念願の平屋が完成して「やったー!」という喜びも束の間・・・「ああしておけば良かった」「こうできたはずなのに」という後悔・失敗・しくじりポイントに気づくことがあります。
後悔談・失敗談は決して珍しいものではありません。やはり実際に生活してみなければわからないことはありますね。
ですので、なるべく他の人がやってしまった失敗・後悔は繰り返さないように参考にさせてもらいましょう。
この記事では、平屋を建ててみての「間取りでの失敗・後悔」「生活して感じた失敗・後悔」「業者選びでの失敗・後悔」を紹介します。
記事の後半では、平屋で失敗・後悔しないためのポイントも解説します。他の人の失敗・後悔から学んで、あなたは「後悔しない平屋」を手に入れましょうね。
平屋の間取りの失敗・後悔したこと
平屋の間取りでの失敗・後悔の例は以下のようなものです。
- 収納スペースが足りなくなった
- 土地が狭くて思ったより広くない
- 防犯面に不安がある
- 部屋数を多く作れない
- 間取りにこだわったら庭が狭くなった
ここから各例の中身を詳しく解説します。
収納スペースが足りなくなった
平屋の間取りでは、収納スペースが足りなくなったという失敗や後悔が案外あります。
当然ですが、平屋を建てるには同じ広さの2階建てよりも、より広い基礎の面積が必要です。
しかし、土地があまり広くなかったために、つい収納スペースを小さくしたり、削ったりして、部屋の面積を確保して建ててしまうことがあります。
しかし、いざ住んでみたら「収納が足りない!」「物が入りきらない!」ということに初めて気づき、部屋が常に散らかりっぱなしに・・・。
「もう少し収納を増やしておけば」「やっぱり2階建てにしておけば」と、後悔しても遅いです。
土地が狭くて思ったより広くない
平屋を建てたら、元々の土地が狭くて、思った以上に家が広くなかったという失敗例があります。
ひとつ前の例でも述べましたが、平屋には同じ広さの2階建てよりも広い基礎の面積が必要です。
しかし、そのことをあまり意識せずに平屋を選んでしまったために、狭い土地に狭い家を建ててしまうケースは少なくありません。
しっかりとした計画と想像力が十分に働かなかったために、家が完成してから「何だか狭い家だな・・・」という状況に。後悔しても、もう建て直すわけにもいかないですよね。
防犯面に不安がある
平屋の間取りに問題がなくても、住んでみたら1階の防犯面のことに気づかされて後悔することもよくあります。
平屋では、生活のすべては1階で行い、夜寝るのも1階です。元々、アパート・マンションの1階や戸建てで暮らしていた人であれば、平屋でもあまり気にならないでしょう。
しかし、今まで防犯面を考えて1階を避けてきた人は、1階で夜寝ることに非常に不安を感じやすいでしょうね。
防犯面のことなど考えずにいて、「失敗した!」と後悔する例はなかなかなくなりません。
さらに、大きな窓が配置されていたり、道路から見えにくい窓が簡単な構造であったりすれば、より泥棒に狙われやすいですよ。
部屋数を多く作れない
同じ建築面積で2階建てと平屋を建てることを比べれば、平屋の方が広い土地を必要とします。
より広い土地の購入を考えれば土地代は高くなりますし、一定の広さの土地に家を建てるなら、平屋は2階建てよりも部屋数を少なくしなければなりません。
2階建ての家の感覚で、平屋で3LDK、4LDKを望んだ場合には、各部屋がとても狭いものになってしまうでしょう。
生活のしやすさやイメージだけで平屋を選んでは、「部屋数を多く作れない・・・」と後悔することになりますよ。
間取りにこだわったら庭が狭くなった
平屋の間取りにこだわり、あれこれと希望を取り入れていったら、結果的に「庭がとても狭くなって後悔・・・」ということもあり得ます。
平屋の間取りで、「部屋を広くする」「収納を増やす」「床の間を設ける」「水回り等の設備を増やす」などとこだわっていくほど、結果的に庭をどんどん狭くすることになります。
そのことをつい忘れて、室内のことばかりに集中してしまうこともありがちです。
家が完成したら「おまけのような庭になってしまった・・・」と後悔しても間に合いません。
平屋の魅力のひとつである「庭」の楽しみが、グ~ンと減ってしまうかもしれませんね。
平屋の生活でよくある失敗・後悔談
平屋に住んでみての生活上の失敗・後悔の例は以下の通りです。
- プライバシーの問題に不安がある
- 隣にマンションが建つと日当たりが悪くなる
- 屋根や基礎にお金がかかる
- バリアフリーにしなかった
実際に平屋に住んでみないと、なかなかわかりにくいことばかりかもしれません。
プライバシーの問題に不安がある
平屋に住んでみたら、「プライバシーの問題に悩まされて後悔・・・」という人もいます。
「周囲からの視線がこんなにも直接感じるのか・・・」と初めて知って、失敗を実感することとなります。
2階建ての場合、1階はキッチン、2階は寝室というように、生活空間を分けることが可能です。2階は人目につきにくいので、プライバシーを重視する寝室に使うと安心ですよね。
しかし、平屋はすべての生活が1階になりますから、人目を遮断しきれないところがどうしても多くなります。
せっかく設置した大きな窓もカーテンを開けづらくなってしまったり、洗濯物が干しにくかったりすることもしばしば。
夜間は明かりをつけるので中の様子が見えやすいとか、隣家が接近している場合も注意が必要です。
プライバシーが気になってリラックスできない家は、「せっかくの新築が・・・」と悔やまれますね。
隣にマンションが建つと日当たりが悪くなる
平屋に起こる可能性が高いのが、隣にマンションが建って日当たりが悪くなるケースです。つい「失敗した!」と口に出してしまいそうな例ですが、十分に起こり得ます
自分の平屋の敷地に余裕がある場合を除けば、隣に高い建物が建つ可能性のある場所での「平屋」は避けるべきでしょう。
高い建物の影響で日当たりが悪くなっても、違法建築でなければ、それ以上の改善は期待できません。
日当たりの問題は良く聞く話かもしれませんが、まさか自分が当事者になってしまったら、後悔してもしきれないですよね。
屋根や基礎にお金がかかる
「平屋は2階建てより安い」というイメージを持っていて、いざ注文したら、「思った以上に費用が高額になって失敗・・・」ということもあります。
「平屋は2階建てより材料も少なそうだから安いのでは・・・」と考えては後悔しますよ。
まず、平屋の場合は2階建てよりも土地を広く使いますから、より基礎工事にお金がかかります。
そして屋根も大きくなるので、その分の費用も高くなります。平屋と2階建ての価格を比べたら、平屋の方が高くなるケースの方が可能性は高いです。
平屋でも2階建てでも、いくつかのパターンでしっかりと見積もりを比較することが重要です。
リサーチを怠ったために、数百万円から一千万円以上の損をして、大きな後悔を招くことは決して珍しくはありません。
バリアフリーにしなかった
平屋を建てた際に、バリアフリーにしていなくて、後悔することになる人も多いです。
平屋のメリットは、ワンフロアーで階段の昇り降りがなく生活できることです。そのため、建築時にバリアフリーにしておけば、老後も室内での移動が快適なままで住み続けられます。
しかし、段差のある平屋で建ててしまったら、ある年齢に達してバリアフリーにしたいと思った時に、リフォームが必要になります。労力もかかり、お金も改めて用意しなければなりません。
5年、10年、20年と経ってから、「バリアフリーで建てておけば・・・」と後悔はしたくないですよね。
業者選びの失敗・後悔談
平屋建築の業者選びでの失敗・後悔談には以下のようなものがあります。
- 平屋が得意な業者ではなかった
- 土地の購入費用が高くなってしまった
- 業者を比較しなかったので高くなった
平屋が得意な業者ではなかった
平屋の建築を依頼した業者が、実は「平屋が得意ではなかった」という失敗もあります。
平屋の家づくりを確かなものにするには、平屋建築のノウハウと実績がある業者に頼むことが重要です。しかし、リサーチ不足で業者選びを間違えると後悔することになるでしょう。
平屋に関する知識や経験不足の業者が平屋を建てれば、「より使い勝手が良い機能的な間取り」や「配慮が行き届いた設備」はあまり期待できません。
業者自体に「良い平屋」の実績がないのですから、それはそれで仕方ないと言えますね。
また、業者は家の価格を抑えるために「規格された材料」を使います。規格がある材料は大量生産できますからコストを下げられるわけです。
一般的によくある2階建ての戸建ての規格がある業者は多いかもしれませんが、平屋の受注が乏しい業者には平屋の規格がありません。
その結果、平屋の材料が高くなるので、家の価格も割高になってしまします。
さらに、平屋建築の経験豊富な業者は、施工も手際が良いので工期が短く済み、結果的に費用も安くなります。
平屋が苦手な業者では、施工がトントンと進みにくく、工期が延びて、その分費用も高くついてしまうでしょう。
土地の購入費用が高くなってしまった
業者選びに失敗して土地代が高くなってしまった後悔のケースもあります。
家を建てるなら、親切・優良な業者であれば、その家に合った土地も一緒に探してくれます。土地の状態や環境、生活に関してもアドバイスをしてくれながら案内してくれるでしょう。
ところが、悪い業者は、建物と土地との相性、住環境などお構いなしに「高く売ること」だけを考えています。
家には土地が必ず必要ですから、何かともっともらしいことを言って、高い土地を売りつけられてしまうこともありますよ。
業者を比較しなかったので高くなった
業者選びの失敗・後悔として、「複数業者を比較しなかったために、費用が割高になった」ケースがあります。
同じ家を建てるにしても、その費用は業者によってまちまちですし、平屋でしたら業者による価格差がより大きくなると予想できます。
しかし、1~2つ程度の業者の提案プランを見ただけで決めてしまっては、失敗する可能性は大です。
「もっと業者を当たっておけば、あと数百万円~一千万円位安く済んだのに・・・」と後悔する例は、決して珍しいことではありません。
平屋で失敗・後悔しないためのポイント
平屋で失敗・後悔しないためには、以下のようなポイントに気を付けましょう。
事前にしっかり情報収集する
平屋を建てる際には、事前にしっかりとした情報収集をしておくことです。失敗・後悔しないポイントは以下の通りです。
- 平屋の間取りや生活様式に関するメリット・デメリットを理解しておく
- 平屋に関して豊富な知識・ノウハウ・実績がある業者に依頼する
- 1つ、2つの業者に限定せず、いくつかの業者のプランをしっかり比較検討する
- 候補の業者とは実際に会って面談をし、メールや書面だけで決めるようなことはしない
一部の情報だけを頼りに平屋建築を進めてしまっては、家の造りや費用等、どこかで損をする結果を招いてしまいます。
実際に建設してある平屋を見てみる
平屋で失敗・後悔しないためには、実際にある平屋を自分の目で見てみることが大事です。
業者を決める際には、宣伝広告や説明、写真等だけで判断せず、その業者が手掛けた平屋を見せてもらってください。
心地よい表現ではありませんが、業者は「ネット情報や広告、写真、説明などではどうにでも言える」と言うことです。
ですので、いろいろな話は聞いた上で、必ず平屋の現物を見させてもらいましょう。
実際の家を見て、「想像以上にすばらしい!」と思うこともあり、反対に「説明とはずいぶん違って質が低い・・・残念・・・」という場合もあります。
失敗・後悔しないためには、自分の目でしっかりと確かめることですよ。
一括資料請求サービスを活用して業者を探そう
記事内でも、業者選びの重要性をところどころで述べた通り、家で失敗・後悔しないためには、まずは情報収集が大事です。
多くの情報の中から、最良のものを絞り込んでいきましょう。それには、「一括資料請求サービス」の活用をおすすめします。
一括資料請求サービスとは、ネット上で、「自分が希望する家」に関する建築プランを、全国の業者(ハウスメーカーや工務店)から一気に集められる、とても便利なサービスです。
誰でも簡単に利用できて、しかも無料ですよ。
使い方は、一括資料請求サービスのサイトで、建てたい家の条件を入力して送信するだけ。
価格、場所、平屋・・・等々の希望する条件です。その情報は全国の業者へと届けられ、確認した業者が自社の建築プランをメールで返信してくれます。
あなたは家に居ながら、いくつものプランを受け取ることができ、それらをじっくりと比較して良いものをピックアップしていけます。気になる業者だけを選び出せるわけですね。
失敗・後悔しないために、ぜひ一括資料請求サービスを利用してみてください。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料