平屋は、階段の上り下りをすることがなく家中を行き来できるため、近年人気が出てきています。
今までは高齢者向けといったイメージが強かった平屋ですが、最近では若いファミリー層の中にも平屋の新築を希望する人が増えているようです。
ここでは、建坪が約32坪の平屋を建てる際に知っておきたい事柄を解説していきます。
32、33坪は何平方メートル?
近年では、土地の広さを平方メートルで表記するケースが増えています。しかし建築の現場では、まだまだ坪による広さの表記が一般的です。
ここでは32坪、33坪が何平方メートルになるのかを計算していきます。
105㎡~109㎡が目安
一坪は約3.3平方メートルなので、坪数を平方メートルに直すには単純に坪数に3.3をかければ平方メートルに直すことができます。
なので、
32坪 × 3.3平方メートル ≒ 105平方メートル、33坪 × 3.3平方メートル ≒ 109平方メートル
となります。
この数値はあくまで目安なので、小数点以下二桁未満の数値は省略してあることに注意しましょう。
平屋は1,000万円前後から買える
平屋を購入するのに必要な資金は、建てたい平屋の広さや設備によっても異なりますが、1,000万円前後からが一般的です。
工務店やハウスメーカーによっては、さらに安価に建てることができることもあります。
そのような業者に建築を依頼する場合には、事前にその業者がどのような方法でコストカットを行っているのかをきちんと確認しておきましょう。
こだわると2,000万円以上になるので注意
32坪の平屋に限らず新築の家を建てる場合には、細部までこだわりたいものです。壁のクロスや照明、キッチンや水回りの設備など、こだわりだせばきりがありません。
しかしこのように建材や設備などにこだわりすぎると、建築費用は軽く2,000万円を超えてしまうので注意しましょう。
32坪程度の平屋を建てる際には、こだわりたい部分の優先順位をあらかじめ決めておくと、予算オーバーすることなく平屋を建てることが可能になります。
32、33坪の平屋の事例や価格帯
ここでは建坪が32坪から33坪の平屋の建築事例と、その価格を紹介していきます。
【平屋32坪】中庭のあるおしゃれな平屋
本体価格帯 | 1,500万円~1,999万円 |
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本体価格 | - |
坪単価 | - |
延床面積 | 105.99m2 |
敷地面積 | 304.13m2 |
工法 | 2×4、2×6 |
竣工 | 2016年7月 |
この平屋は屋根は片流れ、黒の外壁とスタイリッシュなデザインになっています。
中庭を取り入れているため、陽光を取り入れることができる室内はいつも明るい雰囲気に包まれる空間となっています。
価格帯は1,500万円から1,999万円のあいだですが、この価格は内装や室内の設備により変動するので注意が必要です。
延べ床面積は約106平方メートルで、坪数に直すと32坪です。
内装・イメージ
出典:https://suumo.jp
キッチンとリビング・ダイニングは対面式で、いつでも家族の気配を感じながら料理をすることができます。
料理中も家族との会話が弾むでしょう。
床とドアはぬくもりが感じられる木の建材を使用しており、清潔感のある白い壁は明るい空間を演出してくれます。
このウッディな作りは水回りも同じで、寒々しくなりがちな脱衣所やバスルームにも温かみと優しさを与えてくれます。
33坪の2,180万円の平屋:照明がおしゃれな平屋
本体価格 | 2160万円 |
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坪単価 | 68万円 |
延床面積 | 105.7m2 |
敷地面積 | 280.9m2 |
工法 | 木造軸組 |
白壁の外観と、屋内と屋外の間にウッドデッキを配した開放的な作りの平屋です。
外壁の白の清潔感と、ウッドデッキの温かみがとても調和したデザインになっています。
ウッドデッキはただの通り道としてではなく、テーブルセットなどを配置すれば優雅にお茶を飲んだりできるスペースに変身させることも可能です。
それぞれ異なるスタイリッシュなデザインの窓からは、外の明るさを取り入れることができます。
内装・イメージ
白い清潔感のある壁と、木の素材を床だけではなく天井やウッドデッキにも贅沢に使用してあります。
ですので、住む人にも自然の優しさを感じられる住まいになっています。
ウッドデッキ側は一面が窓になっているため、開放感が感じられる明るい室内となっています。
それと同時に、窓を開放すればリビングとウッドデッキの境を感じさせない作りになっているのが特徴です。
窓の大きさと、屋外のウッドデッキにより広々とした空間が演出されています。
間取り図
出典:https://suumo.jp
南に面したウッドデッキとリビング・ダイニングを中心に、東西に寝室を配した3LDKの間取りになっています。
各寝室からすぐにリビング・ダイニングにつながっていることも特徴の一つです。
各寝室にはそれぞれクローゼットが設置されているため、荷物の整理に苦労することはありません。
北側の玄関にもシューズクローゼットが設置されており、人を迎える玄関もいつもすっきりと片付けておくことができます。
水回りも玄関と同じく北側に設置されていますが、こちらも生活動線を意識した作りになっているため、使用しやすい配置になっています。
さらに、寝室の一つは後から区切ることができるようになっているため、将来家族が増えた場合などに、4LDKへの間取り変更が容易です。
平屋32、33坪の価格・値段を安くする秘訣
32坪から33坪の平屋の建築費用を安く抑えるには、いくつかの方法があります。
ここではその方法を解説していきます。
設備のグレードを下げたり間取りをシンプルにする
前述したように、家にこだわりたい場所が多ければ多いほど建築費用は高額になります。
そこで、32坪の平屋の中からあまりこだわらなくても良い部分というものをリストアップしてみましょう。
そのこだわりの少ない部分に使用する建材や設備のグレードを下げることで、建築費用を安く抑えることができます。
それ以外に建築費用を屋憂く抑える方法は、間取りをシンプルなものにすることです。
3LDKの住宅を希望していれば、部屋数を減らして2LDKの住宅にするといった方法です。
この間取りをシンプルにする方法では、部屋が足りないという問題が発生するかもしれません。
しかし、将来的に部屋を区切って現在の1部屋を2部屋として使えるようにするなどの工夫を設計時に行うこともできます。
このような方法で、将来的に部屋数が足りないといった問題が起こることを防ぐことができます。
建築費用を安く抑えるためには、設計をおこなうときからの工夫や、建材・設備の選択時に「こだわりの少ない部分」のグレードを下げるなどの方法をとるようにしましょう。
ローコスト住宅メーカーに依頼する
建築費用を安く抑えるもう一つの方法は、「ローコスト住宅メーカー」に建築を依頼することです。
ローコスト住宅メーカーとは、建築費用を安くするために手抜き工事をしたりする業者ではありません。
無駄な人件費や広告宣伝費を抑え、資材を一度に大量に買い付けることにより仕入れ価格も低く抑えることで、安い建築費用で住宅を建ててくれる建築業者の事を言います。
ローコスト住宅メーカーとは、決して安かろう悪かろうの業者ではありません。
業者自身の企業努力によって、低価格で住宅を建ててくれる業者のことをいうのです。
相見積もりをして安い業者を選ぶ
同じような間取りで同じような建材・設備を使用した32坪程度の平屋を建てる場合でも、建築業者によって建築費用に違いが出てきます。
ですので、建てたい32坪の平屋のイメージが固まったら、複数の建築業者に見積もりを出してもらうようにしましょう。
これは「相見積もり」と言うもので、大きな買い物をする際には重要な方法です。
この相見積もりを出してもらうことで、希望する平屋を建てる際にそれぞれの業者に支払うべき建築費用が分かります。
建築費用が業者により異なることは前述しましたが、時にはその費用の違いが数百万円に上ることもあります。
建築費用をなるべく安く抑えるためにも、必ず相見積もりを取り、納得のいく価格で32坪の平屋を建てるようにしましょう。
まとめ
ここまで、32坪とは平方メートルに直すとどの程度の広さなのか、平屋はいくらぐらいから建てられるのか、32坪と33坪の平屋の施工例、平屋の建築費用を安く抑える方法について解説してきました。
32坪の平屋を建てる際に注意すべき点などについてお判りいただけたと思います。
ここで解説した内容を参考にして、延べ床面積32坪の平屋を建てるようにしましょう。
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