最近、平屋にサンルームを設置する人が増えています。サンルームとは、その名の通り、太陽の光をふんだんに採り入れることができる部屋のことです。
何だかとてもおしゃれでカッコイイ部屋のような気がしませんか?
人気サンルームにはさまざまなメリット・デメリットがあります。ですので、メリットを活かしデメリットを補うようにすると、よりサンルームを有効に使うことができますよ。
この記事では、「サンルームって何?」「平屋のサンルームのメリット・デメリット」「サンルームの事例」「サンルームを設置する際の注意点」を紹介します。
サンルームに関する疑問がスッキリと解消できるでしょう。
サンルームって何?
サンルームとは、太陽の日射しを十分に採り込み活用するための、家からせり出したガラスばりの部屋のことです。
壁や天井からも太陽光が入るわけで、そう聞いただけでも何だかワクワクしてきそうですね。
サンルームのある家は外観からしてパッと人目を惹きますし、家全体の魅力度が増します。
サンルームを縁側やテラスのように考えても良いですが、室内の部屋ですのでさまざまな活用方法が考えられます。
第2のリビングとしてくつろぐこともできますし、趣味のために使ったり、友だちとお茶を楽しんだりもできます。特別な贅沢感が感じられるかもしれませんね。
平屋のサンルームのメリット
平屋のサンルームには以下のような4つのメリットがあります。
- 太陽光が楽しめる
- 設置費用が高い
- エアコンが効くので涼しい
- 洗濯物が花粉・黄砂で汚れない
- 子供やペットを遊ばせられる
ここから各メリットについて詳しく解説します。
太陽光が楽しめる
出典:http://www.k-okazou.co.jp/spe_room.html
平屋のサンルームのメリットは、何と言っても太陽光が楽しめること。サンルームを設置しようと考える理由の一番は「太陽光を浴びたい」ということではないでしょうか。
陽の光がそのまま射し込む部屋で、ソファでコーヒーを飲んだり、知人を招いたり、子供と遊んだりもできます。
また、夜には満点の星空を見上げたり、雨の日でも雨音を聴きながら読書を楽しんだりするのも、優雅な時間ですよね。
部屋の中にいながら、自然をより身近に感じられるわけです。
天気を気にせず洗濯物が干せる
出典:http://gyotokuhome.area9.jp/article/0131296.html
平屋のサンルームの実用的なメリットとして、天気を気にせずに洗濯物を干せるということがあります。もちろん一番助かるのは、雨の日でも洗濯物を干せるということです。
また、防犯面を考えて外に干したくないものがあった場合でもサンルームなら安心です。
サンルーム内に除湿機を置いたり、室内換気扇を回したりして湿気対策をすれば、心地良い空間を維持できますよ。
エアコンが効くので涼しい
家の内部にとってはサンルームが二重部屋の役割を果たすので、外部からの断熱効果を期待できます。
つまり、家内部のエアコンの効きが良くなります。サンルームが思わぬところで節電効果を生み出すわけですね。
洗濯物が花粉・黄砂で汚れない
先ほど、サンルームには雨の日でも洗濯物を干せることを述べましたが、加えて「洗濯物が花粉・黄砂で汚れない」というメリットもあります。
花粉が飛ぶ季節やPM2.5をはじめとする大気汚染のことも気にしなくて済むのがサンルームです。
アレルギーに悩まされている方には、サンルームは必須かもしれませんね。
子供やペットを遊ばせられる
出典:http://www.famitei.co.jp/BLOG/Finfo/blog.php/00052355
平屋のサンルームのメリットには、そこで子供やペットを安心して遊ばせられるというメリットもあります。
小さい子供がいたり室内でペットを飼っていたりすると、普段なかなか目が離せなくて悩んでいる方も多いでしょう。
そんな時にサンルームがあれば、交通事故の心配等が無く子供やペットを遊ばせておくことができますよ。
平屋のサンルームのデメリット:失敗しないコツ
平屋のサンルームには以下のようなデメリットがあるので、それを踏まえて準備や計画に臨みましょう。
- 設置費用が高い
- サンルームはエアコンがないと暑くて寒い
- 手入れ・メンテナンスが大変
- 固定資産税がかかる
- 後からつけると家の保証が利かなくなる恐れがある
ここからサンルームのデメリットについて、ひとつひとつ解説します。
設置費用が高い
サンルームには設置費用が高いというデメリットがあります。サンルームの規模にもよりますが、平均的には60~100万円程度の費用がかかると思っておくとよいでしょう。
サンルームを素敵な憧れの空間と考えれば、この費用は仕方ないかもしれません。
サンルームはエアコンがないと暑くて寒い
サンルームのデメリットとしてはやむを得ないでしょうが、エアコンがないと夏はより熱く、冬はより寒くなります。なにしろ、サンルームはガラス張りの部屋ですからね。
そのため、「断熱効果や紫外線処理してあるガラスを選ぶ」「カーテンやシェードをつける」「断熱シートを貼る」等の工夫が必要です。
気温対策をすることで、サンルームの快適度はかなり上げられます。
手入れ・メンテナンスが大変
サンルームには、手入れやメンテナンスが大変というデメリットもあります。サンルームはガラス張りの部屋ですので、指紋やホコリ、ちょっとした汚れが付いても非常に目立ちますね
そのため、まめなガラス拭き掃除をするか、業者に定期的な清掃を頼む必要があるでしょう。汚れが付きにくい加工がしてあるガラス商品もあります。
ガラスの手入れがかなり面倒だという方は、「ガラス窓 + 腰壁」というデザインのサンルームにすることも可能です。
固定資産税がかかる
仕方がないことですが、サンルームには固定資産税がかかります。ガラス張りで家本体からはせり出しているので、何となく気分的に建物の一部とは考えにくい感覚があるかもしれません。
しかし、サンルームは「三方向以上を壁やガラスで囲まれている」ことで、法律的には家の延べ床面積に含まれます。
ですので、逃れたくても固定資産税の対象となることはやむを得ません。税の金額はサンルームの面積によって異なるので、一度調べてみると良いでしょう。
後からつけると家の保証が利かなくなる恐れがある
サンルームは、建てた家に後からつけると、家自体の保証が利かなくなる恐れがありますので要注意です。
サンルームは家の本体にビス止めで取り付けることとなり、その工事をすることが保証の条件に触れるケースがあるからです。
建築後の家にサンルームの増築を考えるなら、一度保証についてハウスメーカーに相談してみることをおすすめします。
平屋のサンルームの事例
平屋のサンルームの成功事例を2つ紹介します。
家事が楽になる!全天候サンルーム
出典:https://www.peacehome.jp
前面ガラス張りのサンルームが見事に日当たりの良い場所に設置されていますね。雨が降ろうとも関係なく、いつでも物干しスペースとしてフル活用できるでしょう。
コンパクトな家に機能性のあるサンルーム
出典:http://www.yugawara-scliving.biz/
リビングから外に張り出す形でサンルームが設置されています。室内にいながら、リビングの延長として太陽を浴びられるくつろぎスペースが実現。
サンルームがあるだけで、暮らしの楽しみ度が一気にアップするようですね。
平屋にサンルームを設置する注意点
平屋にサンルームを設置する前に、いくつか気を付けた方が良い点を紹介します。サンルームを造った後に「失敗した!」という事態にならないためです。
サンルームが本当に必要か:いらなかったとならないように
「サンルームを設置してみたものの、住んでみたらあまり使わなかった」という人も少なからずいます。
サンルームの見た目やおしゃれ感に惹かれただけで、「実際に住む上で本当に必要か」を考えないと、不要スペースとなってしまうこともあり得ます。
サンルームを造った後でリフォームするのは非常に大変ですし、何より設置したことを後悔したくないですよね。
サンルームの必要性は計画の段階で自分自身にしっかりと確認しておきましょう。
見積もりで価格を比較して安い業者を選ぶ
サンルームのある平屋を建てるなら、複数業者から相見積もりを取り寄せて、費用の「高い・安い」を十分に比較して決めることをおすすめします。
家の価格に一定の決まりはありませんので、業者によってかなりの価格差があります。
「数十万程度なら仕方ない」と思うかもしれませんが、実際には数百万円から一千万円以上、見積金額に差が生じることもありますよ。
とくに平屋の場合は、業者が平屋建築を得意としているかどうかもポイントです。平屋の建築実績が豊富な業者は価格も安い傾向にあります。
それは、平屋の規格があり、材料費や人件費を安く抑えられるからです。
一方、平屋の実績があまりない業者は割高になりやすいです。実績が乏しく平屋の規格がないため、あらゆる費用が高めの設定になります。
また、サンルーム設置の経験が少ない業者だと、サンルームの部分だけでも費用は割高になるかもしれません。
業者を選ぶ際、2~3社を調べただけで決めてしまっては、大損してしまうこともあります。見積もりは5~10社程度から取り寄せて、じっくりと比較検討することが賢明でしょう。
台風などの強風で壊れやすい
出典:https://tr.twipple.jp
ガラス張りでできているサンルームは、台風などの強風・突風で壊れやすいです。その他、積雪、落雪、飛来物の衝撃などのさまざまな自然災害でも被害を受けやすいです。
家の立地が台風や豪雪等に見舞われやすい場所であるなら、サンルームの設置は十分に検討を重ねた方が良いかもしれません。
ただ、自然災害でサンルームが破損した場合には、火災保険で補償されるようです。
火災保険のほとんどには「風災・雪災・ひょう災」がセットになっているため、自然災害によるサンルームの破損にも備えられます。
サンルーム設置の際には加入する保険内容をしっかりと把握しておきましょう。
まとめ
太陽の光を存分に採り込めるサンルームはとても魅力的です。サンルームのおかげで、家の中に特別な部屋ができたような、豊かで嬉しい気持ちにもなれるかもしれません。
家を建てる際には、記事の中で紹介した平屋のサンルームのメリット・デメリット、注意点等をよく把握しておきましょう。
その上でサンルームを設置するなら、ぜひ機能と快適さを備えた素敵な空間を実現させてくださいね。
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