注文住宅

犬と暮らす家のアイデアを紹介!おしゃれで素敵な間取りやポイント

犬と暮らす家

あるネットのリサーチによると、家庭でペットを飼育している率は、42%だそうです。その中でも、犬の飼育率は46%と最も多い数字となっています。

このように家族の一員となっているペット、特に犬と暮らす家を計画する時には、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか。

ここでは、犬に優しい、そして犬と楽しく暮らす家について紹介していきます。愛犬家で、これから家の新築を計画されている方の参考になれば幸いです。

ワンちゃん仲良く楽しく暮らせる家づくりにしたいですよね。

なお、犬の飼育を庭で行う場合もありますが、ここでは主に家の中で飼育している場合について紹介します。

犬と暮らす家を造るために犬のことを知る

犬には、人間の2〜3歳ほどの知能があると言われています。また、犬種によっては3〜5歳ほどもあると言われています。そのため、犬はとても頭の良い動物なのです。

人間の3歳前後と言うのは、片言ですが意思の疎通が図れるようになる頃で、動作も可愛い盛りですね。

そんな可愛い家族の一員である犬と暮らすためには、まず犬の基本的な特性や性格を知ることから始まります。

そしてそれらを知って、家の設計にどのように活かせるかを考えていきましょう。

ただし、犬の特性や性格は犬種によって異なります。また、飼い主によっても性格が変わると言われています。

ですから、紹介する例を参考にそれぞれの飼い犬に合わせてアレンジしてください。

犬の性格を知ろう

犬によっては、それぞれに異なりますが、一般的に知られている性格は以下のものが代表的なものでしょう。それぞれに紹介していきます。

犬の性格
  • 犬は散歩好き
  • 穴掘りが好き
  • 狭いところが好き
  • 暑いのが苦手
  • さみしがりや

上に挙げた犬の性格を、もう少し具体的に以下で紹介していきます。犬と家族とが快適に暮らすためのヒントにしてください。

犬は散歩が好き

犬散歩

「ゆきやコンコン、あられやコンコン・・・犬は歓び庭かけ回る・・・」と童謡にもあるように、犬は寒い冬でも活動的で、散歩も大好きです。

日課になる散歩も、その準備や後始末などがスムーズに行えないと、犬の散歩が飼い主の負担になることもあります。そして、散歩できないと犬にもストレスが溜まることとなります。

ですから、散歩に必要な道具や持ち物をすぐに準備できるように、そして帰ってきた時も簡単に後始末ができるような工夫が必要です。

具体的なアイデアは、後述しますので参考にしてください。

穴掘りも大好き

犬穴掘り

出典:http://16zhekou.com

犬が穴掘りするのは、遺伝的なものだと言われています。外敵から身を護ることや子育て用の巣穴づくりが本能となっているのでしょう。

巣穴が必要のない現代でも、運動不足などのストレスから、生来の本能が現れて無意識のうちに掘る行為をするようです。

中には、遊びで穴を掘る犬もいるようですが、いずれにしても本能的なものですから無理にやめさせるのはおすすめできません。

散歩に連れて行くことや、一緒に遊んでやることなどで、気を紛らわせる方がいいでしょう。

狭いところは安心できる

犬狭い

出典:https://haney.jp

犬は狭いところに好んで入り込みます。これも上の穴を掘る犬の習性で本能的なものです。

一方で、家族やおもちゃのそばで無防備に寝ている時もあります。家族が居る時は安心してオープンなスペース。一人の時は「防護本能で狭いスペース」と使い分けているのかもしれません。

いずれにしても、犬が安心して眠れる場所を作ってやることが必要です。

普段は、オープンなソファーの一角でくつろいでいても、家族が就寝する夜や一人の時には、安心できる専用の居場所も必要でしょう。

なお、専用の居場所では、食事や水を飲めるようにしてあげてください。

暑いのは苦手なので注意

犬寂しい

散歩好きで活発な犬ですが、犬はほとんど汗をかきません。汗をかく場所は、鼻の頭と足の裏で、人間のように全身で汗をかくことはありません。

そのため、発汗による体温調整が苦手で、暑さには弱いといえます。

犬が快適に感じる温度は、長毛の犬種で15〜20度、短毛の犬種で20〜25度と言われています。

しかし、この温度では人間は寒く感じます。子犬から室内で育っている場合は、人間の温度環境にも多少は馴れていますので、そこまで下げる必要はないでしょう。

これらから、人も犬も快適に過ごせる温度は25度前後が妥当なところでしょう。暖冷房機器を使用する際には、気をつけてください。

1人だと寂しい

犬寂しい

犬は寂しがり屋で嫉妬する動物です。そんな人間臭さが、人に愛される要因なのでしょう。

ですから、犬専用のスペースを造ってもソファーで一緒に過ごす、あるいはベッドで添い寝しているなどの光景をよく見かけます。

そんな寂しがり屋で常にスキンシップを求める犬ですが、抜け毛や臭い対策には配慮しておきましょう。

家族では気が付かない臭いも、来客者が気づくこともあります。また、アレルギーの人もいます。全ての人が愛犬家とは限らないのです。

抜け毛や臭いの問題を全て解決することは出来ないかもしれませんが、床の自動掃除機や扱いやすい小型の掃除機などで、出来る限りの対応はしておくべきでしょう。

その場合、それらの電源や収納スペースも必要ですから、家造りに際しては忘れないようにしてください。

臭いに対しては、脱臭機あるいは空気清浄機の使用が一般的ですが、臭い吸着性能のあるクロスとの併用がおすすめです。

おしゃれな犬と暮らす家のアイデアを紹介

上で、犬と暮らすための事前知識として、犬の特性や性格を紹介しました。

それらは、愛犬家の方なら既にご存知のことと思いますが、改めて見直してみても犬の愛らしさが伝わるものです。

では、その愛らしい犬と暮らす家造りには、どのようなアイデアがあるでしょうか。以下から、紹介していきます。

庭で遊べるドックランを造る

犬と暮らす家間取り

出典:芝生の庭で犬と暮らす家にリノベーションcraft

走るのが好きな犬にとって、ドッグランのある家は最高の環境でしょう。

また、恵まれているとも言えます。単に平坦な庭であっても、散歩以外に走れるスペースがあるのは嬉しいはずです。

広さに少し余裕があれば、砂場やトンネルなどの犬用の遊戯具を設置してもいいでしょう。夏場には簡易プールを置いて、子供と一緒に遊ばせるのもアイデアのひとつです。

なお、ドッグランには犬が勝手に道路に飛び出さないようフェンスを設けること、そして子供と遊ばせても危険がない、などに注意して計画しましょう。

家の中でも動けるスペース・間取り

犬が暮らす家・間取り

出典:芝生の庭で犬と暮らす家にリノベーションcraft

3歳前後の子供は、疲れて眠ってしまうまで動き回ります。犬も同じです。特に小型犬にはその傾向が強くあります。

そんな犬のために、リビング・ダイニングに犬が少し走れるくらいの直線スペースを作ってあげてはいかがでしょうか。

愛犬のためとは言え、大きく間取り計画を犠牲にする必要はありませんが、家具の配置で工夫することもできます。

なお、家族の生活スタイルや部屋の用途によっては、犬の進入や移動を制限しなければならない時もあります。

例えば、調理中に犬が邪魔するようでは作業が進みませんし、危険も伴います。また、階段を登らせたくない場合もあるでしょう。

中型以上の犬には、人の力では簡単には押し返せない力や体重があります。

ですから、犬の進入防止や移動の制限が必要な場合は、間取り設計の段階から計画しておくことをすすめます。

足洗い場があると便利

犬と暮らす家間取り脚の洗い場

出典:https://www.hng.ne.jp/case_detail16-6.html

日課の散歩やドッグランで遊ばせた後、そのままで室内に上げるのは気が引けますよね。そんな時、足洗い場があれば便利です。

上の写真では、温水付きでシャワーまで付いています。シャワーは洗いたいところだけを洗えますのでおすすめです。

写真のように玄関脇でも良いのですが、勝手口脇なども使い勝手がいいと思います。いずれにしても、犬を抱えてすぐに室内に入れる位置がいいでしょう。

ワンちゃんのグッズをしまうスペース

犬グッズ

出典:http://www.aiken-yk.jp/?p=174

上で犬の散歩がスムーズに行える工夫が必要だと述べました。具体的には、犬の散歩に必要なリードやトイレツール、そしてそれらを入れるバッグの置き場所を計画しましょう。

それほど大きなスペースは必要ではありませんから、玄関のシューズクローゼットの一部、あるいはガーデンツールの収納スペースの一部でもかまいません。

いずれにしても、場所を決めておけば散歩前後の準備や後片付けがスムーズになり、飼い主の負担が減ります。

決めた場所から散歩するようになると、飼い犬が時間になると、その場所で待ってくれるようになるかもしれませんよ。

滑りにくいフローリング・床材

犬床・カーペット

出典:https://blog.goo.ne.jp/55crea/e/0e58eb5c148104bdaf4d18f86ddde5ec

室内でも犬は走ります。特に小型犬は全力で走ります。

そして滑る床では、まるでディズニー漫画のように足が空回りしてしまいます。その姿は笑いを誘いますが、滑って壁に当たってしまうのでは可哀想ですよね。

また、足の関節を悪くする場合もあります。

滑りにくい床材には、コルクやクッションフロア、そしてタイルカーペットなどがあります。

クッションフロアは、樹脂製品ですから汚れに強くクッション性もありますから、ペットには優しい床材です。しかし、キズがつきやすく質感も少しチープな感じがします。

タイルカーペットとは、30cm角、あるいは45cm角ほどのものを床に敷き詰めるもので、起毛の長さにも色々バリエーションがあります。これの良い点は、汚れた部分だけを洗濯や交換することが可能なことです。

一方で、一般的な床材としてはフローリングが主流です。

そこで、おすすめなのがフローリング床の一部にタイルカーペットを敷き込む方法です。その場合も、フローリング部分には滑り止めのワックスを塗るようにしましょう。

なお、滑り止めワックスを塗ったフローリングもあります。

床に関連して、犬の食事スペースやトイレスペースについても触れておきます。犬の食事やトイレに関しては、市販の専用パレットを使用されているのが多いと思います。

しかし、こぼれたり失敗したりして、床や壁まで汚れることがあります。

ですから、それらのスペースが事前に決まっている場合、床にはクッションフロア、壁は清掃しやすいクロスとしておくことをすすめます。

階段は緩やかにする

犬と暮らす間取り

出典:https://www.daiwahouse.co.jp/column/lifestyle/withdog/wd11.html

飼い主によっては、犬の移動を制限するスペースに階段を含めているかも知れませんが、一般的には自由にさせているのではないでしょうか。

人も犬も、高齢化すれば運動能力が低下します。現在の住宅ではバリアフリー化が進み、階段の勾配も以前に比べて緩やかになっています。また、手すりがついている場合もあります。

しかし、犬は4本足ですから、登りは楽でも降りるのは苦手なのです。勿論、手すりは使えませんよね。

そんな犬に優しい階段は、何といってもバリアフリー基準以上に緩やかな階段です。そして、途中に踊り場があるような階段形状が安全でベストです。

一方、この形状は人にも優しいものですから、間取り的に余裕がある場合は検討してみてください。

ゆったりとした土間・玄関

犬と暮らす家土間・玄関

出典:広い土間のある、犬と暮らす家にリノベーション craft

ひんやりした土間は犬の好きな場所です。犬が快適に感じる温度環境が人間より2〜5度低いのがその理由でしょう。

玄関土間を広めに計画して、犬のクーリングスペースとして利用することも考えられますが、家族と離れていては可哀想な気がします。

インナーテラス

インナーテラス

出典:http://www.arshome.co.jp/sp/works

ですから、間取り的に可能であれば、インナーテラス(土間)をリビングに接して造り、クーリングスペース兼リラックススペースとしてあげたいものです。

犬が出入りできるゲートを造る

犬が暮らす間取り

出典:https://www.daiwahouse.co.jp/column/lifestyle/withdog/wd11.html

犬をリビングだけでなく、個室にも自由に行き来させている場合、そのたびにドアを開けてやるのは大変ですよね。

賢い犬はレバーハンドルを下げて開けることは出来るようですが、閉めることまではできません。

そんな時に便利なのが、ペット用のゲート(ドア)です。オーダーメイドで壁に作ることもできますが、写真のようにドアに専用の出入り口を付けたものも市販されています。

犬が暮らす家を造る注意点

ここからは、犬と暮らす家を造る時の注意点を紹介していきます。大事な家族の一員ですから、健康管理や事故に合わないように注意するのも飼い主の責任です。

ウッドチップとバークチップの活用

本格的なドッグランには、ウッドチップやバークチップを敷いている場合があります。これらの違いや特徴を以下に紹介します。

ヒノキチップを活用して防虫

ヒノキチップ

上の写真はウッドチップの例で、多くはヒノキやスギをランダムに砕いたものが使われています。

これは、ヒノキやスギに防虫効果があることを利用したものです。チップが敷かれてから時間が経っている場合は大丈夫ですが、新しい場合はトゲが刺さる危険もあります。

バークチップ

犬チップ

出典:https://www.ihs1187.com/okomari/engei/shousai/bark-chip-dog-run.html

上の写真は、バークチップといい、赤松や黒松の樹皮を砕いたものです。

ウッドチップに比べて、一片の粒が大きく丸みがあるため、トゲなどで犬が怪我をすることがありません。なお、バークチップは、ガーデニングにも使用されているものです。

一般住宅の庭兼用のドッグランに、ウッドチップやバークチップまで敷くことは少ないと思いますが、敷く場合はバークチップの方がおすすめです。

庭に犬が食べてはいけない草を植えない

犬庭草

基本的に犬は草を食べませんが、遊びで咬むことがあり、食べてしまうこともあります。

普段は気にしていない身近にある草も犬にとっては、下痢や嘔吐、場合によっては死に至るものがあるのです。

庭に植えそうな植物で犬に害を与えるものには、アサガオ、あじさい、などがあり、雑草類としてはイラクサなどがあります。

また、室内に置く観葉植物やキッチンに落ちる野菜などにも犬に害のあるものがあります。

犬が食べると害がある植物は、数多くありますので、WEB情報などを参考にしてください。

バルコニーの隙間からの落下に注意

犬バルコニー落下

出典:http://wanko-noa.jugem.jp/?eid=1654

ドッグランの紹介で、道路に飛び出さないようにフェンスが必要だと上で述べましたが、バルコニーにも隙間からの落下防止が必要です。

バルコニー手すりの隙間は、小さな子どもでも落下しないサイズになっています。ただ、小型犬ではすり抜けてしまうものもあります。

万が一のことがありますので、落下防止をつけるなどするようにしてください。

犬がキッチンに入れないようにする

犬キッチン

出典:https://pettimo.com/pet-gate/

上で料理に使う野菜の中にも犬に害を与えるものがあるといいましたが、それだけではなく、キッチンには油の飛びはねや火器の危険があります。

ですから、必要に応じて犬の進入を防げるような工夫をした方がいいでしょう。

具体的には、写真のような防護柵状のドア、あるいは腰くらいの高さの引き戸や開き戸をつければ、視覚的な閉鎖感がなく犬の進入を防ぐことができます。

まとめ

犬の知能は、人間の3歳前後と同じと言われています。言葉は十分には通じませんが、気持ちは通じます。

そして、犬のいる家庭では会話がはずみ、子供の情緒教育にも好影響を与えると言われています。

しかし、そのためには犬を家族同様に扱うことが重要で、犬の特性や性格を理解することも必要です。

また、毎日の散歩や抜け毛・臭いなどにも気をつけてあげなければなりません。

家造りの全てを犬中心に計画する必要はありませんが、家族同様に犬の居場所や犬との過ごし方、そして健康や危険に配慮した家造りとしましょう。

家族の一員として、犬を育てて守ってやるのも、飼い主の責任なのです。ワンちゃんと仲良く暮らせるような家づくりをしましょう。

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