注文住宅

【住友不動産の注文住宅】見積りをとる時期と値引きの金額はいくら?

数ある住宅メーカーの中から数社に決めて相見積りをとる段階になると、楽しい半面、具体的な価格が目に見えてくる緊張感があります。

本記事では、住友不動産の注文住宅をとりあげ、同社の実ユーザーが公開している購入価格や見積り内容、そして値引きの有無などについて紹介していきます。

見積書を理解するために

たとえ注文住宅でも、各住宅メーカーのシリーズ商品や企画商品には一定の仕様範囲が決められており、その中で標準の本体価格が提示されています。

その上で、ユーザーごとのオプション追加費用を算出し、見積書に計上され、さらに屋外の給排水工事や電気工事などが付帯工事として計上されます。

以下から、具体的な見積り項目を挙げて紹介していきましょう。

①本体工事

上で紹介したように、本体工事とは一定の仕様の元に決められている価格で、構造躯体、内外装、住宅設備などが含まれています。

住友不動産の注文住宅には4シリーズあり、最上位のプレミアム・Jで70〜90万円/坪、J・アーバン、J・レジデンス、邸宅型住宅で60〜80万円/坪とされています。

見積書にはこの本体工事とは別に、ユーザー希望によるオプション工事あるいは追加工事が記載されているのが一般的です。ここでいうオプション工事や追加工事とは、メーカーの標準仕様の選択範囲外のものを選んだ場合に発生する費用となります。

②付帯工事

ここには、敷地や地域によって異なる屋外の給排水工事や電気・ガス工事などが記載されます。工事の窓口は元請けの住宅メーカーになりますが、工事そのものは地域の指定専業者が行います。

③別途工事

これは、地盤改良工事、外構工事、解体工事などで、該当する場合に発生する費用です。これも住宅メーカーが直接行うことは稀で、多くは専業者が行います。

④諸費用

設計料建築確認申請長期優良住宅申請料、そして敷地調査・地盤調査、さらには契約時の印紙代などが記載されます。これらは、住宅メーカーの担当者が行うこともありますが、専業者の場合が大半で、特に地盤調査は専業者になります。

⑤その他

ここには、住宅ローンに必要な諸手続き費用やローン契約に必要な火災保険料などが記載されます。これらは、住宅メーカーのローン担当者と融資する銀行の業務になり、各メーカーや銀行によって多少の上下はありますが、値引き対象にはなりません。

以上からわかるように、①以外は多少の上下はあるものの、住宅メーカーによって大きく異なるものではなく、どの住宅メーカーを選んでも必要となるものです。

もちろん、比較検討の対象ではありますが、地域の専業者や住宅ローンに関するものですから、値引き交渉が難しい部分です。

相見積りで比較検討する際には、以上のことを理解して交渉するようにしてください。

住友不動産と競合するメーカー

相見積りを取る際には、各住宅メーカーの主力販売価格が同程度のものを選ぶことが重要です。そして、同程度の住宅性能や同程度の内外装および住宅設備の仕様とすることです。

それらの差が大き過ぎると、価格の妥当性を比較できず、混乱するばかりですからね。

一条工務店

一条工務店:アイ・スマート

価格帯や住宅性能で最も競合するのは一条工務店でしょう。同社の主力価格帯は60〜80万円/坪で、耐震等級と断熱性能はいずれも最高等級とし、長期優良住宅も標準仕様としており、価格帯・住宅性能ともに住友不動産と拮抗しています。

三井ホーム

三井ホーム:LANGLEY

三井ホームには、エクセレントフリー、フリー、セレクトフリーの三段階のオーダーレベル(仕様変更の程度)があり、中心的なフリーの坪単価は、80万円前後/坪となっています。住友不動産より若干高めになりますが、プレミアムモノコック構造による住宅性能は同等と見ていいでしょう。

ミサワホーム

ミサワホーム:GENIUS

木造枠組壁工法に似た構造で、工場生産のパネル工法の住宅を供給しています。住宅性能は上の競合メーカーにも引けを取らず、優れたデザインでも知られています。坪単価は、60〜150万円/坪と幅がありますが、平均的な販売価格は75万円/坪ほどとなっています。

値引きはある?:実ユーザー口コミ

できるだけいいものを安く買いたい!誰もが願うことです。特に、一生に一度の高額な買い物である住宅では、一層その思いは強いでしょう。

ここでは、住友不動産の注文住宅を実際に建てられた方の公開情報を元に、値引きの実情を紹介していきます。

これらは住友不動産の注文住宅を計画されている方の参考になるとは思いますが、全てに同じ値引きサービスが受けられるものではありません。真摯に正直にマイホームへの思いを伝えることが必要になると思います。

ユーザーA

邸宅型住宅の契約者で、決算期(3月)でもキャンペーン中でもない時で、特に交渉もしていないのに、「この時期の引渡しなら値引きできます」と言われたとのこと。

引渡し時期、つまり売上時期の指定ですから、やはり支店・営業所の業績を考慮した上でのサービスだったと推測できます。担当営業マンに恵まれたケースです。

具体的な値引き額は提示されていなくて、見積りの本体工事費を坪換算したら、60万円/坪だったとのことです。ですから、値引き額は推測になりますが、おそらく150〜200万円程度になるのではないかと思います。

あと、この方が住友不動産で良かったと言われているのは、つなぎ融資の必要がなかったことです。

一般的には、着工金や中間金が必要になり、それらはローン融資とは別につなぎ融資で支払らわれます。ですが、住友不動産の場合はそれらが必要なく、完成後のローン一括払いで済んだとのこと。

つなぎ融資の金利は一般的な住宅ローンの金利よりも高く、利子や手続き費用などを含めると20万円ほどにもなりますから、非常に良心的な対応と言えます。

ユーザーB

主力商品のJ・アーバンの契約者で、住友不動産の決算期前のキャンペーンで、すんなり値引きしてもらえたとのことです。

この方の場合も具体的な値引き額は不明ですが、他メーカーよりも大幅に安かったとのことで、満足されている様子です。

また、この方の印象として、大幅な値引きになったのは、ベテランの営業マンが担当してくれたおかげとのことです。

この方の場合も担当営業マンに恵まれていたと言えます。この辺はヒントになるかもしれませんね。

ユーザーC

120万円の値引きの他に、エアコン4台、床暖房、カーテン・照明器具、エコキュートがサービスで付いてきたとのことです。消費税込みで2900万円ほどで契約したとのことですが、おそらく値引き総額では200〜240万円ほどになり、値引き率は8%ほどになるでしょう。

この方の場合、キャンペーン中であったことと相応に値引き交渉もしたとのことです。

以上からわかるのは、担当営業マンに恵まれるケースもありますが、やはり決算期やキャンペーンが狙い目で、その期間中であれば、さほど苦労せずに大幅な値引きやサービスもお願いできる可能性があります。

その他のユーザーでは、総額3600万円の見積りで300万円の値引きだったというのもありました。この場合の値引率は、8%を少し上回ります。この8%あたりが値引き率の上限のような気がします。

しかし、だからといって初めから上記ユーザーの値引額や率を当然のごとくに要求するのは感心しません。きちんと予算がオーバーする旨を伝え、真摯に正直に相談する姿勢が必要だと思います。

住友不動産の決算時期とキャンペーン

住友不動産の決算時期は、第1四半期:3月、第2四半期:6月、第3四半期:12月、そして一年の締めくくりとして3月が期末決算月となっています。これらは、多くの企業が採用している決算サイクルですから、他の住宅メーカーでも同時期に何らかのキャンペーンをやっている可能性があります。

ただし、キャンペーン時期や内容は、地域や支店・営業所によって異なるようですし、必ずしも四半期ごとに行われるわけでもありません。ですから、他社のキャンペーン情報とも合わせて、しっかりアンテナを張っておく必要があります。

また、キャンペーン情報を知ってからその住宅メーカーの特徴などを調べるのでは遅すぎます。ですから、できるだけ早い時期に住宅メーカーの情報をネットでの無料一括資料請求サービスなどでチェックしておくようにしましょう。

事前に集めた各住宅メーカーの情報を元に、住友不動産の注文住宅の住宅性能や標準仕様と比較・検討して確認しておくと、キャンペーンのサービス内容がどれくらいお得なのかも分かりやすくなります。

まとめ

住宅には適正価格はあっても、定価というものはありません。つまり、メーカー側の利潤には一定の幅があると考えていいでしょう。そして、ユーザー側からすれば、利潤を最小限にした価格で購入したいと願うのは当然のことです。

一方、メーカー側の都合で決算や販売促進などを目的として、利潤を抑えても契約件数を増やしたい期間があるのも事実です。ですから、可能であればユーザーはこれらを利用するようにしましょう。

そして、キャンペーンなどのチャンスを焦らずにじっくりと待ち、チャンスがきたら即アクションを起こせるように準備しておいてください。その上で、もらった見積書の内容を理解し、お得と感じたらマイホームを手に入れるチャンスです。

それらの判断に、本記事が参考になれば幸いです。

【悪用厳禁】注文住宅を723万円も安く買ったコツ

住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

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