注文住宅の建築にかかるお金は、決して少なくはありません。そのため、注文住宅を建てるときや建てた後で、失敗や後悔をするのはぜひとも避けたいですよね。
こちらのページでは、注文住宅での失敗や後悔の例とそれぞれの対処法について解説します。
今回の内容を参考にすることで、失敗や後悔するポイントを事前に避けながら注文住宅を建てることが可能です。
また、「注文住宅の間取りの失敗・後悔とその対処法」については、「注文住宅の間取りの失敗・後悔とは?対処法は?新築プランの注意点」のページで解説しています。
そのため、間取りでの失敗・後悔を避けるためにも、ぜひこちらのページにも目を通しておきましょう。
注文住宅の住宅展示場での失敗・後悔の例とその対処法
注文住宅の購入を検討している場合、住宅展示場に行って紹介されている家を見る機会もあるかと思います。
しかし、住宅展示場に紹介されている住宅を見に行く場合、注意していないと思わぬ罠にはまってしまう可能性があります。
そのような罠を避けるため、住宅展示場での失敗・後悔の例とその対処法についてチェックしておきましょう。
注文住宅の住宅展示場での失敗・後悔の例
住宅展示場を見て気に入った住宅があり、その住宅を建てた住宅メーカーに同じ家を契約した。
後で見積もりの価格を見せてもらったら、かなり高額で驚いてしまった。
その住宅メーカーが住宅展示場で紹介していた通りの家を買おうとすると、こちらでイメージしていた予算の倍以上の費用がかかることが判明した。
そのため、契約した住宅メーカーが住宅展示場で紹介していたものと同じような家にするのをあきらめた。そして、そのまま契約したメーカーに、予算内のプランでの建築を依頼した。
しかし、完成した家は非常に平凡な住宅であり、契約の際にイメージしていた住宅とは大きく異なっていたのでがっかりしてしまった。
注文住宅の住宅展示場で失敗・後悔しないための対処法
住宅展示場で紹介されている家の場合、基本的には、すべてのオプションを取り付けた状態で建築されています。
そのため、決まった予算内で、住宅展示場で紹介されているような家を建てようとすると、展示されている住宅から「どれを外すか」を考えて建築計画を立てなくてはなりません。
また、住宅展示場で紹介されている住宅の中には、家具や家電、食器、花、絵画などがそれぞれ置かれています。
そして、住宅内に置かれている家具や家電、装飾品をすべてないものとイメージして住宅内を見てみると、実際には一般的にありふれた間取りに見えてきます。
しかし、家具や家電、装飾品があることで、「実際にどのような住宅になるのか」がイメージしづらいです。
これらのことから、注文住宅の契約を検討する場合、住宅展示場で契約するのは避けるようにしましょう。
また、住宅展示場に行くよりも現場見学会に参加した方が、住宅展示場で見るよりも現実的な状態で住宅内をチェックできるのでおすすめです。
注文住宅の土地購入での失敗・後悔の例とその対処法
注文住宅を建てるための土地の購入方法についても、ぜひとも避けたい失敗・後悔のポイントがあります。
納得して土地を購入するためにも、注文住宅の土地購入での失敗・後悔の例とその対処法についてチェックしておきましょう。
注文住宅の土地購入での失敗・後悔の例
注文住宅を建てる土地を探すため、土地探しを行う工務店を調べていたところ、「土地探しの仲介手数料が0円」という業者を見つけた。
そこで、その業者に土地探しをしてもらい、その業者から土地を買った。
購入した土地の請求書をチェックしてみると、工務店が一度土地を購入しており、工務店側の利益を上乗せしていたことがわかった。
そして、自分で買った土地の相場を確認してみたら、工務店が提示していた坪単価よりもかなり安いことも判明した。
注文住宅の土地購入で失敗・後悔しないための対処法
土地探しを行う工務店には、「仲介手数料0円」という売り文句を提示している業者もあります。
そして、その中には先ほどの例であげたような「悪徳業者や詐欺まがいのことをするメーカー」もあるので注意が必要です。
こういった不誠実な行為をする業者やメーカーの場合、仮に注文住宅を依頼しても手抜き工事をされ、質の悪い住宅しか建てられません。
そのため、工務店やメーカーに土地購入などを依頼したときに「信頼性にかける会社だ」と感じられた場合、すぐに契約をやめた方が良いです。
また、工務店や住宅メーカーに土地購入などを依頼する場合、1社だけでなく、複数社に見積もりを頼むことで、「悪徳業者」や「費用の相場」などを事前に把握できるようになります。
注文住宅の土地選びでの失敗・後悔の例とその対処法
注文住宅を建てるための土地を選ぶ場合、注意しないと思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあります。
そうならないためには、土地選びで実際に合った失敗・後悔の例を知ったうえで、それらの対処法を事前に知っておくことが大切です。
そこで、注文住宅の土地選びでの失敗・後悔の例とそれらの対処法について、ぜひここで確認しておきましょう。
土地選びでの失敗・後悔の例
斜面がある土地を購入してしまった
斜面になっている土地を買って家を建てたところ、住宅の間取りや屋外スペースの使い道などを決めるのに制限が出てしまった。
失敗・後悔しないための対処法
土地を購入する前に、「斜面になっている土地に家を建てた場合のデメリット」について、設計担当者に相談してみましょう。
また、予算の範囲内で「斜面になっていない土地を購入できるか」についても検討してみましょう。
土地の接道の道幅が狭く、車の出し入れやすれ違いが大変
土地に接している道の幅が非常に狭く、家から車を出し入れするときに、慎重にゆっくりと車を動かす必要があって大変。
また、道幅が狭すぎることで、車同士でスムーズにすれ違うことができないのもストレスに感じてしまう。
さらに、住宅を建てる際には、建築資材を運ぶトラックなどを家の前に停めてもらう際に、道を通行止めにしなければならなかった。そして、道を通行止めにするためにお金がかかってしまった。
失敗・後悔しないための対処法
土地を買う前に、購入を検討している土地に行き、「どのような立地条件の土地になっているのか」をチェックしましょう。
そのうえで、「この土地に住宅を建てるときや、この土地に家を建てて住む場合に、何か不都合が出てしまわないか」を設計担当者に相談しながら、土地の購入を検討しましょう。
隣の住宅にある庭から蚊が来て刺されやすい
自宅の隣の家に池があり、夏になると隣の家にある池で蚊が大量に発生する。
そして、大量発生した蚊が自宅の庭にまで飛んできて、庭にいるときに蚊に刺されることがとても多い。
虫よけスプレーなどの防虫グッズをいろいろ試したが、どれもほとんど効果がなかった。
そのため、夏場になると庭に出られないし、子供を庭で遊ばせることもできない状態になってしまった。
失敗・後悔しないための対処法
土地を買う前に、購入予定の土地の下見に行き、「土地とその周辺の状況」についてチェックしましょう。
さらに、その他の土地で、立地条件や周辺の状況などが良く、住みやすそうなところがないか探してみるのも大切です。
土地の土が粘土質のため、雨が降ると大きな水たまりができる
購入した土地の土が粘土質のため、雨が降ったときに敷地内に池のような大きい水たまりができてしまう。
仕方なく、土地の水はけをよくするための土地改良工事を依頼し、そのための工事費用がかかってしまった。
土地改良工事をしたことで、普通の雨くらいでは池ができなくなったが、豪雨や台風などのときには大きめの水たまりができてしまう。
失敗・後悔しないための対処法
土地を購入する前に建築担当者に相談し、土地の所有者に「土地の地盤調査を行ってもらえないか」を交渉してもらいましょう。
このとき、土地の所有者に地盤調査を行ってもらえなかった場合には、その土地の購入は避け、他の土地を探すようにしましょう。
隣の家に生えている笹が自宅の方にまで伸びてくる
隣の家に笹が生えているが、しっかりと手入れがされずに放置されていて、自宅にまで伸びてきている。
笹
冬の時期になると、隣の家の笹から落ちる葉っぱが自宅の庭へと落ちてくるため、自宅の庭を何度も掃除する必要があるのが大変。
さらに、隣の家に生えている笹の根が、自宅の庭にまで侵入してきて芽を出そうとするようになった。
そのため、庭の掃除だけでなく、笹の芽を駆除するのにも労力がかかるようになってしまった。
隣の家から伸びる笹に悩まされることが多かったため、市役所を通して地主から「自宅側に伸びている笹を切る許可」をもらった。
ただし、問題の根本的な解決にはならず、あいかわらず笹の葉っぱの掃除や芽の駆除をし続けることになってしまった。
失敗・後悔しないための対処法
土地を購入する前に、その土地の隣家の状況について確認しておきましょう。
そして、「この家の隣に自宅を建てたら、笹が自宅の方に伸びてきて掃除に悩まされそうだ」と感じた場合には、その土地の購入を控え、別の土地の購入を検討するのがよいでしょう。
駅から離れた土地に住宅を建てて通勤が大変
予算を住宅の建築費用に多く使おうと考え、土地の購入費用を抑えるために、駅から遠くにある土地を購入した。
その土地に住宅を建てて住むようになってから、「家から駅までの距離が遠すぎて、自転車やバスを使って通勤するのが大変」と感じるようになった。
住宅のことだけでなく、住宅から駅までの距離も考えて、通勤に苦労しない位置にある土地の購入も検討すればよかった。
失敗・後悔しないための対処法
住宅の建築計画を立てる際には、「どの位置に住宅があった方が、通勤などの移動に便利か」についても考えつつ、土地を探してみましょう。
また、土地を購入する際に、「住宅に掛けられる予算が予定より少なくなりそうだ」という場合には、「住宅の形や屋根をシンプルにする」「住宅設備は、低価格で高品質のものにする」などして、住宅建築のコスト削減も検討してみましょう。
買った土地の地面に、前の住宅の廃材が埋められていた
以前住宅が建っていて、現在は更地になっている土地があり、その土地を購入した。
土地を購入する前に、以前建っていた住宅の瓦礫は撤去されていたが、住宅の建築後に庭を少し掘り返してみたところ、地中に前の住宅の廃材が埋まっていることに気づいた。
地中から出てくる廃材は、コンクリートの破片やガラス片などさまざまであり、庭いじりや子供を庭で遊ばせているときなどで家族がケガをする恐れがあった。
それを避けるため、仕方なく土の入れ替え工事を行うことにしたところ、数十万単位の工事費用がかかってしまった。
失敗・後悔しないための対処法
土地を買う前に、建築担当者から土地の管理者に対して、「土地の地盤調査を行ってもらえるか」を交渉してもらいましょう。
もし、土地の管理者が地盤調査を拒否した場合、その土地を買うのはやめて、他の土地を探すのが良いです。
工務店・ハウスメーカー選びの失敗・後悔の例とその対処法
注文住宅を建てる際には、工務店やハウスメーカーに工事を依頼して建築することになります。
そして、依頼する工務店・ハウスメーカー選びでも注意していないと、失敗や後悔をすることになってしまう恐れがあります。
そのため、工務店・ハウスメーカー選びでの失敗・後悔の例とそれぞれの対処法についてもチェックし、安心して家づくりを始められるようにしましょう。
工務店・ハウスメーカー選びでの失敗・後悔の例
契約する工務店をしっかり比較せずに決めてしまった
工務店やハウスメーカーをいくつか調べたり訪問したりして、2ヶ月足らずで依頼する工務店を決めて住宅建築の契約をした。
しかし、住宅が完成した後で、「他の工務店で依頼すれば、さらに安い建築費用で住宅を建てられたこと」を知った。
そのため、「もっと多くの工務店やハウスメーカーを複数社調べて比較し、『最終的にどの業者に依頼するのか』について、もう少し時間をかけてじっくり考えるべきだった」と後悔した。
失敗・後悔しないための対処法
依頼する工務店・ハウスメーカーを選ぶ際には、必ず複数社に建築費用の見積もりを出してもらうようにしましょう。
そして、出してもらった見積もりを比較して、最も安い建築費用を提示した業者に依頼すれば、より安い費用で住宅を建てることが可能です。
また、見積もりを依頼することに加え、それぞれの工務店・ハウスメーカーの評判についても調べておくと安心でしょう。
住宅プランの希望についての聞き取りが少なすぎた
住宅建築の計画を立てるために工務店に依頼したところ、工務店はただ間取りのプランを提示しただけだった。
そして、こちらから間取りや設備などの希望を伝えたときに返答するだけで、工務店側からは何も提案やアドバイスなどが受けられなかった。
住宅建築について、もっといろいろな提案やアドバイスがもらえるのではと期待していたのに、非常に残念な思いをしてしまった。
結局、そのまま同じ工務店に依頼し、自分たちの希望のプランを伝えて住宅を建てた。
しかし、「もっとアドバイスや提案をしてくれるような、他の工務店やハウスメーカーに切り替えてもよかったのでは?」と思い、後悔している。
失敗・後悔しないための対処法
アドバイスや提案がほとんどもらえない場合、担当者を切り替えてもらうように頼みましょう。
また、担当者を変えてもらってからも、「ほとんど対応が変わらない」と感じた場合には、すぐに他の工務店やハウスメーカーに切り替えてしまってもよいでしょう。
依頼した工務店に手抜き工事をされた
地元の工務店に依頼して、予算2,600万円ほどで木造住宅を建築した。
ところが、新築にもかかわらず、床の上を歩くとミシミシと音がする。さらに、壁を軽く叩いてみると音が響き、壁の中に空洞が多くて質が悪そうな感じがする。
これでは、「大きな地震が来た時に簡単に倒壊してしまうんじゃないか?」とすごく心配している。
どうやら依頼した工務店に手抜き工事をされていたらしく、せっかく2,600万円の予算で家を建てたのにすごく後悔した。
失敗・後悔しないための対処法
複数社の工務店・ハウスメーカーをチェックしたり訪問して話を聞いたりして、工務店やハウスメーカーを比較しましょう。
また、工務店・ハウスメーカーに依頼した後でも、「どうも信用できない」「何だか不誠実な感じがする」と思った場合、その業者とはできるだけ早めに契約解除しましょう。
住宅設備での失敗・後悔の例とその対処法
注文住宅の建築を計画するとき、「住宅内にどのような設備を設置するか」についても検討することになります。
そして、注文住宅を建てた方の中には、「住宅内の設備を選ぶのに失敗してしまった」「ほかの設備にすればよかったと後悔した」と感じてしまう方も多くいます。
こちらでは、住宅設備での失敗・後悔の例とその対処法についてお伝えしますので、ぜひ住宅設備を選ぶときの参考にしてみてください。
住宅設備での失敗・後悔の例
住宅の窓を二重サッシにするべきだった
新築で注文住宅を建てたところ、予算の都合上、住宅全体に使われている断熱材の質が低く、冬場に寒くなることに気づいた。
窓が通常のタイプであり、「二重サッシの窓にすれば、気密性が高くなって、冬場の寒さが抑えられるのでは?」と感じている。
二重サッシ
出典:LIXIL
さらに、住宅ローンの返済もあって、なかなか二重サッシの窓に切り替えることができず、「最初から二重サッシの窓を取り付けるべきだった」と後悔した。
失敗・後悔しないための対処法
住宅を建築する前に、「親族や友人、知り合いなどの家で使っている設備について聞いてみる」「ネット検索や住宅展示場などで、現在出回っている設備の情報をチェックしてみる」などして、設備に関する情報を集めてみましょう。
そして、住宅建築の予算と相談しつつ「どの設備を導入するか」「設備を導入しなかった場合にどんなデメリットがあるか」などを考えながら、住宅に導入する設備を決めてみましょう。
和室に取り付けた雨戸を手動式にして後悔した
和室ありの注文住宅を建てたとき、建築費用をできるだけ抑えたいと考え、和室の雨戸を手動式にした。
その後、知り合いが住む家に行ったとき、知り合いの家の雨戸が電動式のシャッターだった。
電動シャッター
電動式シャッターが気になり、知り合いの話を聞きながら使うところを見せてもらうと、すごく便利だと感じた。
そして、自宅の雨戸の開け閉めは日常的に行うもので、普段の生活の負担になりつつあった。
そのため、「自分の家の雨戸も手動のものではなく、電動式シャッターにした方が良かった」と後悔した。
自宅の雨戸を電動式シャッターに取り替えるには、リフォーム費用がかかってしまう。しかし、建てたばかりの自宅のローン返済が残っており、とても電動式シャッターに切り替える余裕がなかった。
そのため、「家をできるだけ安く建てることばかり考えず、最初から電動式シャッターを取り付けるべきだった」と後悔することになってしまった。
失敗・後悔しないための対処法
住宅の建築プランを組むとき、「親族や友人、知り合いなどの家で使っている設備について聞いてみる」といった方法で、住宅設備の情報収集を行いましょう。
特に、「気になる設備を住宅展示場や知り合いの家などで直接確認し、その使い勝手を実体験でチェックする」というのは効果的です。
そして、予算の都合も考えつつ、住宅内に採用する設備を決めていきましょう。
浴室暖房を付けなかったことで冬場の浴室が寒い
以前住んでいた家の浴室では、浴室暖房がなくても冬場に寒さを強く感じることがなかった。
浴室暖房機
出典:高須産業株式会社
寒さを強く感じるときであっても、シャワーで温水を出して床を温めればしのげたので、新しく住宅を建てる際にも、「浴室暖房はいらないだろう」と考えていた。
しかし、新しい住宅を建てた後で浴室を使っていると、「前の家よりも冬場の浴室が寒く感じる」と思うようになった。
さらに、シャワーからの温水で浴室の床を温めてみても、前の家と比べると、ほとんど床が温まらないことに気づいた。
そのため、「前の家に住んでいた時と同じ感覚のまま、『浴室暖房は付けなくて大丈夫だろう』と安易に決めなければよかった」と後悔してしまった。
失敗・後悔しないための対処法
住宅の建築プランを立てるとき、「現在のプランでは、冬場での浴室の気温がどのくらいになるのか」について設計担当者と話し、「浴室暖房が必要になるかどうか」を考えてみましょう。
なお、浴室暖房の導入を検討する際には、「ネット検索や住宅展示場などで、現在出回っている浴室暖房と性能・導入費用などの情報をチェックする」といった方法で、浴室暖房についての情報収集を行うのが大切です。
そのうえで、予算や住宅ローンと相談しながら、「実際にどの浴室暖房を導入するのか」を決めていくとよいでしょう。
また、浴室の断熱材についても設計担当者に確認・相談しつつ、「浴室暖房を導入した方が良いか」を検討してみるのも重要です。
デザイン重視の照明器具を選んだら、電球交換が大変
新築の注文住宅の照明器具に、デザイン性が高い照明器具をいくつか採り入れた。
すると、その照明器具の電球交換をする際に、電球の形が珍しいためか、家電量販店でもネット通販でも交換用の電球を見つけられなかった。
結局、電球が切れたまま、交換できずに放置した状態になっている。
デザイン性の高い照明器具の例(電球がないタイプ)
失敗・後悔しないための対処法
デザイン性が高い照明設備の導入を検討する場合、「どの家電量販店・ネット通販などで扱っているか」「簡単に手に入りやすいものか」などを調べてみましょう。
そうしたうえで、「その照明器具を使っているとき、電球交換などに苦労することはないか」を考えて、「実際に採用するかどうか」を決めるようにしましょう。
照明器具を必要以上に付けすぎた
住宅建築の計画中、住宅の各部屋で取り付ける照明器具の話になったとき、「この部屋は照明器具1つだけでは暗いので、もう1つ設置した方がいいです。家が建ってからでは追加できません」と担当者から何度も言われた。
そのとき、住宅について何も知らなかったので、「プロがそう言ってくれるなら、言ったとおりにした方がいいな」と判断した。
そして、担当者の言葉に従い、さまざまな部屋で2つ以上の照明器具を付けた。
実際に家に住んでみると、それぞれの部屋で「照明器具1つでも十分明るい」と感じた。
そして、それぞれの部屋で「使わない照明器具」がいくつも出てきてしまった。さらに、使わない照明器具にもホコリが溜まるため、掃除に手間が掛かるようになった。
そのため、「担当者の言うとおりに、照明器具をいくつも取り付けなければよかった」と思い、後悔した。
失敗・後悔しないための対処法
住宅内に採用する照明器具を決める際、「住宅展示場などで使われている照明器具を見てみる」「ネット検索などで現在出回っている照明器具について調べる」などの方法で、現在出回っている照明器具の情報を集めてみましょう。
そのうえで、「住宅内に取り付ける照明器具とその数」を検討してみるのが大切です。
そして、担当者から「この部屋は照明器具1つだと暗いので、もう1つ付けましょう」といった提案をされたとしても、そのまま鵜呑みにするのは避けましょう。
タンクレスタイプのトイレにしたら、水圧の問題が発生
住宅プランを立てるとき、住宅内に設置するトイレをタンクレスタイプにした。
タンクレスタイプのトイレ
出典:LIXIL
それにより、トイレの空間はスッキリとして気に入っているが、タンクレスタイプにしたことで、「トイレの水を流す際に、家全体の水圧が一時的にかなり弱くなること」がわかった。
たとえば、トイレの水を流しているときに、キッチンの蛇口やシャワーから出る水の量がごくわずかになってしまう。
また、トイレは1階と2階の1つずつ設置したが、どちらのトイレもタンクレスタイプにしてしまった。
そして、両方のトイレの水を流すと、キッチンの蛇口やシャワーから出る水が一時的に完全に止まってしまう。
そのため、どちらか片方だけでもタンクありのトイレにするべきだったと後悔している。
失敗・後悔しないための対処法
現在出回っているトイレの種類や性能について、ネット検索や住宅展示場などで調べてみて、「それぞれのトイレのメリット・デメリット」を把握しましょう。
そのうえで、「どのタイプのトイレを導入するか」を検討してみることが大切です。
壁材のデザインや性能での失敗・後悔の例とその対処法
注文住宅に使用する壁材にはさまざまな種類があり、それぞれデザインや性能に違いがあります。
そして、壁材を選ぶ場合にも、気を付けなければ思わぬ失敗・後悔をすることになってしまいます。
そうならないためにも、壁材のデザインや性能での失敗・後悔の例とその対処法について、それぞれ確認しておきましょう。
壁紙のデザインや性能での失敗・後悔の例
エコカラットの壁紙をさまざまな箇所に使いすぎた
高額なエコカラットの壁紙を洋室、リビング、ダイニング、トイレに付けた。
すると、室内の湿度が程よい状態に保たれ、ニオイも抑えられるようになった。さらに、デザインがおしゃれである点も気に入った。
そこで、廊下などの他のスペースにも、エコカラットの壁紙を使うことにした。しかし、取り付けに多額の費用がかかった割には、リビングなどで感じられた効果がほとんどないように思えた。
また、壁に絵画や額に入れた写真などを取り付けたくても、エコカラットの壁紙ではピンを刺せないので、絵画や写真を壁に飾れない。
さらに、エコカラットの壁紙は表面に凹凸があるため、ステッカーなどを貼ることもできない。
そのため、住宅内の印象を変えたくても変えられず、「エコカラットの壁紙は、必要な部屋にだけ取り付けた方が良かった」と後悔した。
エコカラットの壁紙のサンプル
ヴァルスロック
出典:LIXIL
ファブリコ
出典:LIXIL
ストーングレース
出典:LIXIL
失敗・後悔しないための対処法
住宅展示場などで紹介されているエコカラットの壁紙を実際に確認し、住宅展示場にいる担当者などから「エコカラットの壁紙のデメリット」などを聴いてみましょう。
さらに、エコカラットの壁紙についてネット検索などで調べつつ、「住宅内のどの室内にエコカラットの壁紙を導入するか」を検討しましょう。
選んだ壁紙の耐久性が低すぎた
住宅の建築プランを立てる際、壁紙について設計担当者と話すことになったとき、渡されたたくさんの壁紙のサンプルの中から、無難なものを選んで取り付けることにした。
住宅が完成し、実際に住むようになってから、壁に体や物などがこすれただけで、壁紙の表面が剥がれてしまうことに気づいた。
そのため、「もっと耐久性のある壁紙を選んで貼り付けるべきだった」と後悔した。
失敗・後悔しないための対処法
住宅のプランを立てる際に、「それぞれの壁紙ごとに、どのような特徴があるのか」「耐久性が強い壁紙はどれになるのか」などを設計担当者に聞いたりネット検索したりして調べてみましょう。
そして、建築費用も考えつつ、調べた壁紙の中から自分のライフスタイル・こだわりに合うものの取り付けを検討してみましょう。
まとめ
注文住宅を建てる際には、住宅そのものだけでなく、土地や住宅設備、依頼する工務店・ハウスメーカー選びに関しても、失敗・後悔するポイントがあります。
そして、これらのものを1つずつ決めていく際には、事前の調査をしたうえで決定していくことが大切です。
ぜひ、今回ご紹介した失敗・後悔の例とそれらの対処法を参考にしつつ、注文住宅の建築プランをじっくりと立ててみてください。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料