セキスイハイム

セキスイハイム、4LDKを平屋で建てるメリットとデメリット

平屋商品の主流は、各住宅メーカーともに1LDKや2LDKが中心です。これは、最多ユーザー層のリタイアあるいはシニア世代をターゲットにしたものですが、最近は子育て世代にも平屋人気が広がってきています。

セキスイハイムでは、リタイア組やシニア世代向けはもちろんのこと、子育て世代向けのコンセプト平屋商品( そだての家など)も他社に先駆けて開発・商品化しています。

標準的な家族構成(夫婦+子供2人)に必要な間取りは3LDKが一般的です。ですが、本記事では、若い子育て世代向けの3LDKに、多目的用途かつ就寝可能な1室をプラスした4LDK(3LDK+1室)をテーマにして、メリット・デメリットについて述べます。合わせて、参考となる間取りを紹介していきますので参考にしてくださいね。

4LDKで平屋にするメリット

4LDKをあえて平屋で建てるには、相応のメリットがあってのことです。平屋の3LDK+1室、あるいは4LDKのメリットを考えてみましょう。

子育て世代から高齢者世代まで長く住み続けられる

セキスイハイム:Stay & Work

2階建の4LDKで、子供たちが巣立った後は、1階だけしか使わなくなった、というのはよく聞く話です。しかし、平屋なら、全室をバリアフリーにできますから、ライフステージの変化に合わせて部屋の住み替えも可能です。

かつての住宅寿命30年から、現在は60年は当たり前で、3世代が住み続けることができるほど長くなっています。子育て世代からシニア世代へ、そして高齢者同居と、ライフステージの変化にも対応しやすいのが、3LDK+1室あるいは4LDKの平屋なのです。

セキスイハイムの子育て世代向けのコンセプト平屋住宅としては、「 Stay & Work 」と「 そだての家 」があります。

水平の広がりと伸びやかさ

例えば、同じ床面積の平屋と2階建てを比べた場合、生活実感としての空間の広がりは、視覚的な水平の伸びやかさが影響して、平屋に軍配が挙がります。

また、視線が伸びることで、家族の動向や気配を感じやすくなり、子供の見守り、あるいはコミニュケーションも取りやすくなります。

標準家族(夫婦+子供2人)の3LDKにプラス1室の活用

セキスイハイム:パルフェbj 1.5階

必要な間取り3LDKに対して、プラス1室の余裕が生活スタイルにバリエーションを与えてくれます。

例えば、来客者用とダイニング・リビングのプラス空間との兼用、またはホビールームや増え始めているリモートワークにも対応可能です。いずれにしても、プラス1室があれば、日々の生活を豊かに、あるいはフレキシブルに利用することができます。

セキスイハイムの平屋では、吹抜けを利用したスキップフロアのプラス1室、あるいは勾配屋根を利用した小屋裏2階のフリースペースの利用も可能です。

4LDKで平屋にするデメリット

メリットがあれば、必ずデメリットもあります。しかし、そのデメリットを何らかの方法で解決できれば、メリットになる可能性があります。

廊下が増え水平移動距離が長くなる

床面積が増え、部屋数が増えれば、どうしても廊下が増え長くなります。その場合、単に移動するだけの廊下で終わらせるのではなく、居室の一部に取り込んで居室内通路とすれば、限られた床面積を有効に活用できます。

日当りや風通しが悪くなる、プライバシーの確保が難しい

敷地の広さや周辺の環境にもよりますが、平屋は2階建に比べて日当りや風通しに対して不利だといえます。また、外部からプライバシーを守ることや防犯にも配慮しなければなりません。とくに、部屋数が増える場合は注意ですね。

解決策の一つとして、平面形状をL字型やコの字型にして中庭を設け、大きな開口は中庭側に向け、隣地側や道路側の採光・通風用の窓は、高窓やスリット窓とする、などの方法があります。

その他の方法としては、面格子やシャッターもありますが、外観上の問題や圧迫感などがありますので、最小限にしておきたいですね。

広い敷地面積が必要

平屋の建築面積は、床面積にポーチなどの面積をプラスした数値となります。仮に、それらを含めて平屋4LDKの建築面積を30坪とし、建ぺい率(建築面積/敷地面積)を標準的な60%とすると、50坪の敷地面積が必要になります。

建ぺい率ギリギリで平屋を建てる場合、庭を四方に分散させるよりも一方向あるいは一箇所にまとめるほうが、庭としての活用の幅が広がります。この場合もL字型やコの字型の内側に空地を集め、中庭を設ける方法が有効です。

なお、屋根・柱のあるカーポートはその形状により、全てあるいは一部が建築面積に算入されます。ですから、建ぺい率ギリギリの場合は注意してくださいね。

建ぺい率の問題を避けることはできませんが、敷地が角地や二面道路に挟まれている場合は、建ぺい率が10%増えますので、担当営業マンや建築士に詳細を確認してください。

30坪以下の平屋4LDK例

上で述べたように、建ぺい率の制限から、十分な床面積が確保できない場合があります。それでも、家族構成などから3LDK+1室あるいは4LDKとしなければならない時、どのような間取りになるのか、チェックしてみましょう。

平屋26坪の3LDK+1室のプラン

LIFULL HOME’S 床面積:26坪

4LDKで26坪ですから、多くは望めませんが、よくまとまっていると思います。各個室は控え目の広さですが、ダイニングとリビングに必要な広さを確保していること、そして収納の大きさと配置をしっかり計画しているところなどに工夫が見られます。

廊下のない効率的な28坪3LDK+1室プラン

ジャストホーム 床面積:28坪

子供室や洗面・浴室への動線をLDK内の通路として、必要な広さをしっかり確保するとともに、家族の動向や気配が分かる間取りです。

和室をプラス1室としてLDKに隣接させているため、日常的にはダイニングあるいはリビングのサブスペースとして、そして来客時には個室としての利用が可能です。

各個室は先のプランより小さ目ですが、パントリー、クローク、クローゼットなどの収納が充実しており、実生活上で必要なものに配慮したプランですね。

個室をしっかり取った4LDKプラン

ミサワホーム 床面積:101.85㎡(30.80坪)

和室を来客者用あるいはリビングの続き間とみることもできますが、広さやレイアウトからは、夫婦と子供2人、そして親との同居も可能なプランです。

各個室やLDKの広さは十分ですが、もう少し家事作業に必要な用具の収納スペースがあった方が良いように思います。

 

以上の3プランから、30坪ほどでも3LDK+1室あるいは4LDKとするのは可能ですが、やはり少し窮屈感があります。

床面積30坪以下で、家族数に応じた広さをLDKに確保し、生活に必要な収納スペースをバランス良く配置するためには、3LDK+小さめの1室がが現実的のように感じます。

31坪以上の平屋4LDK例

先の30坪以下に比べて床面積を増やせる場合、何を優先すればいいのかの参考を挙げてみます.

プラス1室を小屋裏空間としたプラン

セキスイハイム:パルフェbj 1.5階 / 1階 102.43㎡(30.98坪)、小屋裏 13.03㎡(3.94坪)

上の図は、セキスイハイムのパルフェbj1.5階プランで、小屋裏スペースを含むと35坪ほどになります。各個室を広げるのではなく、LDKを優先し、生活バリエーションを豊かにするためのプラス1室を小屋裏2階に配置したプランです。子供室は、成長に合わせて分割できる汎用性のあるタイプとしています。

3LDK+タタミコーナーのあるプラン

セキスイハイム:パルフェbj そだての家 / プラン例:延床面積111.83㎡(33.82坪)

1室をプラスアルファのタタミコーナーとしたプランです。タタミコーナーには、建具がありますから、個室とすることもできますが、現実的には家族4人のプランですね。

各個室への動線は、あえてダイニング・キッチンを経由させるもので、家族の動向を把握するための工夫でしょう。一方、左側をプライベートゾーンとし、右側をファミリーゾーンとしていることから、家族それぞれの生活のリズムも尊重しているように感じます。

各所に配置されている収納スペースや書斎コーナーには日常生活のリアリティがあり、玄関前や個室側のテラスに、豊かな生活スタイルを感じさせるプランです。

親との同居が可能な4LDKプラン

トヨタホーム 床面積:124.74㎡(37.7坪)

ダイニング・キッチンとリビングを合わせると23.6帖のLDKですから、広さ的には十分でしょう。

このプランでも、余裕のある床面積を各個室に配分するのではなく、キッチン背後の家事室や主寝室の書斎コーナーなどの生活スタイルに必要なスペースに利用しています。収納の大きさや配置も適切で、実生活を熟知したプランだと思います。

和室は、ダイニングのサブスペースとしても使えるものですが、個室としても十分に使える4LDKプランで、親との同居も可能でしょう。

リビングを通る個室への動線、そしてキッチンから家事室と洗面を通るバイパスもいいですね。

 

以上の3プランに共通するのは、床面積が大きくなっても、子供室を広くはしていないこと、そしてLDKの広さを優先していることです。

なお、LDKに十分な広さを確保できる場合、単に四角い広い空間だけでは単調になってしまいます。そのような時には、ダイニング・キッチンとリビングを少しずらすなどの工夫をすると、視覚的なエリア分けができ、単調な空間に変化がでてきます。

まとめ

セキスイハイム:Stay & Work with PETS

リタイアあるいはシニア世代が中心だった平屋人気が、子育て世代にも広がっています。セキスイハイムには、「 そだての家 」「 Stay & Work 」のように、若い子育て世代を対象にした商品があります。

標準的な家族構成(夫婦+子供2人)に必要な間取りとしては3LDKですが、できれば日常生活を豊かにしてくれるプラスアルファの1室を含めた4LDKがおすすめです。

一方、敷地面積などから、十分な床面積が取れない場合もあります。そんな中でも、家族がくつろぐLDKを優先してください。また、必要な場所に必要な収納スペースを設けることも忘れないでくださいね。

そのためには、間取り図上で日常の行動や家事作業のシミュレーションをできるだけ具体的にしてみることです。きっと、何かを気づくはずです。

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