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信頼できるリフォーム会社の選び方:悪徳業者で失敗しない比較のコツ

リフォーム会社選び方

リフォーム会社を選ぶ際、できるだけ信頼できる優良業者に工事を依頼したいのではないでしょうか。それもそのはずです。リフォーム費用は、数十万円から数百万円単位になる高額な買い物になります。

ただし、リフォーム業界は「トラブル業界」と言われているほど、問題が起こりやすいのが現状です。実際に、国民生活・消費者センターなどには、年間3万件に及ぶトラブルの相談が寄せられています。

これは、全国で1日に約82件ものトラブルの相談があるということです。

しかしながら、数多くある工務店やリフォーム会社の中でお客様が、一握りの優良業者を選ぶのは難しいです。そこで、本記事では信頼できるリフォーム会社の選び方のポイントをご紹介します。

ここでお伝えしたことを活かせば、悪徳業者を見極めて、理想のリフォーム業者に工事を依頼できるでしょう。

1.リフォーム会社選びのよくある失敗談

リフォームは、会社選びで成功するか失敗するか決まってしまうといっても過言ではありません。そのため、慎重に信頼できる優良業者を見極めるようにしましょう。

そこで、以下ではよくあるリフォーム会社選びの失敗談を紹介します。

1-1.大手だからといって安心してはいけない

大手だから信頼してしまい、リフォームを行うと失敗します。大手業者だからといって、必ず納得のいく工事を行ってくれるわけではないからです。

大手は宣伝費などの集客に力を入れているため、CMやチラシなどでよく見かけるかもしれません。

しかし、実際はその分の費用をお客様の施工費用に上乗せして、下請け業者に工事を依頼しているだけなのです。つまり、大手の業者は広告で宣伝して仕事を受注し、仲介手数料を抜いて下請け業者に工事を依頼しています。

大手ハウスメーカー仲介手数料

このときの中間マージンは、30~40%にも及ぶため、費用のほとんどが実際の工事に使われるわけではありません。たとえば、1,000万円のリフォームを大手に依頼したと仮定すると以下のようになります。

1,000(支払うお金)× 0.4(仲介手数料の割合) = 400万円(仲介手数料)

つまり、1,000万円の工事費用を支払ったとしても、実際にリフォームに使われる金額は600万円になります。これでは、良い工事を行うことは難しいです。

そのため、大手だからといって安心して工事を依頼すると、理想のリフォームが行えない可能性があります。リフォーム会社を選ぶ際は、ネームバリューばかりに気を取られてしまわないように注意してください。

1-2.リフォーム会社のチラシに隠された落とし穴

リフォーム会社のチラシをよく見かけると思います。あなたの家のポストにも、新聞と一緒に広告が入っているのではないでしょうか。

その中で、「キッチンが今なら50%オフ」「セットなら60%オフ」という数字を目にします。キッチンの定価などわからないため、ついついお得だと感じてしまうものです。

ただし、実はチラシの価格のほとんどが商品のそのものの値段になります。つまり、施工費用は別ということです。このとき、商品の値段は安くても、その分工事費用が高くなる可能性があるのです。安さの裏には必ず理由があります。

特に、定価のない工事費用を安さだけで選んだこといよって後悔してしまう方が非常に多く見られます。これからリフォーム会社を決める方は、チラシの価格だけを見て判断しないようにしてください。

一生に一度の買い物だからこそ、納得いくリフォームを行いたいものではないでしょうか。そのためには、お得感のあるチラシでリフォーム会社を決めるのは控えるようにしましょう。

1-3.相見積もりの注意点

相見積もり(あいみつもり:あいみつ)は複数社に見積もりを依頼して、リフォーム会社を比較することができます。相見積もりを取ることで、理想の業者を選べるメリットがあります。

しかし、相見積もりは値段重視になりやすいデメリットがあります。お客様の素人目線から見積書を見ても、値段しか比べることしかできません。そうなると、結局値段勝負になってしまい、金額に見合う良い提案の工事なのかどうか内容の判断ができない可能性があるのです。

また、手抜き工事を行えばいくらでも価格を安くできます。安い材料を使ったり、工程を省いたりすることができるからです。

安さを重視すると、手抜き工事を行う業者に工事を依頼してしまう危険性があります。

相見積もりは、工事金額を比較できるメリットがありますが、慎重に見極めないと優良業者を見落としてしまい工事を依頼できなくなるのです。そのため、あいみつによってリフォーム会社を選ぶ際は、その点に注意してください。

1-4.お得な値引きには注意する

リフォーム会社を選ぶ際、値引きには注意しましょう。価格が安くなったからといって、お得に施工が行えるわけではないからです。

たとえば、「値引きをされたから工事を依頼して、後々見たら手抜き工事だった」ということは、よくあるケースです。そのため、値引きや価格だけでリフォーム会社を選ぶと失敗する可能性があります。

値段だけを気にするのではなく、業者の提案力や対応などを判断基準にして、選ぶようにしてください。

2.リフォーム業者の選び方の5つのポイント

リフォーム会社は無数に存在するため、「どの業者を選べばいいのかわからない」という相談は多く受けます。高額な買い物だからこそ、失敗したくないものです。

そこで、リフォーム会社の選び方のポイントをいくつかご紹介します。お伝えする内容を参考にして、業者選びに役立ててください。

2-1.提案力があるのか

リフォーム業者を見極める際、提案力があるかどうかを判断しましょう。お客様は、リフォームのことに関してプロほど詳しくありません。

プロであるリフォーム会社が提案してくれなければ、良いデザインや機能性の高いリフォームなどを行うことは不可能です。リフォームは、既存のものを利用して施工するため、業者の提案力が試されます。

そこで、プロでしか考えられないような提案で、お客様を満足させることができるのが、信頼できるリフォーム会社の証なのではないでしょうか。

2-2.いろいろな業者を見てみる

大手や地域の工務店など、リフォームを行ってくれる業者は無数にあります。そのため、いろいろな業者を見てみることがおすすめです。

もし、気になる会社があるのならば、一度訪問してみると良いでしょう。優良業者は思いがけないところにいるため、まずはいろいろなリフォーム業者を見て回ることをおすすめします。

2-3.お客様を優先にしているのか

リフォーム会社を選ぶ際、お客様のことを最優先にしているのかを気にするようにしてください。実は、リフォームの内容によっては、施工業者があまり利益にならない工事もあります。

このとき、悪徳業者の場合、利益になりやすいプランを提案してくる可能性があります。お客様の家をリフォームするはずなのに、その提案を優先できないのはおかしいのではないでしょうか。

たしかに、無理な要望もあるかもしれません。しかし、それを踏まえた上で優先的にプランを考えてくれるのが、本物のプロなのではないでしょうか。

2-4.デメリットも教えてくれるのか

リフォームには、商品やプランによってメリットデメリットがあります。工事を行う際、メリットについ気を取られてしまうものです。

しかし、いくら良い商品やプランでも必ず何かしらのデメリットが存在します。

たとえば、お客様がデザインの良さから「アイランドキッチン(四方が壁に面していないキッチン)にしたい」と希望した場合、メリットだけしか伝えないのでは不親切です。以下がアイランドキッチンのイメージになります。

アイランドキッチンの場合、「値段が高くなりやすい」「煙がリビングに充満しやすい」などのデメリットがあります。

お客様のことを思っているのであれば、必ずアイランドキッチンのデメリットを伝えてくれるでしょう。キッチンは、家事の中でも作業をする時間が長い場所です。

そのため、デザイン性が良くても使い勝手が悪いと不便になります。実際に使ってみたら、「不便で後悔している」ということになりかねません。

このようなことを防ぐためには、お客様のことをまるで、「自分の家族のように」思ってくれるて、デメリットも教えてくれるリフォーム会社に工事を依頼しましょう。

2-5.口コミでリフォーム会社を選ぶと失敗する

口コミでリフォーム会社を選ぶと失敗します。必ず、あなたの意見で総合的に判断して、業者を選んでください。

リフォーム会社を選ぶ際、「どこの業者を選べばいいのかわからない」という相談を多く受けます。建設業に携わっていいない限り、どこの会社がいいのか素人ではわからないものです。

そのため、ついつい人の意見に流されてしまうのではないでしょうか。

口コミでリフォーム会社を選ぶのは、決して悪いことではありません。知り合いや近所の方から、「あの業者は良かった」と言われればそこに依頼したいと思うものです。

しかし、その意見はあくまでもその人のものです。あなたの意見ではありません。紹介してもらった手前、断ることができずに「契約して納得いかなかった」という相談を多く受けます。

口コミで業者を決めるのは悪いことではありませんが、必ず最終的な判断はあなたが決めるようにしましょう。

3.信頼できるリフォーム担当者のポイント

信頼できるリフォーム会社に工事を依頼しても、その担当者が優秀でなければ、あなたの理想をかなえてくれることは難しいです。

では、具体的にどのような担当者が理想なのでしょうか。

3-1.経験豊富な提案力がいいものを造る

リフォーム会社の技術力も重要ですが、担当者が経験豊富で提案力がなければ、いいものを造ることはできません。たとえば、以下の2つの担当者がいると仮定します。

  • リフォームの経験が浅い新人
  • リフォームの経験が豊富なベテラン

明らかに、後者のほうが良い提案ができることがわかります。過去に行ったリフォームの経験から、お客様がどのようなことに悩んでいるのかがわかるからです。

もちろん、リフォームの経験が浅い担当者が悪いわけではありませんが、ベテランの担当がそれを補ってくれなければいけません。

つまり、リフォーム経験が浅い担当者だけにあなたの家を任せるのであれば、いい提案をしてくれる可能性は低くなります。

せっかくリフォームするのであれば、人に自慢できるようなおしゃれなものにしたいのではないでしょうか。

ただ単に古いキッチンやお風呂を新しくするのであれば、どこのリフォーム会社でも行えます。

あなたの想像以上の提案をしてくれて、納得できるような提案力のある担当に工事を依頼したいものです。リフォーム会社選びも重要ですが、できるだけ優秀な担当者にリフォームを頼むようにしましょう。

3-2.リフォームの担当者で価格は大きく異なる

リフォームの担当者次第で、価格は大きく異なります。優れた提案ができるかどうかで、効率やプランが変わってくるからです。

たとえばリフォームの場合、今あるものを活用して行います。キッチンのサイズやどんなお風呂が適しているのかなど、その家ごとに最善の提案は変わってきます。

そこで、優秀な担当者であれば無駄のない提案やプランによって、費用を抑えることができるのです。

しかし、効率が悪く工事の日程などに時間がかかれば、その分費用は高くなる可能性があります。

たとえば、優秀な担当者の場合、リフォームを5日で終わらせることができますが、段取りが悪く、見積もりや工程が甘い担当者だと7日かかってしまうことがあります。

この場合、2日間の施工する職人さんの人件費などが余分にかかり、その分施工価格が高くなるのです。

リフォームは、工場のように決められたものを造るわけではありません。現場ごと、適切な方法で工事を行う必要があるのです。そのため、優秀な担当者であるほど、無駄がなく施工価格を抑えることができます。

リフォーム担当者によって、施工価格は変わります。できるだけ優秀な担当者に工事を依頼して、無駄なく工事を行うようにしてください。

3-3.悩みを親身になって聞いてくれる

リフォームの担当者に対する悩みの中に、「話を親身になって聞いてくれない」「意見を押し付ける」という相談は良く受けます。

リフォームをするということは、何かしらの悩みがあるということです。「お風呂の機能性を良くしたい」「キッチンをおしゃれにしたい」などの悩みを解決するために、工事を行いたいのではないでしょうか。

つまり、「悩みを親身になって聞いてくれる担当者に工事を依頼したい」のです。

しかし、自分の意見ばかりを押し付けるような担当者であれば、お客様の悩みを解決することは難しいのではないでしょうか。

したがって、本来ある担当者の姿とは、お客様の悩みを聞いてそれをリフォームによって想像以上に満足させた上で、解決しなければいけないのです。

優秀な担当者は、あなたの悩みや意見を取り入れてリフォームを行ってくれます。できるだけ、このような担当者に悩みを相談するようにしましょう。

万が一、担当者に不満がある場合、素直に意見を述べるようにしてください。そのままの状態でリフォームを行うと、ほとんどのケースで納得のいかない工事になることは多く見られます。

せっかく高いお金を支払ってリフォームするのであれば、率直な意見を伝えて満足のいくものにしましょう。

4.悪徳リフォーム会社の見分け方

冒頭で述べたように、リフォーム業界はトラブルの件数が非常に多いのが現状です。それは、優良リフォーム会社の数が限られているからです。実は、リフォームは許可なく行えるため、誰でも参入できてしまいます。

このこともあり、悪徳リフォーム会社が非常に多く見受けられます。いざリフォームを行おうと思っても、なかなか数少ない優良業者に工事を依頼するのは難しいのではないでしょうか。

そこで、悪徳リフォーム会社の見分け方をお伝えします。これを参考にして、信頼できるリフォーム会社を選びましょう。

4-1.釘や木くずのゴミを掃除しているか

リフォームの工事を行うと、釘や木くずなどのゴミが出ます。これが、道路や近隣の敷地などに入ることもあるため、頻繁に掃除しなければいけません。

偶然通りがかった車のタイヤが、パンクしてしまう可能性があります。タイヤならばいいですが、最悪の場合、近くで遊んでいたお子さんがケガをしてしまうとも考えられます。

釘や木くずなどのゴミが出ることは、仕方がないことです。しかし、それをそのままにしていてはいけません。

もし、これから依頼するリフォーム会社が近所で工事を行っているのであれば、朝と夕方に掃除を必ずしているのかをチェックしてみましょう。

4-2.タバコのマナー違反

リフォームの工事を行う職人さんの中には、タバコを吸う方がいらっしゃいます。タバコは受動喫煙など影響もあり、周りの人に迷惑にならない場所で吸わなければいけません。

しかし、なかなかマナーを守れない方が多いのが現状です。タバコの吸い殻がそのまま地面に捨てられていることもあります。

「外であれば、どこでもタバコを吸ってもいい」と考えている方、タバコの火を地面などで消す方は、非常に多いのです。

当然ながら、お客様がいる前ではそのようなことはしませんが、隠れて行っている職人さんは非常にたくさんいます。特に、10時と3時の休憩時間に吸う方は多いため、注意して見ると良いでしょう。

4-3. ラジオの音は迷惑になっていないか

職人さんの中には、ラジオを聴きながら仕事をする方がいます。生活しながらリフォームを行う場合、ラジオの音量が大きいと迷惑になる可能性があります。

場合によっては、近隣住民にも迷惑をかける可能性があるため、リフォーム会社はこれを注意しなければいけません。

そのため、職人さんがラジオを聴きながら仕事をしているリフォーム会社は、管理不行き届きです。施工を依頼するのは控えるようにしましょう。

4-4.廃材などが放置されていないか

古いキッチンを新しいものにする場合、今まであるものを壊したり外したりします。このとき、廃材が出るケースは多く見られます。

実は、それら廃材の処理にはお金がかかるのです。そのため、すぐに処分せずに、しばらくそのまま放置している場合があります。生活しながらリフォームする場合、邪魔になってしまいます。

もし、そのほかの家でリフォームしている現場を見ることができたら、廃材が数日間も廃材が放置されているかどうか気にしてみましょう。

4-5.車の駐車で近隣に迷惑をかけていないか

リフォーム会社の職人さんは、車で現場に来ます。リフォームを行う場合、大工さんや電気屋さんなどさまざまな職人さんがいますが、それぞれ自動車やトラックで現場までやってくるのです。

一度に何台も止められる場所を用意しないといけないため、リフォーム会社がきちんと駐車スペースを確保していなければいけません。

都内などでは、なかなか駐車場を確保するのは難しいかもしれませんが、それでもマナーを守り、近隣住民の迷惑にならないような場所に車を駐車しなければいけません。

実際に、そのことが原因で近隣住民とトラブルになるケースがあるからです。せっかくリフォームするのであれば、気分よく工事を終えたいものではないでしょうか。

もし、リフォーム現場を目撃したら、そこの会社がマナー違反をしていないか確認するようにしましょう。

4-6.近隣へのあいさつはしっかりしているか

リフォームを行う際、業者が出入りしたり工事音が出たりします。そのため、近隣住民に何かしらの迷惑がかかります。

特にマンションの場合、集合住宅です。一戸建て住宅に比べて迷惑をかけやすいため、必ず挨拶周りをしなければいけません。

近隣の方とトラブルにならないように、そのような気配りができるリフォーム会社に、工事を依頼するようにしてください。

5.悪徳リフォーム会社の巧妙な手口

「悪徳リフォーム会社に工事を依頼するはずがない」と思っていても、巧妙な手口によって知らずのうちに契約してしまうことはよくあります。

そこで、悪徳リフォーム会社が行う手口を紹介します。これからリフォームを行う方は、これを参考にして悪徳業者を避けてください。

5-1.訪問セールスのよくある悪徳商法

リフォームを行う際、訪問セールスには注意しましょう。訪問セールスによるトラブルは非常に多いからです。その中でも訪問セールス時によく行われる悪徳商法をご紹介します。

それは、「外壁や屋根、シロアリを無料で診断します」といい、いい加減な診断結果を伝えてリフォームをさせる方法になります。

「無料で診断してくれるなら」と思う方は多く見られますが、その後の診断結果には、注意するようにしてください。なかなかお客様自身では、屋根の上に登ったり、床下を除いたりすることはありません。

そのため、プロに「屋根を塗り替えないと雨漏りする」と言われたら心配になってしまうのではないでしょうか。

そのほかにも、「今すぐリフォームしないと後で何十万円もかかってしまう」など不安をあおるケースがあります。

リフォームは、明日工事を行わなければいけないわけではありません。そのため、契約を急がせる場合は怪しいです。悪徳業者にリフォームを依頼しないためにも、このような訪問セールスには注意してください。

5-2.外壁・屋根・床下・耐震のリフォームには注意する

先ほどもお伝えしたように、外壁や屋根・床下・耐震リフォームは、なかなか素人でその症状を判断することは難しいでしょう。屋根に上ったり、床下を覗いたりすることはほとんどないからです。

そのため、特にリフォームの中でもこれらの工事は、悪徳業者に注意してください。

また、お客様自身で確認することができないことを利用して、違う家の写真を見せてくる場合もあります。携帯電話などの写真を見せられて、「今取ってきた写真です」と言われれば信じてしまうのではないでしょうか。

実際に、この手の方法に引っかかる方は以外にも多く見られるのです。後々後悔しないためには、この手口には注意するようにしてください。

6.訪問販売はクーリングオフで対処する

リフォームにおける訪問販売によるトラブルの件数は非常に多く、年々増加しています。急に押し入られて無理やり契約させられてしまうのです。

しかし、訪問セールスによるリフォームであれば、クーリングオフ制度で対処することができます。この制度を利用して、悪徳業者から身を守るようにしましょう。

6-1.クーリングオフ制度とは

クーリングオフとは、訪問販売によってリフォーム工事などを契約した場合、その後8日間以内であれば無条件で契約を解除できる制度になります。

この期間内であれば、訪問セールスによるリフォームは、解約できるのです。また、すでに工事が着工している場合でも、元の状態に戻すことが義務付けられています。

当然ながら、このとき発生する費用はすべて業者が負担しなければいけません。そのため、契約してすぐに工事を行われても元通りにすることができます。

ただし、8日間以内に手続きしなければいけないため、注意するようにしてください。

6-1-1.電話ではなく書面による手続きが必要

クーリングオフ制度を利用する際、必ず電話ではなく書面による手続きを行う必要があります。日数の数え方としては、契約書を受け取った日を1日目とします。その後、8日以内に書面で通知しなければいけません。

日数を過ぎると手遅れになる可能性があるため、注意するようにしましょう。

6-2.法定期間を過ぎてもクーリングオフができる事例

原則的に、8日間以内でなければクーリングオフ制度を利用することはできません。しかし、状況や内容によっては、クーリングオフ制度を利用できる場合があります。

悪徳業者によっては、クーリングオフされにくい手口を使ってくる可能性があります。

そこで、以下でお伝えする内容を把握しておきましょう。そして、いざというときには、冷静になってクーリングオフをするようにしてください。

6-2-1.契約書や書面をもらっていない

クーリングオフができなかったというお客様の中で、「契約書が送られてこないからクーリングオフできない」などの相談は多く受けます。

リフォーム会社は、必ず契約書面を交付しなければいけないため、この場合であれば期間に関係なくクーリングオフができるのです。契約書が渡されていない以上、「クーリングオフ対象期間が始まっていない」ということになるからです。

もし、契書が送られてこなくてもクーリングオフすることはできるため、慌てずに申請するようにしてください。

6-2-2.契約書の不備がある場合

契約書に不備がある場合、期間を問わずクーリングオフを行うことができます。たとえば、以下のような必要な事項が記載されていなければいけません。

  • 事業者に関する情報
  • 契約商品に関すること
  • 代金に関すること
  • 契約の日付に関すること
  • 契約の履行に関する事項(商品の引渡時期、権利移転の時期、役務の提供時期)
  • クーリングオフの要件および効果に関すること(赤枠、赤字、8ポイント以上の大きさの活字で記載されている)

これらの必要事項が記載されていない場合、期間に関係なくクーリングオフすることができます。

以下がクーリングオフの説明文です。この文章が、赤枠・赤字で記載されていなければいけません。このような文面がない場合、不備となるため注意しておきましょう。

リフォーム、クーリングオフ

6-2-3.誤った情報を伝えた場合

リフォーム会社が誤った情報を伝え、お客様が間違った認識によって契約してしまった場合、期間を問わずクーリングオフが行えます。

たとえば、雨漏りしていないにもかかわらず、「雨漏りしているから早急にリフォームが必要」など、誤った情報を伝えると違反になるのです。この場合、期間に関係なくクーリングオフできるため、あらかじめ把握しておきましょう。

6-3.クーリングオフが使えない事例

訪問セールスから消費者を守るクーリングオフですが、使えない事例があります。以下に当てはまる内容の場合、クーリングオフ適用外になるため注意しましょう。

  • 訪問セールスではなくお客様が自ら業者を呼んだ場合
  • お客様が自ら店舗に行って契約した場合
  • 過去1年間に取引したことのある業者との契約
  • 3,000円以下の現金取引
  • 正しい契約書による契約で8日間を過ぎてしまった場合
  • 日本以外での契約

この条件に当てはまる場合、クーリングオフを使うことはできません。後々、知らなかったでは済まされないため、覚えておきましょう。

まとめ

リフォーム業界は、トラブルの多いのが現状です。数多くの悪徳業者の中から、一部の信頼できる優良リフォーム会社を選ぶためには、あなた自身が気を付けなければいけません。

せっかくリフォームするのであれば、いい業者に工事を依頼していい住まいを手に入れたいものです。そのためには、ここでお伝えした内容を何度も読み返して参考にしましょう。

そして、優良業者を見つけ出し、納得して満足できる理想のリフォームを行ってください。

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質の高い工事を行うためには、当然ながら知識が必要です。家の工事に必須となる最低限の知識を知り、工事の裏側を理解することでようやく手抜き工事などの失敗を防げるようになります。

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