平屋

25坪の平屋の間取りや価格・相場はいくら?平屋の注文住宅を値下げするポイント

平屋25坪価格

平屋住宅は、シニア世代の建て替えだけでなく、若い子育て世代の新築にも人気があります。

しかし、敷地面積が限られていることから、延床面積が2階建てに比べて小さくなる一面もあります。

なお、2階建てではなく、あえて平屋を選ぶユーザーには、住宅に対する思い入れやこだわりがより強くあるようです。

本記事では、シニア世代から子育て世代までの平屋住宅を計画している方が、参考になるような情報を紹介していきます。

合わせて延床面積25坪の平屋では、どのような住宅を建てられるのかの事例も紹介しますので、参考にしてください。

25坪は何平方メートルくらい?

坪平方メートル

出典:https://www.way-f.com/about_floorcoating/f303/

延床面積25坪とは、具体的に何平方メートルになるのでしょうか。確認してみましょう。

そもそも坪単位は、尺貫法(しゃっかんほう)によるもので、メートル法が世界標準になっている現在でも、日本の建築業界では併用して使われています。

尺貫法の1坪は、1間(けん:6尺)×1間(6尺)の広さです。

メートル表示では、

1.81818m×1.81818m=3.30578㎡

となります。なお参考までに、1尺は0.303mです。

上の1坪の広さは、柱や壁の芯から芯までのものですから、その内側に収まる畳の実際の大きさは、柱や壁の厚みを除いた大きさになります。

いずれにしても、簡易的には畳2枚を1坪としており、25坪は概ね50帖の広さとしてもいいでしょう。

なお、1坪の正確なメートル面積は、25坪×3.30578㎡/坪=82.645㎡となります。

平屋は1,000万円前後から買える

建築予算1,000万円を25坪で割ると、40万円/坪となります。

ローコストハウスメーカーの坪単価は、30万円台〜40万円台/坪が一般的ですから、40万円/坪は十分可能な数字です。

ただし、それらの坪単価は本体価格ですから、建物の機能を自立させるための、ガス・電気や屋外給排水などの付帯工事費が別途必要になります。

付帯工事費は敷地状況にもよりますが、100〜200万円ほどあれば、建物を自立させることはできます。

こだわると2,000万円以上になるので注意

せっかくの新築だからと、日頃思い描いている夢やこだわりをそのまま実現してしまうと、大きく予算を超えてしまうことになります。

建築工事費は、本体価格+オプション価格+付帯工事価格の合計であることを忘れないようにしてください。

それらの中でも、本体価格と付帯工事は最低限必要なものです。

ですから、オプションにこだわりすぎると、本体価格1,000万円のものでも、付帯工事費を含めて2,000万円を超えることもあります。

本当に必要なもの、あるいは後からでは出来ないものや割高になるようなものを選別して、上手なオプション選択をするようにしましょう。

25坪の平屋の事例

延床面積25坪と聞くと、一般的には小さいと言うイメージがあります。しかし、工夫すれば、子育て世代でも生活できる平屋とすることができます。

もちろん、シニア世代の「終の棲家」としても、快適で魅力的な住宅とすることが可能です。

以下で紹介する参考事例は、いずれも魅力的で個性的な平屋住宅です。敷地や環境、さらには家族構成などに対応して、それぞれに工夫がみられますので参考にしてください。

事例1:ダークカラーでまとめた大屋根の平屋住宅

平屋
延床面積 82.87㎡(25.06坪)
間取り 2LDK+WIC

濃いブラウンに濃さを変えたブラウンのルーバーと丸窓が特徴的で、三角の大屋根が建物を大きく見せています。

丸窓右側のルーバーは、キッチンとダイニングの窓に取り付けられたもので、前面道路側からのプライバシー保護をデザイン化したものです。

また、玄関ドアは格子デザインの引き違い戸で、玄関ホール用の丸窓と合わせて、全体にかっこよさを感じます。

撮影時は冬でしょうか、芝生が枯れた状態ですが、春になって芽吹いて青々としてきた時には、もっと魅力的な平屋になると想像できます。

ダイニング・キッチン

床とカーテンは、外壁色に合わせたものでしょう。いずれも濃いブラウンで、壁・天井のホワイトとのコントラストがはっきりしています。

少し、好き嫌いがあるかもしれませんね。

リビング・ダイニング

ダイニングからリビングを眺めたもので、リビング上部は吹抜けの勾配天井となっています。

リビングのソファーもホワイトで、このカラーコーディネートはオーナーのこだわりでしょう。

間取り図

出典:http://hiraya-navi.com/article-9_detail-02/

2LDKの1室は和室となっており、来客用とのことです。

ウォークインクローゼットは、2室からの利用を可能としており、和室の来客用の布団類もここに収納されるのでしょう。

ダイニング・リビング、そして主寝室が南側に配置されています。

ですから、各室の大きな窓からの採光も十分で、暗くなりやすいダークブラウンの床も気になるほどではないかもしれません。

事例2:中空に浮かぶロフトのある住宅

延床面積 82.87㎡(25.06坪)
間取り 2LDK+WIC

北向きの敷地で、正面の高窓は寝室用のものです。高窓としているのは、プライバシー保護が目的で、通風と間接光も期待できます。

一見すると片流れ屋根に見えますが、切妻屋根で、南側の屋根には天窓が設置されています。

非常に大人しい外観ですが、アプローチやエクステリア、そして植栽に工夫が見られます。

リビングとロフト

外観とは打って変わって、非常に斬新な室内になっています。まず目につくのが、飛び出して中空に浮かんでいるようなロフトです。

次に面白いのは、引き込み式の戸を開け放した時にリビングと一体感がでる寝室です。

きれいに片付けておけば、オープンにしても気にならないのがベッドの良さでしょう。

いずれにしても、この寝室とリビングの利用形態は参考になります。

ダイニング・リビング

リビングの床を少し下げてカーペット仕上げとしています。

ダイニングとリビングともに、南側に大きな掃き出し窓をつけ、吹抜けの勾配天井の効果もあって、非常に明るく開放的な空間です。

床のカラーリングとコーディネートされた食卓がオシャレで品格があります。

ロフト

リビングと一体になった空間にある畳敷きのロフトです。趣味や来客用の部屋になるのでしょう。

壁面テレビの裏側と通路

出典:http://hiraya-navi.com/article-9_detail-01/

リビング正面にある壁掛けテレビの裏側(右写真)です。

廊下と言うよりも裏方の作業通路のようで、テレビの配線や録画などの作業をリビング側から隠す目的のようです。

また、通路を活かして反対側の壁(左写真)は、雑収納棚になっています。

非常に生活スタイルを意識した設計と工夫で、表と裏を明確に区別したスマートな印象があります。

事例3:生活スタイルの変化に合わせられる住宅

延床面積 82.87㎡(25.06坪)
間取り 2LDK+WIC

非常にあっさりとした外観ですが、全体に若々しさと玄関ドア回りにオーナーのこだわりを感じます。

芝生はまだ植えたばかりのようですが、玄関ポーチまでのアプローチはこれからでしょうか。何か、欲しいですね。

ダイニング・キッチン

外観同様に明るく、若さを感じる色合いのLDKで、写真奥の右側がキッチンになっています。

キッチンとダイニングとの境界の腰壁が収納棚になっていること、そしてアール付きの飾り棚にオーナーのこだわりを感じます。

リビング+フリースペース

リビングから見た写真で、手前左奥がダイニング・キッチンにつながっています。また、写真正面の奥は、将来の子供室になるスペースです。

子供が、まだ小さいうちは走り回れるようにと、間仕切り壁を設けず、ソファー等の家具も置かないとのことです。

当面必要のないものは省略するコストカットの知恵ですね。

家族の成長に合わせて家も成長させる、と言うオーナーの考え方が伝わってきます。

寝室

上の写真は主寝室で、奥に見えるのがウォークインクローゼットの入り口です。このウォークインクローゼットには出入り口の建具がなく、これもコストカットの工夫です。

一方では、小壁を利用した飾り棚が造られており、必要のないものは省略して欲しいものにはこだわる、そんな姿勢がみられます。

このような合理的な考え方は、予算を上手に使う参考になるでしょう。

25坪の新築平屋を安くする裏技

たとえローコストハウスメーカーを選んでも、注文住宅ではハウスメーカーの価格設定基準から外れると価格は跳ね上がります。

その設定基準には、住宅の屋根を含めて外観や間取りがシンプルであること、そしてハウスメーカーが用意している仕様の範囲内であることなどがあります。

それらを、以下で紹介していきます。

シンプルな間取りにする

出典:https://madori.archi21.co.jp/2013/03/075/

価格を抑える基本は、建物をシンプルな形にすると言うことで、ローコストハウスメーカーに限らず、価格を抑える基本になっています。

上の図では、凹凸は玄関部分のみで、その他はフラットな面になっています。外壁面積は凹凸が増えるほど増え、施工も難しくなりコストが上がります。

また、家の外形がシンプルになると、屋根もシンプルな形となります。

つまり、外形に凹凸が増えると外壁面積が増えるだけでなく、屋根形状も複雑になり、いずれもコストアップの要因になるのです。

間取りにおいては、出来るだけワンルーム化して内装クロスの面積を減らすこと、それが出来ない場合でも可能な限りシンプルな区割りとすることです。

新築の建設コストを抑えるためには、上記を意識するようにしてください。

設備のグレードを抑える

住宅設備機器には、様々な種類とグレードがあり、ハウスメーカーが用意している基本仕様には色々なオプションが用意されています。

では、全くオプションをつけない住設備機器は使えないのでしょうか。

そんなことはありません。基本仕様のグレードも標準的なもので、性能や機能は不足のないものです。

あれば便利、あるいは見た目がいい、などがオプションとなっているのです。

機能一辺倒は味気ないと言う場合も、よく考えて利用状態をシミュレーションしながら的を絞ったオプション選択としてください。

せっかく選んだオプションも、次第に使わなくなるのではがっかりですからね。

相見積もりで価格を比較する

注文住宅相見積もり

新築の建築費用が予算に合うかどうかは、業者選びが重要な役割を果たします。

上の表は、同じ延床面積と仕様の住宅を、各住宅業者が見積ったものです。

最高額と最低額では、表のように1,400万円もの差があり、これでは何を信用すればよいのかが分からなくなりますよね。

この差額は、下請けに出す程度や、広告宣伝費と研究開発費によるもので、それらの費用は大企業ほど多く小企業ほど少ないのが一般的です。

下請けに出すために重複する経費や広告宣伝費などは、企業にとっては正当なものですが、あまりに差額が大きいと疑問が残ります。

上の最高と最低では、1.7倍近い価格ですからね。

いずれにしても、新築時には、ローコストハウスメーカーを含めて複数社から相見積りをとり、比較検討するようにしてください。

なお、相見積りをとる際には、無料の一括資料請求サービスの利用が便利でおすすめです。

まとめ

シニア世代や子育て世代にも人気がある平屋住宅ですが、一般的には敷地の広さが限られているため、延床面積は小さくなる傾向があります。

しかし、間取りの工夫や屋根裏をロフト・吹抜けなどに利用することで、狭さを改善できると共に、子育て世代でも利用可能な間取りとすることができます。

平屋ユーザーは2階建てユーザーに比べて、住宅に対する思い入れが強い傾向があります。

しかし、こだわりすぎると大きく予算オーバーになってしまいますので注意してください。

本当に必要なものとそうでないものとの区別を行い、的を絞ったオプション選びとしましょう。

建設予算を抑えるためには、シンプルな外観、そして間取りとすることが基本です。その上で、ローコストハウスメーカーを含めて相見積りをとるようにしてください。

なお、相見積りでは一括資料請求の無料サービスの利用をおすすめします。

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