大和ハウス

大和ハウスの注文住宅:実ユーザー情報から値引き相場をチェック!

一般的に、注文住宅を計画する際に大きな比重を占めるのは、建築総額が予算総額内に収まるかどうかでしょう。

その時に気になるのが、値引き額です。過剰に値引き額を期待して予算総額を決めるのは危険ですが、値引き相場を知っておくことは重要です。

では、大和ハウスの値引き相場は、どれくらいなのでしょうか。気になりますよね。

本記事では、大和ハウスの注文住宅xevoシリーズを中心に、同商品で建てられた実ユーザー情報などから、同社の値引き相場を探っていきます。参考にしてくださいね。

大和ハウスの注文住宅の平均販売額

大和ハウスの主力商品はxevoシリースで、鉄骨造のxevoΣ(ジーヴォシグマ)と木造のxevoGranWood(ジーヴォグランウッド)があります。

同社が発表した2022年の鉄骨造戸建て住宅(注文住宅)の平均販売額は、4,090万円で平均延床面積が138㎡(41.75坪)となっています。

他方の木造戸建て住宅の平均販売額は、4,300万円で平均延床面積が144.6㎡(43.74坪)になっています。

これらを、坪単価に表すと、それぞれ98万円/坪ほどになりますが、木造の坪単価が若干上回っています。

鉄骨造が主力の同社で、木造の戸建て住宅の方が、1戸あたりの売上・延床面積が上回っているのは、少し驚きですね。

上記の販売額には、本体の建築価格だけでなく、ZEHや屋外給排水などの付帯工事も含まれています。ですから、大和ハウスの注文住宅の平均像として参考にしてください。

もちろん、販売価格は本記事のテーマである値引き後のものです。以下から値引き関連の情報を紹介していきましょう。

値引き相場は5%前後、最大で10%

大和ハウスには、持ち家割引制度があり、社員で10%、親族で6〜8%と公表しています。

これから推測できるのは、社員や親族ではない一般ユーザーが値引き交渉できるのは、基本的には6%以下だろうと言うことです。

確かに、実ユーザーの値引き事例で多いのは5%前後でした。ただし、中には一般ユーザーで10%になっているケースもありました。

一般的に、ハウスメーカーが公表している値引き率は本体工事価格に対するもので、ZEHや外構工事などの付帯工事は対象になっておらず、別途の値引きとなります。

ですから、先の値引き率が10%にもなっている事例は、本体工事費以外の値引きを含んだものと推測できます。いずれにしても、10%の値引きは、非常に稀なケースで、営業担当者や支店・営業所の特別な事情があったのでしょう。

以上から、一般ユーザーの本体工事費に対する値引き率は5%前後、そして交渉次第では親族扱いの6〜8%までは値引きの可能性がありそうです。

値引きが期待できるZEH関連

現在の新築注文住宅では、ZEHを無視することはできません。何らかの形で太陽光発電システムを視野に入れているユーザーがほとんどではないでしょうか。

しかし、大和ハウスのZEH施工実績は、残念ながら他の大手ハウスメーカーに大きく遅れをとっているのが実情です。

これを挽回するために、同社は2022年4月に2025年までには標準仕様として80%、2026年には90%にすると公表しています。(日刊工業新聞)

つまり、ZEHの施工実績を上げたい同社では、オプションの太陽光発電や蓄電池などのZEH関連が値引き交渉の狙い目になるかもしれません。

ユーザー事例の中では、太陽光発電システムの費用に対して20%の値引きがなされており、前述のように全体で10%ほどの値引きになっている事例がありました。

以上を改めて整理すると、値引き相場(基本)は5%前後、そして交渉次第で6〜8%、さらにZEHなどの付帯工事費の値引きを含めると、10%も可能と言うことになります。

相見積りは何社が適当?

値引き交渉に競合ハウスメーカーとの相見積りは有効な手段です。では、相見積りは何社が適当なんでしょうか。

一番多いのは2・3社で、中には5・6社も相見積りを取っているユーザーもいます。ですから、一概には言えませんが、相見積り数が多いほど比較検討する時間とエネルギーが必要になることは覚悟しなければなりません。

相見積りで疲れ果て、やっと契約しても設計打ち合わせに十分な時間とエネルギーをかけられず、後悔する結果にならないように注意ですね。

また、相見積りのハウスメーカーはユーザーの意図が伝わる選び方にするべきです。ローコスト住宅メーカーからハイクラス住宅メーカーまでを混ぜて選んでしまうと、ユーザーの希望する注文住宅のイメージを理解できず、ハウスメーカーも真剣になってくれません。

さらに、できれば鉄骨系か木造系かも決めて選ぶ方が、より相見積りメーカーが真剣になってくれ、それだけ値引き合戦が期待できます。

値引き交渉は契約直前がベストタイミング

見積り依頼する際には、希望するマイホームのイメージや予算などの情報を出来るだけ伝えるようにしましょう。思いついたように情報を小出しにするのは、担当営業マンの作業を増やし、やる気を失わせます。

そのためには、前もってマイホームのイメージや希望する外観・間取り、そして設備などを整理しておくことを勧めます。

そして、値引き交渉は、オプションや付帯工事などの費用を含めた各社の総建築工事費がでてからです。

値引き交渉をする前の見積り書にも、メーカー提案として値引き額が提示されているのが一般的です。しかし、本格的な値引き交渉は、相見積りメーカーからの総建築工事費見積りが出揃ってからにしましょう。

そして、相見積りメーカーを絞っていくやり方も有効です。例えば、当初4社の相見積りでも、比較検討で2社に絞った場合、残った2社で自発的に値引きを大きくしてくれる可能性があります。

値引き交渉なしで、メーカーの値引き合戦で成功した事例

大和ハウスを含めた大手3社に絞って相見積りをとり、一度も値引きをお願いしていないのに、最終的には予算内までに下がったユーザー事例を紹介しておきます。

・全ての希望を伝えた上で、各社の見積りが揃うまで焦らず待った

・その上で、各社との打ち合わせの進行状況を隠さず話した

・担当営業マンからの連絡にも、3社横並びで予算オーバー分を検討中と回答

・新価格の提案にも即答せず、家族と話し合うと説明

・上司の決済を仰ぐまでの競合になった

以上の方法で。最終的には軽自動車が買えるほどの値引きがあったとのことです。

なお、以上の打ち合わせ交渉に至るまでに、プラン内容や見積り内容、そして担当者との相性などで、3社が脱落しています。つまり、最初は6社の相見積りだったのですね。

そして、残った3社の中で最終的に契約したのは、必ずしも最安値のところではなく、提案内容で決めたとのことでした。

つまり、ユーザーは何もしていないのではなく、しっかり各社を査定しているわけですね。脱落した中には超大手のハウスメーカーもあったので、少し驚きました。

すべてのユーザーが、上の事例のように成功するとは限りませんが、この事例では、各ハウスメーカーがユーザーのペースに乗せられています。そして、知らず知らずの内に値引き合戦に参加させられていた、というのが実情ではないでしょうか。うまいやり方ですね。

まとめ

注文住宅に値引きはつきものですが、その額はユーザーによって、あるいはハウスメーカー・担当者によって異なります。

大和ハウスの本体建築価格に対する値引き率は、一般ユーザーで基本的に5%前後です。また、同社の社員を対象にした割引は10%で、親族では6〜8%となっています。

これらは、建築の本体価格に対してですから、付帯工事費の値引き率によっては一般ユーザーでも総工事費の値引き率が10%ほどになることもあります。

しかし、過大な値引き額を期待して総予算を組むのは危険ですし、最大の値引き額を引き出すことだけに時間とエネルギーを費やすのも本末転倒です。

提示された値引き額を含めた総予算と見積り内容は妥当か?、コストパフォーマンスは?、なども検討するべきでしょう。

そして、何よりも重要なのはユーザーの考えているマイホームになるかどうかのチェックを忘れないことです。

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