家の建て替え

70坪の建て替え費用はどのくらい?解体や引っ越しなどにかかる費用はいくら?

家建て替え70万円

70坪の家を建て替える際、建設費だけではなく、あらゆる費用がかさみます。

解体費用や引っ越し費用など、さまざまな費用がかかるので、いくらかかるのか気になりますよね。

そこで、どのような費用が必要なのか、どのくらいの出費になるのかを紹介します。

いざ、建築を頼もうとしたときに、予算が足りなくなるということがないように費用のことを知っておきましょう。

家の建て替えにかかる諸費用

家を建て替えるには、建設費以外にもいろいろな費用が必要です。70坪の家の場合、意外と諸費用がかさむので、きちんと予算を立てましょう。

ここでは、建設費以外の大きな出費になる可能性のある費用を紹介します。

解体費用:1坪3~4万円

家建て替え解体
構造 坪単価
木造住宅 3~4万円
鉄骨造 4~5万円
鉄筋コンクリート造 6~7万円

解体費用は表をご覧になるとわかるように、建物の種類によって違います。

例えば、 木造住宅で3〜4万円ということは、単純に計算すると200〜300万円です。

しかし、70坪の住宅は比較的大きな建物で、かなり大がかりな「養生」が必要になる可能性があります。

養生とは

建築工事や引越しなどで、周りの建物などにダメージを与えたり、通行中の人にガレキが落ちて怪我をさせてしまったりしないように、カバーなどをつけて保護することです。

養生だけで30万円くらいかかる場合もあります。

養生

また、重機を駐車する場所があるかどうかで費用が大幅に変わります。敷地が広く、重機やダンプカーを置ければ問題ないのです。

解体重機敷地に重機を置くスペースがない場合など「やむを得ない事情」と認められた場合に限り、道路にダンプカーを駐車し、廃棄物を積み込みます。

しかし、重機は安全性の面で問題があり、道路での駐車は認められません。

隣接した家に駐車場などがあれば、借りて駐車します。

また、道路に駐車する場合も道路幅が狭く、通行止にする必要がある場合は、自治体だけではなく、警察署や消防署の許可も必要です。

数カ所すべてからの許可をもらわなくてはならないため、時間がかかります。余裕を持って申請しましょう。業者がしてくれる場合は手数料が必要です。

どうしても解体する家に隣接して駐車できないのであれば、手押し車や電動台車に積み込み、搬出するしかありません。

少し離れた場所に駐車場を見つけなければならないこと、重機が使えないため手作業になることから費用が高くつきます。

アスベストを使用している建物の解体には、費用がかさみます。1970年ごろに建てられた住宅には使われている可能性が高いです。

アスベストは石綿とも呼ばれる建築材料で、耐火被覆材、吸音材、結露防止剤として使われていました。

アスベストは軽く飛び散りやすいため、吸引によって悪性中皮腫や肺がんなどの原因になります。

1956年頃から禁止される1975年まで外壁の吹き付けや屋根材に使用されていました。

1975年以降も1995年までは建物の5%未満であれば使用しても大丈夫だったため、アスベストを使用している可能性があります。

アスベストを使用している建物を解体するときに、アスベストが空中に飛び散らないように特別の処置を施す必要があるため、解体費用が高価です。

場合によっては200万円以上かかる場合もあります。

住宅本体以外にも、フェンスや浄化槽、庭木など住宅の周りにあるものも別途計算されます。解体は解体業者によって料金が異なるため、数社に見積もってもらいましょう。

引っ越し費用:約20~30万円

建て替え引っ越し
家族
家族 2人 家族 3人 家族 4人 家族 5人以上
~15km未満
(市区町村内)
平均80,527 平均93,593 平均116,398 平均138,115
~50km未満
(都道府県内)
平均81,822 平均103,078 平均114,283 平均122,071
~200km未満
(同一地方内)
平均105,918 平均138,112 平均151,298 平均120,111
~500km未満
(近隣地方)
平均114,905 平均177,000 平均183,241 平均318,571
500km~
(長距離)
平均148,949 平均185,867 平均205,932 平均257,122

出典:価格ドットコム

解体の日程が決まったらその前に家にあるものを仮住まいへの引越しです。その後、新居ができたらもう一度引越しです。

引っ越しを2度しなくてはいけないため、引越し費用が、上の表で紹介した費用の2倍かかります。

家族の人数で目安費用を紹介していますが、70坪の家の場合は家族5人以上の費用を参考にすると良いでしょう。

ただし、引越し業者の中には建て替えやリノベーションに特化した引越しプランがあるところがあります。

「建て替え引越しパック」とか「建て替えコース」という名前のサービスで、5人家族の荷物で25万円前後です。

このようなプランがある引越し業者は大手ですが、地元の引越し業者に相談してもリーズナブルに引越しを行ってくれるかもしれません。いくつかの業者に見積もってもらいましょう。

引越しに当たって不用品が多数出てくることが予想されます。そのため、ゴミ処理の費用も必要になります。

中にはまだ使えるけれど、ほとんど使っていないアイテムもあるのではないでしょうか?

そのようなものは売れるかもしれませんから、買い取業者やバザーなどを利用するとゴミ処理費用を抑えられるだけではなく、わずかですが収入になります。

それでも出てくる不用品の処理や仮住まいに入りきれない荷物の預かりなども引越し業者が請け負ってくれる場合があります。

引越しだけではなく、全部同じ業者がしてくれると割安になる可能性が高いです。

仮住まいの費用

仮住まい費用
項目 費用
仮住まい家賃 8万円 × 8カ月分 = 64万円
敷金 8万円 × 2カ月分 = 16万円
礼金 8万円 × 1カ月分 = 8万円
総額 88万円

仮住まいは地域によって予算が変わりますが、短期間といっても正規で借りる場合と同様に敷金・礼金が必要です。

大阪では、以前は保証金が家賃10ヶ月分というような物件が多かったのですが、最近では礼金敷金の制度を取り入れ、東京同様に初期費用が減少傾向にあります。

地域によって礼金敷金や家賃の額が違いますが、目安として月8万円として上記のように計算してみました。

建築期間も家によって違いますが、100万円程度を用意しておくと良いでしょう。

全国の平均相場や坪数:土地がある場合

地 域 建設費(万円) 延床面積:㎡(坪) 坪単価(万円)
全 国 3,353.5 128.2(38.78) 86.47
首都圏 3,627.0 127.0(38.41) 94.42
近畿圏 3,408.1 126.9(38.38) 88.79
東海圏 3,437.2 130.1(39.35) 87.34
その他 3,193.0 128.5(38.87) 82.14

フラット35利用者調査より引用

坪単価は、首都圏が他のエリアより少し高額ですが、全国的に広さは40坪弱、建設費用も約3,000〜3,600万円です。

建設費に諸費用を足して、そのうちどのくらいの額を住宅ローンにするか、住宅ローンの毎月の返済額はどのくらいになるかを計算します。

予算的には、3,000万円くらいが一般的です。

住宅ローンをどのくらい借りられるかを考えるのではなく、月々いくらまでなら返済し続けられるかを考えて予算を立てましょう。

70坪の家を建て替える費用

地 域 建設費(万円) 70坪 坪単価(万円)
全 国 6,052.90 70坪 86.47
首都圏 6,609.40 70坪 94.42
近畿圏 6,215.30 70坪 88.79
東海圏 6,113.80 70坪 87.34
その他 5,749.80 70坪 82.14

70坪は平均値の約1.75倍ですから、建設費も6,000万円前後です。

70坪の住宅はかなりの大きさですから、2世帯住宅、または3世帯住宅として利用される場合が多いでしょう。

その場合、親世代に頭金をどのくらい出すかによって、住宅ローンを予算内で返済できるように調整していきましょう。

70坪は231平米です。リビングルームを20畳、33平米くらい取ることも可能。

さらにプライベートジムやサンルーム、ウォーキングクローゼット、家事をするためのユーティリティスペースなど自由に設計できます。

お客様が泊まるためのお部屋も用意したいですね。

お子さんたちが小さいうちは個室にしないで、大きめの部屋を用意し、大きくなってから壁を作る計画にするのもおすすめです。

できるだけ壁を少なくして、安くできるところは安くして生活や家族メンバーで自由にリフォームできるようにして作っておくと将来の楽しみもできますよ。

土地70坪の場合は庭が広い家を建てられる

土地70坪にはどのような家が建てられるでしょうか?エリアによって建ぺい率が決まっています。

建ぺい率というのは、土地の広さに対して建物がどのくらいの割合で締められるかという比率です。

建ぺい率建物の総床面積ではなく、土地の上に占める広さです。イメージとしては、上空から見た場合に土地を覆っている部分で、この広さを建坪(たてつぼ)と呼びます。

土地に対する建坪の割合の表し方は、「建ぺい率○%」です。

都市計画法によって定められており、60%のエリアが多いですが、エリアによっては、40%または80%の場合もあります。

建ぺい率60%の場合、70坪×0.6=42坪、約139平米です。平屋としても十分な広さですね。建ぺい率一杯に建てても28坪の土地が庭として利用できます。

25坪の建坪で、2階建てにすると、45坪を庭として利用できます。70坪あればライフスタイルに合った住宅を作れますね。

建て替えをする際の注意点やポイント

建て替えをする場合には、じっくり考えて計画的に行いたいですね。

特に70坪の大きな家の場合は、日当たりや家事動線などをシミュレーションして後悔しない家づくりをしましょう。

業者の見積もりを比較して適正価格で建て替えよう

注文住宅相見積もり

どのハウスメーカー、工務店に頼むかは、よく比較して選びましょう。

相見積もりをして値段を比較することが大切です。条件が同じでも、相見積もりをするとかなり差があることがわかるでしょう。

見積もりをしてもらう場合に、ただ漠然と価格だけではなく、内訳を説明してもらう必要があります。

どの部分にどのような素材でどのように作るかが、はっきりわかる見積もりを作ってもらわなくてはいけません。

素材や様式が分からなければ、いくら安くてもできあがってみると、ご自分が想像していたものと全く違う住宅になる可能性があります。

その上、途中で注文し直すと追加料金が要求されるかもしれません。

また、建設業者によって、得意分野が違います。2世帯住宅が得意な業者、大きな家でなか庭付きの家が得意な業者などご自分の建てたい家が得意な業者を選びましょう。

解体業者、引っ越し業者などすべての業者の価格を比較する

住宅の建築だけではなく、解体業者や引越し業者もきちんと価格を比較して選びましょう。少しずつでも、トータルすると大きな差額が出てきます。

引越し業者の場合、同じ業者でも時期によって価格が変わることがあります。年度末3月は引越しが多くなるため、高額です。

平日と週末でも価格が変わります。できるだけリーズナブルになるように選んでください。

解体業者と建て替え業者は同じにすると安くなる可能性

建て替え業者が解体も請け負う場合は安くなるかもしれません。

ただし、ハウスメーカーが解体業者に頼む場合は、仲介手数料が生じて反対に高くなる場合もあります。

解体業者に直接頼まないので、コミュニケーションができず、壊さないで欲しいもの(例えば塀など)を壊されてしまったというケースも存在します。

どちらが良いとは言えないので、価格を比べて選びましょう。

一括資料請求サービスを上手に活用して建て替えよう

パンフレット

建て替えをするにあたり、建て替え業者、解体業者、引越し業者などあらゆる業者を選択する必要があります。

一つ一つネットでピックアップするのも大変です。一括資料請求サービスを利用すれば、住んでいるエリアで営業している厳選された優良業者の概要が見られます。

その中からじっくり選ぶだけなので、業者選びに失敗する可能性が減少し安心です。

まとめ

70坪の家を建てる場合にどのくらいの予算が必要なのか、建設費用以外に必要な費用などと70坪の土地がある場合の住宅についても考えてみました。

費用を抑えて、住みたい家を作るには、業者をきちんと選ぶことが大事です。後悔しないように、時間に余裕を持って、調べていきましょう。

資料請求サービスを利用することも一つの方法です。70坪なら理想的な家が建てられますよ。

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