浴槽が古くなったことによって、ユニットバスのリフォームを検討される方は多く見受けられます。毎日湯船につかる方は、汚れが取りづらく、カビが気になるお風呂ではなく、きれいで快適なお楽しみたいものではないでしょうか。
しかしながら、ユニットバスをリフォームする場合、費用や価格、選び方のポイントなど知らなければいけない情報がいくつかあります。
リフォームの費用は価格が決まっていないため、ポイントを押さえなければ値段が高くなりかねません。また、ユニットバスはデザインやカラーなどが豊富にあります。どれを選べばいいのか悩んでしまうのではないでしょうか。
そこでこのページでは、ユニットバスを選ぶ際に必要な情報をわかりやすくお伝えします。ここで紹介する内容を参考に、理想のユニットバスを手に入れましょう。
1.ユニットバス(システムバス)とは
出典:LIXIL
ユニットバス(システムバス)とは、工場で天井・浴槽・床・壁などをあらかじめ製造し、それを現場で組み立てるお風呂のことになります。
工場で作られるため、生産性が上がる上に、現場での施工効率が良くなるので、価格を抑えたり、工期を短くできたりするのです。また、サイズやオプションなども数多く取り扱っており、そこからあなたに合った商品を選ぶことができます。
なお、メーカーによっては「システムバス」と表記しているところもあります。そのため、ユニットバスとシステムバスは同じものだと覚えておきましょう。
2.ユニットバスのおすすめメーカーや商品
ユニットバスは、各メーカーでいろいろな商品を販売しています。ここからは、国内で人気のあるユニットバスメーカーやその商品を紹介します。各メーカーがどのような商品を販売しているのかを知り、あなたに合ったものを選びましょう。
2-1.LIXIL(リクシル)
2-1-1.スパージュ
出典:LIXIL:スパージュ
2-1-2.アライズ
出典:LIXIL:アライズ
2-1-3.リモア
出典:LIXIL:リモア
2-2.Panasonic
2-2-1.Lクラスバスルーム
2-2-2.リフォムス
2-2-3.FZ
出典:Panasonic:FZ
2-3.TOTO
2-3-1.サザナ
2-3-2.シンラ
出典:TOTO:シンラ
3.ユニットバスの素材の種類
ユニットバスをリフォームする上で、浴槽の素材選びはとても重要です。直接肌に触れたり、毎日使用したりするからです。リフォームする場合、好きな素材を選ぶことができます。それぞれの特長を知って、あなたの理想のものを選びましょう。
以下の4つが主な種類になります。
- 人造大理石
- ホーロー(鉄やアルミニウムなどの金属素材の表面にガラス質の薬を高温で焼き付けたもの)
- ステンレス
- FRP(エフアールピー:繊維強化プラスチック)
それぞれ特徴が異なるため、順番に紹介します。ここでお伝えする内容をもとに、浴槽の素材を選びましょう。
3-1.人造大理石
人造大理石のユニットバスは、高級感があり肌触りが良い特徴があります。また、カラーの種類も豊富にあるため、あなた好みのものがきっと見つかるはずです。また、掃除も簡単に行えます。
3-2.ホーロー
ホーローは、ガラス質を表面に加工したものになり、肌触りが良いです。また、美しい色合いが魅力的になります。高級感があり、耐久性に優れています。汚れが付きにくく、メンテナンスが簡単に行えます。
3-3.ステンレス
出典:Takara-standard:フリーサイズステンレス浴槽
ステンレスの浴槽は、耐久性に優れています。そのため、浴槽自体は半永久的に使用することが可能です。保温性に優れているので、熱を逃がしにくい点が特徴です。滑り止めを加工することもできるため、安全性の高いお風呂にすることもできます。
3-4.FRP(エフアールピー:繊維強化プラスチック)
出典:TOTO:ラフィア
FRPは、強化繊維プラスチックのことになります。防水性に優れており、軽くて丈夫だという特徴があります。カラーバリエーションもたくさんあるため、あなた好みの色を見つけ出せます。そして、肌触りがよく、お手入れがしやすいです。
4.ユニットバスのリフォームの費用や相場
ユニットバスは、規格のものをあなたの自宅のお風呂場で組み立てるため、費用を抑えることができます。手間暇がかからないからです。
しかしながら、ユニットバスのリフォームを行う際の費用や相場について、わからないお客様も多く見受けられます。そこでこの項では、ユニットバスの費用や相場についてお伝えします。
4-1.ユニットバスの交換リフォームの価格:100~150万円
古くなったユニットバスを交換するリフォームの費用は、100~150万円が多く見られる価格帯です。ユニットバスのリフォームを検討している方は、このぐらいの費用がかかることを覚えておきましょう。
ただし、ユニットバスの大きさが大きくなったり、グレードを良いものにしたりすると、その分値段は高くなります。お風呂は毎日使用する場所になります。
つまり、お風呂を快適にすると、その後のライフスタイルそのものが充実するのです。毎日の生活が豊かになるのであれば、良いグレードのユニットバスにしても決して高い買い物ではありません。
満足のいくお風呂にリフォームすれば、毎日の入浴が楽しみになるのではないでしょうか。
4-2.在来工法からユニットバスにリフォームする費用:100~300万円
出典:高知のハートホームズ日記
在来工法(昔の造りのお風呂)からユニットバスにリフォームする場合、100~300万円ほどの費用が必要になります。
在来工法のお風呂を解体してからユニットバスを設置するため、大掛かりな工事になるケースがほとんどだからです。
もし、在来工法のお風呂からユニットバスにリフォームするのであれば、これくらいの費用がかかることを覚えておきましょう。とはいえ、リフォームは元々あるお風呂の状態によって、値段がもっと高額になる場合があります。
水漏れなどをしていたり、劣化していたりするとそれを直す補修費用が必要になるからです。また、ユニットバスのグレードが良いものになると値段は高くなります。その場合、さらに費用が高くなる可能性があるため、あらかじめご了承ください。
5.ユニットバスのリフォーム費用を抑える秘訣
ユニットバスのリフォーム費用は、数百万円単位になります。このとき、できるだけ費用を抑えたいと思う方もいるのではないでしょうか。そこで、ユニットバスの費用を抑える秘訣をいくつかお伝えします。
5-1.水回りのリフォームはまとめて行うとお得になる
ユニットバスのリフォームに限らず、水回りはまとめて工事を行うと施工費用が抑えられます。別々に行うよりも、まとめて工事をすると手間暇がかからないからです。
たとえば、ユニットバスのリフォームに加えて、今後洗面所を新しくしたいのであれば、同時に行うと別々に行うよりも費用は抑えられます。
もし、複数水回りのリフォームを行う予定があるのならば、まとめて行うようにしてください。
5-2.メーカーにこだわらなければ費用を抑えられる
ユニットバスは先ほどお伝えしたように、各メーカーいろいろな商品を販売しています。
しかし、必ずしも値段がお手頃なものばかりではありません。そのため、特にこだわりがないのであれば、工務店などの施工業者に任せると費用を抑えられます。
よく取引をしているところの商品だと、仕入れ価格が安いケースがあるからです。施工業者に任せて、お得にユニットバスをリフォームしましょう。
6.ユニットバスの選び方のポイント
ユニットバスは種類や形がいくつもあるため、どのタイプを選べば良いのか相談される方は多く見受けられます。以下では、ユニットバスの選び方のポイントをお伝えします。あなたの理想のユニットバス選びに役立てましょう。
6-1.ユニットバスの大きさを確認する
ユニットバスのリフォームを行う際、ユニットバスの大きさを確認しましょう。浴室の広さでユニットバスの大きさが決まるからです。ユニットバスには、「1216」というようなサイズ表記があります。これは、幅120㎝、奥行き160㎝という意味になります。
つまり、10㎝単位の表記で表された幅と奥行きの大きさで、ユニットバスのサイズは決定するのです。お風呂のサイズを調べるのにとても重要なため、覚えておきましょう。
6-1-1.ユニットバスの坪のサイズ表記
ユニットバスのサイズを求める際、坪数で表記してある場合があります。そのため、以下の表を確認して坪数とユニットバスの大きさを確かめましょう。
坪数 | サイズ | 内寸 |
---|---|---|
0.75 | 1216 | 1200mm×1600mm |
1217 | 1200mm×1700mm | |
1317 | 1300mm×1700mm | |
1.0 | 1616 | 1600mm×1600mm |
1717 | 1700mm×1700mm | |
1.25 | 1618 | 1600mm×1800mm |
1620 | 1600mm×2000mm | |
1621 | 1600mm×2100mm | |
1.5 | 1624 | 1600mm×2400mm |
1818 | 1800mm×1800mm |
浴槽の大きさは、0.75坪が軽く膝を曲げる程度になります。それより広くなる1坪になると、のびのびお風呂につかれます。
なお、1坪が一般的な大きさです。さらに1.25坪になると大きくなるため、家族が多い家庭は大きい坪数にすると広々と入浴できます。
6-2.子供と一緒に入りたい場合のポイント
お風呂に子供と一緒に入りたい方もいるのではないでしょうか。せっかくユニットバスのリフォームをするのならば、子供と一緒に入りたいものです。
6-2-1.ユニットバスの大きさは1.25坪のものにする
その場合、ユニットバスの大きさは1.25坪のものを選びましょう。また、大きさは同じでも形状によって広さは変わります。そのため、大きさと形状を考慮して選びましょう。
6-2-2.子供の安全性を考える
小さなお子さんがいる場合、お風呂場の安全性を気にしましょう。転んでケガをしてしまっては大変です。そこで、床材を滑りにくいものにしたり、角が丸いタイプの浴槽にしたりすると安心です。
万が一のことを考えて、リフォームすると安心して暮らすことができます。
6-3.お年寄りがいる場合はバリアフリーにする
二世帯住宅など家族に高齢者がいる場合、バリアフリーにリフォームしましょう。お風呂場は、転びやすく危険だからです。手すりを設けたり、出入り口の段差を解消したりすると快適になります。年齢を重ねると、少しの段差でストレスを感じるものです。
お年寄りが快適に使えるものを選ぶようにしてください。そうすれば、今後あなたが年齢を重ねたとしても、使いがっ手が良いものです。他にも、浴槽の深さを浅くするとまたぎやすくなります。
せっかくユニットバスをリフォームするのであれば、今後のことを考えてプランニングしましょう。
6-4.メンテナンスが簡単なものを選ぶ
お風呂場は水を使うため、汚れやすい点が問題です。カビが発生したり、水赤が付いたりしてしまうのではないでしょうか。
そこで、メンテナンスが楽に行えるユニットバスにリフォームしましょう。毎日掃除をすることを考えると、メンテナンスが楽だととても便利です。
たとえば、カビが発生しにくいように床や壁が水をはじくものがあります。また、継ぎ目などの隙間がないタイプのものを選べば、水が溜まりにくくなり、カビが発生しにくく掃除が簡単です。
各メーカーお手入れのしやすさには力を入れています。排水溝に髪の毛が絡まないような仕組みや、鏡に水赤が付かないようにコーティングしたものまでさまざまです。いろいろなものの中から、あなたがお手入れしやすいユニットバスを選びましょう。
また、よくお風呂の掃除を行う箇所を気にしてみると、どこを優先的にメンテナンスしやすくすればいいのかが、わかるのではないでしょうか。
6-5.オプションにこだわる
リフォームを行うと、オプションにこだわりたいとおっしゃられるお客様は多く見受けられます。お風呂は、一日の疲れを癒す空間になります。好きな仕様にリフォームできるため、いいものにしたいと考える方は少なくありません。
以下で紹介する人気のオプションを参考にして、あなたのお風呂をより快適なものにしてください。
6-5-1.バステレビ・バスサウンド
お風呂に使って映画を見たり、音楽を楽しんだりしてはいかがでしょうか。毎日使用する場所になるため、少し贅沢をしたいものです。テレビを見ながらゆっくり半身浴をして、毎日の疲れを洗い流しましょう。
6-5-2.照明システム
お風呂の照明をワンランク上にしてみてはいかがでしょうか。暗く雰囲気のある空間にすれば、リラックスしやすくなります。照明にこだわって、快適な空間にしてください。
6-5-3.ジェットバス
ジェットバスで体を刺激して、疲れを取りましょう。ホテルなどでしかなかった機能も、自宅のお風呂に設置すれば、毎日リフレッシュできます。ユニットバスをリフォームするのであれば、ジェットバスを付けてみましょう。
7.ユニットバスのリフォームのポイント
ユニットバスのリフォームを行うには、いくつかのポイントがあります。これからお伝えする内容を参考にして、あなたのお風呂のリフォームに役立てましょう。
7-1.ショールームで確認する
ユニットバスを選ぶ際は、必ずショールームに行き、実際に目で見て確かめるようにしてください。お風呂は毎日使う場所になるため、リフォームしてから使いにくいと困るからです。
そこで、浴槽に実際に入ってみることをおすすめします。ユニットバスの深さや広さなどは、数字やカタログだけでは確認することはできません。
また、家族全員が使う場所は、家族の意見を取り入れるようにするのがリフォームを成功させるコツです。そのため、家族全員でショールームを確認しておくと後々問題になりません。
もし、これからリフォームを行うのであれば、必ずショールームで実物を確認するようにしましょう。
7-2.風呂釜給湯器の交換時期にリフォームする
給湯器は15~20年経過すると故障する可能性があります。その場合、修理や交換をしなければいけません。したがって、そのタイミングでユニットバスをリフォームしてしまうのも1つの方法です。
リフォーム工事はまとめて行うと、手間暇がかからないため、施工費用が安くなります。せっかくリフォームするのであれば、良いグレードのユニットバスにしたり、オプションを付けたりしましょう。
もし、今後ユニットバスのリフォームを検討しているのであれば、給湯器などの故障のタイミングで行ったほうがお得です。給湯器の交換時期に合わせてリフォームしましょう。
7-3.ライフスタイルの変化に応じてリフォームする
リフォームは、ライフスタイルの変化に応じて行うのがおすすめです。家族で介護が必要になったり、子供が生まれたりした場合、今のお風呂では狭くて不便だと感じやすいのではないでしょうか
お風呂は毎日使用する場所です。今後のことを考えると、快適に利用できるように心がけてください。そうすれば、生活が快適になります。
特に、お年寄りがいる家庭の場合、バリアフリーにしましょう。
自宅内で起こるお年寄りの事故のほとんどが、お風呂場で起こるからです。家族の身に何かあってからでは遅いため、必要性を感じたのであれば、早めにリフォームするよう検討してください。
まとめ
お風呂は、毎日家族が使用する場所になり、1日の疲れを癒す特別な空間です。そのため、納得のいく工事を行いたいものです。
しかしながら、ポイントを抑えないと満足度の低いリフォームになる可能性があります。
リフォームすれば、必ず理想のお風呂になるわけではないからです。そうならないためにも、ここでお伝えした内容をじっくり読み返して、リフォームプランを考えましょう。そして、納得のいく癒しの空間を手に入れましょう。
リフォームは、300万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。