ハウスメーカーの特徴

積水ハウスの注文住宅、35坪の間取りや安くコスパよく建てるコツ

限られた予算と延床面積で、どのような間取りが可能か?思い描いたマイホームになるのか? など、新築を計画されている方には、色々な不安があると思います。一生に一度のビッグイベントですから、当然ですよね。

積水ハウスで30坪の注文住宅を建てる!間取りと費用は?掲載元:積水ハウス 延床面積30坪は、マイホームとしては決して広い方ではないかもしれません。ですが、敷地面積や予算などでやむを得な...

本記事では、延床面積35坪前後の魅力的な間取りやアイディアを、積水ハウスの注文住宅の施工事例を参考に紹介します。合わせて、建築予算なども紹介しますので参考にしてください。

35坪のおすすめの間取りとアイディア

積水ハウスは邸別自由設計で、異なる敷地と気候条件、そしてユーザーの要望に最適な住まいをプランニングしていくことにこだわっています。

ですから以下で紹介するオーナーのライフスタイルに合わせた注文住宅は、全ての人に最適とは限りません。ですが、マイホームに思い描いたイメージを形にするヒントになると思います。

事例1:里楽、平屋建、延床面積:118.25㎡(35.8坪)、夫婦+子供1人

掲載元:積水ハウス

シャーウッドの平屋商品です。外壁は人気の陶板外壁のベルバーンで、潮風から車を守るために、海に背を向けたインナーガレージとしています。なお、勾配屋根の下はロフトになっています。

掲載元:積水ハウス

ロケーションを生かして、リビングや段差のないウッドデッキ、そして奥に見えるヌック風のダイニングからも大パノラマが眺められるのが魅力ですね。

このようなロケーションに恵まれた土地は少ないかもしれませんが、海の見える家に憧れている人は多いと思います。

事例2:シャーウッド、2階建て、延床面積:117㎡(35.4坪)、夫婦+子供2人

掲載元:積水ハウス

写真中央に黒く見えているのが玄関ドアです。少し分かりづらいかもしれませんが、玄関土間には木製のスノコがインナーデッキとして廊下のように長く敷かれており、手前のリビングまで続いています。

ダイニング・キッチンと玄関とは両面使用の収納家具で仕切られていますが、建具がないため、玄関・廊下、そしてLDKを含めて一つの空間になっています。

両面収納の上部には照明が内蔵されており間接照明となっています。天井面に一切の照明器具がなく、まさに設計者のいうノイズのないスッキリとした空間です。

左リビング側から右キッチン側から

掲載元:積水ハウス

左はリビング側から見たところで、インナーデッキが玄関ポーチのウッドデッキとつながっていることがわかります。

右はキッチン側から見たもので、インナーデッキが玄関ホール兼通路を一つの多目的な空間にしています。

掲載元:積水ハウス

玄関から続くインナーデッキとリビングには段差がありますが、一体となった空間になっています。この住宅もロケーションがいいですね。

事例3:モデラーレ、2階建て、延床:124.94㎡(37.8坪)、夫婦+子供2人+両親

掲載元:積水ハウス

テレビを掛けている壁は斜めになっており、裏側は建具のないオープンな収納スペースになっています。この発想は新鮮で、非常に使いやすいだろうと推測できます。

ダイニング・キッチンには、リビングに向けて机があり、子どもたちの勉強スペースにもなっています。三世代がLDKでくつろぐことを意識した空間ですね。

和室

掲載元:積水ハウス

玄関ホール脇に配置されたオープンな和室は応接間とのことです。デザイナーによるものでしょうが、新感覚で高級感と落ち着きを感じます。

事例4:シャーウッド、2階建て、延床面積120㎡(36.3坪)、夫婦+子供3人

掲載元:積水ハウス

リビングの床を少し上げ、かつ正面のマドの高さを低くしています。理由は、ソファーに座った時の視線の高さから、切り取られた遠景をベストな状態で眺められるようにしたとのことです。

掲載元:積水ハウス

勉強や仕事に、家族全員が使うライブラリーコーナーで、オーナーが望む家族の一体感を形にしたものでしょう。

事例5:ビー・モード、2階建て、延床面積112.75㎡(34.1坪)、夫婦

掲載元:積水ハウス

室内でも存分に自然を楽しめる家をテーマにしたとのことです。リビング吹抜けの下に植えられているハイノキは、常緑樹で4〜5月に白い花を咲かせます。

室内で花が咲き、そして散る光景は、不思議な感覚で非常に斬新です。床材はパイン、天井には不燃加工の杉を採用しています。どちらも節のある材で、より自然を楽しむ工夫でしょう。

以上の5件に共通するのは、それぞれにテーマがあるということです。折角のマイホームですから、単に必要な部屋数と広さがあればいいというのでは、つまりません。

注文住宅だからこそ、ライフスタイルに合ったテーマを決め、設計者に依頼してください。

ハウジングアドバイザリーシステムとは?

積水ハウスにはハウジングアドバイザリーシステムというものがあります。申し込み金5万円が必要ですが、敷地調査、地盤調査などの土地診断を行ってくれるものです。

ある意味、ユーザーの本気度を確認する手段とも思えますが、成約時には契約金の一部に充当され、成約にならなかった場合は全額返金とのことですから、良心的なサービスだと思います。

同社の実ユーザーによれば、上記以外に最初から設計士が担当してくれることや、成約になれば30ポイント(30万円相当)の契約特典があるとの情報もあります。

最初から設計士が担当してくれれば、ラフプランの段階からユーザーのこだわりや思いを反映してくれますから、より安心感があると思います。

いずれにしても、担当営業マンも人間ですから、5万円の申込金を払ったユーザーは、有望な契約見込み客として、丁寧で熱心な扱いになるのではないでしょうか。ユーザー側からみても、成約にならなかったら返金ですから気兼ねなく利用するべきでしょう。

設計担当者と設計料

積水ハウスの見積には、建築工事費の約3%が設計料として記載されています。外部の設計事務所に依頼すれば、10%前後の費用がかかりますから、割安感があります。

それでも、どのような設計担当者がつくかはわかりませんから、相性が合うだろうか、などの不安もあると思います。

予算や延床面積が厳しい中で、より満足できる魅力的な間取りとするには、経験豊かな設計者の力が必要です。

ですから、先のハウジングアドバイザリーシステムを利用する中で、担当営業マンとコミュニケーションを図り、相性の合う設計担当者選びをお願いするのがいいですね。

積水ハウス実ユーザーの中にも、ハウジングアドバイザリーシステムを利用したおかげで、いい設計士にめぐりあえた、といわれている方がいます。

積水ハウスの住宅価格や見積もり

積水ハウスの注文住宅の本体価格は、70〜100万円/坪で、ボリュームゾーンは80万円台/坪となっています。

この価格は同社が設定している標準的な延床面積・仕様によるものですが、同社では邸別の設計と全てを仕様選択するスタイルですから、選んだ仕様のグレードや設備によって上下します。

また、後述する地盤補強や屋外給排水、そして植栽などの外構で、標準的には10〜20万円/坪がアップします。

住宅価格以外に必要な費用と内訳

上記で紹介した本体価格以外に必要な費用の概要と概算を紹介しておきます。

別途工事(地盤改良、屋外給排水、外構):150〜250万円

地域や敷地、そして植栽・造園の規模にもよりますが、標準的には150〜250万円ほどの費用が発生します。また、これらは地域の専業者に委託するケースがほとんどですから、住宅メーカーが変わっても大きく異ることはありません。

なお、解体・撤去工事などがある場合は、規模にもよりますが、100万円前後が必要となります。

太陽光発電システム関係:200〜300万円(4kWの場合)

先に述べた本体価格には、太陽光発電パネル、蓄電池、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)などは含まれておらず、発電・蓄電容量を4kWほどのシステムとした場合でも、200〜300万円が必要になります。

諸費用:100万円前後

これは、融資手数料(保証料)や印紙や登記料、そして保険料に該当しますが、住宅部分に関しては、100万円前後になります。

以上から、住宅価格以外の費用を合計すると、450〜650万円ほどになり、本記事の35坪で換算すると、12.8〜18.6万円/坪になります。また、グレードアップやオプションが全くないのも現実的では有りませんので、実際にはやはり20万円/坪ほどのアップになるでしょう。

以上から、先に紹介したボリュームゾーンの80万円台/坪も100万円台/坪になり、本記事の35坪では3,500万円以上になります。

なお、住宅価格以外の費用は、その内容から住宅メーカーが変わっても、大きく変わることがありません。

ですから、例えばミドルクラスの住宅メーカーとの総額の価格差は、本体価格によるもので、50万円台/坪の住宅なら、35坪で1,050万円以上もの価格差になります。

ミドルクラスの住宅メーカーでも、魅力的な住宅を建てているところがありますから、こだわりがなければ、比較検討するべきですね。

まとめ

延床面積35坪は、積水ハウスの平均的な注文住宅の延床面積約40坪を下回る規模ですが、本記事で紹介したように、夫婦世帯から子供3人の世帯まで、魅力的な間取りやアイディアにあふれた施工事例が多くあります。

マイホームを魅力的にするか否かは、担当する設計士の能力にもよりますが、多くはマイホームに対する思いやイメージをどれだけ正確に伝えられるかにあります。

その際に効果的なのが、マイホームのテーマです。自然を楽しむ・眺める、団欒、モダンやレトロ、テレワークなど、色々あると思いますが、テーマがあることで、設計士はユーザーの意図を理解しやすくなり、意図にそった提案を行うことができるのです。

延床面積35坪を積水ハウスの注文住宅で建てるには、同社のボリュームゾーンの本体価格80万円台/坪も、全ての費用を含むと100万円台/坪になります。

業界全般からみると、高額の部類に入りますが、ライフスタイルに合った満足のいくマイホームになれば、納得できるのではないでしょうか。

一方、同クラスだけでなく、本体価格50〜60万円/坪のミドルクラスとの比較検討もするべきで、総額で1,000万円以上になる差額は、外部の設計事務所を利用しても十分におつりがくるほどです。

マイホームに積水ハウスを選ぶか他社にするか、本記事が悔いのないマイホームにするための参考になれば幸いです。

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