注文住宅を坪単価50万円：総額はいくら？ハウスメーカーや工務店は？

注文住宅を建てる際、坪単価50万円を目安にする方は業者選びに注意しましょう。同じ坪単価50万円でも、ハウスメーカーや工務店によって品質が変わるからです。

同じ坪単価で家を建てるのであれば、コスパの良いハウスメーカーがいいですよね。

また、業者選びを間違えると坪単価50万円でも坪単価30万円のような家になってしまう恐れがあるのです。一生に一度の買い物で、これは困りますよね。

そこでこのページでは、注文住宅の坪単価を50万円で建てたい方のために、事例や返済額などをご紹介していきます。ここでお伝えすることを参考にして、納得のいく注文住宅を建てましょう。

20坪：1,000万円クラスの場合【平屋】

20坪で1,000万円の注文住宅をご紹介します。20坪の住宅になると、とてもコンパクトな注文住宅になります。

小さい分、間取りを工夫しないと住みにくくなるので注意しましょう。

事例：20.52坪（67.85㎡）、1,031万円（54.26万円／坪）

間取り図

出典：https://www.ipasso.jp/plan/hiraya0002/

	建物価格（1,031万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	31,567	13,258,185	30,618	12,859,535	62,185	26,117,720
変動金利 （0.7％）	27,684	11,627,269	26,852	11,277,644	54,536	22,904,913
金利差額	3,883	1,630,916	3,766	1,581,891	7,649	3,212,807

月々の支払いがこの金額であれば、家賃よりはるかに安く、土地さえあれば迷わず建てるべきでしょうね。

この注文住宅は、地域のビルダーが提供しているもので、「オール電化」「エコキュート」「全窓ペアガラス」「24時間換気システム」とほぼフル装備の内容になっています。

間取りも2LDKで、夫婦二人の住宅としては十分ではないでしょうか。また、セカンドハウスとしても適度な大きさです。

25坪：1,250万円クラスの場合【平屋】

25坪の注文住宅をご紹介します。坪単価50万円の場合、1,250万円になります。この広さの場合、平屋建てが主流です。

住みやすいコンパクトの注文住宅を建てるようにしましょう。

事例25.17坪（83.22㎡）、1,351万円（53.67万円／坪）

間取り図

夫婦と子供一人の3人家族の間取りです。切妻屋根の一部を片流れ屋根にしてアクセントにした平屋建てで、一部を小屋裏利用としています。

内装・イメージ

出典：https://suumo.jp

	建物価格（1,351万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	41,365	17,373,307	30,618	12,859,535	71,983	30,232,842
変動金利 （0.7％）	36,277	15,236,165	26,852	11,277,644	63,129	26,513,809
金利差額	5,088	2,137,142	3,766	1,581,891	8,854	3,719,033

延床面積25坪ですが、ゆったりしたLDKに屋根裏を吹き抜けとしていることから、図面から受ける印象以上の広さを感じます。

この間取りは、家族三人であれば過不足のないものでおすすめです。また、子供の独立後は予備室として使えますから、時折の帰省時にも不便を感じないでしょう。

なお、月々の返済額は十分に低く、新たに土地を購入する場合でも、買いやすい価格帯です。

30坪：1,500万円クラスの場合

ここクラスになると、標準家族用の住宅として、いろいろな間取り計画が可能になってきます。

また、延坪が大きくなってきたことから、坪単価にも余裕が出てきて、おしゃれな仕様も選択することができます。

事例29.86坪（98.74㎡）、1,421万円（47.58万円／坪）

内装・イメージ

間取り図

出典：https://suumo.jp/

	建物価格（1,421万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	43,508	18,273,522	30,618	12,859,535	74,126	31,133,057
変動金利 （0.7％）	38,156	16,025,661	26,852	11,277,644	65,008	27,303,305
金利差額	5,352	2,247,861	3,766	1,581,891	9,118	3,829,752

団らんの中心をアイランドキッチンとして、上の写真でも分かるように、おしゃれで明るく清潔なイメージです。

この建物では、坪単価が50万円以下となっており、内外観のおしゃれなデザインを考慮すると、ずいぶんお得な気がします。

このクラスの規模と価格帯であれば、賃貸と比べてもまだ十分に低い返済額ですから、諸費用（200〜300万円ほど）さえ用意すれば、100％ローンでも購入可能でしょう。

35坪：1,750万円クラスの場合

この規模になると4LDKも可能で、吹き抜けやウォークインクローゼットなどの付加価値の高い間取りとすることも可能になります。

事例35.18坪（116.31㎡）、1,900万円（54万円／坪）

内装・イメージ

出典：https://suumo.jp

	建物価格（1,900万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	58,175	24,433,251	30,618	12,859,535	88,793	37,292,786
変動金利 （0.7％）	51,018	21,427,772	26,852	11,277,644	77,870	32,705,416
金利差額	7,157	3,005,479	3,766	1,581,891	10,923	4,587,370

この注文住宅は、設計を得意とする地域工務店の住宅です。

間取りとしては3LDKですが、玄関からリビングへのバイパスや大型の収納庫、そしてワークスペースなど施主の生活スタイルが明確に現れています。

内装は白を基調にして、床や階段の淡いブラウン色が非常におしゃれです。業者が設計を得意としているのが良くわかります。

間取りや設備・内装に少しはこだわりたい方も、このクラスぐらいからそれが可能になります。

40坪：2,000万円クラスの場合

注文住宅としてのカテゴリーでは、この規模と価格が最も標準的なものでしょう。また、施主の要望や好みも明確に現れてきます。

事例40.41坪（133.59㎡）、2,172万円（53.74万円／坪）

	建物価格（2,172万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	66,503	27,931,135	30,618	12,859,535	97,121	40,790,670
変動金利 （0.7％）	58,322	24,485,339	26,852	11,277,644	85,174	35,762,983
金利差額	8,181	3,445,796	3,766	1,581,891	11,947	5,027,687

地域の小規模の住宅会社の設計・施工による注文住宅です。インナーガレージ含みの都市型3階建てで、間取りや内装には手慣れた感じがあります。

この住宅の施主は、普段から近所で気に入った新築住宅をチェックしており、建て替えの際には、その住宅会社に相談して建てたとのことです。これは、注文住宅を計画している人には、大いに参考になるポイントですね。

間取り図

内装・イメージ

出典：https://suumo.jp

図面上では1階の和室が暗いのでは、と感じますが、写真では土間空間からの採光もあり明るい部屋となっています。会社の規模によらず、設計能力や実績が重要だということが良く分かる例です。

狭小地で住居スペースも駐車スペースも確保したい方の参考になるプランです。賃貸料や駐車代を考えれば、十分に納得のいく返済額と価格でしょう。

45坪：2,250万円クラスの場合

このクラスになると、標準家族に必要なスペースだけでなく、空間デザインや生活スタイルを積極的に設計へ反映させることができるようになります。

大きくなるからこそ、失敗しない家づくりをしましょう。

事例43.83坪（144.91㎡）、2,239万円（51.08万円／坪）

間取りは4LDKですが、1階の洋室が半階分の天井高さになっており、その上に上部洋室を設けています。このスキップフロアの採用で空間に多様性を出しています。

	建物価格（2,239万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	68,554	28,792,783	30,618	12,859,535	99,172	41,652,318
変動金利 （0.7％）	60,121	25,250,958	26,852	11,277,644	86,973	36,528,602
金利差額	8,433	3,541,825	3,766	1,581,891	12,199	5,123,716

内装・イメージ

出典：https://suumo.jp/

一般的なキッチンの1.5倍ほどもあるワークトップカウンターにはパソコンも並べられています。また、暖炉のあるリビングに続く子供のプレイルームなど、間取りに余裕が感じられます。

料理もパソコンも家族で楽しむ、家族の動向がキッチンやリビングから分かる、そんな生活スタイルを希望している方には参考になるプランです。決して建売では得られない満足の行く間取りがこのクラスで可能になります。

50坪：2,500万円クラスの場合

このクラスになってくると、広さ的にもコスト的にも二世帯住宅が十分可能になってきます。また、月々の返済額も賃貸料と比較しても、まだ安いほどです。

事例47.19坪（156.00㎡）、2,355万円（49.90万円／坪）

	建物価格（2,355万円）		土地価格（1,000万円）		建物＋土地
金利・種類	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額	月の返済額	返済総額
固定金利 （1.5％）	72,106	30,284,476	30,618	12,859,535	102,724	43,144,011
変動金利 （0.7％）	63,236	26,559,191	26,852	11,277,644	90,088	37,836,835
金利差額	8,870	3,725,285	3,766	1,581,891	12,636	5,307,176

内装・イメージ

出典：https://suumo.jp

都市型の二世帯住宅で、各世帯で独立した玄関を持ち、洗面・浴室を共用としています。

上の画像からも分かるように明るくおしゃれなアイランドキッチンが魅力ですが、この住宅の最大の魅力は屋上のバルコニーでしょう。

敷地に余裕がなく、適度に独立した二世帯生活を希望している方の参考になるプランです。

まとめ

同じ仕様・グレードでも、延床面積が小さいほど坪単価は上がります。これは、住宅コストに占める基礎や屋根の比率が高くなること、そして「基本的な住宅設備は規模に関わらず必要であること」、などによります。

このことから、本記事で想定した坪単価50万円では、上の事例で紹介したように標準的な家族構成（夫婦と子供二人）の間取りとするには、30坪・1500万円ほどが必要となります。

その場合、固定金利（1.5％）の返済期間35年での月々の返済額は、4万6千円ほどとなります。また、土地価格を1,000万円とした場合の月々の返済額はプラス3万円ほどで、建物と合わせても7万6千円ですから返済しやすい金額ではないでしょうか。

なお、住宅会社の規模によらず十分に魅力のある住宅を設計・施工できる地域のビルダーも存在します。

ですから、高額になりやすい大手ハウスメーカーにこだわらず、地域の優れた住宅会社を探すことも注文住宅を計画している方の大事な仕事でしょう。

まずは資料請求をして、坪単価50万円で良い家を建ててくれるハウスメーカーを選びましょう。

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