住宅の基礎知識

鉄筋コンクリート造(RC造)注文住宅のメリットデメリット

コンクリート住宅

コンクリートの注文住宅は、デザイン性が良いなどいろいろなメリットがあります。ただ、その反面デメリットも存在します。

これから鉄筋コンクリート造(RC造)の注文住宅をお考えの方は、コンクリートの住宅のメリットやデメリットを理解しておきましょう。

本記事ではコンクリートの注文住宅のメリットデメリットをご紹介します。いい点悪い点を考慮して、鉄筋コンクリートの家を購入しましょう。

鉄筋コンクリート造の注文住宅のメリット

鉄筋コンクリートの注文住宅には、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下をご覧ください。

  • 耐震性
  • 耐火性能
  • 遮音性能
  • 耐久性能
  • 断熱・機密性能
  • デザイン性

コンクリートの注文住宅には、どのようなメリットがあるのかを把握しておきましょう。それでは、順番に解説します。

耐震性

コンクリートの注文住宅は耐震性に優れているため、地震に強い特徴があります。日本は地震が多い国です。

いつ起こってもおかしくない大地震に備え、耐震性の高い注文住宅を建てましょう。そして、大切な家族と家を守りましょう。

耐火性能

コンクリート注文住宅は、火災に弱い木造住宅に比べて耐火性能に優れています。

実際に、約1000℃の炎に1~2時間さらされても燃えることなく、強度も落ちることはありません。

したがって、火災保険料も安く、木造住宅のおよそ1/3程度の費用の保険料です。

また、都市部などの密集した地域では特に、耐火性に優れたコンクリート住宅がおすすめです。周囲で火災があったとしても、燃え移ることがありません。炎からあなたの家と家族を守ってくれるのです。

せっかく建てた家が火で燃えてしまわないように、耐火性に優れているコンクリート注文住宅を購入しましょう。

遮音性能

コンクリートの注文住宅は、遮音性能に優れているので、内部の音を外に通しません。また、外部の音も聞こえにくいため、静かに暮らすことができます。

車通りの多い道路の近くに家を建てる場合など、遮音性に優れているととても快適に暮らせるでしょう。 せっかく家を建てるのであれば、静かに生活したいものですよね。

そのためにも遮音性に優れた、コンクリートの注文住宅をおすすめします。

耐久性能

コンクリート住宅は、木造住宅に比べて耐久性に優れています。そのため、木造住宅に比べて長く住み続けることができます。

コンクリートの住宅は50年以上持つこともあります。築年数が長いことから、二世代にわたって住むことも可能です。コンクリート住宅を建設して、いい家に長く住みましょう。

断熱・機密性能

コンクリート住宅は、断熱・機密性に優れています。柱や梁などが一体になっているため、隙間がないからです。

断熱材による効果もさらに期待できるので、少ないエネルギーで冷暖房が行えるため、光熱費を節約できます。

夏に涼しく冬に暖かいコンクリート住宅で快適に暮らしましょう。

デザイン性

コンクリートデザイナーズ住宅

出典:建築設計室アーキスタジオ

コンクリートの注文住宅は、デザイン性に優れています。そのため、デザイナーズ住宅には、コンクリート造の住宅が多く見れるのではないでしょうか。

コンクリート造の注文住宅を購入するのであれば、オシャレなデザイナーズ住宅にするのも1つの方法です。

オシャレな外観の家には憧れますよね。せっかくコンクリート住宅を建てるのであれば、外観にこだわったオシャレな注文住宅を建ててはいかがでしょうか。

鉄筋コンクリート造の注文住宅のデメリット

コンクリート住宅には、以下のようなデメリットがあります。

  • 結露・カビが発生しやすい
  • 外観の汚れが目立ちやすい
  • 建設費用が割高
  • 取り壊す費用が高くなる

いい点だけではなく、どのような悪い点があるのかを把握しておきましょう。順を追って解説していきます。

結露・カビが発生しやすい

コンクリート住宅は、結露やカビが発生しやすいデメリットがあります。コンクリートは、建設後数年間は水分が残っており、そのために3~5年程度は結露やカビが発生しやすくなります。

したがって、コンクリート住宅を建設してから水分が完全に抜けきるまでの期間は、除湿器を使ったり暖房器具をエアコンにしたりすると効果的です。

数年間は除湿を行い、コンクリートの結露やカビを防ぐようにしてください。

外観の汚れが目立ちやすい

コンクリートの外壁はメンテナンスを必要としないため、日当たりが悪い部分はコケが生えたり黒ずんでしまったりします。

よって、外観の汚れが目立ちやすくなります。

コンクリート住宅の外観をきれいな状態に保つために、外壁を塗装する必要があります。

また、コンクリート住宅専用の塗装業者もあります。新築同然の状態を維持するため、定期的に塗装などを行いきれいな状態を保つようにしてください。

建設費用が割高

鉄筋コンクリート造の注文住宅は、建設費用が割高です。木造住宅に比べて材料費が高くなります。

ただ、築年数が木造住宅よりも長いことを考えると、トータルで考えれば決して高い費用ではないではないでしょうか。

せっかく家を建てるのであれば、長持ちして機能性の高いコンクリート住宅を検討してはいかがでしょうか。

取り壊す費用が高くなる

コンクリートの注文住宅取り壊す際、費用が高いことを覚えておきましょう。長持ちするメリットはありますが、「いざ建て替える」となると解体費用が高くなってしまいます。

それらの費用がかかることを踏まえた上で、コンクリートの注文住宅を購入しましょう。

鉄筋コンクリート造の注文住宅の注意点

コンクリートの注文住宅を購入する際、いくつかの注意点があります。家を建ててから後悔しては遅いため、どのような注意点があるのか把握しておきましょう。

ハウスメーカーや工務店選びが重要

コンクリートの注文住宅は、家を建てるハウスメーカーや工務店選びが重要になります。コンクリートは木材とは違い、生ものです。そのため、施工業者によって仕上がりや品質が大きく変わってしまうのです。

特に、コンクリート打ちっぱなしの外観の場合、仕上がりの良し悪しがわかりやすく、上手に施工しないときれいに仕上がらないからです。

したがって、コンクリート住宅を建設するのであれば、ハウスメーカーや工務店選びには注意してください。

夏場の施工はできるだけ避ける

「生コンクリート」と呼ばれるように、コンクリートは生ものです。先ほどお伝えしましたが、迅速に施工しないと仕上がりが良くありません。

また、少しでも放置すると乾燥してしまいます。そのため、できるだけ夏場にコンクリートを打つのは避けるようにしましょう。

すぐに乾燥して硬化するので、夏場のコンクリート打設(コンクリートを打つこと)は施工しにくいのです。

施工業者を疑うわけではありませんが、夏場の施工は業者の腕が問われます。せっかく注文住宅を建てるのであれば、わざわざ施工が難しい夏場を選ぶのは避けましょう。

実際に、夏場に施工したコンクリートで仕上がりが良くないケースは多く見られます。

万が一のことを考え、暑い時期7~9月は避けるように施工会社に頼むようにしてください。

まとめ

コンクリートの注文住宅は、木造住宅とは異なりデザイン性が良かったり機能性が高かったりします。せっかく夢のマイホームを購入するのであれば、メリットの多いコンクリート住宅に憧れるものですよね。

しかし、いい点だけではなく費用が高いなどのデメリットがあることを覚えておきましょう。そして、いい点悪い点を把握した上でコンクリートの注文住宅を建てるようにしてください。

また、コンクリート住宅は施工会社の良し悪しが表れやすいため、よく吟味して優良業者に工事を依頼しましょう。

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