注文住宅

一条工務店、ハグミーのデジタルプラン集に見る間取りの傾向

皆さんは、一条工務店が2023年1月から販売している、期間&棟数限定の規格住宅「 ハグミー 」をご存知ですか。

「 ハグミー 」は、高性能・高機能でありながら、本体販売価格1,490万円〜、50万円前半/坪、と破格の価格設定で注目されています。

一条工務店の「 家は性能 」「 モデルハウスが標準仕様 」は有名ですが、今回は「 ハグミー 」に用意された厳選100プランについて紹介していきます。

多くのハウスメーカーは、自社のモデルハウスプランや推奨プランをホームページ上で公開しています。

中には、希望する外観や間取り、そして敷地の向きや大きさなどを入力して、条件に合う参考・提案プランを紹介しているハウスメーカーもあります。

そんな中で、一条工務店の「 ハグミー 」の厳選100プランには、どのような特徴があるのか、間取りは?標準仕様は?、そして選び方は? などについて紹介します。

間取りは、3LDK+ウォークインクローゼットが中心

ハグミーの厳選100プランには、平屋も含まれていますが、全般に2階建て3LDK+ウォークインクローゼットの間取りが中心になっています。その一例を以下で見ていきましょう。

標準家庭(夫婦+子供2人)の子育て世代が中心

上の南玄関プランでは、3LDK+和室+ウォークインクローゼットの間取りで、延床面積は111.78㎡(33.81坪)、施工面積では118.42㎡(35.82坪)となっています。

施工面積とは、建築基準法上の床面積(簡単に言うと屋内面積)に吹抜けやバルコニーなどの実際に工事する面積を含めたものです。

ただし、その工事面積の算出方法については、各ハウスメーカーによって異なっています。

18畳のLDKは若干狭さを感じるかもしれませんが、和室が欲しいと言うユーザーには向いていますね。

その他の特徴としては、必要な場所に過不足のない収納スペースと、ウォークインクローゼットが配置されており、玄関にはシューズクロークまで配置されています。

また、2階にもトイレが設置されている間取りは、現在のライフスタイルを考慮したもので好感がもてます。もちろん、標準仕様ですよ。

「 モデルハウスが標準仕様 」にふさわしい収納スペース

他社で、モデルハウスの設備や間取りに憧れて注文したら、設備はオプションでグレードアップされたもので、収納スペースにもオプションが含まれていた、という声を聞きます。

しかし、一条工務店のモデルハウスでは、過度なオプションで着飾ることをせず、ウォークインクローゼットや各室に必要な収納スペースは標準仕様に含まれているのです。

この必要なものは標準仕様に含めるというスタンスは、ハグミーにも採用されています。

上の間取りは東玄関プランで、延床面積109.30㎡(33.06坪)、工事面積110.97㎡(33.57坪)となっています。

1階には、シューズクローク、階段下とトイレ横に物入れ、そして3畳の脱衣・洗面所に隣接してウォークインクローゼットが配置されています。

2階の主寝室には物入れの他に専用のウォークインクローゼットがあり、ホールには家族共用のウォークインクローゼットまであります。もちろん、子供室にもクローゼットが配置されています。

一条工務店が、いかに日常生活の中で収納スペースの量と配置を重視しているかがわかります。標準的な使い方であれば、十分な収納スペースではないでしょうか。

まさに、「 モデルハウス仕様が標準仕様 」にふさわしい収納スペースだと思います。

なお、ハグミーでも住宅に必要な基本性能の耐震性能や断熱性能は、上位商品の各性能とほぼ同じ仕様で、低価格の規格住宅だからと性能を落とすようなことをしていません。

2階建て=75プラン、平屋建て=25プランは少ない!

ハグミーの厳選100プランは、2階建てが75プランで、平屋建てが25プランとなっています。

さらに、東西・南・北の3方位の玄関に分類分けされていますので、実際に選択できる件数は、それらの1/3ほどの件数になります。

また、選んだプランが敷地に入るかどうかも検討しなければならず、ハグミーを建てられる条件はかなり厳しいものと言えるでしょう。

厳選100プランから選ぶ時に注意すること

敷地の方位にあったプラン選び

敷地の大きさにあったプラン選び

前述で、各プランの方位や敷地の問題に触れましたが、各プランには東西・南北方向の全長が記載されていますので、おおまかな検討はできると思います。

その際、アプローチやカーポートをどうするかも忘れないようにしてくださいね。建物だけ入っても駐車スペースがない、なんてことのないように注意ですよ。

先に紹介したプラン例のように、外形は単純な箱型が多く、敷地の幅・奥行ともに相応の長さが必要になります。

ですから、厳選100プランから気に入った間取りを見つけるよりも、敷地に入るかどうかが、最大の選択条件になるかも知れませんね。

ハグミーの ” ちょうどいい ” 家とは?

一条工務店の「 モデルハウス仕様が標準仕様 」については上でもふれましたが、ハグミーの場合には ” ちょうどいい ” 家というコンセプトが追加されています。

このちょうどいいの意味はどう言うことでしょうか。確認しておきましょう。

おせっかいすぎず、ほどよく親切で ” ちょうどいい ” 家

一条工務店の上位商品のグランスマートやアイスマートは、ほぼフル装備で全館床暖房までが標準仕様となっています。しかし、ハグミーではオプションとなっているのです。

温暖な地域やライフスタイルによっては、床暖房を必要としない場合がありますからね。

つまり、設備や収納などは過不足ない範囲で標準装備した上で、必要に応じてユーザーがカスタマイズし易い ” ちょうどいい ” なのです。

ただし、間取り変更はできませんから、プラン集の中から ” ちょうどいい ” 間取りを見つける必要がありますね。

標準的な家族構成と標準的なライフスタイルに合わせた100プラン

ハグミーの厳選100プランは、一条工務店の社内で提案された数百件の中から、検討を重ねて選ばれたプランで、同社の厳しい検討や審査に合格したものです。

具体的には、ドアの開く方向や使い勝手を安全面からも検討したり、家事を楽にするために脱衣・洗面所を3畳以上にするなど、検討に検討を重ねた厳選100プランとなっています。

一方で、標準的な家族構成( 夫婦+子供2人 )の標準的なライフスタイルをターゲットにした、” 誰にとってもちょうどいい ” 平均的な100プランとも言えます。

ですから、ライフスタイルにこだわりがあり、個性的なマイホームにしたいユーザーには向いていないかもしれません。

それでも、ハグミーの厳選100プランの中に希望するプランがあり、敷地に入るのであれば、お得な買い物だと思います。

一条工務店の「ジョーズタウン」でバーチャル見学

一条工務店には、同社の商品をWEB上のバーチャルで、ウォークスルー見学できる「 Joe’s Town 」というのがあります。

現在のところ、ハグミーをウォークスルーで見学することはできませんが、同社の住宅性能や内外装の仕上げ、そして間取りに対するコンセプトなどを知ることができます。

一条工務店のジョーズタウン( JOE’s TOWN )

ジョーズタウンでは、担当営業マンに気兼ねすることなく、曜日や時間も関係なく自由に見学・体験ができますから、忙しい方にピッタリですね。

まとめ

一条工務店の「 ハグミー 」は、標準家庭の標準的なライフスタイルの子育て世代に合わせた規格型住宅です。

間取りは、3LDK+ウォークインクローゼットが中心で、一条工務店の社内で検討して厳選されただけに、設備・収納ともに過不足のない内容となっています。

ローコスト住宅メーカーに負けない低価格で、価格以上の性能と標準仕様は、コストパフォーマンスの高い、お買い得商品と言えるでしょう。

希望していた間取りが厳選100プランにあるか、あるいは敷地に入るかなどの厳しい条件はありますが、条件をクリアできたユーザーは本当にラッキーだと思います。

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