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注文住宅にウォークインクローゼットが欲しい!メリットや間取りで失敗しないコツ

ウォークインクローゼット

注文住宅を建てる上で悩まれる方も多い収納スペース。現在は、一般的なクローゼットの他にも、人が中に入って収納や整理整頓ができるウォークインクローゼットも人気です。

しかし、ウォークインクローゼットにも複数の種類やタイプがあるのをご存じでしょうか?

また、ウォークインクローゼットで理想の収納空間を実現するには、事前に押さえておきたい大事なポイントもあります。

住宅完成後に「このクローゼット使いづらい…」といった残念なパターンは避けたいところ。

今回は、注文住宅のウォークインクローゼット設置に関する基本情報やお役立ち情報を解説します。

ウォークインクローゼットで知っておきたい知識

まずは、注文住宅のウォークインクローゼットで、最低限押さえておきたい基本を3つまとめましたのでご覧ください。

服の幅は60㎝

服の幅ウォーキングクローゼット

出典:www.daiwahouse.co.jp

ウォークインクローゼットを設置する際は、収納物の幅などをしっかりと把握しておく必要があります。

これは、事前に収納物の幅を考慮しておかないと、後々「洋服が収納できない…」などの事態を招くことになるからです。

ここでは、ウォークインクローゼットに収納されるものの中で、特に多い衣類の幅についてご紹介してみましょう。

衣類の幅は、トップス(シャツ、ジャケット、コートなど)とボトムス(パンツ、スカートなど)で異なります。

まず、トップス類はハンガーに掛けた状態で約55㎝~60㎝が目安となります。そしてボトムス類は、同じくハンガーに掛けたときの状態で約40㎝です。

ハンガーラックの奥行は60㎝必要

ウォーキングクローゼットハンガー奥行

出典:http://blog-imgs-50.fc2.com

前述のように衣類の幅は約60㎝が目安となりますので、ウォークインクローゼット内に設置するハンガーラックの奥行きも60㎝必要です。

逆にこれより奥行きが短いと、ハンガーが斜めになるなどの弊害を招く恐れがあります。

人が通れる大きさは60㎝

ウォーキングクローゼット

出典:https://www.daiwahouse.co.jp

ウォークインクローゼットの通路幅も快適な収納を実現するには重要な要素です。一般的に人が不自由なく通るには、約60㎝のスペースが必要です。

そのため、ウォークインクローゼットを設置する際には、この通路幅もしっかりと意識しておきましょう。

ウォークインクローゼット配置の失敗でよくあるのが、収納スペースの幅は適正であるにもかかわらず、人が通るスペースが狭いというものです。

通路幅が狭いと、移動が窮屈になりますし、収納してある衣類などが体に当たることも考えられます。

収納スペース両サイド、そして通路幅ともに理想のスペースが確保できるか否かというのは事前にしっかりと確認しておく必要があります。

ウォークインクローゼットのメリット

ここからはウォークインクローゼット設置によって得られる主なメリットをご紹介します。

たくさん収納できる

ウォークインクローゼットは人が中に入って物の収納を行えるスペースです。

そのため、収納できる容量も非常に多く、衣類や物が多い家庭にとっては室内をすっきり見せることができる収納空間といってもよいでしょう。

洋服はもちろんのこと、バッグ、靴、帽子などコーディネートに必要な物を一ヶ所にまとめることができるのは大きな魅力です。

寝室に設置すると便利

ある調査によると、新築物件を建てるとき、寝室にウォークインクローゼットを設置したいと回答した方は約8割にも上ることがわかっています。

寝室にウォークインクローゼットを設置する主なメリットには、衣類の取り出しや着替えのときに手間がかからないなどが挙げられます。

また、ウォークインクローゼットはスペースが広いため、季節別に衣類の置き場所を決めておけば、衣替えによる整理整頓も必要としません。

その他、ウォークインクローゼットには衣類の他にも、布団乾燥機、扇風機、暖房器具なども収納できます。

布団乾燥機は気温が低い冬場などに、布団を温める目的で使う方も多いです。

このようなときに、ウォークインクローゼット内からサッと布団乾燥機を取り出すことができるといった手軽さもあります。

大きな荷物を収納できる

ウォークインクローゼットと聞くと、衣類の収納場所とイメージしがちですが、そうではありません。

ウォークインクローゼットは衣類以外にも、収納しづらいサイズの大きな物も保管することができます。

具体的には、大型のトランクやスーツケース、収納ケース、布団、テーブルなどが挙げられます。

これは、高さと奥行が十分に確保できるウォークインクローゼットだからこそ実現できる収納です。

よくある収納方法としては、片方の収納スペースに衣類、もう片方の収納スペースに大型の荷物を保管するといったものがあります。

クローゼット内で着替えができる

ウォークインクローゼットは、中で着替えを済ませることも可能です。ウォークインクローゼットは、基本的にひとつの部屋が独立した収納空間です。

そのため、扉が設置してあるウォークインクローゼットであれば、寝室に家族がいても気兼ねなく着替えることができます。

また、クローゼット内で衣類を取り出して、その場で着替えることができるのは時短にもつながります。

ウォークインクローゼットのデメリット

続いては注文住宅にウォークインクローゼットを設置するデメリットを3つ解説します。

大きなスペースが必要

ウォークインクローゼットを設置するにはそれなりのスペースを必要とします。

どれくらいのスペースが必要になるのかは、設計プランにもよりますが、おおよそ2帖~4帖ほどの空きスペースが求められるのが一般的です。

そのため、場合によってはウォークインクローゼットを設置すると、部屋数が少なくなったり、部屋のスペースが狭くなったりする可能性があります。

通路がデッドスペースになる

ウォークインクローゼットは、その名のとおり収納スペースに人が入って使用するものです。

そのため、収納空間には必ず人が通る通路スペースが設けられています。ウォークインクローゼットは、この通路部分がデッドスペースになるのがひとつのデメリットです。

デッドスペースとは、設計やプランの仕様上、どうしてもできてしまう利用する価値がない空間を指します。

ウォークインクローゼットのデッドスペースに関しては、床面積が十分に確保できる広さであれば大きな問題にはなりにくいです。

しかし、都市部など大きな住宅を建てるのが難しい環境の場合は、ウォークインクローゼットが使いづらくなったり、満足のいく間取りにならなかったりする可能性があります。

コーナーがデッドスペースになる

ウォークインクローゼットといっても、その形状はさまざまです。

そして複数の形状のうち、特に注意しておきたいのはL字型など、コーナー部分が目立つタイプのウォークインクローゼットです。

実はウォークインクローゼットのコーナーは、デッドスペースになりやすく、使いづらい箇所でもあります。

仮にコーナー部分に収納できたとしても、取り出し時に手間がかかることも考えられます。

そのため、ウォークインクローゼットのコーナー部分は、年に数回ほどしか使わないものなど、使用頻度が少ないものを保管するといった工夫を施す必要もあるでしょう。

おしゃれなウォークインクローゼットの事例

ここからは、注文住宅のウォークインクローゼット設置の実例をいくつかご紹介してみましょう。ウォークインクローゼットの形や間取りなどでお悩みの方は必見です。

大きなこの字のウォークインクローゼット

注文住宅ウォーキングクローゼット

出典:http://yoshidacraft.net/works/ym-house/

上の画像は、ウォークインクローゼットの中に、棚、パイプハンガーなどを「こ」の字型に配置したタイプです。

左右両サイドの収納スペースに洋服が掛けられていますが、収納スペース、通路スペースともに十分な幅が確保されていますので、窮屈さを感じることはありません。

棚部分の上にも収納できるスペースがありますので、通路のデッドスペースのデメリットを上手に補っています。

縦長でコンパクトでもたくさん収納できる

ウォーキングクローゼット

出典:https://allabout.co.jp/

こちらは先ほどのウォークインクローゼットと比較すると、収納部分、通路部分ともにコンパクトな形状をしていますが、窮屈さを感じることはありません。

右側の収納スペースは上段、下段に分けてトップス、ボトムスがきれいに保管されています。

また、左側の収納スペース下段には、チェストが設置されており、空きスペースをしっかりと有効活用できています。

ウォークインクローゼット内にパウダールームを設置

ウォーキングクローゼット

出典:https://tagle.jp

こちらは寝室横に設置されたウォークインクローゼットですが、中には収納スペースの他にパウダールームが設けられています。

ウォークインクローゼットにパウダールームを設けることで、着替えとメイクを同時に済ませることができます。

女性にとってはおしゃれ、かつ実用的な空間になっているといえるでしょう。

ウォークインクローゼットで失敗しないためには

収納スペースの広いウォークインクローゼットは、服や物が多い家庭にとっては、憧れの空間でもあります。

しかし、ウォークインクローゼットは配置場所や形状などによって、逆に不便な生活を余儀なくされるケースもあります。

そうならないためにも、事前にウォークインクローゼットの基本的な知識だけでも身に付けておきましょう。

ここではウォークインクローゼット設置で失敗しない大事なポイントをご紹介します。

設置する場所をよく考える

まず、ウォークインクローゼットの設置場所は慎重に決めるようにしましょう。たとえばですが、書斎と寝室との間にウォークインクローゼットを設置したとします。

この場合、どちらかの部屋を行き来するときに必ずウォークインクローゼットを通らなければなりません。

これを不便と感じる方もいれば、特に気にならないという方もいます。

不便と感じる方の場合は、ウォークインクローゼットを部屋と部屋の間の通路に設置しないなどの対策を施す必要があります。

一般的に注文住宅のウォークインクローゼット設置は、寝室や洗面所と隣接する場所が好まれることが多いです。

また、収納スペース兼更衣室として利用するなら廊下から出入りできる位置に設置するのもおすすめです。

これらを参考にしながら、不明点や疑問点があった場合は、その都度担当者に質問するようにしましょう。

クローゼットの形を決める

ウォークインクローゼットの形状も大事なポイントです。一般的に注文住宅で見られるウォークインクローゼットの形状には以下のようなものがあります。

ウォークインクローゼットの種類
  • Ⅰ型
  • Ⅱ型
  • L型
  • コの字型

ウォークインクローゼットには、このような種類があります。それでは、順番にご紹介していきましょう。

Ⅰ型のウォークインクローゼット

Ⅰ型のウォークインクローゼットは、片方の壁だけを収納スペースとしているタイプです。

ウォークインクローゼットでよく見られる左右両サイドに収納物を保管するタイプではないため、収納力という意味では、他のウォークインクローゼットよりは劣ります。

このタイプのクローゼットは、主に収納スペースの奥行、幅などが十分に確保できないケースで用いられます。

また、Ⅰ型のウォークインクローゼットは、その性質上、横長の形状になりやすいです。

Ⅱ型のウォークインクローゼット

Ⅱ型のウォークインクローゼットは、両側の壁が収納スペースになっています。

通路スペースの奥は収納棚などが設けられていないため、通気性向上のための窓も設置することが可能です。

L字型のウォークインクローゼット

そしてL字型のウォークインクローゼットは、文字通りL型に収納スペースが設けられています。

2帖ほどの小さなスペースしかない場合や、扉を取り付けないタイプを希望する場合におすすめのウォークインクローゼットといえるでしょう。

コの字型のウォークインクローゼット

最後のコの字型は、クローゼット内の壁3面に収納スペースが確保されたタイプです。

この字型は空きスペースを最大限有効活用できますが、デッドスペースも多くなるため、注意が必要です。

このようにウォークインクローゼットにはさまざまな形、種類があります。

収納物の種類や使用頻度、使用目的などによって適したタイプが変わるため、事前にウォークインクローゼットを設置する目的を明確にしておくようにしましょう。

奥行き決める

ウォークインクローゼットは収納するものの種類によって、収納スペースの奥行きも変える必要があります。

前述のように洋服などの衣類がメインになる場合は、最低でも60㎝の奥行きを確保しなければなりません。

一方で左側の収納スペースに衣類、右側の収納スペースには棚を設置するといった場合。

このようなケースでは、棚を設置する側の収納スペースは奥行きがありすぎると逆に使いづらくなるといったデメリットもあります。

そのため、収納物の種類や利用目的によっては、左右の奥行きを変更することも検討しておきましょう。

具体的には衣類を保管する左の収納スペースの奥行きは60㎝、棚を設置する右の収納スペースの奥行きは45㎝に設定するなどが挙げられます。

収納スペースの奥行きを間違えると、目的の収納物を保管できないといった弊害も招くため、慎重に決めるようにしましょう。

まとめ

今回は注文住宅のウォークインクローゼット設置に関するお役立ち情報を解説しました。

ウォークインクローゼットは、人がクローゼットに入れるスペースが設けられたタイプの収納空間です。

そのため、収納スペースも広く、さまざまな収納物を保管することができます。

ただし、ウォークインクローゼットの種類やタイプ、幅や奥行きを間違えると、ウォークインクローゼット本来の効果を得られない可能性が高くなります。

このような理由から注文住宅でウォークインクローゼットを設置する際は、事前に利用目的などを明確にしておくことをおすすめします。

自身にとって適したタイプのウォークインクローゼットがわからない方は、必ず担当者に質問するようにしてください。

これら細かなポイントを意識しておくと、理想のウォークインクローゼットを設置できる可能性はグンと高まります。

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