家の建て替え

家の建て替え費用2000万円で足りる?安く注文住宅に建て替える秘訣

家建て替え2000万円

老朽化した家を建て替えようと思った時に、当然気になるのは費用のことですよね。

建て替えたくても費用があまりに高額であれば「とりあえずやめておこうかな・・・」ともなりやすいでしょう。

実際のところ、家の建て替え費用とはどの程度かかるものなのでしょうか?

今までに建て替え費用について調べたことがない方にとっては、なかなかその金額は想像しにくいものかもしれません。

この記事では、30坪の土地を例にして、以下のことをお伝えします。

  • 2,000万円程度の費用で建て替えが可能なのかどうか
  • 建て替えの際の諸経費
  • 30坪以上の建て替えが2,000万円で可能になった事例
  • 建て替え費用を安く抑えるコツ

30坪程度の土地で、コストを抑えて建て替えを考えているなら、ぜひ参考に読み進めてください。

記事の後半では、全国のハウスメーカーから無料で「建て替えプラン」の情報を簡単に集められる方法も紹介します。

家の建て替え費用は2,000万円で可能なのか?

結論を先に言うと「2,000万円で建て替えは可能」です。

ただ、2,000万円という金額は必ずしもゆとりがある予算ではないので、資金計画はしっかりポイントを押さえて入念に行うようにしましょう。

では、家の建て替えにかかる費用は、具体的にどのくらいかかるのでしょうか?

2017年の住宅金融支援機構の調べによると、注文住宅建築費用の都道府県別の全国平均は、3,356万円となっています。

この金額は、純粋に家を建てる費用であって、元の家の解体費用や、引っ越し・仮住まいのための費用は含まれてはいません。

参考:https://www.jhf.go.jp/files/400346708.pdf

ですので、ごく標準的な方法で家の建て替えを業者に依頼してしまったら、2000万円では難しいでしょう。

建て替え費用を安く抑えたければ、そのためにさまざまな点で節約の工夫が必要ですよ。

実際の建て替え費用には、どのような種類のものがあるのでしょうか。その内訳は以下の通りです。

建て替えにかかる費用
  • 諸費用(解体工事費用・引っ越し費用・仮住まいの家賃)
  • 土地の補強費用
  • 家の建築費用
  • 家の周囲の工事費用
  • 登記費用や仲介手数料

諸経費については、次項目で詳しくお伝えしますので、それ以外の建て替え費用各種を以下に解説します。

土地の補強費用

長年建っていた家の解体後の土地は、建築基準の「昔と現在」が異なるため、造成や補強が必要な場合があります。

この費用が実際にかかるかどうかは解体後の地盤調査の結果によりますね。予算を建てる時点で、補強費用がかかる可能性は見越しておいてください。

地盤改良工事

補強費用は土地の状態・工事内容によって変わってきますが、30坪程度の土地では数十万円ほどかかるケースがあります。

家の建築費用

すべての費用の大半を占めるのが家本体の建築費用です。この本体の工事費をどれだけ削れるかで、建て替え費用を安く抑えられるかが決まってきます。

依頼業者の選択や工事内容の絞り込みをしていけば、2,000万円以内での建て替えが可能です。

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家の周囲の工事費用

家の建て替え時には、家の周囲にも工事が必要になってきます。例えば、駐車場、庭、塀、門柱、側溝等です。

周辺の工事は、こだわる程度によって工事費は変わってきますので、数十万円で済む場合や、100万円以上かかることもあります。

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登記手数料や仲介手数料

家を建て替える際には、例として、住宅ローンの保証料・手数料、解体時の滅失登記、建築時の表示登記、所有権保存登記、司法書士費用等がかかってきます。

別途、不動産屋に支払う仲介手数料や、荷物が収まりきらない場合には倉庫を借りる必要も出てくるでしょう。

登記その他の費用として、建物価格の2割程度はみておいた方が良いかもしれません。

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家の建て替えにかかる諸費用は約250万円

30坪の家の建て替えの際の諸費用は、少なくとも約250万円はかかるでしょう。その内訳を解説します。

解体工事費用:1坪3~4万円

構造 坪単価
木造住宅 3~4万円
鉄骨造 4~5万円
鉄筋コンクリート造 6~7万円

解体工事費用とは、現在の家を解体して土地整備をするのにかかる費用で、1坪当たり3~4万円程度が相場です。地域によっては差が生じるでしょう。

30坪(建坪) × 4万円(1坪当たりの解体費用)= 120万円(解体費用)

引っ越し費用:約20~40万円

家族
家族 2人 家族 3人 家族 4人 家族 5人以上
~15km未満
(市区町村内)
平均80,527 平均93,593 平均116,398 平均138,115
~50km未満
(都道府県内)
平均81,822 平均103,078 平均114,283 平均122,071
~200km未満
(同一地方内)
平均105,918 平均138,112 平均151,298 平均120,111
~500km未満
(近隣地方)
平均114,905 平均177,000 平均183,241 平均318,571
500km~
(長距離)
平均148,949 平均185,867 平均205,932 平均257,122

出典:価格ドットコム

建て替えの際には、解体する家から仮住まいへ、仮住まいから新しい家へと2回の引っ越しが必要になります。約20万円はみておいた方が良いでしょう。

仮住まいの家賃:月8万円

項目 費用
仮住まい家賃 8万円 × 8カ月分 = 64万円
敷金 8万円 × 2カ月分 = 16万円
礼金 8万円 × 1カ月分 = 8万円
総額 88万円

建て替え中の仮住まいにも当然家賃が発生します。賃料を8万円としても、敷金、礼金等もかかります。

建て替えには、仮住まいが必要なので覚えておきましょう。

2,000万円でも諸費用を込みにするかどうかで変わる

「たかが諸経費」とは決して考えないでください。2,000万円の費用に諸経費を込みにするかどうかで、予算の計画はかなり変わってきますよ。

諸費用が込みの場合は建設費は1,750万円

諸経費込みで2,000万円なら、建設費は1,750万円になります。この1,750万円を35年ローンで支払うとすると、月々の返済額と総返済額は以下の通りです。

月々の返済額 総返済額
変動金利0.5% 45,427円 19,079,312円
固定金利1% 49,399円 20,747,835円

※元利均等ボーナス払いなし35年ローン

建て替えにかかる費用が別の場合は2,250万円

2,000万円とは別に諸経費がかかるとしたら、建て替えの総額は2,250万円になります。2,250万円を35年ローンで支払うと、月々の返済額と総返済額は以下の通りです。

月々の返済額 総返済額
変動金利0.5% 58,406円 24,530,626円
固定金利1% 63,514円 26,675,781円

※元利均等ボーナス払いなし35年ローン

諸経費込の1,750万円と諸経費別の2,250万円の返済額を比較すると、月々で1万円弱~1万3千円、総支払額で500万円前後も違いますね。

どちらで予算を組むかによって、支払う額には相当の差が生じます。

2,000万円に諸経費を含むかどうかは、計画の段階で十分に検討すべき事柄でしょう。

2,000万円で家を建てる際に参考にしたい事例

費用を2,000万円以内に収めて30坪以上の家を建てることができた3つの事例を紹介します。

34.14坪:狭い敷地を上手に利用した1,930万円の4LDK

2000以下建売
価格
1,930万円
間取り
4LDK
販売戸数
1戸
総戸数
1戸
土地面積
141.73m2(42.87坪)(登記)
建物面積
112.89m2(34.14坪)(実測)

間取り・イメージ

間取り

出典:SUUMO

狭い敷地を有効に活用して、2階建ての家を2,000万円以内で上手く建てられましたね。とても使い勝手の良い一戸建てに仕上がっています。

35.76坪:1,500~2,000万円のスタイリッシュな家

2000万円の家

間取り

出典:アキュラホーム

1500~2,000万円とは思えないくらい素敵な外観と室内ですね。スタイリッシュなフォルムから活力とくつろぎを感じさせてくれる家が実現しました。

41.44坪:1,500~2,000万円のスケルトン階段のある家

 

2000万円の家

間取り

出典:アキュラホーム

外観もとてもおしゃれですし、室内をスケルトン階段にしたおかげで、空間が何倍にも広く感じられます。

2,000万円以内でも、ちょっとした工夫で本当に素敵な家が建つのですね。

2,000万円で安く立て直す!費用を抑えるコツ

標準的にかかる建て替え費用を2,000万円に抑えて、家を安く建て直すコツを以下に紹介します。工夫次第で節約することを知ってください。

ローコスト住宅に依頼する

家を安く建て直すために、ローコスト住宅に依頼する方法があります。ローコスト住宅というのは、ハウスメーカーが建築する安い販売価格の住宅のことです。

ローコスト住宅がどの位安いのか想像できますか?

住宅を建てる立地条件にもよりますが、ごく一般的な住宅の坪単価が80~90万円程度が相場だとすると、ローコスト住宅では坪単価が30~60万円に抑えられます。

建て替え費用が半分以下で済むケースがあるということですね。

広告費がかかる

ではなぜ、このような圧倒的に安い価格が実現できるのでしょうか? それは住宅建築費用を左右する、以下のような「安くなる理由」があるからです。

安くなる理由
  • 材料費が安い
  • 人件費が安い
  • 広告費が安い
  • 設備・建具・仕様が安い

ローコスト住宅は、何通りかある人気のプランから間取りを選ぶ規格住宅である場合がほとんどです。

規格が最初から決められているために、さまざまなコスト減が可能になるわけですね。具体的に各項目を解説します。

材料費

間取りが規格化されているために、材料の大量仕入れ、資材の種類の限定等が可能になり、コスト減が実現します。

材料の木材は、「現場に持ち込む前にプレスカット工場に一括発注して部品化する」ことで原価を抑えているメーカーがほとんどでしょう。

人件費

プレスカットされた材料を現場で組み立てるという建築法なので、大工さんにかかる人件費を節約できます。

広告費

大規模広告を打つことはせず、仮にテレビCMを流すにしてもローカル放送のみを選ぶようにして広告費を抑えています。

設備・建具・仕様

一般的な住宅よりも部屋数を少なくして、壁やドアの枚数を減らしたり、コンセントや照明の数も減らしたり、さまざまな部分でのコストカットを実施しています。

とにかくメーカーは、ローコストで住宅を建てるためのたくさんのノウハウを持っているということです。

建て替え費用の中でも人件費がかなり大きなウエイトを占める部分でもありますからね。

相見積もりを利用して価格を比較する

注文住宅相見積もり

家の建て替えを計画する際には、複数業者から相見積もりを出してもらい、それぞれの価格を比較することをおすすめします。

ひとつの業者だけに頼ることは、その価格が高いのか安いのかがわかりにくいですよね。業者間の競争も働かないため、割高になってしまうことが多いかもしれません。

各業者で似たような家を建てる場合でも、その費用の差額が数百万円、ときには1千万円以上にも及ぶケースが実際にあります。

家を建てた後で、「もっといろいろと調べておけば良かった・・・」という事態になることだけは何としても避けたいものです。

そのためには相見積もりをしっかりと比較検討しましょう。

一括資料請求サービスを利用して情報を集める

パンフレット

家の建て替え業者を選ぶ際に、業者一軒一軒に問い合わせていくことは効率が良いとはいえません。

とくに、「費用を抑えたい」という希望が優先的であるなら、まずはたくさんの情報を集めることが重要です。

そのために、ぜひおすすめするのが「一括資料請求サービス」です。一括資料サービスはネット上にある便利なサイトで、全国の優良な注文住宅会社が何百社も登録されています。

タウンライフ600社

一括資料請求サービスの利用は簡単です。建て替えたい家の条件を入力し送信するだけ。

それで、あなたの家の情報を確認した各業者が、おすすめのプランをメールで送ってきてくれます。

複数のプランが集まったら後はじっくりと比較し、よりあなたの希望を満たすプランを絞り込んでいけばいいわけです。

一括資料請求サービスは無料であることがほとんどですので、少しでも理想の建て替えを叶えるために、ぜひ活用しましょう。

まとめ

お金に糸目をつけなければ、どんな建て替えプランであっても構わないでしょう。

しかし2,000万円と上限を決めたなら、それを実現するための工夫が必要です。安いのはありがたいですが、安ければどんな家でも構わないわけではないでしょうからね。

ですので、まずは「建てたい家の造りや間取りが2,000万円でどの程度可能なのか」の情報を集めましょう。

そして、ピックアップした複数のメーカー・専門家に相談してみることです。

家の建て替えでは、節約もしつつ限りなく理想に近い家になるように、焦らずじっくりと取り組んでください。

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住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

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