ローコスト住宅

ローコスト住宅の評判と問題点とは?失敗しないポイントを紹介

完全分離二世帯住宅間取り

低価格で家を建てられることで魅力のローコスト住宅ですが、あまり良くない評判があったり、問題点として指摘されていたりする部分もあります。

ローコスト住宅を検討している場合、悪い評判や問題点があるとどうしても気になりますよね。

そこでこのページでは、ローコスト住宅でよく言われる評判や問題点をあげ、ローコスト住宅で失敗しないポイントまでご紹介します。

後半ではおすすめのローコスト住宅メーカーも紹介していますので、ローコスト住宅を検討する際にはぜひ参考にしてみてください。

ローコスト住宅にはどのような評判・問題点があるのか

ハウスメーカー土地探し

ローコスト住宅には、良いものから良くないものまで、さまざまな評判があります。

まずは、ローコスト住宅の評判について、良いものから良くないものまで1つずつ確認してみましょう。

良い評判

ローコスト住宅の良い評判として、以下のものがあります。

安くて広い家が建てられた

一般的な予算で建てる注文住宅に比べると、同じ予算で広々とした住宅を建てられる。

ローコスト住宅は、コストパフォーマンスが良いです。そのため、同じ費用でも広い家を建てることができます。

特にメーカーにこだわりがない方は、ローコスト住宅のほうが住みやすい家を建てらるのではないでしょうか。

こだわりにメリハリが付けられる

こだわりたい場所とシンプルで構わない場所とのメリハリが付けられる。

ローコスト住宅の場合、シンプルにしたい箇所はそのままにしつつ、こだわりたい箇所には予算をかけて理想をかなえることも可能です。

必要な箇所だけにこだわりを採り入れたい場合にも、ローコスト住宅を検討するのがおすすめです。

ローンの審査が通りやすい

ローンを組むときに借入金を少なく抑えられるので、ローンの審査が通りやすい。

ローコスト住宅は少ない費用で建てられるため、住宅ローンで借りる額も少なくて済みます。

そのため、一般的な注文住宅に比べてローンの審査が通りやすいのも、ローコスト住宅の大きなメリットだと言えます。

リフォームや建て替えなどに対応しやすい

ローンを組んでも短期間で返済できるので、リフォームや建て替えなどに対応しやすい。

ローコスト住宅であれば、借入額が少なくて済むため、短期間で返済を終えることができます。

そして、リフォームや建て替え用の資金を早くから準備しておけば、いざその状況になったときでもスムーズに対応できますね。

内装が明るめなケースが多い

若い家族・世帯をターゲットとして販売されており、内装が明るめであるケースが多い。

ローコスト住宅を建てる方の場合、20代や30代であることが多く、その世代に受けの良い明るめの内装がよく使われます。

明るい内装を採り入れることで部屋全体の印象が良くなるため、建築予算を抑えつつ室内の印象を良くしたい方にもローコスト住宅がおすすめです。

金額交渉の相談に応じてもらいやすい

依頼するハウスメーカーによっては、大手住宅メーカーに比べ、金額交渉の相談に乗ってもらえる可能性が高い。

金額交渉の相談に応じてもらえれば、その分だけ金銭的な負担が減らしやすくなるため、建築後も生活を圧迫せずに済むので安心です。

普通の評判

ローコスト住宅における普通の評判として、次のものがあげられます。

メーカー同士で比較検討すれば悪徳業者を避けられる

焦って契約させようとしてくるメーカーも存在するが、他のメーカーと比較検討していけば、悪い業者を避けられる。

ローコスト住宅メーカーには悪い業者もいますが、それぞれのメーカーを比較検討すれば、悪徳業者を避けて優良業者に依頼できます。

不安があったとしても知識があれば安心しやすい

工事の内容や施工担当者に対する不安が出てしまうケースもあるが、自身で調べてローコスト住宅に関する知識を持っていれば安心しやすくなる。

ローコスト住宅に関する知識を取り入れつつ、工事の内容や施工担当者をチェックするように心がければ、ローコスト住宅で失敗や後悔をするリスクを避けやすくなります。

あまり良くない評判

ローコスト住宅のあまり良くない評判として、以下のものが言われています。

高級住宅よりも耐久性が低い

予算をかけた高級住宅に比べると、ローコスト住宅の方が耐久性が低くなってしまう。

ローコスト住宅は行政の建築基準を満たしたうえで建てられるため、安全に住めるレベルの家にはなっています。

ただ、多くの予算をかけて耐久性を高めた高級住宅に比べると、どうしても耐久の面では劣ってしまいます。

しかし、ローコスト住宅メーカーの中にも耐久性を売りにしている企業があるため、耐久性が気になる方はそのようなローコスト住宅メーカーを選びましょう。

設備の導入に制限があったり別途料金が発生する

ローコスト住宅を依頼した会社と取引している設備メーカー以外の設備しか導入できなかったり、導入しようとすると別途料金を取られたりするケースがある。

ローコスト住宅メーカーの中には、設備などが決められておらず、自由設計で建てられる企業もあります。

好きな設備を採り入れてローコスト住宅を建てたい場合は、そのようなハウスメーカーに依頼するのが良いでしょう。

強引に推し進める担当者もいる

依頼したメーカーの担当者によっては、契約や間取りなどのプランを強引に推し進められる恐れがある。

住宅プランや契約などを強引に推し進められそうになったときは、無理せずに担当者を変えてもらうようにしましょう。

また、依頼した企業に対して強い不信感がある場合には、そのハウスメーカーとの契約を破棄してしまうのも安全策です。

思い通りの住宅作りが進めにくい

設置する窓の数やサイズを細かく調整するなどのような、思い通りの住宅作りを進めにくい。

ローコスト住宅は間取りや外観などをシンプルにすることで低価格を実現しています。

ただ、自由設計のローコスト住宅メーカーを選べば、自分のこだわりを採り入れながらローコスト住宅を作れるので、ぜひ検討してみましょう。

そして、これら3種類の評判をそれぞれチェックしてみると、「現在のライフスタイルに合わせて、住む家を建て替えたい」という考え方であれば、ローコスト住宅はベストの選択肢だと言えます。

たとえば、子供を2人もつ家族がいたとして、「子供が2人とも巣立ってしまって、住宅ローンも完済済みで貯金もあるから、今の2階建てを平屋に建て替えよう」といったケースであれば、ローコスト住宅を検討するのも1つの手でしょう。

よく言われるローコスト住宅の問題点

45歳で家を建てる

さまざまな評判があるローコスト住宅ですが、問題点としてよく言われているものとして、以下のものがいくつかあげられます。

  • 安全性の問題
  • 断熱性が劣る
  • 気密性が劣る
  • 耐震性・耐火性が低い
  • 換気に問題がある
  • 設備のランク・グレードが低い
  • 間取りがあらかじめ決まっている
  • メンテナンスの費用がかかる

ローコスト住宅についての理解を深めるため、ローコスト住宅でよく言われる問題点について確認していきましょう。

安全性の問題

よくある先入観として、「ローコスト住宅は安全性に問題があるから安いのでは?」というイメージがあります。

しかし、ローコスト住宅も一般的な注文住宅と同じく、行政によって行われる「建築確認」「中間検査」「完了検査」を受けたうえで建築されます。

これらの検査は、それぞれ「これから建てる住宅が建築基準法を満たしているか」をチェックするものです。

これらの検査のうち、建築確認は着工前に調査され、中間検査は建築の途中で行われ、完了検査は建築完了後に行われます。

そして、これらの検査のうちどれか1つでも通過できない場合、その住宅は「違法建築」という扱いとなり、建築できなくなります。

これらの審査があることから、ローコスト住宅であっても、ある程度の安全性は保たれているのです。

もちろん、鉄筋コンクリートで作り上げた恒久住宅に比べれば、どうしても安全性は低くなります。

これらのことから、ローコスト住宅を建てる際には、「一定の安全性が維持されていれば構わないか」まで考えて検討するとよいでしょう。

断熱性が劣る

ローコスト住宅の中には、断熱材として「グラスウール」という低コストの素材が使われるケースがあります。

このグラスウールには、「空気の動きを止めて断熱する」という性質があります。

ですが、湿気などで水分を含んで位置がずれるなどした場合、断熱性が低下するデメリットがあるのです。

さらに、水分を含んで位置ずれしたグラスウールは、換気などで水分が失われない限り、水分を含んだ状態を維持します。

この水分が、カビが発生した市木材が腐ったりする原因となり、それによって家自体の寿命が短くなる危険性があるのです。

ただし、グラスウールは適切に施工を行うことで、一定の断熱効果は期待できる素材です。

これらのことから、ローコスト住宅の断熱性は、使われる断熱材によっては通常の注文住宅に比べて劣る可能性があると言えます。

気密性が劣る

ローコスト住宅の気密性も、断熱材にグラスウールが使われており、適切な施工が行われていない場合には、一般の住宅に比べて大きく低下する危険性があります。

グラスウールが水分を含むことで位置がずれ、断熱材としての機能を果たさなくなれば、室内の空気が外の空気の影響を受けやすくなります。

これにより、夏場に暑く、冬場に寒い家になってしまう恐れがあるのです。また、暑さ・寒さ対策にエアコンを使っている場合には、室温を過ごしやすくするために高い光熱費がかかってしまいます。

これらのことからも、ローコスト住宅の建築を検討する際には、「グラスウールは使われていないか」「グラスウールが使われる場合、適切な施工が行われるか」を業者などにチェックすることが大切です。

耐震性・耐火性が低い

ローコスト住宅の場合、行政の審査により、一定の耐震性・耐火性は保たれています。

しかし、一般の住宅に比べて安価な材料を使って作られる傾向にあり、依頼したハウスメーカーによっては、耐震性・耐火性が低くなるケースがあるのです。

ただし、ローコスト住宅を建てる際に、優れた耐震性・耐火性をもつ構造や材料を使用すれば、その分だけ予算がかかりますが、高い耐震性・耐火性をもつローコスト住宅を作ることが可能です。

そのため、ローコスト住宅を建てる際に、「とにかく耐震性・耐火性だけは一切妥協したくない」と考えている場合、耐震性・耐火性に予算をかけるのがよいでしょう。

換気が悪い

ローコスト住宅であると、一般的な注文住宅に比べて換気用の設備に安い製品(換気扇など)を使用しています。

そして、ローコスト住宅によく採り入れられる換気用設備であると、換気と同時に中の空気を外に排出してしまいます。

これにより、冷暖房で冷やしたり温めたりした空気が外に出てしまい、冷暖房効率が悪くなる恐れがあるのです。

ただ、ローコスト住宅に導入する換気設備は、予算をかけることでさらに性能の良い製品に変更することも可能です。

設備のランク・グレードが低い

ローコスト住宅の場合、通常の注文住宅や恒久住宅に比べ、使用する設備のランク・グレードが低いものを使用します。

ただ、グレードが低くて性能が悪い設備を使うわけではありません。有名でないメーカーの製品で、安くて品質の良い設備を取り付けられます。

また、どうしても設備のグレードにこだわりたい場合は、設備にお金をかけることで、ハイグレードの設備を導入することも可能です。

間取りがあらかじめ決まっている

ローコスト住宅であると、あらかじめ決められた間取りから好きなものを選んで建てられるケースが多いです。

そして、間取りを完全にゼロから自由に設計することはできないことがほとんどです。

ただ、ローコスト住宅の間取りとは言っても、住みにくい間取りにされるわけではありません。柱や壁の数を抑えつつも、普通に住みやすい間取りになります。

そのため、間取りに対して大きなこだわりがなければ、ローコスト住宅を検討するのもおすすめです。

メンテナンスの費用がかかる

ローコスト住宅を建てるメーカーによって、建てたローコスト住宅の耐用年数やメンテナンスのしやすいさなどが異なります。

そして、安くて質が良くない材料を使うハウスメーカーで家を建てた場合、その分だけメンテナンスに費用かかかってしまうため注意が必要です。

もちろん、ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの中には、材料の品質を落とさずに住宅を建てる業者も存在します。

そのため、ローコスト住宅を検討する際には、そのような業者を見抜いて依頼すると安心でしょう。

ローコスト住宅が品質を落とさずに建てられる仕組み

工務店メリットデメリット

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの場合、それぞれの工夫・努力により品質を落とさずにローコスト住宅を建築することが可能です。

そして、それらのハウスメーカーが品質を落とさずに注文住宅を建てられる仕組みとして、以下のポイントがあげられます。

  • 間取り・外観・設備がシンプルである
  • 広告費を抑えている

これらのポイントについて、1つずつ紹介していきます。

間取り・外観・設備がシンプルである

ローコスト住宅の場合、間取りや外観をシンプルにして、設計にかかる手間を減らしています。

これにより、建築時の人件費と材料費を削減でき、住宅自体の品質を落とすことなく住宅を建てることが可能です。

また、導入する設備についても、一般的な機能だけを備えたシンプルで性能のよいモノを選んでいるため、低コストと性能の良さを両立させています。

広告費を抑えている

ローコスト住宅のハウスメーカーの多くは、一般的なハウスメーカーのように折り込みチラシやCM、モデルハウスなどの宣伝に多くの力を注いでいません。

つまり、CMなどの広告費をなるべく抑えることによって、住宅の品質を落とさずに低価格を実現させているのです。

ローコスト住宅での失敗を避けるポイント

ローコスト住宅は、低価格で品質が確保された家が建てられるのが魅力です。

しかし、ローコスト住宅で失敗しないためには、以下のポイントに注意する必要があります。

  • 建築価格の複雑さに気を付ける
  • 理想の間取りが実現できない可能性も考える
  • 構造部分以外の材料も確認する
  • ハウスメーカーによって得意分野が違う
  • 大工や職人を確認する
  • メンテナンスやアフター保証の有無を確認
  • 大手のハウスメーカーの話も聞いてみる
  • ギリギリの予算を組まない
  • 工期の長さを確認
  • 坪単価以外の見積もりも確認
  • オプションの価格も確認

これらのポイントに1つずつ注意することで、ローコストでの失敗やリスクを事前に回避することが可能です。

そのため、ローコスト住宅での失敗を避けるためのポイントについて、ここで確認しておきましょう。

建築価格の複雑さに気を付ける

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの場合、建築価格がかなり複雑になっているケースが多いです。

具体的に言いますと、通常のハウスメーカーであれば標準仕様として扱われているものでも、ローコスト住宅のハウスメーカーではオプション料金に扱われていることがほとんどです。

たとえば、「コンセントの数を増やすのに、追加でオプション料金が発生する」ということがあります。

そのため、ローコスト住宅の建築を依頼するハウスメーカーを選ぶ際には、建築価格をしっかり確認することが大切です。

そして、「どのようなものにオプション料金がかかるか」を欠かさずチェックするようにしましょう。

希望の間取りが実現できない可能性も考える

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーによっては、間取りの自由度が高い注文住宅と、ほぼ決まった間取りで建てられる規格型住宅があります。

そして、規格型住宅であると、すでに決められた材料・部品を工場で大量生産できるため、その分だけ安く建築することが可能です。

ただ、ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの中には、最初から規格型住宅として売り出している企業だけではありません。

中には、本当は規格型住宅なのに、自由設計可能な住宅であるかのように販売している業者も存在します。

このことから、ローコスト住宅の建築を依頼する業者を決める際には、前もって規格型住宅か自由設計可能の住宅かを欠かさずに確認するのが大切です。

構造部分以外の材料も確認する

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーによっては、構造部分では品質の良い材料を使用していても、それ以外(住宅部材)では品質が劣る材料を使うケースもあります。

この場合、「現在使用されている住宅部材」について前もって知っていないと、かなり昔に使われていた外壁材・断熱材などをそのまま使われてしまう可能性が高いです。

そうならないためには、ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーごとに、建築時に使われる住宅部材について、前もって調べておくことが大切です。

ハウスメーカーによって得意分野が違う

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーでは、それぞれの会社ごとに異なる強み・特徴を持っています。

たとえば、快適かつ健康的に住める家づくりを特徴とする企業もありますし、耐震性の強さを売りにしているハウスメーカーもあります。

そして、それぞれのローコスト住宅メーカーの話を聞いておくと、依頼したハウスメーカーに対し「○○という会社の強みを、こちらの住宅でも取り入れられますか?」と希望を伝えることが可能です。

そうすれば、その分だけ予算は多く必要になりますが、より満足度の高いローコスト住宅を建てられるようになります。

大工や職人を確認する

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの中には、実績・経験が少ない大工や職人を多く使うことで、人件費を抑えているケースもあります。

この場合、「経験が少ない大工さんや職人さんばかりで大丈夫かな?」と不安になってしまいますよね。

このことを避けるためには、口コミを確認したり営業マンの話を聞いたりして、「どのような大工・職人が工事を担当するのか」を確認しておくと安心です。

メンテナンスやアフター保証の有無を確認

ローコスト住宅を無事に建てられたとしても、この先何も問題が起こらないとは限りません。

実際、ハウスメーカーとの付き合いが本格的に始まるのは、住宅を建て終えてからになります。

もし、アフター保証を長期間設定しているハウスメーカーであっても、家を建てた地域から撤退した場合には、保証が受けられない可能性が出てきます。

また、無事に保証を受けられることになったとしても、実際に対応してもらえるまでに数日かかるケースもあるでしょう。

さらに言うと、あまり業績が良くないハウスメーカーの場合には、倒産によって保証が受けられない危険性だってあるのです。

これらのことから、ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーを選ぶ際には、メンテナンスやアフター保証についても確認しておくように気を付けましょう。

大手のハウスメーカーの話も聞いてみる

ローコスト住宅の建築を依頼するハウスメーカーを検討する場合、へーベルハウスや積水ハウスのような大手ハウスメーカーの展示場に出向き、そこにいる営業マンと話をしてみるのがおすすめです。

その理由は、大手ハウスメーカーの営業マンは、ライバルとなるハウスメーカーのことを勉強していて、その情報を把握しているからです。

そのため、大手ハウスメーカーの営業マンであると、その地域に展開しているローコスト住宅メーカーの悪い部分まで知っている可能性が高いです。

また、ライバルの企業とは言っても、ウソの情報を言われることはなく、信ぴょう性が高い情報を聞けます。

このことから、ローコスト住宅の建築を依頼する企業を検討する際には、大手ハウスメーカーの営業マンの話を聞いてみると良いでしょう。

ギリギリの予算を組まない

ローコスト住宅を建築する場合、ギリギリの予算で家を建てるのは避けましょう。

その理由は、思いがけない出費で予算オーバーになるリスクが高いからです。

ローコスト住宅の場合、「コンセントの数を増やす」などで、追加料金が発生するケースがあります。

このことから、ローコスト住宅を建てる際には、なるべく余裕のある資金計画を立てることが大事です。

工期の長さを確認

通常の注文住宅の場合、基本的には半年ほどの工期がかかります。また短くても、最低で4か月ほどかかるケースがほとんどです。

その一方で、ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの中には、工期をとにかく短くして人件費を抑えようと考えている業者もいます。

そのようなハウスメーカーの場合、「2ヶ月で完成」など、あまりにも工期が短すぎることで、手抜き工事などが行われる可能性が高くなります。

そうならないためにも、ローコスト住宅の建築を依頼するハウスメーカーを選ぶ際には、工期についてもしっかり確認するようにしましょう。

また、依頼を考えている業者の工期が「2ヶ月で完成」のように短すぎる場合、工期が短い理由について聞いてみるのが大切です。

坪単価以外の見積もりも確認

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの多くは、坪単価を公開しています。

ただし、ハウスメーカーが公開している坪単価はあくまでも目安であり、その坪単価通りにローコスト住宅を建てられるとは限りません。

また、ハウスメーカーによっては、坪単価を低めに設定しておき、オプションなどの追加で利益を出そうとする業者もあります。

また、坪単価が低くなるような計算方法で坪単価を打ち出しているハウスメーカーも存在するのです。

これらのことから、ローコスト住宅を建てる際には、坪単価だけでなく、その他の見積もりについてもしっかりと目を通すようにしましょう。

オプションの価格も確認

ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーの中には、「住宅本体はローコストでも、オプションは高額」という業者も存在します。

この場合、「オプションについては標準仕様のもので構わない」という場合には問題ないでしょう。

ただ、「オプションについて、どうしてもこだわりたい箇所がある」という場合には、オプションが高額設定のハウスメーカーを事前にチェックすることが大事です。

ローコスト住宅が建築できる人気ハウスメーカーの特徴

ローコスト住宅が建てられるハウスメーカーの中でも、人気の企業とそれぞれの特徴をご紹介します。

ローコスト住宅の建築を検討する際、以下の企業の話を聞いたり資料を取り寄せてチェックしたりすると良いでしょう。

タマホームの特徴

タマホーム評判
坪単価 約40万円
住宅のバリエーション 普通
対応地域 全国
年間着工数 約10,000棟~11,000棟
経営理念 より良いものをより安く提供することにより社会に奉仕する

ローコスト住宅メーカーでかなりの知名度を誇るのがタマホームです。坪単価は約40万円であり、約1,200万円で30坪の住宅を建てられます。

扱う商品の数は多く、「大安心の家」「木麗な家」「木望の家」といったさまざまな種類を展開しているため、理想のデザインの住宅が見つけやすいでしょう。

タマホームの理念は、「良いものを安く提供すること」となっています。

そのため、「あまり予算はかけられないけど、ローコスト住宅を建てたい」という場合、ぜひタマホームの資料請求をすると良いでしょう。

レオハウスの特徴

ローコスト住宅メーカーレオハウス
坪単価 約40万円
住宅バリエーション 自由設計なので多い
対応地域 全国
年間着工数 約1,700~1,800棟
経営理念 日本のマイホームづくりを高品質でありながら、もっとリーズナブルに、そして、お客さまの暮らしをもっと豊かに。さらなる思いを胸に、レオハウスはこれからも拡大し続けます。

レオハウスは、タマホームから独立して誕生した企業です。このことから、レオハウスはタマホームと比べ、家の構造や坪単価がよく似ています。

また2018年では、ハウスメーカー48社の中でも、金額の納得感で1位に選ばれています。

そのため、レオハウスは安くて良い家を建てるのに強みがあり、多くの方から高い評価を得ていると言えるでしょう。

レオハウスのメイン商品には、「COCO」「COCO Life」があります。

商品の種類は少ないものの、ほぼ自由設計で建てられるため、自分のこだわりを採り入れてローコスト住宅を建てたい方におすすめです。

理想の住宅を低コストで実現したい場合は、レオハウスへぜひお気軽に資料請求やお問い合わせをしてみてください。

アキュラホームの特徴

ローコスト住宅メーカーアキュラホーム
坪単価 約30万円~
住宅のバリエーション 多い
対応地域 関東から関西
年間着工数 約1,500棟
社長メッセージ アキュラホームは全社員一丸となり、「匠の心」で住まう方の夢を実現します

アキュラホームは、低価格で自由設計を実現しており、自由度の高いプランで住宅を建築可能です。

「1,000万円台から実現する自由設計の住まい」をテーマとしており、以下のような様々なプランの住宅が建築できます。

  • 平屋の家
  • 二世帯同居の家
  • 3階のある家
  • 大収納のある家
  • ZEHの家
  • 賃貸収入のある家
  • 太陽光発電の家
  • 収納上手の家
  • 空間上手の家
  • 愛犬と暮らせる家

ローコスト住宅でありながら、ここまでプランの種類が多いのは、自由設計で安く家を建てたい場合にはありがたいですね。

自由設計の住宅を安く建築したい場合、まずはアキュラホームの資料請求をしてみると良いでしょう。

アイフルホーム

アイフルホームローコスト住宅
坪単価 約30万円~
住宅のバリエーション 多い
対応地域 全国
年間着工数 約5,000棟
企業理念 よりよい家を より多くの人に より合理的に

アイフルホームは、全国に250以上の店舗を展開しており、最大級の規模を誇るハウスメーカーです。

また、有名な設備メーカーのLIXIL(リクシル)が運営する企業でもあります。

LIXILは、トイレやキッチン、お風呂などの水回りの住宅設備を数多く販売しており、おしゃれな製品も多いです。

このことから、LIXILの製品を気に入っている場合には、アイフルホームに住宅建築を依頼してみるのもおすすめです。

アイフルホームの注意点

なお、アイフルホームはフランチャイズ展開している企業でもあります。

フランチャイズの場合、名前を借りて運営しているだけであり、店舗ごとに経営や対応の仕方などが違います。

そのため、数多くの店舗数を誇ってはいますが、実際に依頼して家を建ててもらう場合、その地域にいる別の企業が建築を担当するのです。

このとき、何らかのトラブルがあった場合、店舗ごとに対応が変わる可能性がありますので注意しましょう。

クレバリーホームの特徴

クレバリーホームローコスト住宅
坪単価 約30万円~
住宅のバリエーション 多い
対応地域 本州全域
年間着工数 約2,000棟
家づくりのテーマ ハイクオリティのタイルの家

クレバリーホームは、ローコスト住宅が建てられるハウスメーカーの中でも、外観をタイル張りにした住宅の建築に強みがある住宅メーカーです。

タイル張りの住宅は、おしゃれで高級感があるため、ローコスト住宅であるとは思われない外観になります。

そのため、タイル張りの住宅を安く実現させたい場合には、クレバリーホームに依頼してみてはいかがでしょうか。

また、クレバリーホームには30年保証もあります。そのため、建築後に万が一不備があったときでも、建築から30年以内であれば対応してもらえます。

そのため、メンテナンスやアフター保証が不安な方にも、クレバリーホームはおすすめのハウスメーカーです。

ユニバーサルホームの特徴

ユニバーサルホームローコスト住宅
坪単価 約30万円~
住宅のバリエーション 多い
対応地域 全国
年間着工数 約2,000棟
企業理念
  • あなたの家族を守りたい
  • あなたの暮らしを守りたい
  • あなたの家計を守りたい

ユニバーサルホームは、フランチャイズ展開をしているハウスメーカーです。さらに、ローコスト住宅メーカーの中でも低価格を実現しています。

そのため、とにかく予算を押さえて家を建てたい場合には、ユニバーサルホームを選ぶのが良いです。

しかし、ユニバーサルホームも含め、フランチャイズでは経営しているのはあくまでも個人店舗になります。

ユニバーサルホームは、それぞれの個人店舗に名前を貸しているだけなのです。

そして、家を建てた後のメンテナンスやアフター保証は、店舗ごとに異なる可能性があります。

そのため、メンテナンスやアフター保証がどうしても気になる場合には、他のローコスト住宅メーカーを選ぶのが良いでしょう。

そして、メンテナンスや保証については気にせず、低コストで家を建てたい方には、ユニバーサルホームはおすすめのハウスメーカーです。

地熱床システムと床下浸水に強い独自のテクノロジーを採用

ユニバーサルホーム地熱システム

ユニバーサルホームでは、地熱を活用する「地熱床システム」を採用した住宅が建てられます。

そして、地熱は季節問わず一定であるため、地熱の影響で夏に涼しく冬に温かくなります。

なお、この地熱床システムを導入することで、床下浸水に耐えやすい住宅になるのも大きな利点です。

そのため、地熱床システムによって、快適で安全性が高い家を建ててみたい場合には、ぜひユニバーサルホームの資料請求やお問い合わせをしてみてください。

アエラホームの特徴

アエラホームローコスト住宅
坪単価 約40万円
住宅のバリエーション 多い
対応地域 主な地域は東日本
年間着工数 約1,000棟
家づくりのテーマ アルミで包んだ家

アエラホームは、主に本州に店舗を展開しているハウスメーカーであり、創立55年の中堅住宅メーカーでもあります。

アエラホームでは、住宅をアルミで包むことにより、優れた断熱性をもつ家が建てられます。これにより、室温が外気の影響を受けにくくなり、冷暖房の光熱費を押さえることが可能です。

その他にも、アルミで包んだ家の利点として、「インフルエンザウイルスの軽減」「フィルターアレルギーの軽減」といったものがあります。

また、坪単価40万円ほどで全館空調システムの家を買えるため、快適に暮らせる家を安く手に入れたい方には、アエラホームがおすすめです。

アイダ設計の特徴

アイダ設計ローコスト住宅
坪単価 約30万円
住宅のバリエーション 多い
対応地域 本州・沖縄
年間着工数 約3,000棟
家づくりのテーマ 「正直価格」でお客様に向き合う

アイダ設計は、本州と沖縄に展開しているローコスト住宅メーカーです。

以前は、555万円や888万円といった低価格で建てられる住宅を打ち出していました。

現在ではそこまで低価格ではないものの、安くて品質にこだわった家づくりを売りにしています。

アイダ設計の場合、低価格でありながら、震度7の地震にも耐えられる耐震性が高い住宅を販売しており、35年ものアフター保証を設定しています。

そのため、耐震性が高くて保証がしっかりした家を低価格で手に入れたい場合には、ぜひアイダ設計への資料請求・お問い合わせをしてみてください。

エースホームの特徴

エースホームローコスト住宅
坪単価 約45万円
住宅のバリエーション 多い
対応地域 本州
年間着工数 約1,000棟
家づくりのテーマ 建てた後も家族が笑顔で暮らせる、そんな家づくりを目指します

エースホームは、他のローコスト住宅メーカーに比べて建築費が高いです。しかし、その分だけ安全性にこだわった家づくりをしています。

また、大手ハウスメーカーに比べれば、エースホームの方が安く家を建てられます。そのため、エースホームでも低価格な住宅を建てることが可能です。

エースホームでの住宅建築のテーマ

エースホームでの住宅建築のテーマとして、次の3つがあげられます。

  • 安心できる家づくり
  • 家族を守る
  • 財布を守る

そのため、エースホームで家を建てる場合、品質と耐久性に優れる住宅を安く買うことが可能です。

このことから、住宅ローンの返済で余裕のない生活に苦しむリスクを避けることができます。

品質と耐震性に優れる住宅を手に入れつつ、住宅ローンの返済を軽くしたい場合には、ぜひエースホームを選ぶと良いでしょう。

まとめ

ローコスト住宅にはさまざまな評判・問題点があげられています。

ただし、ローコスト住宅の建築を依頼するハウスメーカーを選ぶ際に、確認作業をしっかりと行うことで、ローコスト住宅での失敗を避けられます。

また、ローコスト住宅を建てられるハウスメーカーには、それぞれ異なる強みがあるため、それぞれのハウスメーカーの特徴を吟味しつつ、依頼する業者を選ぶことが大切です。

まずは、一括資料請求で各ハウスメーカーの資料を取り寄せ、それぞれのハウスメーカーの特徴などをチェックしてみると良いでしょう。

【悪用厳禁】注文住宅を723万円も安く買ったコツ

住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

【FP監修】建売よりも安く失敗しない注文住宅を建てるコツはこちら

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