掲載元:積水ハウス
マイホームの中心と言えば、LDKと答える人が多いと思います。そして、その中でもリビングを中心にした間取りを多く見かけます。
しかし、日々の生活を振り返ってみた時、リビングと同等かそれ以上にキッチン・ダイニングで過ごす時間が多いのに気づくのではないでしょうか。
積水ハウスでは、そんなキッチン・ダイニングでの過ごし方を、幸せのキッチンあるいはおいしい365日と表現して提案しています。
では、積水ハウスが提案している、キッチン・ダイニングとはどのようなものか、チェックしてみましょう。注文住宅でマイホームを計画している方の参考になると思いますよ。
積水ハウスの提唱する幸せのキッチン、おいしい365日とは?
掲載元:積水ハウス
幸せのキッチンあるいはおいしい365日の提案は、積水ハウスの「住生活研究所」によるものです。
同研究所では、「人生100年時代」を見据え、時間軸を意識した住まいづくりに注目し、「住めば住むほど幸せ住まい」のノウハウを、科学的・理論的に明らかにして、その仕掛けづくりを具体的に提案しています。
つながる幸せ
掲載元:積水ハウス
一緒に「つくる・食べる」ことで、家族が幸せにつながることをコンセプトにしています。そのため、家族みんなが活躍できるセパレートキッチンタイプとしています。
下準備と洗い物を目的とした奥行きのあるシンクカウンター、そして調理と盛り付けを目的としたコンロカウンターを並行に並べることで、家族みんなで調理作業ができ、効率も高くなります。
合わせて、おおきめの食卓を用意すれば、キッチン・ダイニングでの快適さが増します。積水ハウスの住生活研究所によれば、ダイニングテーブルでしたいことのトップがテレビや動画を見ることで、読書や趣味、お茶やお酒を楽しむ、勉強や仕事と続いています。
これらは、何となく、リビングでの過ごし方と言うイメージが強いものですが、実際にはダイニングテーブルで行いたい、あるいは行っている、ということですね。
大きめのダイニングテーブルの重要性は、幸せのキッチンに共通です。
私らしくある幸せ
掲載元:積水ハウス
ここにいる自分が好きでいられる、食の場をもっと私らしく、をコンセプトにしています。
キッチンのすみずみまで私らしさにこだわったマイスタイルのキッチンで、ワクワク感や楽しい時間を過ごすことに重点をおいています。
キッチンカウンターやカップボード、水はねや油はねをガードするキッチンボード、そしてシンプルでおしゃれなレンジフードなど、私らしく魅せるキッチンとしています。
幸せのキッチンでは共同作業が基本ですが、やはり中心は主婦でしょう。その主婦が快適で居心地よく過ごせる空間づくりを目指しています。
上の写真では、息抜きのコーヒータイムや家族との会話を楽しめるように、大きめのワークトップカウンターとしています。
すこやかである幸せ
掲載元:積水ハウス
家族が気持ちよく使いこなせるキッチンとするために、どこに何があるかが分かるキッチンクロークを採用しています。
共働きやテレワークが普及しつつある中で、調理や洗い物も家族共同で楽しめるようにするべきです。そのためには、誰もがわかりやすく使いやすいキッチンが必要なのです。
合わせて、キッチン・ダイニングの近くにテレワークスペースや子供たちの学びのスペースをレイアウトすれば、キッチン作業も和気あいあいと楽しい時間になります。
積水ハウスのすこやかである幸せでは、キッチンクローク、ワークスペース、スタディースペースの活用を提案しています。
標準仕様のキッチンメーカー
掲載元:積水ハウス
積水ハウスの注文住宅のキッチン設備メーカーには、パナソニックとクリナップが採用されています。
パナソニック製
掲載元:パナソニック
グレードには、V-Style、ラクシーナ、Lクラスの3種類で、Lクラスが最上位クラスとなりますが、積水ハウスでは中間のラクシーナが標準採用されています。
シンクは、汚れにくく掃除しやすいガラス系素材のすき間のない構造で、シンク底にはエンボス加工がされており、傷がつきにくく目立たちにくいのが特徴です。
シンクのカラーバリエーションは4色で、ワークトップの人造大理石には6色、扉柄は4種類が用意されています。なお、シンク・ワークトップ共に、ステンレス仕様もあります。
上位のLクラスには、より多くのカラーバリエーションがありますが、一般的にはラクシーナで十分な品質と機能だと思います。
パナソニックでおすすめなのが、トリプルワイドコンロです。
掲載元:パナソニック
一般的なコンロの三角配置に対して、トリプルワイドコンロでは横並びになっています。
横幅が広いため、2人での調理も可能で、積水ハウスが提唱している幸せのキッチンにピッタリですね。なお、IHコンロとガスコンロのいずれにも対応しています。
幅広のため、ワークトップ幅方向の作業スペースは減りますが、奥まってレイアウトされているため、コンロ手前のスペースでは簡単な盛り付けが可能です。そして、意外と気づかないことですが、フライパンの柄が手前にはみ出て引っ掛けることがなく、油はねが床に落ちて汚すことも少なくなるメリットがあります。
なお、このタイプのコンロでは魚焼きグリルがありません。専用のグリルパン(凹凸のあるフライパン)が付属でついていますが、魚の皮をパリパリに焼きたい、という方には物足りないかもしれませんね。
レンジフードは、トルネード機能により油を吹き飛ばし、ファンの汚れは10年間の使用でも従来の1年分ほどとのことです。吹き飛ばされた油はラクウォッシュプレートに溜まりますが、掃除は年に1回のみで、それも食洗機で洗える優れものです。
クリナップ製
掲載元:クリナップ
グレードは下から、ラクエラ、ステディア、セントロとなっており、標準では中間クラスのステディアが採用されています。
クリナップのワークトップでは、エンボス加工のステンレスに特殊セラミックコーティングしたものが定評ですが、セラミック(陶磁器)、コーリアン(人造大理石)、人工大理石も用意されています。
掲載元:クリナップ/流レールシンク
シンクは料理中に使う水で、ゴミが自然に排水口に流れる形状となっています。素材には、ステンレス製とアクリストン製(人工大理石)があり、いずれも汚れが溜まりやすい継ぎ目のない構造としています。
余談になりますが、人造大理石とは粉砕した大理石と樹脂からなるもので、人工大理石とは樹脂のみで作られたものです。
掲載元:クリナップ
クリナップのレンジフード(洗エール)は、ファンとフィルターを一体化させたファンフィルターをまるごとお湯で自動洗浄するタイプです。洗浄は2ヶ月に1回で、10年間はファンフィルターを取り外しての掃除が不要となっています。
パナソニック・クリナップ共に、積水ハウスの標準では中間クラスを採用していますが、特にこだわりがなければ、デザイン・機能ともに十分な内容です。無理して上位クラスにする必要はないと思います。
キッチンのオプション
積水ハウスの注文住宅では、一つ一つを打合せで決めていくため、明確にオプションと呼べるものはありませんが、一般的にオプション扱いとしているものについて述べます。
食洗機
掲載元:パナソニック
時短、節水、除菌などのメリットと、初期費用の高さ、洗浄音、洗えないものもあるなどのデメリットがあります。しかし、新築ならやはり設置したいですよね。すべてを食洗機に任せるのではなく、上手に使い分ければ、やはり便利なものです。
タッチレス・ハンズフリー水栓
掲載元:パナソニック
蛇口上部に手をかざすだけで吐水・止水ができるタッチレスタイプと、吐水口に内蔵されたセンサーで手の動きを感知して吐水・止水を自動で行ってくれるハンズフリータイプのものがあります。上の写真では、右側がタッチレス、左側がハンズフリーになります。いずれも、節水・省エネ効果があり、使い勝手のよいものです。
どちらをえらぶかは、人それぞれですから、ショールームなどで実際に試してみるといいでしょう。
なお、停電時にはこれらの機能は使えません。手動でレバーハンドルやメインバルブでの操作となりますから、使い勝手と合わせて確認しておいてください。
浄水器
掲載元:クリナップ
混合水栓と一体型の浄水器が普及していますが、実際にはカートリッジ(フィルター)の交換やコストなどで賛否両論です。
最近は、お湯でも使えるタイプもありますが、一般的には水での使用が基本で、お湯を浄水器に通した場合、フィルターに吸着した物質が放出される可能性があります。これを避けるために、一般的な混合水栓とは別に、浄水器専用をつけているケースもあります。
日本の水道水は、水質基準をクリアしたもので、そのままでも飲めます。また、地域によりますが、浄水処理技術の向上で、おいしい水へと改良されています。ただし、水道管劣化による水質の低下は避けられませんので、地域の水道水事情や水へのこだわりの有無での選択となるでしょう。
ビルドインオーブン
掲載元:クリナップ
本格的に料理を楽しむ方には、オーブンが必要かもしれません。合わせて、電子レンジも必要でしょう。その場合、電気・ガス併用のコンビネーションタイプにするか、いずれも電気式のオーブンレンジにするかの選択肢があり、それぞれに一長一短があります。
いずれにしても、システムキッチンにビルドインする場合は、収納部分が減りますので、ガスか電気かの選択に合わせて検討するようにしてください。
カップボード(食器棚)
掲載元:パナソニック
カップボードの大きさや必要性の有無は、システムキッチンのウォールユニット(吊戸)の有無や収納する食器類の量で決まります。
カップボードには、炊飯器や電子レンジなどを収納できるタイプ、そしてカウンタータイプやトールタイプなど様々です。
家族が安全で使いやすくを考慮するなら、子供でも出し入れができるカウンタータイプがいいですね。いずれにしても、選んだシステムキッチンの収納量を十分に確認した上での選択になります。
幸せのキッチンに必要なもの
掲載元:積水ハウス
キッチンのレイアウトやスタイルは様々にありますが、ここでは積水ハウスが提唱している幸せのキッチンに適したレイアウトやスタイルには何が必要かを紹介します。
オープンであること
家族が共同で調理や洗い物をするのですから、独立した閉鎖的なキッチンは避けてましょう。システムキッチンがどのようなレイアウトであれ、オープンスペースになっていることが重要なのです。
家族が共同で作業できること
ワークトップ回りで共同作業するためには、2方あるいは3方から作業ができるようなスタイルにしましょう。横並びあるいは向かい合っての作業が可能なスペースが必要です。
調理しやすい幅広のワークトップカウンター
共同作業はもちろん、時には調理しながらのティータイムやおしゃべりができるような幅広のワークトップカウンターがおすすめです。
以上をもっともクリアしやすいタイプは、シンクカウンターとコンロカウンターを並行に並べたセパレートタイプがベストです。
そのために必要なスペースは必要になりますが、冒頭で述べたように、キッチン・ダイニングで過ごす時間は意外と多く、それだけの価値は十分にあります。
まとめ
LDKは、リビング、ダイニング、キッチンのボーダーレスの総称ですが、どちらかと言うとリビングに重きを置いたイメージがありました。しかし、現実にはキッチン・ダイニングで過ごす時間が、リビングと同等かそれ以上に多く、幸せの濃密さではリビングで過ごす時間よりも上かもしれません。
積水ハウスでは、LDKでの過ごし方を見直し、キッチン・ダイニングに光を当て、つながる幸せ、私らしくある幸せ、すこやかである幸せ、を提案しています。
本記事で紹介した、積水ハウスの幸せのキッチン・ダイニングの各レシピが、これから注文住宅でマイホームを計画されている方の参考になることを願っています。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
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