積水ハウス

積水ハウスの注文住宅、口コミ・評判から知る後悔と対処方法

業界トップクラスの積水ハウスの注文住宅は、品質・風格、そして性能ともにハイクラスですが、価格もハイクラスですよね。ある意味では、ステイタスにもなっています。

そんな積水ハウスの注文住宅でマイホームを建てるには、それなりの決断が必要ですし、不安や疑問も解決しておかなければなりません。

では、積水ハウスの口コミや評判は、どのようなものでしょうか。本記事では、公開されている実ユーザーの情報を参考にしながら、同社で注文住宅を計画されている方の不安を解消すると共に、後悔しないマイホームづくりのお手伝いをしたいと思います。

積水ハウスの口コミと評判

一般的に、人は不満のあることに声を上げ、満足していることには声を上げない傾向があります。ですから、ネット上での口コミには悪い情報の方が多く目に付きます。見方を変えると、悪い口コミや評判は一部とは言え、事実としてあると言うことです。

そこで、なぜ悪い口コミや評判になっているのか、冷静に判断してみることが重要で、それらの対処方法が見つかれば、後悔しないマイホームづくりに繋がるとも考えています。

以下から、積水ハウスの注文住宅の口コミや評価を紹介すると共に、本記事なりのコメントも加えていきますので参考にしてください。

それはできません、問題ありません、で片付けられる(2021.12.15)

ソーラパネルの向きがおかしいと指摘しても、「 問題ありません 」で片付けられ、出来上がってみると、冬には太陽光パネルに日が当たらない向きになっていた。また、要望を伝えても、「 それはできません 」の一言だった。

コメント

このユーザーの担当者(営業マン・設計者)の「 問題ありません 」や「 それはできません 」の真意は不明ですが、担当者の説明不足だったことは間違いないようです。

一方、納得しないままに進めてしまったユーザーにもスキがあったように思います。一生に一度の高い買い物ですから、なぜ問題ないのか、なぜできないのか、の説明を納得するまで求めるべきだったと思います。双方に意思の疎通はあったのでしょうか。

引渡を受けたが問題だらけ(2021.12.09)

何度も図面のやり取りをしたが、結局は外観重視で私達の希望は叶わなかった。また、引渡直後から浴槽下に水がたまる、クレーム後一年になるがまだ直さない。その他にも多数の不具合がある。保証の意味がない。

コメント

浴槽の水漏れが一年も続いたのであれば、毎日が不安の連続で、想像しただけでも可哀そうですね。担当の設計者や施工店の当たりが悪かっただけでは済まされない問題です。

担当者ベースで解決しないようであれば、管轄の支店・営業所に正式なクレームとして連絡することが必要です。

このユーザーの場合、支店・営業所に連絡しても進展せず、一年も放置されていたとのことですから、りっぱに紛争処理センター扱いの問題だと思います。

ただ、お願いや待つだけではなく、紛争処理センターを利用して、時には主導権をとる姿勢を見せることも大事です。ただし、感情的にはならず紳士的に交渉するようにしてください。なお、紛争勝利センターについては後述します。

設計者のレベルが低く、態度が横柄(2022.05.19)

住友林業と比較して積水ハウスを選択しましたが、完全な失敗でした。設計者のレベルが低いし、態度も横柄でした。本当に後悔しています。点検時に不具合箇所を指摘しましたが、評価Aで書類が来ました。基礎もひび割れているのにですよ!

コメント

担当営業マンや設計士に対する不満は、よく聞きます。一番、多いかもしれませんね。何千人もいる積水ハウスの営業マンや設計士の中には、不誠実な人もいるでしょう。

だからと言って、このユーザーのいうように住友林業を選んでいたら満足していたとは限りません。なぜなら、どの住宅メーカーも同様の問題を抱えているからです。

基本的には、話し合いで解決するのが良いのですが、こじれている中では難しく、担当者替えを支店・営業所にお願いするしかありませんが、どうしてもしこりは残ります。

このようなトラブルをできる限り回避するためには、住宅メーカー選び以上に担当営業マンや設計士選びが重要かもしれません。建築相談や設計打合せの段階で、できる限り担当者との相性も確認しておくようにしましょう。

基礎にひび割れとのことですが、それが構造クラックなのか、構造に影響のないヘアークラックなのかで評価がわかれます。

評価Aの結果を信用するなら、構造的な問題はないのでしょうが、ユーザーが納得できるまでの説明は必要だったと思います。

ただし、建築物は、たとえ工場生産品であっても、最終的には人が組立て・施工するものですから、100%の完成品はありません。つまり、経年での乾燥・収縮によるヘアークラックは瑕疵に含まれず、神経質になりすぎて、100%を求めるのは違うように思います。

契約を悩んでいると逆ギレされた(2022.09.18)

今しかキャンペーンが使えないとか、都合のいいことばかり言われて悩んでいると、なぜ契約しないのかと逆ギレされました。手抜き工事もされましたし、変更契約後にいろいろと説明を受けてない追加請求をされました。それも構造躯体の部分の追加請求です。構造計算を間違ってしていたようです。本部に連絡しても、支店長、技術部長と話しあって下さいとの対応しかされません。

コメント

キャンペーンサービスを逆手にとられて契約してしまった例ですが、逆ギレされた時に見直すべきでしたね。入居時期などで急いでいたのかもしれませんが、担当者替えか次のキャンペーン時期まで待つ、あるいは他社にすることも検討すべきでした。

その他に手抜き工事や追加請求など、色々な問題点を指摘されていますが、初めに担当営業マンに逆ギレされながらも契約してしまったことが最も後悔する点でしょう。

キャンペーンサービスは営業マンの切り札ですから、それをもって契約を迫るのはあせっている証拠です。それに合わせる必要はなかったように思います。

以上の他にも多くの悪い口コミや評判はあり、ほとんどが担当営業マンや設計士、そして施工に関することばかりです。口コミの中には、家全体は気に入っているが担当者が悪すぎたと言うのもあり、如何に人間関係が難しいかがわかります。

トラブルを避けるために

少ないとは思いますが、間違いなく不誠実な営業マンや設計士はいます。場合によっては、支店・営業所の都合だけで対応しているケースもあります。しかし、そのような場合、何らかの前兆があり、ユーザー側にもできることがあります。

必要以上に、契約を急がせたり迫ったりする

営業マンも仕事ですから、ある程度は契約を急がせたり迫ったりするでしょう。しかし、ユーザーの感情を害してしまっては失格です。ましてや、逆ギレするなど論外です。

そのような状況でも、積水ハウスで建てたい場合やプランが気に入っている場合は、担当者替えを正式に依頼しましょう。遠慮することはありません。

質問に対する十分な説明がない

ユーザーの質問に対する十分な説明をしない、あるいは面倒くさそうな態度をとる。このようなことがつづくようであれば、一旦保留にして冷静に考えてみることです。くれぐれも、理解や納得しないままに進めてはいけません。

たとえ、新築のタイミングが迫っていても入居後に後悔してしまっては、楽しいはずのマイホームに傷がつきます。

担当者に任せきりにしない

素人だからと、疑問に思いながらも担当者に任せっきりにしないで、理解するための質問を遠慮しないでください。また、自身で調べたり勉強することも必要です。

ユーザーは、住宅のプロになる必要はありませんが、疑問や不安を問い合わせる勇気や調べる努力は必要です。これは、担当者との相性が良くても悪くても同じです。

数千万円もする高価な買い物です。たとえ信頼できる担当者だとしても、任せっきりなんて危険ですよね。大手住宅メーカーの社員だからと言って、全ての人がプロとはかぎらないのです。

一生に一度のマイホームも担当者にとってはルーチン業務

住宅メーカーの営業マンや設計士、そして施工業者にとっては、営業・設計・施工は、日々のルーチン業務で、担当者によってはマンネリ化している場合があります。

しかし、ユーザーにとっては一生に一度のビッグ事業ですから、そのギャップ(認識の違い)が多くのトラブルを引き起こしていると言ってもいいくらいです。

ですから、より注意を払って進めなければならないのは、ユーザー側です。そして、そのユーザー心理を理解してくれる担当者にあたればラッキーと思わなければならないのが現実でしょう。

ノートの活用

建築相談から完成までの打合せ内容、そして疑問に対する回答などをメモしておけば、トラブルを減らすことができます。

メモした疑問点を一つづつ解決していくことで、プランや仕様、そして契約内容をより理解することができます。

また、マイホームのノート作成はビッグメモリアルにもなり、メンテナンスやリフォームにも役立つことと思います。

紛争処理センター

できれば避けたいところですが、積水ハウスの支店・営業所を交えた話し合いでも解決できない場合は、第三者に判断を委ねなければならこともあります。そんな時に利用できる機関に、紛争処理センター(住まいるダイヤル)があります。

利用できるのは、住宅瑕疵担保履行法に基づく瑕疵保険が付いている住宅ですが、現在の新築住宅では、この保険が義務付けられていますから大丈夫です。

申請手数料は 1 万円(消費税非課税)で、原則として現地調査費などのその他費用はかかかりません。なお、申請窓口は各都道府県にあります。

それでも、やはり解決は当事者同士での解決が基本ですし、できればトラブルにならないように注意するのが最善の方法です。

なぜ積水ハウスで建てる?

上で述べたように、ネット上で目につくのは悪い口コミや評判ばかりです。なのに、なぜ積水ハウスの実績がトップクラス、そしてステイタスになっているのでしょうか。

すでに、人は不満を抱えていることに声をあげ、満足していることには声を上げない傾向にあるといいましたが、おそらくそれが解答です。

現実に、2020年の積水ハウスの株主・投資家向けの資料によると、戸建て住宅の紹介率は20%前後もあります。

顧客からの紹介率は、事業規模の小さいところほど大きく、規模が大きくなるほど小さくなると言われており、平均的には15%前後です。ですから、住宅最大手の積水ハウスで紹介率20%というのはすごいことなのです。

つまり、後悔しているユーザーが多ければ、紹介率は20%にもならず、ネット上の悪い口コミや評判に反して、実際にはやはり人気がある、と言うことですね。

まとめ

人は、不満を抱えていることに声を上げますが、満足していることには声を上げない傾向があります。そのため、積水ハウスにおいても悪い口コミや評判をネット上で多く見かけ、一見すると、クレームだらけのメーカーのように感じてしまうもかもしれません。ですが、そうではありません。

本当にクレームだらけの住宅メーカーなら、業界トップクラスの実績を何年も残せる訳がありません。とは言え、不誠実な営業マンや設計士、そして施工者が一部にいることも事実でしょう。

残念にして、そんな担当者にあたってしまった時も、話し合いやコミニュケーションを図るのが基本です。どうしてもそれが出来ない時には、支店・営業所に担当者替えを紳士的に申し出るしかありません。契約前なら、保留や積水ハウスを諦める選択肢もあります。マイホームで後悔しないためには、そんな勇気も必要なのです。

話し合いや意思の疎通が図れない原因には相性もあります。非常に抽象的ですが、現実には大きな要素になっています。もしかすると、住宅メーカー選びよりもユーザーと担当者との相性の方が重要かもしれません。

とくに、一棟づつ打合せ情報をもとに造り上げる注文住宅では、双方の情報の理解度が満足度に関係してきます。つまり、担当者との相性をチェックし、いかに意思の疎通をはかるか、その戦いは建築相談の段階から始まっているのです。

住宅メーカーの担当者に任せっきりにするのではなく、積極的にコミニュケーションを図ること、疑問や不安を解決しないままに進めないこと、などが後悔しなマイホームづくりのコツです。

不幸にして、完成したマイホームでトラブルが起きた場合、まずは担当者や支店・営業所との話し合いが基本です。最終的には紛争処理センターの利用も考えられますが、できれば避けたいところです。

繰り返しになりますが、くれぐれも双方の意思の疎通が十分でなかったり、十分に理解しないままに進めてしまったりして、後悔するマイホームにはしないでくださいね。

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住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

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