平屋の家を建てる際、バリアフリーの家を建てたいと思う方は多いですよね。
家を建てるのであれば、バリアフリーの住宅を建てておけば老後の生活も楽になります。
家は何十年も生活するので、これから家を建てる方はバリアフリーで暮らしやすい家づくりをしましょう。
本記事では、バリアフリーの平屋を建てる際のポイントなどをご紹介します。これから家づくりを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
老後を考えると平屋のバリアフリーがおすすめ
老後になると、今簡単にできることも大変になります。階段の上り下りなどとても大変ですよね。
たとえば、洗濯物を干すベランダが2階にある場合、濡れた洗濯物を2階まで運ばなければいけません。
50代、60代になると大変になってきますよね。
そのため、平屋にするなど実際に生活することを考慮した家づくりを検討しましょう。平屋のバリアフリーは生活同線も短いので、とても快適ですよ!
キッチンのバリアフリー
キッチンのバリアフリーについてご紹介します。キッチンは毎日使う場所です。そのため、キッチンをいかに使いやすくするかで、毎日の生活が楽になるかが決まります。
今回は、キッチンのおすすめバリアフリーの種類をご紹介していきましょう。
高さ調節できる製品
キッチンの高さは、高すぎると使いにくいです。また、低すぎても使いにくいですよね。
そこで、キッチンの高さを調整できるようにするのがおすすめです。
身長 ÷ 2 + 5cm = 最適な高さ
例えば身長160cmの方で計算すると
160cm ÷ 2 + 5cm = 85cm
このような計算方法になり、85㎝が適切な高さになります。
キッチンは毎日使う場所なので、高さがとても重要です。毎日使う場所だからこそ、使いやすい高さにしましょう。
キッチンの高さを変えられれば、使いやすいのでおすすめです。
また、高さを変えられなくても、「身長 ÷ 2 + 5cm」こちらの計算式であなたにあったキッチンの高さにしましょう。
オール電化にする
オール電化にするのもおすすめです。特に、キッチンをオール電化にすると掃除が簡単です。フラットなので、掃除がしやすくなります。
オール電化にすると、火災などの被害を防ぐこともできるので、バリアフリーを検討しているならオール電化にするのもおすすめです。
ただ、「調理は火のほうが好き」という方もいらっしゃいますので、そのあたりは好みを重視して後悔のない選択をしましょう。
お風呂のバリアフリー
お風呂や浴室のバリアフリーはとても重要です。お風呂は滑りやすく、転倒してしまう恐れがあるからです。
転倒してケガしてしまっては大変ですよね。そうならないためには、お風呂のバリアフリーは徹底しましょう。
手すり
浴槽には、必ず手すりを設置するようにしてください。手すりがないと、浴槽から出る際に不便です。
年齢を重ねると徐々に起き上がるのが大変になりますよね。しかし、手すりがあればつかまれるので、起き上がりやすくなります。
また、転倒する恐れもあるので、手すりを設置するようにしましょう。費用もそこまで、かからないため、手軽にバリアフリーにできます。
毎日暮らす家なので、快適に過ごせるようにしたいですよね。
出入口
出典:https://www.komatsu-co.com/kodawari_BF.html
そして、お風呂場の入り口は段差のないバリアフリーにしましょう。段差があると、つまづく恐れがあります。
思っているより体がいうことを聞かなくなりますよね。ちょっとした段差でもつまづいてしまいます。
あとあと、「バリアフリーにしておけばよかった」と後悔しないようにしてください。
段差のないバリアフリーのものがあるので、お風呂の出入口は段差のないものを選ぶようにしてください。
床材
出典:https://jp.toto.com/products/ud/bath/
お風呂場の床も滑りにくい素材を選びましょう。何度もいいますが、お風呂場はすべりやすいです。そのため、転倒してしまいけがをする恐れがあります。
転倒して、骨折することはよくあることです。バリアフリーにすれば、そういったリスクがなくなるので、特にお風呂場のバリアフリーには力を入れるようにしてください。
お年寄りでなくても、小さなお子さんがいる場合も子供が転んでしまうことはよくあります。
あなたの大切なお子さんに何かあったら大変ですよね。家族の安全を守るのも、家づくりのポイントです。
何かあってからでは遅いので、バリアフリーのある平屋住宅にしてくださいね。
浴槽の深さ
出典:https://jp.toto.com/products/ud/bath/
浴槽の深さも意識しましょう。深すぎると溺れてしまう恐れがあります。「老人が溺れてしまった」というような、事件も実際に起きています。
深すぎる浴槽はかえって生活しにくいです。そのため、バリアフリーを考えた浴槽の深さにしましょう。
また、介護する必要がある場合も浴槽の深さは重要です。あまり深すぎると介護しにくいですからね。そういったことも踏まえて、浴槽の深さは適切な深さにしましょう。
脱衣所との寒暖差
出典:https://gafpsp.org/?p=644
お風呂のバリアフリーで、最も重要なのがヒートショック現象です。
ヒートショック現象とは、お風呂と脱衣所の寒暖差による心臓発作などの症状がおこってしまうことです。
冬場に暖かい浴室から、寒い脱衣所に出ると温度差によってお風呂場の中で意識を失ってしまうのです。
冬場になると脱衣所の温度は、10度前後です。お風呂の温度は40度なので、お風呂と脱衣所の温度差は、30度以上あります。
この寒暖差で意識を失ってしまい、入浴中に亡くなる事件が多いのです。
出典:https://dot.asahi.com/
この表からわかる通り、入浴中の事故のほとんどが冬場に集中しています。ヒートショック現象が起こらないように、暖房をつけるなど工夫しましょう。
トイレのバリアフリー
続いては、トイレのバリアフリーです。これからバリアフリーを検討している方は、参考にしてください。
手すり
お風呂同様に、トイレにも手すりは必ずつけるようにしましょう。できれば、縦や横のどちらかだけでなく、写真のようにⅬ字にするのがおすすめです。
便座に座るときも立つときもⅬ字のほうがつかまりやすいですよね。
I字や横棒の手すりとコストもさほどかわりませんので、Ⅼ字の手すりを設置するようにしましょう。
出入口
トイレの出入口も段差をなくしましょう。入り口は扉よりも引き戸のほうがおすすめです。
扉の場合手前に引かなければいけませんし、開いた扉が邪魔になってしまいます。
しかし、引き戸であればドアが邪魔になりませんし、開き戸よりもスムーズに扉を開けられます。
トイレは、毎日使うのでストレスのないようにバリアフリーにしましょう。
出典:http://sumigocochi.com
トイレだけではなく、扉は極力引き戸にするよう家づくりを検討しましょう。
トイレの広さ
トイレの広さは、広いほど使いやすいのでおすすめです。
たとえば、車いすを利用してトイレに行く際、狭いとそのまま入ることはできませんし、車いすから降りにくいです。
しかし、広いと車いすからもストレスなく降りられます。また、車いすが入るほど大きければ、そのまま中に入れますよね。
家の広さには限界がありますが、間取りに余裕があるのであればトイレは極力広くしましょう。
寝室との距離
トイレの位置を考える際、寝室との距離はできるだけ近くにしましょう。遠いと不便ですし、夜中トイレに行く際も近いほうが楽です。
できるだけ、寝室とトイレは近いようにしましょう。寝ぼけてトイレに行く時なども、近いほうが楽ですよね。
あまり通りと不便です。また、起きてしまいますよね。近いほうが安全ですし、すぐに眠りにつくことができます。
こういった、実際に生活することを考えたトイレの設計や間取りを選ぶようにしてください。
玄関まわりのバリアフリー
玄関もバリアフリーにしましょう。玄関も毎日利用する場所です。
毎日利用する玄関が使いにくかったら困りますよね。ここでご紹介する方法を参考にして、バリアフリーの家づくりを検討しましょう。
玄関ドアを引き戸にする
出典:https://alumi.st-grp.co.jp/products/entrance/hikido/saiju/index.html
先ほど、扉は引き戸にしたほうがいいとお伝えしましたが、玄関も引き戸タイプのものがあります。
玄関の引き戸は見逃してしまいがちですが、玄関も引き戸にできるのであれば引き戸にした方がいいです。
できれば、左右どちらからも開け閉めができるものがおすすめです。バリアフリーの住宅を建てるのであれば、ぜひ玄関もバリアフリーの引き戸にしましょう。
スロープで段差を解消する
玄関で重要なのが、段差です。段差があると上り下りがしにくいです。写真のように、玄関にスロープを設置するのがおすすめです。
ただ、全部スロープにしてしまうのではなく、スロープと階段を半分ずつにするようにしましょう。
こうすれば、「スロープを使いたい人」「階段を使いたい人」それぞれのニーズに答えられますよね。
靴を履くために座れるようにする
先ほど、段差もあったほうがいいとお伝えしました。
座って靴を履くので、座れるほどの高さがないと逆に不便になってしまうからです。上がり框(かまち)というのですが、この部分をつけるようにしましょう。
フラットにしつつも、座って靴を履けるような段差を残す工夫をしてください。
廊下のバリアフリー
平屋は廊下のバリアフリーを徹底しましょう。平屋は階段がない分、廊下の移動が多くなります。
平屋の廊下のバリアフリーを考えている方のために、廊下のバリアフリーのおすすめ方法をご紹介します。
手すり
廊下の壁にも手すりを設置するのがおすすめです。歩く際に、これにつかまれば足が不自由になった場合でも楽に移動できますよね。
廊下に手すりを設置する方はあまりいませんが、廊下にも手すりをつけられるのならつけるようにしましょう。
車椅子が通れる幅
廊下の幅ですが、狭くすると生活しにくいです。また、車いすで生活するようになった場合、車いすが通れないと非常に不便です。
バリアフリーを考えているなら車いすが通れる幅の廊下にしましょう。
最低でも90㎝の幅は確保するようにしてください。車いすと歩く人がすれ違えるようにする場合は、120~140㎝の幅が必要です。
ただ、家の大きさや間取りにも制限があります。廊下の幅が広くても、それ以外の部屋が狭かく生活しにくくなったら本末転倒です。
廊下の幅を広くしつつ、快適に暮らせる間取りにしましょう。
夜に光るライト
そして、手軽に設置できておすすめなのが、夜にセンサーで光るライトです。後付けでもいいですが、あらかじめ設置できるのであればあらかじめ設置しましょう。
また、後付けできるように廊下にコンセントを設置するようにしてください。簡単に設置できるのでおすすめです!
バリアフリー平屋の間取り・事例
平屋のバリアフリーの間取りや事例をご紹介します。バリアフリーにおいて、間取りは重要です。暮らしやすい部屋の配置などを参考にしてみてください。
水回りのそばにクローゼットのある間取り
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水回りのそばにクローゼットのある平屋住宅です。水回りのそばにクローゼットがあるので、洗濯物をすぐにしまうことができます。
家事において、洗濯物を干して服をたたみ、それをしまうのは一苦労です。家族の人数が増えれば、洗濯物の数も多くなりますよね。
そういった場合でも、このように間取りを工夫することで洗濯物を楽にしまえるようになります。
2つの寝室の間にウォークインクローゼットのある間取り
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2つの寝室の間にウォークインクローゼットのある間取りです。寝室とウォークインクローゼットが隣接しているので、洋服の出し入れが楽です。
また、ウォークインクローゼットを通れば、それぞれの寝室に出入りできるのもとても便利ではないでしょうか。
間取りの配置を工夫するのも、バリアフリーではとても重要です。実際に生活することを考えてみて、どうすれば暮らしやすい家づくりになるのかをよく考えましょう。
ウッドデッキのある広々としたLDKが特徴
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ウッドデッキのあるバリアフリーの平屋です。ウッドデッキとリビングが隣接しているので、晴れている日はリビングとウッドデッキをつなげて使えます。
ウッドデッキに車をつけて、そこから買ったものを運ぶこともできます。
また、寝室とウォークインクローゼットがあるので、これも便利ですよね。各部屋に収納スペースがあり、ウッドデッキなどの機能性にも優れている間取りです。
ぜひ、こういった間取りを参考にしてバリアフリーの住宅を建てるようにしましょう。
まとめ
2階建てではない平屋はそもそもバリアフリーの住宅です。しかし、ここでご紹介したポイントを意識すると、さらにバリアフリーになります。
家はこれから何十年も生活しなければいけないので、将来のことを見据えたプランや設計が重要です。
あとあと、バリアフリーのリフォームをするのであれば、今のうちにバリアフリーの住宅を建てた方が楽ですよね。
ここでご紹介した内容を参考にして、バリアフリーの平屋の住宅を建てましょう。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料