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平屋のプレハブ住宅を建てる!価格や相場、間取りやおすすめハウスメーカー

平屋プレハブ住宅

平屋の注文住宅を安く建てたい場合、プレハブ住宅がおすすめです。「プレハブ住宅」と聞くと簡易的な家を考える方は多くみられます。

しかし、実際は外観や内装のクオリティは申し分ないです。

かつて(50年ほど前)は、チープな印象だったプレハブ住宅も現在では、高級・高額な住宅を代表するまでになりました。

本記事では、そんなプレハブ住宅を紹介していきます。

プレハブ住宅とは

プレハブとは、Pre-fabrication(プレ・ファブリケーション)の日本語読みで、事前に加工・製作されたもの、と言う意味になります。

そして、住宅の主要な部分、或いはほとんどを工場で加工・製作し、現場ではそれらを加工することなく組み立てられるものをプレハブ住宅といいます。

現在では、木造軸組み在来工法の住宅でも、柱や梁の骨組み材は工場で事前に加工(プレカット)されており、プレハブ化が進んでいるとも言えます。

しかし、全体に占めるプレハブ化率が低いため、本記事では除外しておきます。また、災害時に建てられる仮設住宅もプレハブ住宅になりますが、使用期間が短いため、これも除外しておきます。

では、プレハブ化率が大きい住宅には、どのようなものがあるのか。以下から紹介していきますので、参考にしてください。

プレハブ住宅の種類とおすすめハウスメーカー

プレハブ住宅には、鉄骨系、木質系、コンクリート系があり、よりプレハブ化率の大きいユニット系のものもあります。

それぞれのプレハブ住宅の特徴や、プレハブ内容を確認してみましょう。

鉄骨系:積水ハウス、大和ハウス、旭化成ホームズ、トヨタホーム他

大手ハウスメーカーには、鉄骨系の住宅商品を持っているところが多く、上に挙げたハウスメーカー以外にもあります。

鉄骨系では、骨組みだけでなく断熱材を含めた外壁や内部壁もプレハブ化しており、家造り工程の85%をプレハブ化しているメーカーもあります。

なお、鉄骨系の構造には大きく分けると、鉄骨軸組構造とラーメン構造の2種類があり、それぞれに特徴がありますので、以下で紹介します。

出典:http://housuppo-article.com/tekkotsujikugumi

上図のように、鉄骨軸組構造は、木造軸組みの柱や梁を軽量鉄骨に置き換え、鉄骨専用の筋交い(ブレース)を採用した構造としています。

なお、軽量鉄骨とは鉄骨の肉厚が6mm未満のものをいい、6mm以上のものを重量鉄骨としています。

いずれにしても鉄骨構造の特徴として、長いスパンの空間を作ることができるため、ワンルームの大空間や大開口の窓とすることが可能です。

一方、鉄には熱の伝わりやすい性質があるため、断熱材でしっかり保護されていないと、結露によるサビが発生する恐れがあります。

出典:http://www.toyota-town.jp/home/quality/quality2

ラーメン構造では重量鉄骨材を使い、柱と梁の接合部を強固にしてブレースを必要としない構造となっています。

ブレースを必要としないため、鉄骨軸組構造よりも任意の場所に大開口の窓を作ることが可能になりますが、コストアップになる一面もあります。

木質系:ミサワホーム、エスバイエル(ヤマダ電機グループ)

出典:https://www.misawa.co.jp/

木質系のプレハブ住宅では、壁・床・屋根をパネル化して建てる工法が代表的なものです。

工場で生産されるパネルには、断熱材やサッシも組み込まれており、精度の高い高性能な住宅を短期間で組み上げることができます。

現場でパネルが組み上がった状態は、ツーバーフォー住宅のように見えますが、その精度は、ほとんどの部材を現場で施工するツーバーフォー住宅とは大きく異なります。

精度は強度や耐力の向上に繋がり、プレハブ化率が進むほど施工誤差によるバラツキが少なくなるのです。

出典:https://www.sekisuiheim.com/

ユニット系の住宅では、部屋ごとに或いは部屋を数ピースのユニットに分けて工場生産されます。

各ユニットには、電気配線などの設備だけでなく外壁やサッシも取り付けられており、現場では、ユニットをレッカー車で吊り上げて組み立てられます。

そのため、現場での施工期間は他の工法に比べても圧倒的に短く、ユニットの組み立ては1日という早さです。

なお、注意する点としては、ユニットを運ぶためのトラックが大型車(10トン)が標準のため、搬入に際しての道路事情を検討しておく必要があります。

出典:http://www.palcon.jp/skeleton/factory/

コンクリート系のプレハブ住宅では、壁や床・天井をパネル化し、現場では専用のボルト・鉄筋と無収縮モルタルを使って接合・組み建てられます。

鉄筋の配置やコンクリートの打設、そして養生などが工場内でおこなわれるため、現場打ちのコンクリート造とは比べ物にならない品質と精度になります。

コンクリートの躯体構造ですから、耐用年数も100年以上は当たり前ですが、相応に高額な住宅となります。

平屋のプレハブ住宅の事例

事例1:鉄骨造の住宅(大和ハウス)

出典:https://www.daiwahouse.co.jp

上の住宅は、大和ハウスの軽量鉄骨造で、玄関ポーチとガレージを兼ねたスペース上部の深い軒の持ち出しに、鉄骨構造の良さがみられます。

大和ハウスには、XEVO(ジーヴォ)名のブランド商品があり、同社の主力商品になっています。

なお、同じブランドの中に木造軸組みの商品もあり、バリエーションが豊富で、あらゆるユーザーに対応可能としています。

手前に見える和室を含めて、このLDKには柱が全くありません。このような広い空間を作れるのが鉄骨造の良いところですね。

しかも、外観を含めて内部は鉄骨造とは思えない仕上がりになっています。

事例2:木質パネルの住宅(ミサワホーム)

出典:https://tagle.jp/house/msw00000150008

外観、外構と、たたずまいのいい住宅ですね。プレハブあるいは木質パネルの特徴と言うよりも、ミサワホームのセンスの良さが表れた平屋です。

テーブル、飾り棚、証明器具など、特に凝ったものではありませんが、気配りされたコーディネートだと思います。

ミサワホームが、業界で初めて開発・提案した「蔵」です。蔵の天井高さは、1.4m以下で、この上は中2階の勾配天井を利用した居室になっています。

リビング・ダイニングに面したウッドテラスで、優しい木漏れ日が、この住宅の生活スタイルを表しているようです。

なお、ミサワホームの主力商品は木質パネル住宅ですが、鉄骨構造と木造軸組み工法の商品も用意されています。

事例3:ユニット住宅(セキスイハイム)

出典:https://suumo.jp

ボックスを組み合わせた形状で、ユニット住宅の特徴が表れています。無駄のないシンプルな外観で、都会的な印象もあります。芝生やシンボルツリーが欲しいところですね。

どこがユニットのつなぎ目か分からず、見た目には一般的な住宅と何らかわりません。

この平面図を見ると、なんとなくユニット構成が想像できますが、コストを抑えるシンプルな間取り設計と共通する部分がありますね。

事例4:コンクリート系住宅(レスコハウス)

出典:https://www.rescohouse.co.jp/feature/

この住宅もボックス形状でユニット住宅と似ていますが、外壁はコンクリートの地肌を活かした外装としています。

正面の木部は、目隠し用の縦格子で、内部は屋内テラスになっています。打ち放し風の外壁と木部の色合いが魅力です。

コンクリート構造といっても、内部の細かな間仕切りは構造とは関係のない木製ですから、将来はスケルトン状態にしての改装も十分に可能です。

耐用年数は100年以上で、幾度かのリメイクにも耐えるコンクリート構造は、結果的にコストパフォーマンスの高い住宅といえます。

事例5:その他のプレハブ住宅(キットハウス)

出典:https://www.littlelog.co.jp

最後に、ある意味ではプレハブの究極の姿とも言えるキット住宅を紹介します。

基礎以外の上部の建設部材をキットとして、DIYでも建てられるようにと施工マニュアルや施工動画もキットに含まれています。

もちろん大きな規模のものはありませんが、セカンドハウスや離れ部屋としての利用であれば十分なものでしょう。

仕上げは木ですから、日曜大工感覚でも可能ですね。

延床面積35.75㎡(10.81坪)と小さいものですが、セカンドハウスとしての機能は揃っています。

なおキットハウスには、もっと規模の小さい東屋(あずまや)風のものやペットハウスなどと、空地に建てられそうなものもあります。

家族でDIYチャレンジするのも楽しいのではないでしょうか。

平屋のプレハブ住宅の魅力

プレハブ住宅の最大の魅力は、工場製作による精度の高さと現場加工や施工が少ないため、完成住宅に職人の経験や技量によるバラツキが少ないことです。

しかし、一般ユーザーにとっては、どのような住宅でも精度が高く性能が設計どおりと言うのは当たり前のことかもしれません。

ですから、それら以外のプレハブ住宅の魅力を、以下から紹介していきます。いわゆる在来軸組工法の住宅と比べて、どのように違うのかを参考にしてください。

施工が早い

例えば、地域の工務店や建設会社などが、1件の住宅に集中して施工すれば、現場での施工期間は2~3ヶ月とすることも可能です。

しかし、現実には各業種のスケジュールを調整しながら、出来るだけ空白時間ができないようにするのが精一杯で、在来木造の工事期間は3~4ヶ月が標準的なところです。

そして、本記事で紹介したプレハブ化率の高い住宅では、2~3ヶ月が標準的な施工期間になるでしょう。

期間にすれば、わずか1ヶ月ほどの差と思われるかもしれませんが、根本的な違いがあります。

例えば、在来木造では、基礎に土台を載せて骨組みが出来上がるまでが1~2日です。その後、屋根工事、外壁工事、サッシ工事と雨の侵入を防ぐ工事を優先しますが、その間の数週間は雨の侵入を避けることができません。

しかし、プレハブ化率の高い住宅では、それらの工事が数日から1周間前後で完了します。ユニット系の住宅では、1日で終わるほどです。

建物の構造部分を濡らさないことは、住宅の品質を守るだけでなく、構造の劣化を防ぐ基本なのです。

価格が安いとは言えないが価値はある

冒頭で述べたように、プレハブ住宅の初期はチープなものでしたが、決して価格が安いと言うものではありませんでした。

そして時代が進み、プレハブでありながらデザインの自由度が増え、グレードが上がっている現在では、ハイクラスに位置するほどです。

一方、工場生産によるトップクラスの品質や性能、そして耐久性などを考慮した場合、長期的なコストパフォーマンスでは安いと見ることもできます。

いずれにしても、住宅業界全般の中でハイクラスに位置しているプレハブ住宅ですが、そのステイタスや付加価値を含めて、価値ある住宅と言えるでしょう。

自由なデザイン性

工場生産のプレハブ住宅ですから、自由度が増えたと言っても、中には100%自由なデザインとすることが出来ないものあります。

しかし、一般的なユーザー希望を満たすには、十分な選択肢と自由度があります。

なお、完成した状態ではプレハブらしさはなく、構造的な特徴すら見つけにくいほどの仕上がりになっています。

プレハブ住宅を建てる注意点

プレハブ住宅全般に言えることですが、工場生産に相応の期間を必要とします。

そのため、現場での施工期間は短くなりますが、新築の契約から着工までの空白期間(生産期間)は、在来工法に比べて比較的長くなる傾向があります。

そのほかにも、プレハブ住宅を選ぶ場合の注意点と知っておくことがありますので、簡単ですが以下で紹介していきます。

プレハブの工法・構造による違い

現在のプレハブ住宅では、デザインや間取りに自由度が上がったと述べましたが、工法や構造による基本的な違いを完全に消し去ることはできません。

例えば、鉄骨造やコンクリート造では内装を仕上げるため、新たに木造下地を付け加える必要があります。また、木質系の住宅に比べて、構造躯体に結露が発生しやすいことにも気に留めておかなければなりません。

さらに、コンクリート系やユニット系のプレハブでは、細かい複雑な形状の建物は苦手と言うことがあります。

一般ユーザーは、日々の生活で構造や工法を意識することはありません。

しかし、新築に際して、そして完成後の維持・メンテナンスのためには、我が家の基本的な情報は知っておくべきでしょう。

デザイン性も違うのでしっかり比較する

鉄骨軸組構造や木質パネル構造の住宅では、在来軸組構造とほぼ同様のデザインとすることが可能です。

しかし、ラーメン構造やコンクリート構造、そしてユニット構造の住宅では、デザインの自由度は在来木造住宅より劣ります。

無理に苦手とするデザインを求めると、手作り部分が増えて割高になりますから、注意しましょう。

業者(工法・構造)によって価格が違うので注意

同じ間取りと延床面積でも、工法や構造によって価格は異なります。

一般的な価格としては、コンクリート系>ユニット系>鉄骨系>木質パネル>在来木造の順になるでしょう。

これは、工法・構造で使用する材料価格の差もありますが、それらを扱う供給者側の体制にもよります。

住宅における在来軸組工法の比率は50%を超え、最も汎用性があると共に、競争原理が働いて安くなっているのです。

一括資料請求サービスで情報収集しよう

同じような工法や構造でも、ハウスメーカーによって大きく価格が異なることがあります。それらの差は、ハウスメーカー独自の技術や商品を加えて差別化していることが主な要因です。

したがって、各プレハブ会社の商品や特徴などを知ると共に、差別化された付加価値の内容も確認する必要があります。そのために、まずは資料集めです。

しかし、各社の資料を個人が集めるには、相応の努力が必要で、日数もかかります。そんな時は、無料の一括資料請求サービスの利用がおすすめです。

送付されてきた資料ならびに本記事を、プレハブハウスメーカー選びの参考にしてください。

まとめ

プレハブ住宅には、鉄骨系、木質系、コンクリート系、そしてユニット系があり、最大のメリットは、工場生産による安定した精度と品質です。そのため、現場施工による出来上がりの差を心配しなくても良い、一定の安心感もあります。

コンクリート系やユニット系では、外観デザインなどで一定の制限を受けますが、全体的には自由度の高い設計が可能になっています。

したがって、新築に際して特にこだわりがある場合を除いて、プレハブの構造や工法を選択条件にする必要はありません。

あくまでも、プレハブの安心感、提案されたプラン内容、そして価格におけるコストパフォーマンスを重視した選択とすることをおすすめします。

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