね。
このように、ダイニングやリビングに隣接して和室を設ける場合は、ダイニングあるいはソファーリビングの広さを十分に確保した上で、サブスペースとして計画することをおすすめします。
フローリング仕上げが多いダイニング・リビングに、タタミの風合いは空間にバリエーションを与えます。
また、タタミに寝転ぶ感触は、生活のバリエーションも豊かにしてくれるでしょう。
十分なダイニング・リビングが確保できた上で、余裕があればぜひとも採用したい和室とタタミです。
10位:脚が伸ばせる浴槽
出典:https://bathroom-renovation.zivot.life
間取り設計上で、どうしても浴室の広さを犠牲にする場合があるかもしれません。
しかし、それでも浴室の大きさは1坪(タタミ2帖の大きさ)以上にすることをおすすめします。
上の写真の左側は、1216のユニットバスのサイズで、右側は1616のサイズのものです。1216とは1.5帖の大きさで、1616とは2.0帖の大きさになります。
現在の新築住宅では1616が標準的なサイズになっています。
1坪の大きさは、1820mm×1820mmの大きさです。これから、壁厚を除いた内法の大きさは、縦横ともに1700mm前後になり、さらにユニットバスを設置するためのクリアランスを除くと、縦横ともに1600mm台になります。
つまり、1600mm台×1600mm台の大きさを表したものが1616で、1216も同様に設置可能な内法寸法を表示したものです。
写真でも分かるように、1216サイズでは膝を立てなければなりません。一方、1616では十分ではありませんが膝を立てることなく普通に脚を伸ばせます。
ただし、同じ1616サイズでもメーカーやブランドによって、浴槽のサイズが若干異なります。
ですから、できるだけ脚を伸ばしてリラックスできる浴槽としたい場合は、1616以上でカタログなどを参考に浴槽サイズを確認しながら選ぶようにしましょう。
ここまでサイズについてご紹介しました。
正直サイズはややこしいですが、とりあえず大きいほうが良いということです!せっかくお風呂に入るのであれば、広々としたほうがいいですよね!
11位:室内洋物干し
出典:https://www.pinterest.jp/
共働きや花粉、そしてPM2.5(微小粒子状物質)などから、乾燥・洗濯機や浴室乾燥機の使用頻度が多いのではないでしょうか。
しかし、毎日のことですから電気代が気になりますよね。
そこで、おすすめしたいのが専用の室内物干しスペースです。普通の個室を利用した室内干しでは、見た目の悪さや生乾きの臭いが気になりますが、専用の物干しスペースなら解決できます。
室内物干しスペースで重要なことは、通風に注意することです。直接光を入れる必要はありませんが、通風用の窓は必要です。
そして、屋外で干す場合に便利なように勝手口や掃出し窓があれば、動線が楽になります。
さらに、干したものをたたむカウンターや整理棚あるいは収納ボックスなどがあればベストですね。
室内物干しでは、花粉やPM2.5、そして洗濯時間や天気を気にせずに行える上、電気代も節約できます。
家事時間の制限がある共働き、あるいは家族が多く洗濯物が多い家庭には、専用の室内物干しは必須かもしれません。間取り的に可能であれば、オプション検討をおすすめします。
12位:パントリー
出典:https://kurashino-ne.net
パントリー(食品庫)には、中身を見せるタイプのものと隠すタイプのものとがあります。
見せるタイプには、主に調味料などの小さくて頻繁に使用するものなどを収納するパントリーケースや棚などがあります。
ここでは、見せない(隠す)タイプのパントリーについて紹介していきます。
見せないタイプのパントリーに収納するものには、買い置きの食品や飲料関係、季節物の鍋、そして災害時用の食料などがあります。
毎日の買い物ではなく、週に一度か二度の買い物の場合、買い置きのボリュームも増え、キッチンの冷蔵・冷凍庫では収まりきらない場合があります。
そんな時にパントリーが役に立つのです。
なお、パントリー内の食品には比較的長期保存となりやすいものがあります。中には冷蔵保存が適しているものもあるでしょう。
ですから、パントリー内に小型の冷凍庫あるいは冷蔵・冷凍機を置くことをおすすめします。合わせて、パントリーはキッチンの近くに設けるようにしましょう。
13位:シューズクローク
出典:Panasonic
シューズクロークもオプションでほしいものの一つですね。
現状の靴所有状況からみて、一般的なシューズボックスやラックでは収まりそうにない場合は、思い切ってシューズクロークを造ってみてはいかがでしょうか。
せっかくの注文住宅の新築なのに、入居後も玄関を靴が占領してしまうのは残念ですよね。
上の写真のクロークは乳母車も収納できるほどの広さがあります。グッド・アイデアと感じるのは、玄関・ホールからの出入りが引違建具になっていることです。
これであれば、乳母車を押しての出入りも楽で、閉じれば簡単に目隠しもできます。また、クローク内で靴を脱いでも、そのまま室内に移動できる良さがあります。
いずれにしても、シューズクロークの大きさやその必要性は、ライフスタイルによります。
ですから、家族構成と出かける時や返ってきた時をそれぞれにシミュレーションしながら計画してください。
14位:各階にトイレ
2階のトイレは、その利便性からコストパフォーマンスの高いものです。寝室や個室が2階に多い現在の住宅では必須だと言えるでしょう。
また、後からでは給排水や設置に大幅な工事が必要で高額になりますから、迷っている場合は、設置するようにしましょう。後悔する要素はないと思います。
登校や出勤で朝の忙しい中で、洗面やトイレが1階と2階とで2箇所あると、つけて良かったと実感できるでしょう。
また、2つトイレがある場合誰かが入っているときでも片方のトイレを利用できるメリットがあります。トイレ待ちをしたくありませんよね。
さらに、2階で寝ているときにわざわざ1階のトイレを利用するのは面倒ですよね。各階にトイレは必須だと言えます。
15位:ウッドデッキ
ウッドデッキを採用したテラスやバルコニーは、自然な色合いで優しいイメージがあります。また、植木などの緑にも良くマッチングします。
ウッドデッキは、後からでも比較的簡単で費用もそれほど変わりません。そのため、無理に最初につける必要はありませんが、あとでつけるとなると設置しない方が多いのも事実です。
後々打ち合わせするのも手間なので、ウッドデッキを検討している方は新築時につけるようにしましょう。
ただウッドデッキは、材種によっては数年で腐食してしまいます。ですから、ウッドデッキを採用する時には、そのメンテナンス性や耐久性に注意して計画してください。
ウッドデッキ材には、自然木と人工・樹脂木材の2種類があります。もちろん、人気が高いのは自然木です。
また、自然木の中にも、ハードウッド、ソフトウッド、防腐注入材があります。価格は、ハードウッドが最も高くなりますが、ほぼメンテナンスフリーの耐久性の高いものがあります。
ですから、専門家に相談した上で見積りを取るようにしましょう。
16位:浴室暖房乾燥機
浴室には何らかの形で一般的な換気扇が標準で付いています。そして、それに暖房と乾燥機能を付加したものが、浴室暖房乾燥機あるいは浴室乾燥機です。
いずれも機能的には同じもので、換気と暖房の機能を備えており、浴室の換気と暖房、そして洗濯物の乾燥を行うことができます。
オプション価格としては10万円以下のものですから、その他の乾燥手段がある場合でも、設置をおすすめします。
なお、浴室暖房乾燥機には、電気式とガス式があり、初期費用としてはガスの方が少し高めです。
暖房・乾燥能力は圧倒的にガス式の方が上で、ランニングコストもガスの方が安くなります。コスト面などを考慮して選択するようにしましょう。
17位:ビルトイン食器洗浄乾燥機
出典:https://www.kanaju.com
日本の食洗機の普及率は30%弱で、欧米の70%に比べて圧倒的に低い数字となっています。
そんな中で、オプションでビルトイン食器洗浄乾燥機を選ぶメリットには何があるのでしょうか。チェックしてみましょう。
- ヌルヌルが残らない
- お皿真っ白
- 病原菌を死滅
- 節水できる
家事の手間が省けること以外では、上の4点が主なメリットでしょう。食洗機の専用洗剤は、一般的な食器洗剤よりも強力なため漂白や殺菌に効果があります。
そのため、手洗い以上にきれいになる上に、使用する水の量は最少で手洗いとは比較にならないほどの節水効果があります。
一方、デメリットは、初期費用が掛かる、専用の洗剤が必要だということです。なお、大きなものは洗えない、洗い物を溜めてしまうなどをデメリットとして挙げる人もいます。
しかし、それらは使い方によって変わりますので、デメリットとは言えないかもしれませんね。
最近の食器洗浄乾燥機はビルトインタイプのものでも買いやすい価格(10万円前後)になっています。
後からつける場合には、電源や給排水で工事費が割高になるのが一般的ですから、迷っているのであれば、新築時につけることをおすすめます。
家事作業に優しいコストパフォーマンスの高いアイテムです。
18位:対面カウンターキッチン
対面カウンターキッチンは、LDKのワンルーム化に伴い増えており、アイランドキッチンでは中心となるものです。
また、団らんスペースがリビングよりもキッチン・ダイニングの方に比重が移り、オープンキッチン化してきていることも対面カウンターキッチンが増えてきている理由でしょう。食事しながらのほうが会話は弾みますからね。
一方、LDKのワンルーム化やオープンキッチンには、調理時や洗い物時の臭いや音を防ぐことが難しい問題点もあります。
ですから、対面カウンターキッチンの採用の是非は、ユーザーの生活スタイルによります。
採用に際しては、十分なシミュレーションを行っておくようにしましょう。単に、カッコや憧れだけでは失敗してしまいます。
19位:スマートキー・電子キー
現在の新車ではスマートキーが当たり前になっていますが、最近は新築住宅の玄関ドアにも採用されるケースが増えてきています。
メリットやデメリットがありますので、ご紹介していきます。
- 鍵を使わなくても(離れていても)ボタンひとつで開け締めができる
- リモコン、カード、シール、そしてオサイフケータイにも対応
- 荷物を持っていても開けやすい
- 標準的な鍵タイプよりも割高
- 電池切れあるいは停電時には使えない恐れがある
このようなメリット、デメリットがあります。良し悪しを良く判断した上で設置するようにしてください。
なお、後付のスマートキーも販売されていますから、どうしても新築時に選ばなければならないオプションではありません。
ですが、最新の防犯と便利さを兼ね備えたスマートキーは、新築住宅にふさわしいアイテムではないでしょうか。
せっかく新築住宅の住むのであれば、こういった最先端のものを設置してみてはいかがでしょうか。
20位:郵便・宅配ボックス
出典:http://alumi.st-grp.co.jp
郵便ボックスは、実はオプションになります。設置しなければ郵便が来た際に困る事態になります。とはいえ、郵便ボックスの形状はさまざまです。
以下のように外構の門に設置するパターンもあれば、上記の写真のように後付けできるタイプなどさまざまです。
出典:http://e-tokocatalog.net/?itemid=13450
ポストをどのようなものにするのかによってオプションが変わってきます。後からつけれますが、面倒なのでできれば新築時にお願いするようにしましょう。
設置したが後悔しているオプション
せっかく設置したのに、「思っていたほど快適ではない」「期待していたほど効果がない」「メンテナンスが大変」などと後悔することがあります。
せっかくつけたオプションがあまり使わなかったり快適ではなかったりしては困りますよね。
残念ながら、それらは情報不足であったり、シミュレーション不足であったりが原因です。
以下で、そんな後悔を減らすために、いくつかの後悔しやすいオプション例を選んで紹介していきます。
ロフト
ロフトをつけたものの使わない方は多く見られます。便利だと思っても登り降りが手間などという理由から使わなくなってしまう方は多くいらっしゃいます。
せっかくつけても使わなければもったいないですよね。そうならないためには、今一度オプションについて理解しておきましょう。
ロフトはモノを置いたり、そこに寝たりできるなどのメリットがあります。
また、階数にカウントされないため、固定資産税なども安くすみます。3階まではいらないけれども2階だと狭いという方におすすめです。
とはいえ、せっかく設置しても使わなければもったいないので、本当にロフトが必要なのかをよく考えるようにしましょう。そうすれば、ロフトを設置しても使わなくなるということにはならないのではないでしょうか。
屋根裏部屋(小屋裏部屋)
屋根裏部屋もロフトと同じ基準で計画した場合、延床面積や階数に算入されません。
そのため、固定資産税が安かったり3階建てよりも建設費が安かったりなどのメリットがあります。しかし、こちらも最初は良いものの、徐々に使わなくなってしまうものです。
先ほどもお伝えしましたが、使わないと非常にもったいないです。後悔しないような選択をしましょう。
炊飯器用の換気扇
出典:http://ikeda-koumuten.co.jp/
上の写真のように、炊飯器や電気ポットをキッチンボードにおさめている家庭は多いと思います。
その場合、おさめているスペース上部に水蒸気が水滴になっているのを見かけるのではないでしょうか。
その水蒸気を排出するのが炊飯器用の換気扇で、上の写真では収納スペース上部に設置されています。
では、その効果はどうでしょうか。結論から言って、あまり意味がありません。
理由は、この換気扇は水蒸気を全面の室内側に排出するだけで、断熱サッシのところで紹介した結露の原因になる室内の水分を減らす効果はないのです。
水蒸気を排出するのであれば、キッチンの換気扇(レンジフード)を回す方が効果的でしょう。
したがって、特定のユーザーには有効かもしれませんが、その効果はあまりにも限定的で、万人向けとは言えません。無くても良いケースが多いので、無理につけるのは控えるようにしましょう。
床下収納
床下収納庫の役割には、収納の他に床下点検口として利用できることがあります。ですから、あれば相応に活用できるのですが、あまりおすすめできません。
理由は、取り出し時にかがまなければならないこと、そして設置場所によっては立ち作業時に気になること、さらに上を歩行すると、きしみ音がすることなどです。
どうしても収納スペースが不足するために設置する場合は、立ち作業の邪魔にならない位置、そしてあまり出し入れの少ない非常用の飲食料用などとしましょう。
ジェットバス(ジャグジー)
ジェットバスの心地よさは格別なものです。ですから、新築時に採用を検討される方も多いかもしれませんね。
以前は高額なイメージだったジェットバスも普及に従って、現在ではユニットバスタイプで15〜30万円くらいの差額オプションで付けられるようになりました。
注意する点としては、定期的(月に一度程度)な配管掃除が必要になること、そして入浴剤を使用できないものや入浴剤を指定しているものがあることなどです。
さらに、ジェットバスにはポンプなどの稼働部分がありますので故障の可能性もあります。故障した場合、上の差額オプション以上の修理費用が必要になります。
リラックスや健康に効果的なジェットバスですが、選択する際にはメンテナンスや維持費等も考慮しておきましょう。
注文住宅のオプションの注意点
注文住宅の新築に際して、どのような内容にするかを計画するのは、楽しい時です。そんな楽しい注文住宅の計画ですが、オプション選択には十分に注意しましょう。
上記で、オプションそれぞれの特徴や注意点を述べましたが、ここでは選択に際しての基本的なスタンスについて述べてみます。参考にしてください。
生活スタイルを見直してみる
まず、現在の生活スタイルを見直して整理してみてましょう。どのような問題点があるのか、どのような生活スタイルにしたいのか、を考えてみてください。
その上で、必要な間取りや設備を含めた仕様の全体像をイメージしてください。できればその時に、「絶対に必要なもの」「余裕があれば欲しいもの」と大まかな分類をしておくといいでしょう。
いずれにしても、現在の生活スタイルを見直し、近い将来の生活スタイルまでを含めてイメージしておくことが、オプション選択での後悔を最小限にしてくれます。
悩んでいるなら設置したほうが良い
上で、余裕があれば欲しいものに分類し都合で仕方なく諦めたものの、「やっぱり欲しい」と幾度も悩むオプションがあるかもしれません。
そんな時は、思い切って設置するのも方法です。何度も悩んだあげく、設置しないで後悔するよりも、設置して後悔する方がまだ納得がいきます。
安易に欲しいものをすべて選択・設置することには賛成しませんが、幾度も悩むようなものは、それなりに必要なものではないでしょうか。
後で設置すると高くなる
家の改造が必要なオプションは別として、とりあえずは必要ないからと設置しなかったものも、近い将来には必要になるものがあります。
そして、後からの設置では割高になるものもあります。
特に、下地や仕上げまで関係するようなオプションで、近い将来はつける予定のあるものは初めから予算に組んで設置しておくことをすすめます。
例えば、太陽光発電システムです。現在の新築住宅では、屋根の雨漏り保証が義務付けられています。
そして、新築時に住宅本体と同じ業者を通じてソーラパネルを設置した場合は、屋根の雨漏り保証を受けられます。
しかし、新築後に別途設置すると、雨漏り保証はその時点で打ち切られます。また、設置費用も住宅本体と同時に施工するよりも割高になるのが一般的です。
また後付で、改めて電気や給排水の工事が必要なものは、工事費が割高になります。新築時であれば、他の電気や給排水の工事と合わせて行えるのです。
以上は一例ですが、現在の生活スタイルや近い将来の生活スタイルをイメージして、賢いオプション選びをしましょう。
相見積もりをして業者を選ぶ
注文住宅では、相見積りが一般的です。その際、ハウスメーカーが推奨する仕様だけでなく、希望するオプションを含めて見積ってもらうようにしましょう。
オプションを含めた相見積りとする理由には、ハウスメーカーによっては、得意とする設備メーカーや資材メーカーが異なり、価格にも影響するからです。
特に、希望する設備や資材のメーカーがある場合は、メーカー名まで指定しておきましょう。
なお、請負契約したハウスメーカーに、ユーザーが独自に別途購入した設備などを支給品として設置依頼するのは基本的にダメです。
嫌がられるだけでなく、取付費が割高になる場合もありますのでおすすめできません。
まとめ
本記事で紹介した、あればよかったオプションにも、単に希望だけで選んでしまい、実際にはユーザーの生活スタイルに合わず後悔してしまうものもあります。
また逆に、後悔しやすいオプションにもユーザーによっては、選んで良かったと思うものもあります。
これらは、ユーザーが自身の希望する生活スタイルのイメージをどれだけ具体的に正確に認識しているかによります。
一生に一度のせっかくの注文住宅の新築です。
後悔しないように、間取りや設備などの検討と同時に、希望する生活スタイルのイメージを、家族でシミュレーションしながら把握していくようにしましょう。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料