積水ハウス

【積水ハウスの注文住宅】家が建つまでの工期はどれくらい?

掲載元:積水ハウス

一般的に住宅の工期(工事期間)は、建売よりも注文住宅、そしてロークラスよりもハイクラスの方が長い、と言うイメージがあります。

では、住宅メーカーの中でもハイクラスの住宅を建てている積水ハウスの注文住宅では、どうでしょうか。

工期の長さは、アパートなどの家賃や引っ越し、あるいは子供の転入などに大きく影響しますから、気になりますよね。

本記事では、積水ハウスの実ユーザー情報を元に、着工から完成までの標準的な工期を紹介します。合わせて、各工程の概要についても述べます。

これから、積水ハウスで注文住宅を計画している方は、予定している入居日から逆算して、マイホーム計画の参考にしてくださいね。

意外と長い契約から着工までの期間

掲載元:積水ハウス

工期を紹介する前に、契約から着工までに必要な期間について述べておきましょう。着工までに3ヶ月と言えば、どんな印象をもつでしょうか。

これは、後述の工期とほぼ同じか、それ以上の期間です。その中心は、間取りや外観、そして仕様などの打合せですから仕方ありませんが、意外と気づかない点です。

実ユーザーの中には、2週間に1回の割合で12回行った、あるいは契約までに7〜8回、契約後に10〜12回おこなったと言う方もいました。

前者の方で約6ヶ月、後者の方の頻度はわかりませんが、1週間に1回としても、契約前後を合わせて20回ほどの打合せですから、約5ヶ月となります。納得いくまでの打合せを行ったら、これくらいの回数・期間になるのかもしれませんね。

ですから、冒頭の子供の転入時期などを意識する場合は、この契約から着工までの期間も考慮しておかなければなりません。忘れないでくださいね。

着工から引渡までの工程と工期

掲載元:積水ハウス

鉄骨造と木造、あるいは工法などの違いはありますが、住宅の全体的な工程・工期はほとんど変わりません。順番を追って説明しておきましょう。

①既存建物の解体・撤去工事

敷地に、既存の建物や新築の障害になるものがある場合は、解体・撤去工事と整地が必要になります。騒音やホコリなどで近隣に迷惑をかけることもありますので、事前に近隣挨拶をしておきましょう。工事期間は、一般的な木造住宅であれば、1週間から10日ほどでしょう。

②地鎮祭と地縄張り

地縄張り

地鎮祭とは、工事を始める前に神主を招いて、その土地を守る氏神さまに工事の安全を祈願する儀式です。

最近は省略するケースも増えてきていますが、実施する場合でも必要なものは施工業者が手配してくれるのが一般的です。また、請負契約に地鎮祭費用が含まれている場合もありますので、担当営業マンや現場監督者に確認しておくといいでしょう。ただし、神主への謝礼金は別途です。

なお、地鎮祭に合わせて、建物の配置を施主に確認してもらう地縄張りと言うものがあります。地面に縄や紐などで、建物の間取りや形が分かるようにしたもので、多くの方は想像していたものよりも小さく見えて驚かれるようです。ですが、建て上がるにつれて大きく見えてきますので安心してください。

③地盤改良工事

敷地が地耐力不足の場合には、地盤改良工事が必要になります。必要な地耐力の一般的な目安は、30kN/㎡以上なら布基礎、20〜30kN/㎡ならベタ基礎となりますが、建物重量や工法、あるいは安全側にたった判断から地盤改良を勧められる場合があります。

地盤改良には、表層改良、柱状改良、そして杭などがありますが、一般的な住宅規模であれば、表層改良と柱状改良まででしょう。その場合、準備や養生を含めて1週間程度の日数が必要になります。

④基礎工事、足場組

掲載元:積水ハウス

いよいよ基礎の着工です。根伐り(根切り)から始めて基礎配筋、型枠、コンクリート打設、型枠解体の順で進み、およそ10日前後の工期になります。コンクリート打設前には、配筋検査があり、検査に合格しないと先へ進められません。

配筋検査の次に重要なのが型枠解体後の養生期間です。平均的には1週間前後ですが、寒い時期ほど長く、温かい時期ほど短くなります。

いずれにしても、養生期間を含めて、基礎工事には2週間ほどが必要です。基礎の型枠を解体したら、足場を組みますが、養生期間中に行いますので工期には関係ありません。

積水ハウスの基礎は布基礎が基本ですが、一般的な布基礎に見慣れた方には、不思議な形に見えるかもしれません。底盤部分に丸みがあり、一般的な布基礎にある底盤の配筋もありません。

写真は鉄骨造のものですが、木造の場合も同様の形状で、配筋は上下の一般的な13mmよりも太い19mmの主筋とスターラップのみになっています。しかし、積水ハウスならではの技術とノウハウが盛り込まれており、構造的にも根拠のある基礎ですから安心してください。

⑤建て方・棟上げ式

掲載元:積水ハウス

建て方は土台敷きから始まって、と言いたいところですが、積水ハウスのシャーウッドでは土台がありません。基礎の上に専用金具を用いて直接柱を建てるのです。(写真参照)

これも、先の基礎同様に積水ハウス独自の技術で、鉄骨造の考え方を取り入れたものと思われます。

なお、積水ハウスの住宅工事は、同社の指定工事店とグループ会社の積和建設とが行っていますが、積水ハウスの技術やノウハウが詰まっている基礎工事と躯体の組立工事は積和建設が担っています。

建て方の工事は、通常は2・3日で終わり、棟上げ式(上棟式)を行うのもこの時です。

先の地鎮祭同様に省略される傾向にありますが、地鎮祭か棟上げ式かのいずれかを行う方が多いようです。

棟上げ式を行う場合は、清めのお神酒と関係者への祝儀などで、10万円ほどの費用になるでしょう。

⑥屋根・外壁工事・サッシ工事、中間検査

掲載元:積和建設

建物の外装回りの工事で、これが終われば、建物内部への雨の侵入を防ぐことができます。ただし、内部はまだ骨組みが見える状態です。

この状態で、建物の配置や高さ、そして構造体の寸法・材料・接合部・耐力壁などを確認する中間検査があり、検査に合格しなければ先には進められません。

⑦木工事・設備配管配線工事

工事期間で最も長いのが、この工程です。内装の下地づくり、床張り、建具取付け、などの大工作業が中心で、平行して給排水管や電気配線などの工事も行い、ユニットバスの組み立てもこの間に行います。通常、1〜2ヶ月ほどの期間です。

⑧内装工事・設備機器設置工事

クロスなどの壁・天井の仕上げを行った後、厨房機器などの設備機器を設置します。照明器具やコンセント類などもこのタイミングで取付けます。

この工事と前後する場合もありますが、基礎の時に組まれた足場が解体され、初めて建物の全容を見ることができるようになります。

⑨完了・竣工検査と引渡

掲載元:積水ハウス

検査には、行政あるいは第三者機関が行う完了検査と、住宅メーカーが行う引渡前の竣工検査があります。順番としては、行政の完了検査が先で、合格すれば検査済書が発行されます。

住宅メーカーが行う竣工検査は、主にキズや汚れがないか、設備等に不具合がないかなど、つまり設計図書どおりになっているかを施主に確認してもらうためのもので、合格・承認すれば、残金の支払い手続きを行って引渡となります。

 

以上、各工程の概要を述べましたが、標準的な住宅では、基礎着工から竣工・引渡までで、2〜3ヶ月の工期が一般的です。

なお、上で述べた配筋検査、中間検査、完了検査は、建築基準法や瑕疵担保履行法によるものですが、それら以外にも住宅メーカーや現場管理者による自主的な検査があり、施主の立ち会いを求められるものもあります。

積水ハウスの実ユーザーから知る標準的な工期

先に、基礎着工から竣工までは2〜3ヶ月が標準的と述べましたが、積水ハウスの施工実績実ではどれくらいになっているのでしょうか。確認してみましょう。

実ユーザーA:工期3ヶ月/延床30坪、総二階、シャーウッド

地鎮祭の数日後に着工して、基礎は2週間ほどで出来たとのことです。おそらく、この2週間と言うのは養生期間を含めてのことでしょう。

その後、工事は順調に進んで、建物の完成までは3ヶ月、そして外構工事に1ヶ月かかり、引渡までは4ヶ月だったとのこと。それでも、当初想像していた工期の1/3だったと驚いていました。

余談ですが、このユーザーも地縄張りを見て、「えっ!狭すぎる!」と感じたそうです。

実ユーザーB:工期2.5ヶ月/延床39坪、総二階、

着工から引渡まで77日と聞いて、こんなに短くて大丈夫?と心配されたそうですが、その後、完成見学会に使いたいと言われ、その日に合わせると、さらに10日ほど短くなり不安になったとのこと。

確かに、営業の都合で10日も工期が短くなると聞くば不安になるかもしれませんが、要所要所で職人を多く入れれば可能です。

ですが、このユーザーは不安を拭いきれず、辞退したとのことです。どこかで、手抜きされるのでは?と不安を持ち続けるよりは、良かったかもしれませんね。

実ユーザーC:工期2.5ヶ月/鉄骨造、2階建

この方も、着工から完成までの工期が短いのでは?と心配されています。ですが、5/6着工で7/28の完成ですから、2ヶ月半ほどあります。ほぼ標準的な工期だと思います。

他の鉄骨ユーザーも同様の工期でしたので、木造・鉄骨造に限らず、2.5〜3ヶ月が積水ハウスの注文住宅の標準的な工期のようです。

アフターサポート

掲載元:積水ハウス

積水ハウスの引き渡し後のアフターサポートは、3ヶ月・1年・2年・5年・10年・15年・20年・25年となっています。

担当するのは同社のカスタマーズセンターの専任スタッフで、積水ハウス全従業員の約10%にあたる1,500人体制で全国各地をサポートしています。

カスタマーズセンターは同じ積水ハウスでも別組織ですから、引渡しが終わった後に新たな、そして長いお付き合いが始まるわけです。

まとめ

掲載元:積水ハウス

積水ハウスの注文住宅の標準的な工期は、2.5〜3ヶ月ほどで、同社の実ユーザーは意外に短いと驚き、不安を感じている方も多いようです。

しかし、2.5〜3ヶ月はハウスメーカー全般でも標準的なもので、特に短いと言うわけではなく、不安を感じるような工期でもありません。

なお、外構工事までを積水ハウスに依頼した場合はプラス1ヶ月と見ておいた方がいいでしょう。さらに、解体工事や地盤改良が必要な時には、それぞれの工事に1週間ほどの期間が必要となることを忘れないでください。

工事期間は、着工までの数ヶ月、数十回にわたる打合せに掛けた時間とエネルギーが形になり、マイホームとなる瞬間です。ですから、工事期間中の施主の立会い検査はもちろんですが、それ以外にも時には現場へ足を運び、状況確認しておくようにしてください。

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