家の有り様・間取りのことを家相と言い、家相が悪い家は凶相と呼ばれます。では、家が凶相だと、住んでいる人はどうなるのでしょうか?
率直に言えば、凶相の家に住めば、楽しくないことや災難が増えるでしょう。健康上の問題やトラブル・事故に巻き込まれる等のことは想像しやすいかもしれません。
「
凶相」ですから、とにかく運は低下します。ひどい場合は、運に見放されているとしか思えないような状況になってしまうこともありますよ。
この記事では、「家相が悪いと起こり得るさまざまな問題」「家相が悪い家の特徴」「家相の良い家づくりへの第一歩」について紹介します。
家相の影響を詳しく理解して、より運気が良いしあわせな家づくりを叶えるための参考にしてください。
家相が悪い起こると言われている問題
家相が悪いと、住む人にさまざまな問題が起こると言われています。実際に起こり得るいくつかの災いを紹介します。
親族間の人間関係の悪化
家相が悪いと、家族間の人間関係に悪影響を及ぼします。
本来であれば、気が合い仲の良く暮らせるであろう親子や夫婦、兄弟が、なぜか常にギスギスしていたりケンカが絶えない状態が続いたりすることがあります。
家相はその家の住人すべてに影響するので、家の中全体の雰囲気が暗くなりがちです。
生活の拠点である家が負のエネルギーに包まれますから、明るさや笑顔が失われていきやすいでしょう。
家族の中にとても元気な人がいたとしても、どうしてもマイナスの方向に引っ張られてしまうことは少なくありません。
家相の影響に気づかず、人間関係の悪化を相手のせいだと考えてしまうと、悪い状況からなかなか抜け出せなくなってしまいます。
子供の病気
家相は家族全員に影響しますが、とくに弱い人がその影響を強く受けてしまう場合があります。
誰が弱いとは一概に言えませんが、体力・気力・抵抗力が弱い子供に大きな影響が現れてしまうことは珍しくありません。
子供に、疲労感、気分が冴えない、よく風邪を引く、明らかに元気がない等の症状が日頃見られたら、その原因は家相である可能性があります。
原因がわからない病気や体調不良があれば、家相の見直しを考えた方が良いかもしれません。
子供に恵まれない
家相が悪いと、子供に恵まれない場合もあります。家相は家族の人間関係に影響しますから、当然夫婦間のコミュニケーションや愛情面の充実度を左右します。
悪い家相に対処しないまま、夫婦でいがみ合ったりケンカばかりしたりしていては、「なぜ子供ができないのか?」という状況も変わりにくいでしょう。
また、子供ができないこと自体も、夫婦仲をさらに悪化させてしまう原因にもなりかねません。
家相はそれだけ人が気づきにくいところにも影響してしまうのです。
財産に関する問題
家相が悪いと財産問題が発生する場合もあります。
運勢には、財産運・不動産運というものもありますから、家相が良ければ財産に関する運はプラスに、家相が凶相であれば財産にマイナスに働きます。
起こり得るケースとしては、散財してしまう、財産が原因で家族が争い合う、財産を安値で手放してしまう、財産をだまし取られる等です。
財産は大きなお金につながっていますから、マイナスに働くと一家離散のような状況も生み出しかねません。
家相が悪い人のよくある特徴
家相の良し悪しには、とくに間取りの方角や形状が関係します。ここでは、凶相につながる間取りのいくつかのパターンを紹介します。
あなたの家に共通点があるかどうかチェックしながら読み進めてみてください。
鬼門(北東)・裏鬼門(南西)に玄関や水回りがある
家の間取りには「鬼門」というものがあることはご存知ですか? 「鬼」と「門」という文字からは、明るく楽しい印象は受けにくいかもしれませんね。
鬼門とは決して「怖い」「不幸」「悪い」ものではありません。鬼門とは、間取りの中心地点からみたある方位のことを指します。
したがって、どんな家・どんな間取りにも鬼門は存在するのです。
鬼門の方角というのは家の中心から「東北」の方位のことをいい、鬼門の間反対の方角である南西を「裏鬼門」といいます
上の図から鬼門を定める手順を解説します。
- 間取りの四隅から引いた対角線が交わるところを家の中心とする
- 中心点からの東西南北の方角を知る
- 真東と真北の間が東北で、その間反対が南西となる
- 東北と南西に通る線から、右へ15度、左へ15度の幅を持たせた合計30度の間が鬼門ラインといわれます。
鬼門ラインの状態が家相の良し悪しに非常に影響があります。
鬼門に玄関や水回りがあるとどうなるか
家相を良くするためには、鬼門をキレイで清潔に、風通し良くしておくことが重要です。
しかし、玄関やキッチン・浴室・トイレ等の水回りは、家の中では汚れやすく気が乱れやすい場所です。
運が悪い、ついていない、家の雰囲気が良くない等を感じる場合は、鬼門が汚れている場合が考えられます。
つまり、鬼門ラインに玄関や水回りがあるということです。
正中線と四隅線上の玄関やドアを避ける
家相が悪い家の特徴は、正中線(せいちゅうせん)と四隅線(しぐうせん)上に、玄関やドアがあるという特徴があります。
正中線とは家の中心から、「東西に引いた線」と「南北に引いた線」です。四隅線とは、「北西と東南に引いた線」と「北東と南西」に引いた線」のことを言います。
家相では、正中線と四隅線上を清潔に保つことも重要だとされます。また、玄関やドア等の開口部は「空気を汚して健康を害してしまう場所」と考えます。
したがって、正中線や四隅線上に玄関やドアがある間取りは悪い家相になるわけです。
張りや欠けが適切ではない
家相が悪い家の特徴に、張りや欠けが適切ではないというものがあります。
家の間取りは長方形が最も理想的ですが、最近ではデザイン性を強調しているのか、複雑な形状の間取りの家が増えています。
つまり、どこかが出っ張っていたり(張り)、引っ込んでいたり(欠け)するということです。
家相では、一般的に「張り = 吉相」「欠け = 凶相」であると言われます。
それなら、「欠け」がなく「張り」ばかりの家にすれば良いのかと言うとそうではありません。
前の項目で解説した鬼門(東北)、裏鬼門(南西)に「張り」があるのは凶相になるのです。
「欠け」自体も凶相ですが、「欠け」が鬼門・裏鬼門にあることもさらに家相を悪くします。
では、何を基準に「張り」「欠け」を判断すれば良いのでしょうか?
「張り」「欠け」は、次のような状態を言います。
- 張り~建物の一辺の3分の1以内の出っ張り(3分の1を超えると「張り」とは言わない)
- 欠け~建物の一辺の出っ張りが3分の1を超えた場合の引っ込んでいる部分(一片の3分の2より小さい引っ込みの部分)
つまり、出っ張っている部分が3分の1を超えるか超えないかで「張り」か「欠け」になるかを判断します。
先にも述べましたが、「欠け」はあるだけで凶相になり、「張り」も「欠け」も鬼門・裏鬼門にあれば凶相になりますよ。
南欠け(引っ込んでいる)
家相が悪い家の特徴には、南側に「欠け」があることです。南側は太陽光を最も取り入れられる方角で、太陽エネルギーをたくさん家に浴びられると吉相になります。
つまり、南の「張り」は吉ですが、南の「欠け」は凶です。家相ではその凶相のことを「南欠け」と呼ぶくらいよくある凶相だということです。
「欠け」は、上の図のように、間取りの一辺の真ん中が引っ込んでいても「欠け」となります。
一片の3分の1を超える引っ込みはすべて「欠け」です。
ですので、「欠け」部分が中庭だったとしても、雨風が当たる「外」とみなされるので、「欠け」であり凶相になります。
真ん中に階段がある
家相では、間取りの真ん中に階段があるのも凶相です。
間取りの真ん中とは、エネルギーが一番集まる場所ですので、リビング等、住む人が長く居られる場所にした方が吉相です。
人が留まらない階段を真ん中に造るということは、せっかくのエネルギーを住む人が十分に吸収できないことを意味します。
運気の面では、大きな事故やケガ、アクシデント、トラブルに巻き込まれやすいと言われています。
真ん中に廊下があると夫婦仲が悪くなる
家の真ん中に廊下があるというのも悪い家相の特徴です。
家の真ん中を突っ切るような廊下があると、家の中、つまり家族仲が分断されると家相鑑定上では判断します。
例えば、リビングのドアを開けたらそこにトイレがあったり、洗面所があったりすれば臭いや湿気、水を流す音が気になり、落ち着けない生活になりますよね。
お風呂やトイレ等の、生活には必要でも湿気を感じさせたり音が漏れたりするところは、居間と切り離すために廊下が設置されているのです。そのために、廊下が家の真ん中付近に造られていることはよくあります。
しかし、家の真ん中を突っ切る廊下は「中廊下(なかろうか)」と呼ばれ凶相になります。
中廊下は左右の部屋に挟まれるかたちになりますので、一日中暗くなりがちです。
家相では、「家の中心は生活の中心」であり、その中心には家族が集まりやすく、明るいことが吉相であるとされます。
家の中心が廊下であっては、「気が付いたら悩みや苦労が絶えない暗い生活になっていた」ということもあり得ますね。
家相診断するとほとんどの原因が家相
人間関係、金銭、仕事、健康に関する悩みやトラブルがあって家相診断をしてみると、その原因の大元は「家相」にあったというケースがほとんどです。
多くの人の家にいる時間は、睡眠を含めて一日の3分の1以上はあるでしょう。家は一日の大半を過ごす場所であり、そのため住む人の生活には多分に影響を及ぼします。
ですので、心と体を休めて英気を養うはずの家が快適でなければ、生活していく上でのさまざまな問題を引き寄せてしまうと言えます。
「なぜかトラブルが絶えない」という時は、一度生活の拠点である家の「家相診断」をしてもらうことをおすすめします。
新築を建てるなら家相の良い間取りにしよう
家を新築するタイミングがあれば、ぜひ家相の良い間取りにしましょう。理由はもちろん、建てた後での改築・増築は簡単にはしにくいからです。
新築は運気を大きく上げることができるチャンスであると考えて、ぜひ家相を取り入れて計画を練ってはいかがでしょうか。
その際は、焦ってあわてて行わないよう、以下の点に注意しましょう。
家相・風水のプロに必ず相談する
家相の良い家を建てたいなら、素人の知識で取り組まずに、家相や風水のプロに必ず相談しましょう。
ネットや書物から得られる家相・風水の知識というのはごく一部のものです。
方位や間取りがまったく同じ家はほぼ存在しないでしょう。
ですので、あなたの家の家相を本当に吉相にしようと思ったら、プロの豊富な知識と経験が必要です。
ただ、家相・風水のプロであっても、その鑑定方法の基準が人によって異なる場合があります。
そのため、計画の際には、複数のプロの意見を聞き、その中から最も信頼できるであろうと思える人を選びましょう。
せっかく新築を買うなら後悔しないようにしよう
家は必ずしも小さな買い物ではありませんし、新築の家であれば尚更でしょう。
そのため、購入してから「もっとこうしておけば・・・」と後悔してしまう事態は何としても避けたいですよね。
新築でしたら建築前から念入りな計画を立てることが可能です。あなたが理想とする家が実現するよう、できる限りの準備をして臨みましょう。
家を建てる際には、とにかく「焦り」は禁物です。慌てたり、面倒臭がったり、中途半端に決めたりすることは、大きな失敗につながります。
家が完成してから「家相が悪い!」とならないために、建築業者や家相鑑定士らとともに納得の家づくりに取り組みましょう。
家相診断が無料でできる一括資料請求サービス
家を建てる際に、ぜひとも活用をおすすめするのが「一括資料請求サービス」です。
このサービスは、インターネットサイトに建てたい家の条件を打ち込むだけで、全国の優良ハウスメーカーから、条件に合ったプランを一括で集められるというものです。
以下のようないくつものメリットがありますよ。
- 利用は無料
- 家に居ながら情報を集められる
- 各業者からのプランをじっくり比較できる
- 家相や風水に関する相談ができる
現在では、家を建てる際に家相や風水を取り入れることはとてもメジャーになってきています。
しかも、相談がインターネットからできるという便利さがものすごく魅力なんです!
一括資料請求サービスを活用すれば、あなたの家の建築プランを全国から収集で来て、そこから効率よく最適プランを絞り込んでいくことができるでしょう。
まとめ
今回は、家相が悪いと住む人にどのような影響があるのかを詳しく紹介しました。
家相がどこでどういう風に作用するのかは、科学的には明確に証明されてはいません。
しかし江戸時代から現代まで続いている考え方ですから、その影響は決して否定できないのではないでしょうか。
家相を良くして運気が上がりそうなら、やはり吉相の家にしたいですよね。
先に紹介したように、家相の相談は今やネットでも可能になってきています。活用できるものはすべて活用して、あなたにとっての理想の家を実現しましょう。