注文住宅

注文住宅の相場・費用【土地ありなしの予算や価格】地域別の坪単価

注文住宅相場

注文住宅は値段が決まっていないため、いくらぐらいの相場なのかは気になります。

ただ、注文住宅における相場は曖昧です。仕様が決まっている建売住宅に比べて、注文住宅は、豪華な家にすれば金額は高くなり、シンプルなものにすれば、費用は安くなるからです。

また、土地があるのとないのでも費用は違い、住宅の坪数によっても価格が異なります。

これから注文住宅を購入するのであれば、これらを踏まえた上で値段を参考にする必要があります。ただ単に、価格だけを見ても、本当の意味で注文住宅の相場を理解することはできないからです。

そこでこのページでは、注文住宅の相場を紹介します。土地がある場合や坪数による違いなども紹介するため、ここで学ぶことはあなたが家を建てる際に役立つはずです。

土地あり注文住宅の費用や相場

注文住宅で土地を購入する場合、土地代が必要になります。これから住宅を建てる場所を買う方は、建物の値段と土地購入代金の合計金額を把握しておきましょう。

ただし、土地の値段は、都道府県ごと異なります。東京の土地の値段と田舎の土地では、価格が変わるため、一概にこの値段がかかるとはいえません。

土地がある場合の注文住宅の購入価格は、住宅金融支援機構(フラット35の金融機関)の利用者調査によると、以下の表のデータになります。

注文住宅の所要資金

出典:住宅金融支援機構:フラット35利用者調査2015年度

土地がある場合の地域別の注文住宅の購入費用のグラフになります。地域ごとの金額は以下の通りです。

  • 首都圏:3,586万円
  • 東海圏:3,377万円
  • 近畿圏:3,274万円
  • その他:3,066万円
  • 全国平均:3,274万円

都道府県ごと異なりますが、すでに土地を所有している場合の費用は、3,200~3,600万円程度の予算が必要です。そのため、土地を持っている方は、この程度の費用を目安にして注文住宅の資金プランを考えましょう。

土地がある家庭の世帯収入や家族構成

それでは、土地がある場合に注文住宅を購入した方たちはどのような世帯収入なのでしょうか。また、毎月の返済額はどのくらいなのでしょうか。

以下は、土地を所有している方の詳しい情報になります。

2015年度 全国平均 首都圏 近畿圏 東海圏 その他
年齢(歳) 42.3 43.9 42.3 41.2 41.9
家族数(人) 3.7 3.8 3.6 3.7 3.7
世帯年収(万円) 599 656 590 603 569
年収倍率(倍) 6.2 6.2 6.4 6.2 6.0
建設費(万円) 3,231 3,521 3,271 3,358 3,028
頭金(万円) 691 818 736 752 593
融資金(万円) 2,484 2,639 2,476 2,550 2,384
1カ月の返済額 (円) 92,200 100,400 93,100 94,300 87,000
総返済負担率(%) 20.2 20.2 20.6 20.3 20.1

出典:住宅金融支援機構:フラット35利用者調査2015年度

年収倍率とは、住宅の建設費用が「年収のどのくらいの倍率なのか」を表す数値です。一般的に、年収の6倍が住宅購入の目安とされています。

つまり、年収が600万円の場合3,600万円が無理なく返済できる金額です。そのため、世帯年収を6倍した金額を1つの目安にしましょう。

そして、「総返済負担率」は、月々の支払額が適正かかくなのかを判断することができます。計算式は以下の通りです。

総返済負担率 = (年間返済額/12) ÷ (世帯年収/12)

これにあなたの年収を当てはめてみてください。

ただし、一般的には30%が住宅ローンの理想の目安とされていますが、住宅を購入するとローンの支払い以外にも固定資産税や住宅の修繕費の積み立てなどがあるため、30%の返済負担率だとリスクが高いです。

万が一の場合、住宅ローンが返せないなどのことになりかねません。

無理のない返済プランにするのであれば、返済負担率は20%にすると住宅ローンの支払いの負担は少なくなります。

土地ありの住宅ローンの総額や月々の返済額

それでは、以上の金額で住宅ローンを組むと仮定した場合、具体的に総支払い額や月々の返済額はいくらになるのでしょうか。

全国平均を借り入れすると仮定し、3,300万円ボーナス払いなし35年ローン、固定金利1.5%と変動金利0.6%の借り入れ金額は以下の通りになります。

金利の種類 総支払額 月々の返済額
固定金利1.5% 42,436,997円 101,040円
変動金利0.6% 36,594,197円 87,129円

固定金利と変動金利の総支払額や月々の支払い額は、これくらいの金額になります。必ずこのような金額になるわけではありません。そのため、目安程度に捉えるようにしましょう。

また、注文住宅の相場や価格についてさらに詳しい情報は、「家を建てる費用:注文住宅の相場や価格・予算はいくら必要なのか」の記事で解説しています。注文住宅の費用について知りたい方は、こちらの記事にも目を通しておきましょう。

土地がない場合の注文住宅の費用や相場

土地がない場合に注文住宅を購入するのであれば、土地を購入しなければいけません。そのため、土地を所有していない場合の注文住宅の購入費用は、土地と建物を合わせた金額になるのです。

具体的にどのような予算が必要なのでしょうか。住宅金融支援機構(フラット35の金融機関)の利用者調査によると、以下のグラフになります。

家を建てる費用:土地付き注文住宅費用

出典:住宅金融支援機構:フラット35利用者調査2015年度

土地がない場合の費用はこのようになります。地域別の価格は以下の通りです。

  • 首都圏:4,666万円
  • 近畿圏:4,081万円
  • 東海圏:4,075万円
  • その他:3,506万円
  • 全国平均:3,944万円

土地の購入費用が加わるため、土地がない場合の注文住宅の費用は3,500~4,600万円になります。首都圏は土地の購入費用が高いため、平均で4,666万円の住宅ローンになります。

一方、その他の地方で見ると3,506万円になるので、1,000万円以上の金額差になるのです。土地がない場合、土地の値段によって注文住宅の購入費用は変わります。

そのため、あなたが住んでいる地域の費用を参考にして注文住宅の予算を決定しましょう。

土地がない家庭の世帯収入や家族構成

土地がない家庭の世帯収入や家族構成はどのような方々がいらっしゃるのでしょうか。以下は実際に土地と注文住宅を購入している方のデータになります。

これから土地と注文住宅の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

2015年度 全国平均 首都圏 近畿圏 東海圏 その他
年齢(歳) 37.3 38.1 37.2 36.8 37.1
家族数(人) 3.4 3.3 3.3 3.4 3.4
世帯年収(万円) 610 695 617 615 567
年収倍率(倍) 6.9 7.2 7.1 7.0 6.6
建設費(万円) 2,582 2,493 2,496 2,775 2,607
土地取得費(万円) 1,315 2,126 1,532 1,273 870
頭金(万円) 497 638 542 527 408
融資金(万円) 3,284 3,798 3,360 3,425 2,983
1カ月の返済額 (円) 111,100 130,800 114,500 115,200 99,800
総返済負担率(%) 23.3 24.1 23.7 23.8 22.6

出典:住宅金融支援機構:フラット35利用者調査2015年度

土地がない場合に比べて、返済負担率や年収倍率などは高くなっていることがわかります。土地を購入する場合は、特に返済プランをよく考えて無理のない住宅ローンを組むようにしましょう。

土地なしの住宅ローンの総額や月々の返済額

土地がない場合、住宅ローン総支払額や月々の返済額はいくらぐらいになるのでしょうか。全国平均の金額、3,550円を35年ボーナス払いなし、固定金利1.5%、変動金利0.6%で借りると仮定した場合、以下のような試算になります。

金利種類 総支払額 月々の返済額
固定金利1.5% 45,651,904円 108,695円
変動金利0.6% 39,366,483円 93,730円

これから土地がない方が土地と建物を両方を住宅ローンを借りると仮定する場合、このくらいの費用が目安になるのではないでしょうか。

また、頭金を入れるなどを行えば、借り入れ金額は少なくなるため、総支払額や返済額はさらに少なくなります。

頭金などを上手に活用して住宅ローンを組みましょう。

土地がない場合の注文住宅相場は、「家を建てる値段はいくら必要?土地なしの注文住宅の費用」の記事で詳しく解説しています。

注文住宅の費用の実例、内訳

注文住宅にかかる費用が気になる方のために、実際に見積書をご紹介します。実例や内訳がわかれば、どのくらいの価格がかかるのかわかりますよね。

総額24,250,000円の注文住宅の実例

注文住宅見積もり 注文住宅工務店見積もり

出典:田中工務店

実際の見積もりの事例です。注文住宅は、建物にかかる費用と建物本体以外にかかる費用があるため、2種類の見積書の分かれているケースがあります。

注文住宅の費用の内訳

注文住宅の24,250,000円の内訳は以下の通りです。

  • 本体工事費:18,070,873円
  • 付帯工事費:6,179,126円

それでは、本体工事と付帯工事のそれぞれをお伝えしていきます。

注文住宅の建物の内訳

注文住宅工務店見積もり出典:田中工務店

注文住宅の建物本体以外にかかる費用の内訳

注文住宅工務店見積もり出典:田中工務店

注文住宅の費用の内訳はこのようになります。注文住宅は、内装やキッチンなどの設備にお金をかけると値段が高くなります。そのため、予算とのバランスを考えてこだわりましょう。

これから注文住宅を建てる方は、この事例を参考にしてみてください。

なお、注文住宅の費用や実例、内訳についてさらに詳しく知りたい方は、「家を建てる際必要なお金は?注文住宅の費用の実例や内訳を公開!」「注文住宅の見積もり実際の見積書の実例を公開!いくらで建てたの?」の記事にも目を通しておきましょう。

一戸建て建設費用の坪数別の平均相場

注文住宅は、坪数によっても値段が変わります。手間暇がそこまで変わらないのにも関わらず、坪の大きさが少ないと割高になるからです。

また、住宅メーカーによっても値段は違ってきます。

たとえば、同じ注文住宅だとしても、建物の価格が2,000~3,000万円する場合や1,000万円台で買える場合があります。

一般的に、大手ハウスメーカーや工務店は金額が高く、ローコスト住宅メーカーはそれらに比べると値段は安いです。そのため、これらを踏まえた上で、次項からは坪数別やハスメーカーによる注文住宅の相場を紹介します。

注文住宅20坪の相場、費用

一般的に、30坪程度の住宅が多い中、20坪の注文住宅を建てる場合、比較的狭い設計になる可能性があります。

また、大手メーカーは、家の規格が決まっている場合が多いため、20坪以下の住宅を建築するのは難しいです。

なお、坪数が少なくなると値段は割高になるため、20坪の注文住宅を建てるのであれば、このことを念頭に置いておかなければ後から値段を見て驚くことになりかねません。

そして、土地が狭い場合において20坪の住宅を建てる場合、3階建ての住宅にすると良いです。これであれば、20坪であったとしても、住宅の延べ床面積(建物内部の面積)を30坪以上にすることができます。

ただし、これは土地に対する容積率の兼ね合いもあるため、不動産業者に事前にチェックしておくようにしましょう。

注文住宅30坪の相場、費用

30坪の住宅を建てる場合、大手ハウスメーカーだと2,000~2,500万円程度の価格が必要になります。そのため、坪単価が70万円以上になることがほとんどです。

ただし、あくまでも目安になるため、必ずこの金額になるわけではありません。家の仕様などによって、値段は変わってくるからです。

また、中堅メーカーや工務店の場合、30坪の住宅を購入するとなると、50~65万円程度の坪単価になることが多いです。

単純計算をすると、30(坪数) × 65万円(坪単価) = 1,950万円(住宅の価格)になります。

これに、諸費用などが加わるため、さらに金額は高くなります。そのため、この値段で買えるわけではないことを覚えておきましょう。

なお、ローコストメーカーで30坪の家を建てる場合、1,000万円台前半で住宅を購入することができます。たとえば、キューブ型の建物であれば、1,000万円程度で建てられる物件もあります。

注文住宅35坪の相場、費用

35坪の住宅を建てる場合、30坪の価格に少し上乗せした金額が目安になります。

たとえば、大手ハウスメーカーが30坪で2,000~2,500万円程度かかる場合、35坪になると2,500~3,000万円になります。中堅メーカーや工務店の場合は、1,800~2,400万円程度です。

そして、ローコストメーカーの場合、35坪の住宅だと1,200~1,600万円程度になります。

35坪の注文住宅を建てるのであれば、これぐらいの金額を目安にしておきましょう。

注文住宅40坪の相場、費用

40坪の注文住宅になると、大手の金額は、建物だけで3,000万円を超える物件になります。この規模になると値引きされる金額も多くなるため、100万円単位で割引されることがあります。

一方、中堅メーカーや工務店の場合、2,000~2,500万円ほどの金額です。なお、ローコストメーカーの場合、40坪の注文住宅であったとしても、2,000万円以下で建てることができます。

注文住宅50坪の相場、費用

50坪の注文住宅になると4,000万円を超える物件になります。ローコスト住宅であれば、費用を抑えることも可能です。

そのため、見積もりなどを比較してよく考えてプランや工務店選びを行いましょう。

注文住宅における坪単価の相場

以上まで坪数別の相場を紹介してきましたが、注文住宅の相場を見極める際に坪単価を参考にする方は多いです。

そこで、以下から坪単価の相場と注意点を紹介します。これを参考にして、注文住宅の相場がどのくらいなのかを見極めるようにしましょう。

都道府県ごとの坪単価の相場

坪単価(万円) 総費用相場
北海道 49.6 2,565万円
青森県 49.0 2,480万円
岩手県 49.7 2,645万円
宮城県 50.1 3,021万円
秋田県 47.8 2,978万円
山形県 49.5 2,940万円
福島県 51.0 2,877万円
茨城県 50.2 2,745万円
栃木県 51.2 2,780万円
群馬県 51.3 2,733万円
埼玉県 50.1 3,029万円
千葉県 52.5 2,998万円
東京都 58.5 3,654万円
神奈川県 54.6 3,426万円
新潟県 52.3 2,836万円
富山県 51.6 2,763万円
石川県 50.6 2,705万円
福井県 51.3 3,010万円
山梨県 51.2 2,805万円
長野県 52.6 2,980万円
岐阜県 50.8 2,967万円
静岡県 53.8 3,098万円
愛知県 54.9 3,321万円
三重県 50.7 2,879万円
滋賀県 50.7 3,123万円
京都府 53.8 2,845万円
大阪府 54.7 3,264万円
兵庫県 53.2 3,045万円
奈良県 52.2 3,048万円
和歌山県 52.3 2,878万円
鳥取県 52.1 2,652万円
島根県 50.8 2,856万円
岡山県 52.1 3,005万円
広島県 51.1 2,895万円
山口県 52.2 2,836万円
徳島県 47.8 2,658万円
香川県 49.8 2,670万円
愛媛県 49.9 2,705万円
高知県 52.2 2,618万円
福岡県 52.3 2,756万円
佐賀県 48.5 2,675万円
長崎県 49.2 2,502万円
熊本県 47.6 2,448万円
大分県 47.2 2,580万円
宮崎県 44.5 2,159万円
鹿児島県 47.1 2,356万円
沖縄県 48.6 2,811万円
全国平均 51.9 2,858万円

ハウスメーカーや工務店ごとの坪単価

住宅メーカー 坪単価 詳細
ウェルダン 85~100万円 東京都立川市に本社を構える人気の輸入住宅メーカー。
スウェーデンハウス 80~100万円 工法や材料をスウェーデンから輸入している中堅ハウスメーカー。
フロンヴィルホーム千葉 75~100万円 千葉県千葉市に本社を構える人気の輸入住宅メーカー。
大成建設ハウジング 75~85万円 ゼネコンである大成建設のハウスメーカー。「バルコン」という鉄筋コンクリート造の住宅が有名。
三菱地所ホーム 70~80万円 三菱地所の子会社のハウスメーカー。
パナホーム 70~80万円 パナソニックグループのハウスメーカー。
ヘーベルハウス 70~80万円 「へーベルハウス」は全国的に有名。
住友林業 70~80万円 東京大手町に本社を置く大手ハウスメーカー。元々は林業を行っていたが、現在は注文住宅を行っている人気の住宅メーカー。
平成建設 70~80万円 静岡県に本社を置くハウスメーカー。主要工程を自社職人で行う日本唯一の住宅メーカー。「高学歴大工集団」で有名。
リンダルシーダーホームズ 65~85万円 東京都調布市に本社を構える人気の輸入住宅メーカー。
土屋ホーム 65~75万円 北海道札幌に本社を置く中堅ハウスメーカー。断熱工法を得意とする住宅メーカー。
ミサワホーム 65~75万円 東京西新宿に本社を置く大手ハウスメーカー。分譲住宅が有名。
セキスイハイム 65~75万円 積水化学工業が行っている住宅メーカー。大阪と東京に本社を置いている。積水ハウスは同社から誕生した。
トヨタホーム 60~70万円 愛知県名古屋市に本店を構える中堅ハウスメーカー。トヨタ自動車の子会社。
メープルホームズ 55~90万円 「赤毛のアンの家」シリーズの輸入住宅が有名な輸入住宅メーカー。
三井ホーム 55~90万円 木造枠組壁構法(ツーバイフォー)が有名な住宅メーカー。三井不動産の子会社。
一条工務店 55~70万円 東京都江東区と静岡県浜松市に本社を持つ大手工務店。木造軸組工法とツーバーシックス工法を得意としている。
ユニバーシス 50~80万円 兵庫県宝塚市に本社を構える人気の輸入住宅メーカー。
ユーロJスペース 50~80万円 東京都渋谷区に本社を構える人気の輸入住宅メーカー。
積水ハウス 50~80万円 セキスイハイムで知られる積水化学工業から独立して誕生した住宅メーカー。
細田工務店 50~70万円 分譲住宅と注文住宅に力を入れている東京に本社を持つ、ハウスメーカー。
大和ハウス工業 40~75万円 住宅業界を代表するハウスメーカー。年間売り上げが1兆円を超えているのは同社と積水ハウスの2社のみ。
サンヨーホームズ 55~65万円 プレハブ住宅が有名。オリックス・セコム・LIXILが株主になっている。
東日本ハウス 55~65万円 東日本で有名な住宅メーカー。岩手県盛岡市に本社を置いている。
ヤマダ・エスバイエルホーム 55~65万円 家電量販店大手のヤマダ電機の子会社。大阪に本社を置いている。
クラフトメイドハウス 50~70万円 東京都国分寺市に本社がある人気の輸入住宅メーカー。
フジ住宅 50~65万円 大阪府岸和田市に本店を構える不動産会社。
東急ホームズ 50~60万円 ツーバイフォー輸入住宅で有名なハウスメーカー。
住友不動産 50~60万円 東京に本社を置く、大手不動産会社。
レジェンダリーホーム 45~70万円 栃木県足利市に本社を構える人気の輸入住宅メーカー。
セルコホーム 45~70万円 宮城県仙台市に本社を構える住宅メーカー。カナダ風の注文住宅が有名。
木下工務店 40~70万円 超高層ビルの「新宿アイランドタワー」に本社を構える大手工務店。
菊池建設 40~60万円 静岡県静岡市に本社を構えるハウスメーカー。地元と首都圏各地で住宅を建設している。
ユニバーサルホーム 40~50万円 木造住宅の販売をフランチャイズ展開している住宅メーカー。
インデュアホーム 35~70万円 岩手県花巻市に本社がある輸入住宅メーカー。
インターデコハウス 35~55万円 北海道札幌市に本社がある、人気の輸入住宅メーカー。
ブルースホーム 35~50万円 東京都江東区に本社がある住宅メーカー。
クレバリーホーム 30~60万円 木造の注文住宅に強みを持つハウスメーカー木造の在来工法とツーバイフォー工法を行っている。
イエジャパン 30~50万円 神奈川県横浜市に本社がある輸入住宅メーカー。
アーデンホーム 30~50万円 山梨県中巨摩郡に本社がある、輸入住宅メーカー。
アエラホーム 30~50万円 山梨県甲府市に本社があるハウスメーカー。高気密、高断熱、高遮熱を売りにしている「クラ-ジュ」が有名。
藤木工務店 30~50万円 大阪市に本店がある大手工務店。病院や公共施設などの建設に強みを持っている。
アキュラホーム 30~50万円 日本最大のホームビルダーネットワークである「ジャーブネット」で有名。
穴吹工務店 30~50万円 香川県高松市に本社がある工務店。「サーパス」というブランドが有名。
タマホーム 30~45万円 「ハッピーライフ ハッピーホーム タマホーム」のCMでお馴染みの大手ハウスメーカー。木造住宅を得意としている。
三浦工務店 30~40万円 東京都足立区に本社がある建設会社。
ロビンスジャパン 25~50万円 千葉県八千代市に本社がある輸入住宅メーカー。
アイフルホーム 20~55万円 株式会社LIXILのフランチャイズのハウスメーカー。

これから分かるように、大手になればなるほど坪単価は高くなる傾向があります。また、有名なハウスメーカーや工務店の場合、信頼感があり細部にまでこだわりのある注文住宅を作ることが可能です。なお、坪単位の価格が高いと、使用する材料や施工方法の質が良いのが特徴です。

そして、大手よりは少し価格の安い中堅メーカーですが、知名度が高いところが多く、安心して住宅の建設を任せることができます。

ただ、オプションなどにこだわると金額はその分高くなるため、注意しましょう。

そして、ローコストメーカーになると坪単価は、30~50万円程度になります。そのため、施工の安さが魅力的になります。「注文住宅がいいけれど高いと買うことが難しい」という方にお勧めです。

坪単価の落とし穴

坪単価の計算は、ハウスメーカーや工務店によってその基準が異なります。実は、この単価の算出方法には、法的な決まりはないからです。そのため、住宅建設会社によってこの基準はとても曖昧なものになります。

延べ床面積(建物の床面積の合計)で計算しているところもあれば、施工面積(庭も含み、工事を行った場所全て)によって算出しているところがあるからです。

目先の坪単価の価格ばかりを気にするのではく、実際に足を運んでみて詳しい話を聞くようにしましょう。

したがって、メーカーが提示している坪単価の金額を、そのまま鵜呑みにしてしまわないようにしましょう。

注文住宅にかかる諸費用の相場

注文住宅を購入する際、諸経費が必要になります。住宅の工事以外にもいろいろなことにお金がかかるからです。

注文住宅において一般的に以下の費用がかかります。

  • 土地にかかる諸経費
  • 建物にかかる諸経費
  • 建物以外にかかる費用

注文住宅を購入する上で、坪単価などばかり気にしてしまいがちですが、これらの費用がかかることを忘れてはいけません。

諸費用のことを忘れてしまい、「住宅を購入したら貯金がなくなってしまった」という方がいらっしゃるからです。新生活をスタートする上で、お金がなくなってしまえば困ってしまいますよね。

それでは、どのようなお金が必要になるのでしょうか。順番に解説していきます。

土地にかかる諸費用

項目 金額 内容
土地の仲介手数料 約700,000円(土地代が2,000万円の場合) 土地代の3%+60,000円+消費税
土地購入の印紙代 20,000円 金額によって増えるが、一般的な住宅地であれば20,000円
固定資産税 場合による 固定資産税は、土地を受け渡した残り期間に応じて決定する
金融機関手数料 31,500円 ローンを組む際に必要な手数料(金融機関によって異なる)
ローン保証料 約500,000円 金融機関によって異なる。一括で支払うほうが安く、月々で支払うと金利分高くなる
ローンの印紙代 21,000円 住宅ローンの契約書に貼る印紙。金額によって異なる
土地所有権移転登記 約200,000円 土地の所有権を変えるための手続きにかかる費用
抵当権設定費用 約150,000円 銀行に土地を担保にするための費用

建物にかかる諸費用

項目 金額 内容
下水道負担金 約500,000円 市町村に支払う水道工事費用
ガス引き込み代 約150,000円 ガスの引き込み工事費用。プロパンガスならば不要
エクステリア工事費用 約1,000,000円 庭の駐車場やフェンスなどの施工費用
金融機関手数料 31,500円 ローンを組む際に必要な手数料(金融機関によって異なる)
ローン保証料 約600,000円 金融機関によって異なる。一括で支払うほうが安く、月々で支払うと金利分高くなる
印紙代 21,000円 住宅ローンの契約書に貼る印紙。金額によって異なる
火災保険料 約600,000円 建物や住んでいる地域によって異なる
抵当権設定費用 約150,000円 抵当権を設定する費用

建物以外にかかる費用

項目 金額 内容
地鎮祭 約50,000円 地鎮祭を行うとかかる費用
上棟式費用 約100,000円 上棟式に必要な費用
引越し代 約150,000円 4人暮らしの引っ越しにかかる費用
仮住まい費用 約8万 × 6カ月 = 約48万円 建て替えの場合、賃貸の費用が必要

また、注文住宅の建物以外にかかる費用については、「家を建てる諸費用はいくら?新築注文住宅本体以外にかかる費用」のページで詳しく解説しています。そのため、この記事とあわせて読むと良いです。

注文住宅の費用や価格を抑える秘訣

注文住宅の費用や価格を抑える方法をご紹介します。注文住宅は数千万円単位になるため、できるだけ費用を抑えつつ品質の良いマイホームを手に入れたいですよね。

そこで以下では、注文住宅を効率よく抑える裏技をご紹介します。予算内で注文住宅を購入したい方は、ぜひ参考にしてください。

土地の購入費用を節約する

土地がない場合、土地購入費用を抑えることが住宅購入額の総額を抑える秘訣になります。土地購入費用だけで、1,000万円以上の金額になるからです。

そこで、許容範囲を決めて許せる条件の範囲内で物件を決めるのがおすすめです。

たとえば、駅から少し離れていたり、分譲地で売れ残っていたりするような物件は値段が安く販売されていたりします。人気の物件ほど値段が高くなるため、値段を抑えるのであれば、予算と立地条件のバランスを考えてコストパフォーマンスの良い物件を探すのがおすすめです。

住宅のプランをシンプルなものにする

注文住宅は、複雑な形状やグレードが高くなると費用はその分割り増しになります。そのため、できるだけシンプルな注文住宅にすると費用を抑えられます。

たとえば、コの字の住宅よりも真四角のほうが手間暇や材料費がかかりません。角が増えればその分、柱や壁の数が増えるため、材料費や施工費用が加わるからです。

他には、水回りのグレードを抑えるのも1つの方法です。水回りは設備機器が高いため、数百万円単位の値段になります。そのため、水回りの費用を抑えることで、全体の購入金額を抑えられます。

そこで、キッチンやユニットバスのグレードを安いものにすると値段を抑えられます。現在では、有名メーカーでなくても低価格で品質のよいものがあるからです。そのため、それらを活用することで購入費用を抑えられます。

地域密着の工務店に依頼する

地域密着の工務店に依頼すると値段を抑えられます。大手ハウスメーカーの場合、仲介手数料を取り、下請け業者に工事を委託するからです。

このとき、仲介手数料は3~4割程度の金額になります。

大手ハウスメーカー仲介手数料

たとえば、3,000万円の注文住宅をハウスメーカーに依頼すると仮定した場合、以下のような計算式になります。

3,000万円(住宅の費用) × 40%(仲介手数料の割合) = 1,200万円(仲介手数料)

ようするに、実際に注文住宅の建築費用にかかるお金は、仲介手数料を差し引いた1,800万円になるのです。これでは、費用を抑えるどころか、品質の高い工事を行うことは難しいのではないでしょうか。

注文住宅の費用を抑えつつ、品質の高い工事を行いたいのであれば、このような手数料が発生しない地域の工務店に工事を依頼するようにしましょう。

まとめ

注文住宅は、建売とは違い、あなたが家をどのようにしたいのかを再現できるものです。

ただし、家の仕様の違いで高くなったり安くなったりしするため、一概に「この値段で家を買える」と言うことができません。そのため、ここで紹介した価格はあくまでも参考程度にしておきましょう。

また、坪単価においても一坪における値段を出す計算式に法的決まりがないため、メーカーごと求める方法が異なります。

そのため、メーカーが提示している坪単価通りになるわけではないです。注文住宅は、家電製品とは違い、定価がありません。

そのため、値段を参考にする際は、実際に足を運び、あなたが用意できる予算でどこまでこだわることができるのかを確かめることをお勧めします。

【悪用厳禁】注文住宅を723万円も安く買ったコツ

住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

【FP監修】建売よりも安く失敗しない注文住宅を建てるコツはこちら

※お断り自由・完全無料

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