庭・ガーデニングをリフォームする際、費用やどのようなポイントに注意したほうが良いのかわからない方は多いです。
庭をリフォームする場合、ポイントを抑えないと後々手入れが大変になる可能性があります。忙しい方は、植木や芝などを手入れする時間の確保がなかなか難しいのではないでしょうか。
そこで、庭をリフォームする際の費用や相場、確認したほうが良いポイントを紹介します。計画的にリフォームすることで、おしゃれで手入れが簡単なあなただけの庭を手に入れましょう。
1.庭・ガーデニングリフォームの費用や相場
庭・ガーデニングのリフォームの費用は、50~100万円が主な相場になります。
たとえば、砂利を敷き詰めたり、芝を張ったりする場合、50万円未満が多いです。一方、ウッドデッキや駐車場のスペースをコンクリートにする工事の場合、100万円程度の費用になります。
エクステリア工事は、庭全体をリフォームすると、100万円を超える金額のリフォームになります。そのため、規模に応じて値段が変わることを覚えておきましょう。
そこで、以下では金額別にリフォームの施工事例を紹介します。金額ごとのリフォーム内容がわかれば、あなたが計画している工事の目安になるのではないでしょうか。
1-1.50万円未満でできる庭・ガーデニングリフォームの施工事例
砂利を敷き詰めたり、雑草対策をしたり、芝を張るなどの小規模のリフォームの場合、50万円程度で収まります。
1-1-1.芝生を張るリフォームの価格:10万円
出典:ガーデンスケープ万咲
庭を芝生にするリフォームは、10万円程度で行えます。芝の購入価格4万円程度ですが、そこに加えて施工費用が加わるからです。
一般的に芝は、1㎡(平方メートル)あたり2,000円程度で購入が可能です。これに施工費用が加わり、4000~5000円が㎡あたりの単価の目安になります。
ただ、この値段は芝生を張るだけの値段になります。たとえば、「元々コンクリートの駐車場になっている場所を芝生にする」場合だと、それを撤去する費用がかかります。
それらの費用は上記に含まれていないため、予算を建てるときには注意してください。
一面芝生にするリフォームを行うと、雑草が生えにくくなります。そのほかにも、芝生にすると子供たちが庭で遊んで転んだとしてもケガをしにくいです。小さなお子さんがいるご家庭の場合、子供たちが庭で思う存分走り回っても安心です。
ただし、芝生は成長します。そのため、まめに手入れを行わなければいけません。芝が部分的にはげたり、伸びてぼさぼさになったりするからです。
こまめにメンテナンスできない方は、値段は高くなりますが、人工芝にすると楽に芝生にするメリットを維持できます。
1-1-2.雑草対策・砂利敷き詰めリフォームの価格:14万円
出典:四季園
庭に砂利を敷き詰める場合、8万円程度の費用が必要です。これに加えて、砂利の下に防草シートを敷く費用が6万円になるため、合計で14万円の費用になります。
砂利を敷くだけでは、雑草が生えてくるため、夏場になると除草を行わなければいけません。
趣味でガーデニングなどをしている場合、除草剤を使うと花なども一緒に枯れてしまう可能性があります。とはいえ、手で除草するのは忙しい人には難しいのではないでしょうか。
そこで、砂利の下に防草シートを引くことで、雑草が生えるのを防止できます。
また、砂利を敷き詰めることで人が歩く音が聞こえます。そのため、防犯対策にもなるのです。なお、砂利にはいろいろな色や種類があるため、住宅のイメージに適したものを選びましょう。
1-2.50~100万円でできる庭・ガーデニングリフォーム施工事例
庭のリフォームで庭全体の工事やウッドデッキを設置する場合、50~100万円の費用で行えます。
ただし、規模やグレードなどを上げると100万円を超えてしまう可能性があります。したがって、予算とのバランスを考えて上で、プランを決めましょう。
1-2-1.ウッドデッキを設置するリフォームの価格:60万円
庭にウッドデッキを設置する費用は、60万円ほどの価格になります。また、ウッドデッキに使われる材料には、「天然の木材」「人口樹脂」の2種類があります。
それぞれ特徴が異なるため、あなたにあった理想の材料を選んでください。
天然の木材を使ったウッドデッキは、定期的にメンテナンスを行う必要があります。雨ざらしになるため、塗装が剥げたり傷んだりするからです。
したがって、天然の木材の中でも耐久性に優れたものを選ぶと長持ちします。その分費用は高くなりますが、長持ちする面やウッドデッキを作り直す手間暇を考えると、いい材料を選んだほうがトータル的にはお得です。
予算に余裕があるのならば、できるだけいい材料でウッドデッキを設置しましょう。
一方、人口樹脂のウッドデッキは、本物の木材とは異なり、耐久性に優れています。また、価格も本物の木材に比べると比較的安いです。メンテナンスしやすい点や、価格を抑えられることを考慮すると、人口樹脂にするのも1つの方法になります。
そして、ウッドデッキを設置することで、リビングを広く活用できます。リビングとつながっているため、そのままウッドデッキに出られるからです。
お子さんたちが遊ぶスペースにもなり、椅子を置けばそこでお茶を楽しむこともできます。また、夏場の夜にウッドデッキでお酒を飲むのも格別ではないでしょうか。
あなたも庭をリフォームしてウッドデッキを設け、快適にゆっくりくつろぎましょう。
1-2-2.庭の植栽・造園リフォームの価格:70万円
出典:坂井ガーデンプランニング
庭の植栽や造園のリフォームを行う場合、70万円程度の費用がかかります。庭全体を整地(地面をならすこと)したり、芝を張ったりした上に、植木を植えるためです。
一般的に、庭全体をリフォームする場合は、このぐらいの費用がかかることを覚えておきましょう。
しかしながら、何も手入れをしていなかった庭がこのようにスッキリきれいになれば、決して高い金額ではないはずです。
ただ、植木を植える際は手入れのかからないものにしましょう。後々のメンテナンスが楽になるからです。たとえば、落葉樹を植えると冬に近づくにつれて葉っぱが一斉に落ちるため、落ち葉の掃除が必要です。
また、隣の家に落ち葉が落ちると、トラブルの原因になる可能性があります。植木は、数十年も育つため、後々後悔のないように、植える種類をよく考えてください。
1-3.100万円以上の庭・ガーデニングリフォームの施工事例
庭全体を大規模リフォームする場合、100万円を超える金額になる可能性があります。たとえば、門扉やフェンス、アプローチなどをタイルにしたり、複雑な造園工事を行ったりする場合です。
以下では、100万円を超える施工事例を紹介するため、費用の目安にしてください。
1-3-1.駐車場・カーポートのリフォームの価格:130万円
出典:プラスガーデンNEX
駐車場をコンクリートにしてカーポートを設置する工事を行うとリフォーム費用は、130万円程になります。コンクリート工事は費用が高くなるケースが多いです。庭をコンクリートにする場合、予算とのバランスを考えてプランを決定してください。
しかしながら、庭に駐車スペースを設ける場合、コンクリートにすると雑草が生えることもなく、手入れが楽です。また、車も止めやすいため、自動車を持っているご家庭は駐車場をコンクリートにすることをお勧めします。
そして、カーポートを設置すると、天気が悪いときに乗り降りで濡れる心配がありません。
また、車が雨ざらしにならないため、常にきれいな状態を保ちやすいです。せっかく洗車しても、雨が降ってしまえば台無しになります。そのため、車を大事にしている方は、カーポートがお勧めです。
ただし、カーポートは屋根があるため、建物扱いになり、確認申請が必要になります。これは、法に基づいた安全な建築物を建てることを証明するためのものです。
また、土地には建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)や容積率(敷地面積に対する延床面積の割合)といった制限があります。そのため、屋根付きの建物を建設する場合、これらの条件をクリアしなければいけないのです。
したがって、必ずカーポートを設置できるわけではないことをあらかじめ覚えておきましょう。
1-3-2.大規模な庭全体のリフォームの価格:150万円
出典:ひまわりライフ
庭全体をウッドデッキにしたりアプローチ(入口)をタイルにしたり、いろいろリフォームする場合、費用は150万円になります。
先ほど述べたように、ウッドデッキだけでも50万円を超える費用になり、これに加えてタイルや芝を張ったり、植木を植えたりするため、費用は上乗せされるからです。
ただ、せっかくリフォームするのであれば、細部までこだわりたいのではないでしょうか。庭がおしゃれだと住んでいて気分が良いです。
必ずしもお金をかけなければいけないわけではありませんが、これからの生活が豊かになるのであれば、決して高い金額ではありません。
しかしながら、いろいろこだわりすぎると費用は高くなりやすいため、予算とのバランスを考えて理想の庭にリフォームしてください。
3.庭・ガーデニングリフォームのポイント
庭・ガーデニングリフォームは、プランニングが重要になります。どのようなプランでリフォームするかで、おしゃれなものになったり、手入れが楽になったりするからです。
また、一時的な感情でプランを決めてしまうと生活しにくくなる可能性があります。せっかくリフォームしたのにも関わらず、それでは元も子もありません。
庭の外構工事(エクステリア)のポイントを押さえて理想の空間にしましょう。
3-1.工事費用には定価がない
庭・ガーデニングリフォームを行う際、工事価格には「定価」がないことを理解しましょう。工事内容やグレード、業者によって値段が異なるからです。
しかしながら、電化製品のように定価があると思っている方が多いです。そのため、「安ければいい」という勘違いをしてしまう方も少なくありません。
ただ、それでは質の低い工事になる可能性があります。外構工事は工程を少なくしたり、材料費を削ったりすればいくらでも手抜き工事が行えるからです。たとえ、手抜き工事を行っていたとしても、素人目線では見分けることは困難でしょう。
値段ばかり気にすると内容や工程を軽視してしまいがちです。したがって、外構工事のプランや予算を決める際は、定価がないことを踏まえた上で考えるようにしてください。
3-2.10年後以降のことを考えたプランでリフォームする
庭のリフォームのプランは、10年後のことを考えてリフォームしましょう。将来の具体的なイメージを抱かないと後々後悔してしまうことになるからです。
たとえば、小さなお子さんがいる場合、庭に砂場やアスレチックを設けたとします。子供が小さいうちは遊び場になって役に立つかもしれません。
しかし、10年後もお子さんたちはそこで遊ぶことはないでしょう。また、「おしゃれだから」という理由で階段を設置すると、年齢を重ねたときに歩きにくくなります。
これから庭をリフォームするのであれば、将来のことを考えてプランを決めましょう。
3-3.外観と機能性の両方を求めるようにする
おしゃれな庭にリフォームしたいと思う方は多いです。しかし、おしゃれな外観も良いですが、機能性も求めるようにしてください。
せっかくリフォームしたのにもかかわらず、生活しにくくなってしまうのでは元も子もないからです。
たとえば、庭に芝や植木を設ける際、メンテナンスのことも考えなければいけません。草木は成長するため、放置すると無造作になり、見栄えが悪くなります。
その他にも、門扉(もんぴ)を設けたことによって出入りがしにくくなる失敗も多いです。リフォームする際は、おしゃれな外観を求めつつ、機能性にも注意してください。
4.よくある庭のお悩みリフォーム
初めて庭をリフォームしようと考え始めた際には、どのようなプランがあるのか見当がつかず悩む方は多いのではないでしょうか。それもそのはずです。エクステリア工事には、門やフェンス、ブロックなどのさまざまな種類があるからです。
そこで、以下では庭をリフォームする方がよく行うお勧めのプランを紹介します。もしかすると、あなたの要望に合ったリフォームプランが見つかるかもしれません。
4-1.敷地に目隠しをしたい
出典:Takezo・ファーム
庭のリフォームで「敷地に目隠しをしたい」という要望は多く寄せられます。隣人や通行人の視線が気になってしまうからです。その場合、目隠しフェンスによるリフォームがお勧めになります。
4-1-1.洗濯物を見られたくない
洗濯物を1階に干す場合、第三者の視線が気になると答える方は多いです。特に、下着を干す場合、プライバシーが気になります。女性の方は、近所の人に見られたくないと思うものです。
その場合、目隠しフェンスによって外から庭やベランダが見えないようにリフォームしましょう。
人通りの多い道に面している住宅は、目隠しフェンスを設置すると、通行人などの第三者からの目線を気にしなくてすみます。目隠しフェンスにリフォームして、あなたと家族のプライバシーを守りましょう。
4-2.ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい
出典:帯金造園
庭をリフォームする場合、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。せっかく庭があるのならば、スペースを活用しない手はありません。その場合、花壇や家庭菜園を行えるようなリフォームをしましょう。
庭に、花を植えれば四季を楽しむことができます。
また、家庭菜園を行う場合、好きな野菜を無農薬で自分の畑から収穫できるのです。自分の庭で取れた野菜を食べるのは、格別なのではないでしょうか。余った野菜を近所の方に配り、あなたのおいしい野菜を振舞ってあげましょう。
ガーデニングや家庭菜園を趣味にしている方は、庭をリフォームしてさらにおしゃれに楽しんでください。
4-3.草むしりがいらないメンテナンス不要な庭にしたい
出典:風花庭
雑草はどこからともなく生えてきます。そのため、雑草対策をしなければ草が無造作に生えてしまい、草むしりをしなければいけません。
ただ、忙しい家庭の場合、なかなか休日に庭の草むしりをするのは厳しいです。せっかくの休日は、出かけたりのんびりしたりしたいのではないでしょうか。
そこで、雑草対策や草が生えないリフォームをすると、草むしりなどの管理が必要なくなります。たとえば、先ほど述べたように、防草シートを敷いて砂利をしいたり、コンクリートにしたりすると管理が楽になるのです。
また、コンクリートにすることで土が露出するのを防げます。そのため、虫の発生や害虫などが気にならなくなります。
もし、忙しくて庭の手入れをまめにできないのであれば、コンクリートメインのエクステリア工事にしましょう。
4-4.ペットと快適に暮らす庭を造りたい
ペットは家族の一員になるため、ともに快適な生活を送ることができるように庭づくりをしましょう。イヌの場合は、いくら毎日散歩をするからといっても、それだけでは運動不足です。
たとえば、ペットのストレスを解消するために、ドッグガーデン(ドッグラン)にリフォームしても良いのではないでしょうか。これであれば、愛犬も快適に暮らすことができるはずです。
ただ、ドッグガーデンにリフォームする際、いくつかのポイントがあります。それは、「ペットの安全性」です。
そのため、外に飛び出ないように柵を作ったり、安心して走れるように芝生にしたりする必要があるのです。
そのほかにもペットのために、水飲み場や雨よけなどのスペースを設置してはいかがでしょうか。ドッグガーデンにリフォームして、ペットとあなたが快適に暮らせる庭を手に入れましょう。
まとめ
庭をリフォームすると、数百万円単位の金額が必要になります。そのため、納得の工事を行いましょう。また、エクステリア工事は、外観はもちろんのこと、機能性にも注意してください。
おしゃれな外観が必ずしも生活しやすいとは限らないからです。したがって、おしゃれな外観を求めつつ、機能性を考慮したプランを考えましょう。
一生に一度の買い物です。あなたや家族が快適に暮らせる家づくりをしてください。
リフォームは、300万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。