積水ハウス

積水ハウスの注文住宅で見積り額が予算オーバー、どうする?

予算に対して見積額がオーバーするのは、よくあることです。むしろ、それが普通かもしれませんね。夢が膨らむ一生に一度のマイホームでは、とくにそうでしょう。

そんな時、どのようにして予算内に納めればいいのでしょうか。住宅メーカートップクラスの積水ハウスですから、下位クラスの住宅メーカーにすれば予算内に納められるかもしれません。でもそれでは、憧れの積水ハウスを選び、膨らんだマイホームの夢も萎んでしまいますよね。

本記事では、積水ハウスを題材にして、マイホームを予算内に納めるテクニックについて紹介していきます。

予算限度額を明確に伝えること

住宅メーカーの営業マンとユーザーは、利益が相反する関係にあります。営業マンはユーザーの予算限度額を探ろうとし、ユーザーはできるだけ抑えた金額を伝えようとします。

そのような交渉を否定はしませんが、多くは時間やエネルギーの無駄で、お互いの信頼を失うこともあります。ですから、基本は予算限度額を正直に伝え、営業マンをユーザーの土俵に引き込むようにすることです。

ただし、その前にユーザーが確認しておかなければならないことがあります。それは、自己資金と借り入れ可能額(支払い可能額)を含めた予算限度額がいくらになるのかということです。そのためには、事前に銀行と相談しておくことも大事ですね。

いずれにしても、担当営業マンと一緒になって予算内に納める方法を考えられるような人間関係を築くことです。むずかしいかもしれませんが、一番の近道になります。

見積りと提案プランは一対のもの、相見積り比較はセットで行うこと

たとえ積水ハウスを気に入っていても、比較・検討するためには相見積りが基本です。ですから、この段階では積水ハウスが本命などとは話さない方がいいですね。

見積りは、ユーザーとのヒアリングを元に提案されたプランや仕様書を元に行われます。ですから、単に見積額や算出した坪単価の比較だけでは意味がありません。

提案されたプランと仕様の内容、それぞれを一つづつ照らし合わせて比較・検討すること、つまり、どれだけユーザーの要望を理解・反映させているかで判断してください。

たとえば、家事動線や収納スペースを含めて、LDKと各個室とのバランス、そして何よりも直感的に魅力を感じるかどうかです。

ハイクラスの注文住宅になると、単なる坪単価だけでなく、マイホームのイメージに合った付加価値があるかどうかも大きなポイントになります。

本格的な交渉

相見積りの比較・検討は一度では終わらないかもしれません。また、相見積りの住宅メーカーも数社になるでしょう。ですから、これらの比較・検討には、相応のエネルギーが必要になります。

ですが、一生に一度のことですから、マイホームを手に入れるための楽しい時間と考えてはいかがでしょうか。

そして、残った住宅メーカーが本命であればラッキーですが、本命の住宅メーカーが残らなかった場合、ここからが本格的な交渉です。本命である旨と予算限度額を正直に伝えれば、相見積りメーカーを意識して、予算内におさまる方法を提案してくれるはずです。

しかし、予算内に納める提案の中には、ユーザーが譲れないものや妥協しなければならないものがあります。それらを、シミュレーションでイメージしながら取捨選択するようにしてください。

値引き交渉

そして、最後は値引き交渉です。値引き交渉は、契約前の初期段階では早すぎますし、契約後では遅すぎます。

外観や間取り、そして内装や設備などの全ての工事内容が明確になった契約直前がベストです。また、値引き交渉は一度きりです。見積りのたびに値引きをお願いしていては、信頼されません。

なお、値引き交渉は、本体工事やオプションなどを個別に行うのではなく、総額で交渉するのがコツです。

値引きのタイミングとキャンペーンサービスの活用

住宅メーカーは、定期的に販促キャンペーンを行っており、上で述べたように担当営業マンをユーザーの土俵に乗せれば、キャンペーン情報やサービス情報をいち早く得られます。

実ユーザーの公開情報をみると、あるユーザーの総額2,600万円に対して50万円の値引き(2%弱)というのがありました。そして、他のユーザーでは総額3,450万円に対して260万円ほどの値引き(7.5%)が行われていました。この違いはなんでしょうか。

参考までに、積水ハウスの一般ユーザーに対する値引き限度は本体工事の3%と言われています。これは本体工事に対する値引きで、その他ではオプションの特価サービスというものがあります。なお、社員割引や株主優待割引もありますが、ここでは省略します。

以上から、詳細はわかりませんが、先の50万円の値引きは3%内のもので、260万円というのは3%の値引きとオプションの特価サービスを含めたものでしょう。

特価サービスは、太陽光発電パネル、あるいはダインコンクリートなどの積水ハウス独自の外壁材を対象にして行われています。それぞれ100万円前後のオプションになりますが、キャンペーンでは、これがサービスになることがあるのです。

積水ハウスでは、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)推進しており、2040年のZEH比率100%を目指していますから、太陽光発電関係はおすすめの交渉材料ですね。

なお、積水ハウスでは、1月の本決算と7月の半期決算が、値引き交渉しやすい時期といわれており、それに合わせて特価サービスキャンペーンも行われています。

いずれにしても、値引きの大小や特価サービスなどの情報は、担当営業マンとの信頼関係が基本です。

支給品に関して

こだわりのある特殊なインテリア部材や器具は、往々にして大手住宅メーカーでも、取り扱っていない場合があります。そんな時は、施主が直接購入して、支給品とする方がコストを抑えられる可能性はありますが、全般的に支給品はメーカーに好まれません。

理由は、不慣れな施工になる可能性があり、不具合時などの責任の所在が明確にならない場合があるからです。

ですから、住宅メーカーの標準的な仕様の範囲にあるものを、安く手に入るからと支給品にするのはおすすめできません。むしろ施工費が高くなったり、トラブルになったりしますので、担当営業マンと事前に相談しておきましょう。

外構工事、解体工事は直接発注がお得

本体以外の工事は、関連会社や地域の下請け業者に元請け(住宅メーカー)を介して発注されるのが一般的です。ですから、可能であれば本体工事に直接的に関係のない、解体工事や、門柱・門扉、アプローチ、そして植栽などの外構工事は専業者に直接発注することでコストを下げることができます。

規模にもよりますが、解体工事と外構工事などを専業者に直接発注するだけで、100万円前後のコストカットになるでしょう。

なお、屋外給排水工事や太陽光発電システムなどの、本体工事と関係のあるものや、建物本体の保証に関係するものは避けてください。後でトラブルの元になります。

まとめ

企業が大きくなればなるほど、商品開発や販売に対する経費は高くなり、住宅メーカートップクラスの積水ハウスも同様です。一方で、それらの経費は信用やノウハウ、そして品質や風格に繋がっています。

ですから、積水ハウスの品質や風格に魅力を感じて同社を選んだ場合、見積額が予算をオーバーしたからと言っても簡単には諦められないと思います。

見積額と予算限度額の相違が、1,000万円前後もある場合は別ですが、数百万円であれば、妥協できるところと譲れない部分のメリハリをつければ、ある程度は調整できます。

また、担当営業マンとの信頼関係を築ければ、キャンペーン・サービスなどが優先的に得られ、値引きも限度まで適用してもらえる可能があります。

最後に、なぜ積水ハウスでなければならないのか、積水ハウスの何を気に入っているのかを、ユーザー自らが明確に認識しておく必要があります。さらに、マイホームに何を望むかも確認しておく必要があります。付加価値の多いハイクラスの住宅になればなるほど、それらが重要になるのです。

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