新築やリフォームで最新の「システムキッチンにしたい」と思う方は多いです。
ただ、ほとんどの方が「システムキッチン」という言葉を知ってはいても、根本的な部分をわかっていないものです。
そこで本記事では、「システムキッチンとは一体何なのか」を解説します。この記事を読めば、どのようなシステムキッチンが良いのか一目でわかるようになるはずです。
また、これから注文住宅やリフォームを検討している方は、ここで勉強した知識を、システムキッチン選びに役立ててください。なお、最新の人気のお勧めの種類など紹介しますので、とても満足いく内容になるはずです。
1.システムキッチンとは一体何なのか
システムキッチンとは、台所の形状のことを指します。具体的に説明すると、シンクやコンロや食器洗い機、作業台などを組み合わせて一枚のワークトップ(天板)をのせることで、すべてが一体となっているキッチンのことになります。
つまり、「シンクやコンロなどがすべて一体になっているキッチンのこと」をシステムキッチンというのです。
これにより、スペースを有効的に活用できたり、デザイン性に優れたりなどの数多くのメリットが生まれます。
反対に、一体型ではなくシンクやコンロが別々に分かれているものを「セクショナル(セパレート)キッチン」といいます。
以上で述べたように、システムキッチンはワークトップで一体化しており、セクショナルキッチンはそれぞれ別々になっています。
ポイントを押さえてしまえば、見分ける方法はとても簡単なため、これから紹介するイメージを参考にしましょう。
1-1.システムキッチンとセクショナルキッチンの違い
システムキッチンは、一枚のワークトップがあるのでシンクやコントとの間に継ぎ目がありません。また、一体型になっているため高さもフラットです。
反対に、セクショナルキッチン場合、「コンロ台」「作業台」「流し台」が別々になっています。別々のものが並べられているため、それぞれの間に継ぎ目があるのが特徴です。
システムキッチンとセクショナルキッチンの違いは、一枚の板があり、一体型になっているかどうかになります。このポイントを意識して見分けるようにしてください。
2.システムキッチンの特徴やメリット
システムキッチンは、ワークトップで一体型にすることにより、デザイン性や機能性の部分でいろいろな特徴やメリットが生まれます。
ここでは、システムキッチンにどのような特徴やメリットがあるのかを紹介します。
2-1.おしゃれなデザイン性のあるキッチンになる
一体型になっているため、色やデザインを統一のものにすることが可能です。また、現在ではシステムキッチンが主流になります。
そのため、多くのメーカーが力を入れて、おしゃれなデザイン性の良いものを販売しています。システムキッチンであれば、あなたの理想の台所が手に入るはずです。
2-2.継ぎ目がないから掃除やメンテナンスが簡単
ワークトップにより継ぎ目がないため、掃除や手入れが簡単になります。継ぎ目がないことで、隙間にゴミが挟まる心配がいりません。
システムキッチンのように掃除や手入れが簡単に行えると、家事の負担が少なくなります。
2-3.オプションで機能を追加できる
システムキッチンの場合、オプションでさらなる機能を付け加えることが可能です。たとえば、システムキッチンの中に、食器洗い乾燥機やIHクッキングヒーターなど取り入れることができます。
食器を洗うのが大変だと思う方は、食器洗い機や乾燥機を備え付けてあるものにすると、家事の負担を減らせるのではないでしょうか。
また、「火を使わずに調理がしたい」と思う方は、IHコンロにすることが可能です。
好きな機能をオプションによって取り付けられるため、あなたのお好みによってカスタマイズしてみましょう。
3.システムキッチンの3つのレイアウト
システムキッチンには、3種類のレイアウトがあります。「クローズ型」「オープン型」「セミオープン型」の3つに分かれます。
一言にシステムキッチンといっても、これらの種類があるのです。とはいえ、具体的に違いや特徴がわからない方もいるのではないでしょうか。そこでこの項では、これらの違いを紹介します。
3-1.クローズ型キッチンとは
出典:LIXIL
クローズキッチンは、壁付きキッチンとも呼ばれます。つまり、壁にキッチンがついているもののことです。そのため、壁向かって家事を行います。
リビングの方向を向いて作業する対面キッチンとは異なり、居間にいる家族と話しにくいです。キッチン以外のものの誘惑がないため、料理に集中することができます。
帰宅後の忙しい時間に、効率的に集中して炊事を行いたい方にお勧めです。
たとえば、家族が大勢いる場合、毎食作るご飯の量は多くなります。このとき、クローズキッチンであれば、集中して調理ができるため、時間短縮が可能です。
また、キッチンの位置がリビングと独立している場合、臭いや煙がリビングに広がりにくいです。
リビングに広がった臭いは、カーテンやソファーについてしまいます。後々消臭剤を使う方もいるのではないでしょうか。
臭いに敏感で、このような状態を避けたい方には、クローズキッチンがお勧めです。このキッチンにして、消臭対策などの手間を省き、忙しい時間帯での調理を効率よくこなしましょう。
3-2.オープン型キッチンとは
出典:LIXIL
オープンキッチンは、リビングやダイニングに向かって調理ができるレイアウトのことになります。
家族とコミュニケーションを取りながら家事が行えるため、対面式キッチンとも呼ばれます。
どうしても、キッチンは一人の空間になりがちです。寂しく感じてしまう方も少なくありません。そこで、オープンキッチンにすれば家族と会話をしながら、調理が行えます。
家族と会話しながら後片付けを行えることも魅力でしょう。特に、目を離すことができない小さなおこさんがいる家庭に、オープンキッチンはお勧めです。
ただし、リビングに臭いや煙が広がりやすく、油などが跳ねやすいデメリットがあります。その場合、排気能力の高い換気扇にして、対策するようにしてください。
3-3.セミオープン型キッチンとは
出典:LIXIL
セミオープンキッチンとは、オープン対面キッチンのようにすべてがオープンになっているのではなく、壁やカウンターがあるキッチンのことになります。
オープンキッチンに比べて開放感はありませんが、壁やカウンターがあるため、オープンキッチンに比べて水や油がリビングに跳ねにくいことが特徴です。
オープンキッチンとクローズキッチンの良さを、バランスよく取り入れたキッチンになります。
しかしながら、「セミオープンキッチンでは家族とコミュニケーションを取りにくいのでは」と思う方もいるかもしれませんが、十分にリビングの様子を確認して会話することができます。
オープンキッチンだと開放的すぎるという方や、クローズキッチンだと満足できない方に、お勧めするキッチンです。
4.システムキッチンの3つの形状
システムキッチンには、「I型」「セパレート」「L型」の3つの形状があります。
一言にシステムキッチンといっても、形にいろいろな種類があります。あなたのお好みの形を決めるためにも、この項では、どのような種類があるのかを順番に解説します。
4-1.I型キッチン
出典:Panasonic
I型キッチンは、一直線上にコンロやシンクがあるキッチンのことです。その形が、アルファベットの「Iの字」に似ていることからそう呼ばれます。
つまり、I型のキッチンであればすべてがこの種類に当てはまります。
「アイランドキッチン(キッチンが壁に面していない)」「ペニンシュラキッチン(左右どちらかが壁に面している)」「セミオープンキッチン」「壁付キッチン」などでも形がI型であれば、I型キッチンになります。
たとえば、アイランドキッチンの場合で形状がI型であれば、アイランドI型キッチンになるのです。
そのほかにも、ペニシュラキッチンの場合、ペニシュラキッチンI型キッチンと呼ばれます。
あくまでもI型は形状であることを覚えておくようにしましょう。
そして、I型キッチンはシンプルで間取りを選ばないのが特徴です。いろいろなタイプのI型キッチンの中から、あなたのお好みのシステムキッチンを選ぶようにしてください。
4-2.セパレート型(Ⅱ型)キッチン
出典:Panasonic
セパレートキッチンは、シンクとコンロが別々になっているキッチンになります。その形から、Ⅱ型キッチンとも呼ばれます。一直線のキッチン(I型)が2つ並んでいるからです。
シンクとコンロが別々に分かれているため、それぞれの横に作業スペースがあります。そのため、食材を切ったり盛り付けたりするのが楽に行えます。
また、シンク側とコンロ側で作業を分けられるため、夫婦で晩御飯を作ることも可能です。お子さんたちとコミュニケーションを取りながら、作る料理はとてもおいしいのではないでしょうか。
4-3.L型キッチン
出典:LIXIL
L型キッチンはアルファベットの「L字」のように、キッチンが曲がっているキッチンのことです。
I型キッチンに比べて、折れている分作業スペース広く、効率よく料理が行えるのが特徴になります。
90°になっているため、体の向きを変えるだけでシンクとコンロ間の移動が可能です。また、コーナーの部分に広い作業スペースがあるため、鍋を置いたり皿に盛り付けたり広々とキッチンを使えます。
また、L型にすることで、台所に大きな面積を必要とせずにコンパクトなキッチンになります。
キッチンの広さをコンパクトにした上で、広い作業スペースが欲しい方にお勧めするキッチンになります。
5.お勧めのシステムキッチンメーカー
キッチンメーカーが展開している、お勧めのキッチンのブランドを紹介します。サイトやカタログを見て、あなたのお気に入りのキッチンを見つけ出しましょう。
5-1.LIXIL
5-1-1.リシェルSI
出典:LIXIL
5-1-2.リシェルPLAT
出典:LIXIL
5-2.クリナップ
5-2-1.ステンレスシステムキッチン:S.S.
出典:クリナップ
5-2-2.クリンレディ
出典:クリナップ
5-3.Panasonic
5-3-1.Lクラスキッチン
出典:Panasonic
5-3-2.ラクシーナ
出典:Panasonic
5-4.TOTO
5-4-1.ザ・クラッソ
出典:TOTO
5-4-2.ミッテ
出典:TOTO
5-5.タカラスタンダード
5-5-1.レミュー
出典:タカラスタンダード
5-5-2.エマージュ
出典:タカラスタンダード
6.システムキッチンのよくある質問や疑問
システムキッチンについて、多くの悩みを抱えいる方は多いです。そのため、数多くの疑問や質問が寄せられます。ここでは、システムキッチンのお問い合わせでよくある質問や回答をご紹介します。
6-1.オープン対面キッチンにしたいが不安
最新システムキッチンを検討しています。その中でもオープン対面キッチンにしたいと考えています。しかし、壁付キッチンしか使ったことがないため、対面キッチンにはどのようなデメリットがあるのか不安です。
オープン対面キッチンは、リビングと近いため臭いや煙が広がりやすいです。そのため、排気能力の高い換気扇にするようにしましょう。
いくつかデメリットはありますが、オープン対面キッチンはデザイン性や機能性ともに優れています。
6-2.コンロが付いていなくてもシステムキッチンと呼ぶのですか
賃貸契約する際、物件の設備にはシステムキッチンが写っていましたが、実際に部屋を見に行くとコンロが付いていませんでした。コンロがついていなくてもシステムキッチンと呼ぶのでしょうか。
前述で述べたように、システムキッチンは一体型になっていますが、ガスコンロ自体は取り外し可能です。そのため、ガスコンロが無くてもシステムキッチンと呼びます。
6-3.システムキッチンのリフォームする際、注意点とかはありますか
システムキッチンのリフォームを検討していますが、どのような注意点がありますか。また、気を付ける部分を教えてください。
システムキッチンをリフォームする際、あくまでも機能性などの使い勝手を気にするようにしてください。おしゃれなキッチンにしても、使いにくいのであれば元も子もないからです。
そのため、キッチンの高さや収納や家事動線などを意識し確認した上で、リフォームしてください。
まとめ
ここまでシステムキッチンについて述べてきました。見分け方やどのような種類があるのかは、理解できたのではないでしょうか。
システムキッチンは、ワークトップのある一体型のキッチンです。これさえわかってしまえば、いざ「システムキッチンとは何ですか」と聞かれても答えられます。
また、種類や形もいろいろあるため、これから家を買う人やリフォームする予定がある方は、ここで紹介したことを参考にしてシステムキッチンを選ぶようにしてください。
リフォームは、300万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。