平屋

平屋で地下室を作る価格や相場:お得におしゃれな地下室を手に入れるポイント

出典:http://www.g-home.co.jp/basement

地下室をオーディオルームやシアタールームにしたり、貯蔵庫にしたりと地下室の利用法はさまざまです。

このような、地下室のある平屋にあこがれを持たれている人も多くいらっしゃると思います。

しかし、地下室のある平屋の建築費用は、一般的な平屋に比べて坪当たりの建築費用はかなり高額です。

ここでは地下室のある平屋を建てる際に必要な費用や、そのメリット・デメリットについて解説していきます。

平屋に地下室の坪単価は100万円以上

地下室を作る際には、地上に家を建てる場合とは異なる費用が多く必要になるため、最低でも一坪当たり100万円以上かかると考えておきましょう。

そのため、地下室を設置すると数百万円費用が高くなる恐れがあります。

地下室を建てる方は、業者などを比較して安く建てられるところに依頼しましょう。

地下室を作る際にかかる費用

ここでは、地下室を作る場合に必要な費用の内訳について解説していきます。

ボーリング調査費用

注文住宅建て替え地盤改良費用

地下室のある平屋を作る場合には、その土地のボーリング調査を行う必要があります。この調査では、その土地の土の強度や地下水の水位を調べます。

このボーリング調査には25万円から35万円の費用が必要です。

構造計算費用

平屋を建てるだけであれば構造計算は必要ありませんが、地下室を作る場合には必要になります。

この構造計算にかかる費用は、鉄筋コンクリートの地下室の場合は30万円から45万円、地上階が木造の場合は地上階の部分が20万円から30万円となります。

鉄筋コンクリートの設計

平屋の地下室は、鉄筋コンクリートで作ります。鉄筋コンクリートは作り始めるとやり直しができない部分が多いため、正確な設計図を作る必要があります。

この設計図を作るのに必要な費用は30万円から80万円です。

山留工事費用

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地下室を作る際には、土を掘る作業が必要になります。その際作業を安全に進めるために山留という作業が必要になります。

この山留工事に必要な費用は200万円程度です。

残土処理の費用

地下室を作るために土を掘ると、大量の不要な土砂が出てきます。この不要な土砂を残土と呼び、この残土を処分するためにも費用が掛かります。

残土処理に必要な費用は、地下室の広さにもよりますが200万円程度からと考えておくとよいでしょう。

防水工事費用

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地下室を作る際には地下水や、土壌から染み出る水分がコンクリートに染み込まないように防水工事を行う必要があります。

この防水処理費用は80万円程度です。

湿気対策費用

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地下室内の湿気対策に断熱工事を行い、除湿器と熱交換機を設置する必要があります。

これらの対策にかかる費用は、断熱工事に35万円、除湿器と自動排水システムの費用が45万円、熱交換器が15万円から25万円程度となります。

ドライエリアの費用

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ドライエリアとは、地下室を作る平屋の外壁を囲むように堀下げられた空間の事をいいます。

ドライエリアは採光・防湿・通風の確保・閉塞感の解消・避難経路の確保のために作られます。

このドライエリアを設けるために必要な費用は150万円程度です。

平屋に地下室を設置するメリット

平屋に地下室を設置すると、以下のようなメリットを得ることができます。

地下室を設置するメリット
  • 遮音性(しゃおんせい)に優れた部屋を作れる
  • 他の階に振動が伝わらない部屋を作れる
  • 地震の際に避難場所として活用できる
  • 温度環境を管理しやすい部屋を作れる
  • 土地をより広く活用できる

遮音性(しゃおんせい)に優れた部屋を作れる

土には高い遮音性があるため、その土に囲まれた地下室もまた高い遮音性を持っています。

ですので、外部の音がシャットアウトされ、内部の音が外に漏れにくい部屋をる来ることが可能です。

他の階に振動が伝わらない部屋を作れる

地下室は土の中にある部屋なので、振動が他の部屋に伝わりません。ですので、例えば子供たちが思いっきり走り回っても地上の部屋に振動が伝わることがないのです。

ですので、地下室は振動を起こしやすいジムやダンススタジオなどに向いています。

地震の際に避難場所として活用できる

一般的に、地震の揺れは地下深くなるほど小さくなります。

地下室は地上の平屋部分より揺れが小さく、四方を鉄筋コンクリートの壁で囲まれているため強固な作りになっています。

そのため、地震の際には避難場所として活用することも可能です。

温度環境を管理しやすい部屋を作れる

地下の「地熱」は一年中安定しているため、地下室では夏は涼しく冬は暖かい環境を得ることができます。

そのため、温度管理が容易です。

土地をより広く活用できる

平屋にこだわりたい場合でも地下室を作ることで、一般的な平屋より広いスペースを確保することが可能になります。

このように、地下室を作ることで土地をより広く活用することが可能になります。

平屋に地下室をつけるデメリット

ここでは、平屋に地下室を作る場合のデメリットについて解説していきます。

地下室を設置するデメリット
  • 湿気がこもりやすいため、湿気対策をする必要がある
  • 水の浸入を防ぐため、防水対策を行う
  • 室内の明るさについて検討する
  • 建築費用が高くなることを想定する

湿気がこもりやすいため、湿気対策をする必要がある

地下室は特に夏場に湿気が溜まりやすいので、湿気対策に断熱工事を行い、除湿器と熱交換機を設置する必要があります。

この湿気対策は地上の建物には必要ありませんが、地下室には必須の対策です。

湿気対策を行うための設備を整えるためには、ある程度のまとまった費用が必要になります。

水の浸入を防ぐため、防水対策を行う

地下水や土壌に含まれる水分が地下室の鉄筋コンクリート壁に染み込むことを防止するために、防水対策を行うことが必要になります。

この防水対策にも湿気対策と同様に、ある程度まとまった費用が必要になります。

室内の明るさについて検討する

地下室は、そのままでは光が入らない真っ暗な空間になってしまいます。この点は、地下室を貯蔵庫や倉庫として利用する場合には問題はありません。

しかし、居室の一つとして使用する場合に地下室内の明るさや通気が気になるという方もいらっしゃると思います。

特に自然光を取り入れたい場合は、ドライエリア(空堀り)の部分を設けることで、窓を設置することができます。

建築費用が高くなることを想定する

地上の建物が木造などの建物であっても、地下室は必ず鉄筋コンクリートで作る必要があります。

そのため建設費用も高額になり、一坪当たりの単価は100万円以上かかることも珍しくありません。

地下室を作る場合には、建築費用が高額になることを想定しておきましょう。

地下室のある平屋の事例

ここでは、地下室がある平屋の建築事例を紹介していきます。

趣味の地下室のある平屋

平屋地下室

スクエアにこだわった玄関正面の外観は、シャープな印象を見る人に与えます。

平屋の形に合わせて窓やアクセントルーバー、玄関アプローチを調和のとれた配置にしてあります。

延床面積 121.36m2
敷地面積 233.20m2
工法 木造軸組

内装・イメージ

平屋地下室 平屋地下室

キッチンにはフルフラットのアイランドキッチンを採用。

このアイランドキッチンはそのまま食卓として使用することもでき、料理の時間も食事の時間も家族みんなで楽しむことができます。

地下室は夫の趣味の部屋として活用しています。地下室なので近所に騒音で迷惑をかけることなく趣味のベースを弾くことができます。

間取り図

平屋地下室 平屋地下室

出典:https://suumo.jp/

この家に住む夫婦は共働きであるため、くつろぐためのリビングよりも家族そろって料理を楽しむためのキッチンに重点を置いた間取りになっています。

各居室の収納場所は多くありませんが、その分キッチンにパントリー、主寝室とほぼ同じ広さのウォークインクローゼットがあり、収納場所に困ることはありません。

洗面室・脱衣所・バスルームはキッチンから出入りすることができ、家事をする上での生活動線にも十分な配慮がなされています。

地下室は夫の趣味の部屋として活用しているため、採光も重視しドライエリアを設置して窓を作りました。

地下室のある家を建てる注意点

ここでは、地下室を建てる際の注意点について解説していきます。

土地によっては費用が高くなるので注意する

土地をボーリング調査した場合に地下水が多く出て来て汲み出しに通常以上の手間がかかったり、地質が緩い場合には補強工事が必要になったりすることがあります。

そのような作業が必要な場合は、地下室の建築費用は相場より高額になることがほとんどです。

また、地下室のある平屋を建てたい土地がひな壇上であったり傾斜地であったりする場合にも費用は高額になります。

地下室のある平屋を建てる場合には、地下室の施工実績が多い業者と一緒に土地選びをすることも検討しておきましょう。

相見積もりを取って価格を比較する

注文住宅相見積もり

建てたい地下室のある平屋のイメージがある程度固まったら、複数の業者に見積もりを取ってもらいましょう。

これを「相見積もりを取る」と言います。

同じような工法・建材・設備を用いた平屋でも、業者によりその建築費用は差が出てきます。

その差額は時に数百万円に上ることもあるため、必ず複数の業者から相見積もりを取り、建築費用の安い業者を選ぶようにしましょう。

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