「結露を無くしたい」「冷暖房が効かない」など、窓に関する悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。窓は生活に大きな影響を与えます。
ただ、窓をリフォームしようと考えたとき、どのようにすればいいのか悩む方は多くいらっしゃいます。
そこでこのページでは、窓のよくある悩みごと、適切なリフォームを紹介します。また、費用やよくある失敗談についてもお伝えするため、これから窓のリフォームを検討している方には参考になる記事です。
1.窓のよくある悩みとその解決方法
生活していると以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
- 結露を無くしたい
- お風呂場が寒い
- 冷暖房が効きにくい
- 日差しをどうにかしたい
- 風通しを良くしたい
- 窓の使い勝手が悪い
- 騒音や音漏れを防ぎたい
- 防犯性を良くしたい
- 外部の視線が気になる
これらの悩みは、すべて窓のリフォームで解決することができます。また、窓のリフォームは手軽に行える上に、効果を実感しやすいです。
もし、あなたがこのようなことに困っているのであれば、窓をリフォームして解決しましょう。そこで、以下では悩みごとのリフォームの方法を順番にお伝えしていきます。
1-1.結露を無くしたい
出典:LIXIL・インプラスウッド/インプラス:[ 結露軽減 ]をプラス
冬場になると乾燥するため、加湿器によって加湿を行う方は多く見られます。
しかし、部屋の中と外の温度差によって結露が発生してしまいます。結露が起こると窓そのものだけでなく、窓枠や周辺の壁や床まで濡れてしまい、掃除が大変です。また、濡れてしまうため、カビの発生が心配です。
そこで「結露を無くしたい」方は、窓を二重窓や樹脂素材のものにしましょう。窓の断熱性が高まるため、結露を防ぐことができるからです。結露が発生しにくい仕様にリフォームし、窓が濡れてしまうのを防ぎましょう。
1-2.お風呂場が寒い
冬のお風呂場はとても寒いです。湯船から上がるとすぐに体が冷えてしまうのではないでしょうか。
特に、お年寄りがいるご家庭は「ヒートショック」が心配です。ヒートショックとは、急激な温度差によって体が受ける影響のことです。
出典:高齢者、若者もなる恐怖のヒートショック!予防や対策はコレだ!
最悪の場合、この温度差により死亡してしまう方もいらっしゃいます。家族の安全のことを考慮して、住みやすいようにリフォームしてください。また、数十年後の自分のことを考えた場合、対策を行うことをおすすめします。
できるだけお風呂場が冷えないように窓をリフォームしましょう。
1-3.冷暖房が効きにくい
出典:LIXIL・インプラスウッド/インプラス:[ 断熱効果 ]をプラス
窓は外部からの温度を伝えやすいです。せっかく冷房や暖房をかけていたとしても、なかなか部屋が冷えなかったり温まらなかったりするのではないでしょうか。
光熱費がかかる上に、寒いのでは困ってしまいます。その場合、断熱性のある窓にリフォームすると冷暖房が効きやすくなります。
断熱リフォームを行い、光熱費を節約して暖かい室内にしましょう。
1-4.日差しをどうにかしたい
出典:遊庭風流
夏場になると暑い日差しが部屋に入ってきます。特に、南面の窓はとても暑くなってしまうのではないでしょうか。そこで、窓に日よけを設置するリフォームを行いましょう。
これであれば、夏場に暑い直射日光から室内を守ることができます。また、エアコンの効率も良くなるので、冷房代を節約することが可能です。
また、すだれなどをホームセンターで購入すれば、簡単に取り付けられます。
1-5.網戸をつけて風通しを良くしたい
風通しを良くしたいのであれば、網戸を設置するようにしましょう。夏場の夜に窓を開けていても虫が入ってくることがないため、涼しい風を浴びながら快適に眠ることができます。
空気の入れ替えを行うと家が長持ちします。冷房ばかりに頼るのではなく、なるべく自然の風を取り込むようにしましょう。
1-6.窓の使い勝手が悪い
出典:YKK AP・機能部品
窓の開け閉めが楽になると使い勝手が良くなります。頻繁に使うものだからこそ、できるだけ使い勝手は良くしたいものです。
そこで、開け閉めが楽になるように取っ手を付けたり、指を挟むのを防止したりすることができます。
ちょっとしたことで、とても使いやすくなるため、お年寄りがいる家庭や将来のことを見据えて窓をリフォームするようにしましょう。
1-7.静かに眠りたい
騒音が聞こえるととても不愉快ではないでしょうか。夜中に騒音で起きてしまうこともあるかもしれません。そこで、二重窓にして防音性を高めましょう。そうすれば、騒音に悩まされずに暮らせます。
また、内部の音も外に逃がしにくいため、楽器などを演奏する方にもおすすめです。防音性のある窓にリフォームして、静かに暮らしましょう。
1-8.防犯性を良くしたい
窓の防犯性を高めたい方もいるのではないでしょうか。実は、泥棒の約6割が窓から侵入します。大切なものを一瞬にして奪われてしまわないために、防犯性を高めるリフォームを行う必要があります。
そこで、ガラスが破られにくいように二重窓にしたり、カギを防犯性の高いものにしたりするようにしてください。
また、面格子(めんごうし:防犯や装飾のために窓の外側全面に、木や鉄などの棒を格子状に取り付けたもの。)なども防犯には効果的です。万が一の事態がいつ起こっても良いように、備えるようにしてください。
なお、以下が面格子のイメージです。
出典:株式会社新明
1-9.外部の視線が気になる
出典:LIXIL・エアリス
外部の視線は気になるものです。家の中はプライベートな空間になるため、視線を気にせず暮らしたいものではないでしょうか。そこで、風や日差しを通し、視線だけを遮るようにしましょう。
たとえば、風通しの良いシャッターにリフォームすると、外部の視線を気にせずのんびり室内で暮らせます。
視線を遮るリフォームを行い、プライバシーを守りながら暮らしましょう。
2.窓リフォームの3つの種類
窓のリフォームの種類は、大きく分けると以下の3つに分けられます。
- 窓の交換
- 内窓の設置
- ガラスの交換
この違いを理解しないと、適切な方法でリフォームすることはできません。機能性や予算など、あなたの理想に合ったタイプがあるからです。
一時的な感情でリフォームすると、後々後悔してしまいます。それでは、それぞれの特徴をお伝えしていきます。リフォームの種類を理解して適切な方法で計画を立てましょう。
2-1.窓の交換
窓を交換するリフォームは、2つの施工方法があります。今ある窓を撤去して交換する「撤去工法」、そのまま上から新しく窓を被せる「カバー工法」です。
それぞれ値段や工事の日数が変わるため、窓の交換を検討している方は違いを理解しておきましょう。
2-1-1.撤去工法
既存の窓を交換するため、工事が大規模になりやすいです。状況によっては、窓の周りを一度取り壊す必要があります。
窓のリフォームの中でも大規模になるため、工期は2~3日程度必要です。
2-1-2.カバー工法
一方、カバー工法の場合、既存の窓の上から新しく窓を被せて行うリフォームになります。そのため、撤去工法のように、窓の周りを壊したり、費用も高額になったりしません。また、工事期間も1日程度で終わることがほとんどになります。
ただし、新しく窓を被せるため、今ある窓よりも少し小さくなってしまうデメリットがあります。とはいえ、費用や工期などを踏まえた場合、カバー工法を選ばれる方は多く見受けられます。
窓の交換を検討している方は、それぞれの施工方法の違いを考慮した上で選ぶようにしてください。
2-2.内窓の設置
内側に新しく窓を設置するリフォームになります。もう一つ新しく窓を設置するため、二重窓にする場合に行われる方法です。
既存の窓の内側に新しく窓を設置するため、工期も短く低コストで行える工事になります。
また、窓を二重にすると断熱性、防音性などのメリットを得られるのです。そのような点から、窓の中でも二重窓へのリフォームを検討する方は多く見られます。
2-3.ガラスの交換
窓ガラスの交換は、窓のリフォーム中で最も手軽に行える工事になります。今ある窓からガラスを取り外し、「断熱性」「防音性」など効果のあるガラスに交換することが可能です。
費用も安く手軽に行えるため、「家の窓をすべてリフォームしたい」場合におすすめのリフォーム方法です。
ただし、ガラスのみを交換するリフォームになるので、窓の交換や二重窓にする施工方法に比べると得られる効果は少なくなります。
もし、できるだけ得られる効果を増やしたい場合は、高価な窓ガラスにするのがおすすめです。
3.窓のリフォーム費用の目安と相場
窓のリフォームを行おうと考えたとき、多くの方が気にするのが「費用」になります。リフォームの価格は、電化製品のように定価が存在しないため、どうしても気になってしまうものです
ここでは、窓のリフォームの費用をお伝えしますが、あくまでも目安程度に捉えるようにしてください。
3-1.ガラスの交換の費用:10万円程度
ガラスを交換するリフォームの場合、10万円程度の費用が必要です。
ただし、ガラスの機能性やグレードによって値段は変わってくるため、予算と機能性のバランスを考慮した上で理想のものを選ぶようにしてください。
3-2.シャッター・雨戸の取り付け費用:15万円程度
シャッターや雨戸を取り付けるリフォームの場合、15万円程度の費用が必要になります。シャッターや雨戸があると台風などの強風でも安心できるのではないでしょうか。
また、外部からの視線を防ぐことができるため、プライバシーの保護にも役立ちます。リビングなどの大きな窓にシャッターや雨戸がない方は、取り付けることをおすすめします。
3-3.内窓の設置費用:20~30万円程度
内窓の設置費用は、20~30万円程度の費用が必要です。「二重窓にしたい」方は、この程度の費用がかかることを覚えておきましょう。
もし、費用を抑えたい場合、寝室など主に生活する部屋を優先的にリフォームすると値段を抑えられます。
3-4.窓交換リフォームの費用:20~40万円程度
窓を交換するリフォームの費用は、20~40万円程度の費用が必要です。
ただし、先ほどお伝えしたように、窓の交換は施工方法によって値段は変わります。撤去工法に比べてカバー工法の場合は、費用は抑えられるため、手軽に行いたい方はその方法でリフォームするようにしましょう。
4.窓のリフォームの3つの注意点
窓のリフォームは手軽に行えて、比較的効果が得られやすいです。しかし、計画的にリフォームを行わない場合、失敗してしまう可能性は十分に考えられます。
そこで、これから窓のリフォームを行う予定のあなたに、窓のリフォームの注意点をご紹介します。
4-1.窓とカーテンレールは別
窓をリフォームする際、カーテンレールは別料金の場合があります。そのため、リフォームを行う際は、カーテンレール代のことも考えてプランを決めるようにしましょう。
このことを知らずに窓のリフォームを行ってしまった結果、カーテンレール代が追加で発生してしまう方がいるからです。
「窓のリフォーム」という言葉を聞くと、カーテンなどの費用も含まれているように錯覚してしまうのではないでしょうか。
しかし、それらの費用は窓のリフォームとは別になるため、あらかじめ覚えておきましょう。「思っていたよりも値段が高くなってしまった」ということを防げます。
4-2.手軽に行えるからプランをよく考えなかった
窓のリフォームは、費用や工期的にも手軽に行えます。しかし、手軽に行えるからといって、プランをよく考えないと失敗してしまうのです。
たとえば、窓のメーカーや種類など、一言に窓といってもさまざまなものがあります。そのため、必ず特徴などを把握して決めなければ理想のリフォームを行うことはできません。
「施工業者まかせ」「値段重視」などの理由でプランを決めてしまうと、満足しないリフォームになってしまうのです。
手軽に行えるからこそ、プランをよく考えてリフォームするようにしてください。
4-3.使い勝手に注意する
窓のリフォームを行う際、「おしゃれなものにしたい」「高価なガラスにしたい」と思う方は多くいらっしゃいます
ただし、必ず使い勝手に注意するようにしてください。デザイン性の良いものでも使いにくかったら不便だからです。
たとえば、開けやすいように大きな取っ手がついているもの、開け閉めに応じて自動でカギがかかるタイプなど、使い勝手を良くするオプションはいろいろあります。
せっかくリフォームするのであれば、開け閉めしやすい窓にしたいものです。そのため、必ず使い勝手に注意するようにしてください。
まとめ
窓のリフォームについてお伝えしてきました。種類や価格、ポイントなどを紹介したため、これから窓のリフォームを検討している方は参考にするようにしてください。
窓は、リフォームの中でも手軽に工事が行えます。ほかのリフォームに比べた場合、費用や工期がかからないからです。
だからといって、一時的な感情でリフォームしてしまうと使いにくくなってしまうものです。
窓の開け閉めは頻繁に行うため、デザイン性ばかりではなく機能性にも注意するようにしてください。それが、使いやすい窓にするリフォームのコツです。
なお、窓はリフォームの効果が実感しやすいです。手軽に断熱性や防音性などを高められるため、窓をリフォームして快適に暮らすようにしましょう。
リフォームは、300万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。