平屋は1フロアの家なので、家族間でのコミュニケーションが取りやすく、バリアフリー設計にしやすい住宅スタイルです。
おばあちゃん、おじいちゃんから赤ちゃんまで、幅広い世帯が一緒に暮らしやすいことが魅力ですね。
50坪以上の平屋であれば、大きなリビングダイニングに和室、それから各自のプライベートスペースまで確保できる広さなので、贅沢な住空間が実現可能です。
今回は、50坪の平屋を建てる場合の価格相場、間取りの考え方や注意点、さらにステキな50坪の平屋の事例をご紹介します。
50坪は何平方メートル?
50坪というと、どのくらいの広さがあるかイメージできますか?まずは50坪の平屋はどのくらいの広さなのかを解説します。
165.289平方メートル
50坪は165.289平方メートルもあります。
日本国内の住宅の一般的な広さは、平均35坪~40坪程度です。この広さは4人家族が暮らしやすい広さになります。
家族が快適に暮らすためには、3人家族で約30坪(100平方メートル)、4人家族で約38坪(125平方メートル)が適切だと言われています。
この数字を見てみると、50坪の家はとても広いことが分かりますね。
50坪の平屋はとても大きい
50坪の広さがあれば平屋のような1フロアの家でも、十分な部屋数を確保することができます。
家族が集まるリビングダイニングを20帖以上の広さにしても、6帖ほどの洋室を3~4部屋ほど配置できます。
さらに、平屋であれば開放的な中庭やリビングテラスなどを設置することも容易です。
平屋は構造の制限が少ないため間取りの自由度が高く、個性的な住宅をデザインできるのもメリットです。
大きい家なので間取りをよく考えよう
50坪の平屋は、たくさんの部屋を配置できる広さと自由度が魅力ですが、その分、間取りデザインに迷ってしまうことも多くあります。
大きい家を設計する場合に大切なチェックポイントをチェックしてみましょう。
部屋数をいくつにするのか
まずは部屋数を決めましょう。必須のリビングダイニングキッチンの他、家族のプライベート室はいくつ配置するか考えてみましょう。
プライベート室を考える際には、将来の生活を視野に入れることがポイントです。
- 将来予定している子どもの人数を考えてみる
- 今は夫婦一緒の寝室だけど、将来は別室にしたいと思っている
- 将来は二世帯住宅として親世帯と同居したいと思っている
このように、ずっと先の生活をイメージすると、部屋数の考え方が変わってきますね。
子供部屋はどうするのか
子どもの部屋の数を考えてみましょう。部屋数の考え方は2通りあります。
- 子ども1人ずつ1部屋を確保するか?
- 兄弟で一緒の部屋にするのか?
子ども1人につき1部屋を確保する必要はなく、兄弟で同じ部屋を共同で使う方法もあります。
または、子どもが小さいうちは1部屋にして、大きくなったら2部屋に分ける方法もあります。
その場合、1フロアに扉を2つ設置しておいて、間仕切りをつければ2部屋に変えることができるフレキシブル設計がおすすめです。
それから、子ども部屋の配置方法も考えてみましょう。
- 子どもとのコミュニケーションを増やすために、必ずリビングを通る位置に子ども部屋を配置する。
- 子ども部屋とリビングの一体感を出すために、テラスで繋がる配置にする。
子ども部屋が孤立してしまうと、子どもの様子が分かりにくくなったりコミュニケーションが減ってしまったりすることがあります。
そのため、玄関からリビングを通って、子ども部屋にいくような間取り設計にしたり、子ども部屋とリビングが囲むようにして、家の中心にテラスを設定したりすると、子ども部屋との距離感がぐっと近づきます。
リビングはどうするのか
家族が集まるリビングダイニングの配置や広さはじっくり考えてみましょう。
- 広さはどのくらい確保するか
- リビングとダイニングは1フロアにするか、別々にするか
- 同じフロアに和室スペースを設置するのか
- テラスリビングやウッドデッキを設置するのか
- 洗濯機置き場や物干し場所とキッチンとの家事動線は便利か
リビングは家族が集まる大切な場所です。リビングの一部に和室スペースを設ければ、家族がリラックスするスペースとして、また子どもが安全に遊べるスペースとしても重宝します。
また、家族の生活動線を意識した配置づくりも重要です。
リビングからテラスに直結できる間取りにすれば、テラスでバーベキューやアウトドアパーティをする時に便利ですね。
キッチンで料理しながら洗濯をしたり掃除をしたりすることを考えると、洗面室とキッチンの回遊性を高めることが大切になります。
さらに掃除機や日用品のストックを収納できる、大きなリビング収納を設置すると、家事がよりスムーズになるでしょう。
趣味の部屋はつくるのか
リビングやプライベートスペースの他、趣味を楽しむ部屋の有無も検討してみましょう。50坪の広さがあれば、趣味を楽しむだけの部屋の実現も不可能ではありません。
- 書斎
- SOHOスペース
- 子どものプレイルーム
- シアタールーム
- ガレージ
- ゲストルーム
- アトリエ
- インナーテラス
- 土間スペース
家でちょっとした教室を開いたり、仕事をするスペースが必要であれば、書斎やワークスペースがあると快適ですね。
ゆっくりと趣味を楽しむなら、アトリエやシアタールームなどの趣味のためだけの部屋があると日々の暮らしが充実するはずです。
アウトドア系の趣味があれば、ガレージや土間スペースが便利です。土間スペースは、サーフボードを置いたり、ちょっとした日曜大工を行ったりする時に重宝します。
50坪の平屋はどのくらいの価格・相場
次に50坪の平屋の相場価格を見ていきましょう。
坪単価30万円の場合1,500万円
坪単価は、土地代や住宅デザインのランクによって価格が前後します。坪単価30万円程度であれば、総額1,500万円になります。月々の返済額は約4万円ほどです。
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 38,937円 | 16,353,686円 |
固定金利1% | 42,342円 | 17,783,808円 |
※35年 ボーナス払いなし
坪単価40万円の場合2,000万円
坪単価40万円になると総額2,000万円になります。月々の支払い5万円台になってくるでしょう。
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 51,917円 | 21,804,939円 |
固定金利1% | 56,457円 | 23,711,746円 |
坪単価50万円の場合2,500万円
坪単価が50万円になると、総額2,500万円程度です、月々の支払いは負担が大きくなり条件によっては7万円台になります。
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 64,896円 | 27,256,252円 |
固定金利1% | 70,571円 | 26,639,780円 |
坪単価60万円の場合3,000万円
平屋の坪単価は大体50万~60万円が平均相場になります。坪単価60万円×50坪の平屋なら総額3,000万円前後になります。月々の支払いは7万円後半~8万円以上かかります。
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 77,785円 | 32,707,560円 |
固定金利1% | 84,685円 | 35,567,804円 |
坪単価70万円の場合3,500万円
都心部の土地やちょっと贅沢な仕様にすると坪単価が70万円になります。大きなウッドデッキを付けたり間取りに個性を出したりすれば、珍しいことではありません。
総額は3,500万円以上になり、月々の支払いは9万円台になります。
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 90,854円 | 38,158,862円 |
固定金利1% | 98,799円 | 41,495,820円 |
50坪の平屋の事例
次に50坪のおしゃれな平屋の事例をご紹介していきましょう。
50坪のバリアフリーの大きな平屋
内装・イメージ
間取り図
出典:https://www.kyowa-housing.co.jp/example/case01/index.html
オレンジ色の外観と青空のコントラストが美しい平屋の家。南フランスを思わせる外観デザインがとてもステキですね。
「平屋の家」と聞くと、昔ながらの日本住宅を想い浮かべる人も多いのでないでしょうか?
しかし、近年では海外の住宅デザインを採り入れるなどして、明るく開放感のある平屋もたくさん存在します。
間取りは個性を発揮した設計になっています。和室を中心にしてぐるりと廊下を配置し、各個人のプラベート空間を上手に確保しています。
リビングとダイニング、それからキッチンは別々のフロアにすることで、目的に合わせてスッキリとした空間を演出できます。
各部屋に十分な収納スペースを設置。ホール収納も充実させることで片付けがしやすい家になっています。
子供部屋2つに書斎がある平屋50坪6ldkの間取り
出典:平屋間取りナビ
リビングダイニングキッチンの他に6つも部屋がある平屋の事例です。50坪の広さだからこその贅沢な間取りですね。
1つの洋室はクローゼットや扉を2ヶ所つけているので、将来は2部屋として活用できるフレキシブル設計になっています。
リビングに直接繋がっている洋室は、子どもの遊び場にしたり、家族で楽しめるシアタールームにしてもいいですね。
書斎は家の角に設置することで、家族の声や生活音が届きにくくなるため、騒音に悩まされることなく読書を楽しめます。
和室が2つある5LDKの50坪の平屋
出典:平屋間取り.com
リビングダイニングキッチンを中心として5つの部屋を配置した平屋の事例です。
3つの洋室は玄関から必ずリビングダイニングを通るように設計してあるため、家族のコミュニケーションが取りやすいという魅力があります。
他に広い和室を2部屋も設置しています。プライベートスペースにしたり家族がリラックスして過ごすスペースにしたりと、目的に合わせて使用できます。
1つは客間として、もう1つは祖父母の部屋としても使いやすい設計です。
50坪の平屋を建てる際のポイント
50坪の平屋を建てる時に、注意したいポイントをまとめました。心地良く暮らしやすい平屋を建てるなら、家づくりを始める最初のタイミングが最も重要です。
大きな平屋なので高くなりやすい
平屋は2階建て住宅と比べると、延べ床面積は一緒でも、基礎部分と屋根の広さに大きな違いがあります。
単純計算でも平屋は2階建て住宅と比べて約2倍の基礎工事が必要になるため、坪単価が挙がりやすいという特徴があります。
50坪という広さを確保した平屋は基礎工事だけでも費用がかさみ、さらに個性的な間取りを採用したり、ウッドデッキやガレージなどを追加したりすると、坪単価が大きく跳ね上がることがあります。
平屋の間取りを決める際は、予算の都合に合わせて考えてみましょう。
平屋が得意のハウスメーカーに依頼する
ハウスメーカーには得意不得意があります。建築士が入ればどんな家でも設計は可能ですが、独自のノウハウや経験をもとにした実力があることは確かです。
ハウスメーカーを決める時には、平屋を建てた実績が多いかどうかをチェックしてみましょう。平屋の実績が多ければ、プランが充実していて提案力も備わっているはずです。
必ず業者を比較して決める
ハウスメーカーの決定ポイントは、ノウハウや実績の他に「販売価格」も重要なポイントです。ハウスメーカーを選ぶ時には、必ず複数社から見積もりをもらい、相見積もりを行いましょう。
相見積もりとは、同じ条件で複数社から見積もりをもらい、価格や項目を見比べることです。比較してみると、時には1,000万円以上の価格差に出くわすこともあります。
相見積もりをする時は、有名な大手ハウスメーカー、地元周辺の地場系ハウスメーカー、ローコスト住宅メーカーなど、特徴の異なるハウスメーカーを選んでみると分かりやすいでしょう。
相見積もりを行うなら「一括資料請求サービス」の利用がおすすめです。
1社1社に問い合わせをして見積もりを依頼すると、かなりの手間と時間を要します。
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