大和ハウス

大和ハウスの注文住宅で失敗しないために!実例から学ぶ参考点

多くのハウスメーカーが集合している総合展示場のモデルハウスは、どれも華やかで魅力にあふれ、目移りしてしまいます。大和ハウスも、きっとその中にあったずです。

そして、何となくイメージしていたマイホーム像が一瞬にして上書きされて、帰るころには沢山のパンフレットや情報で混乱しているケースも多いのではないでしょうか。

本記事では、大和ハウスの注文住宅を取り上げ、ユーザーの実例から失敗・後悔しないための情報を紹介していきます。

改めて、マイホームのイメージをより確かなものにするための参考にしてください。

大和ハウスの注文住宅 事前情報

まず、整理する意味で、大和ハウスの注文住宅商品の概要を紹介しておきましょう。

1、主力商品は鉄骨造

大和ハウスは、1955年の創業より鉄骨造を主力商品としてきました。代表的な注文住宅商品は、xevoΣ(ジーヴォシグマ)になります。

2022年の同社の鉄骨造の戸建て注文住宅の平均売上は、4,090万円で延べ床面積は138㎡(41.75坪)となっています。

すべてがxevoΣではないでしょうが、これを参考にすると、単純計算では、4,095/41.75=98.08万円/坪となります。これには、屋外給排水や植栽などの外構も含まれていますから、本体相場価格では90万円〜/坪ほどになるでしょう。

xevoΣの特徴としては、2.72mの高い天井とD-NΣQST(ジーヴォネクスト)というエネルギー吸収型制震装置を標準装備した持続型耐震構造があります。

持続型耐震構造というのは、いくどの地震が起きても初期の耐震性能を維持するということです。

2、高品質な木造住宅

近年、大和ハウスでは木造注文住宅にも力を入れており、高品質なxevoGranWood(ジーヴォグランウッド)があります。

売上的には鉄骨造が中心ですが、同様に2022年の戸建て木造注文住宅の平均売上は4,300万円で、平均延床面積は144.6㎡(43.74坪)と鉄骨造を上回る逆転現象が起こっています。

これは、大和ハウスの高品質な商品づくりが成功している明かしでしょう。なお、木造にもエネルギー吸収型制震装置のグランデバイスが用意されています。

大和ハウスの鉄骨造と木造の注文住宅の共通として、外壁の充填断熱と外断熱を併用したダブル断熱が好評です。

鉄骨造と木造、どちらを選ぶ?

大和ハウスの注文住宅で、鉄骨造と木造のどちらを選ぶかは、難しいところですが、歴史と実績がある安定の鉄骨造に対して、勢いのある高品質な木造というところでしょうか。

いずれにしても、完成品に鉄骨造と木造の違いを見つけることは難しく、性能と断熱性能はどちらも十分ですから、ユーザーの好みの問題かもしれませんね。

大和ハウスの注文住宅 失敗・後悔の実例

 

では本題の大和ハウスの注文住宅実例から、失敗・後悔した点を挙げ、考察してみましょう。

 

 

・他社で建てた友人宅に比べて高いと感じた

もっと安く建てられた、経年の汚れなどで劣化した部分を見ては、後悔している。

比較した友人宅の性能やグレードがどのようなものか、分かりませんから一概にはいえませんが、確かにハウスメーカーによって表面上のコストパフォーマンスの違いはあります。

しかし、例えば耐震等級が同じ最高の等級3でも、クリアしているだけなのか、十二分に余裕を持った等級3なのかでは、安心感が大きく異なります。

いずれにしても、情報公開が進み、誰もが情報発信できる現代では、いわゆる暴利が許される時代ではありません。価格差相応の価値はあるはずです。また、このような後悔を無くす意味でも競合メーカーとの相見積りが重要ですね。

ただし、ローコスト住宅とハイグレード住宅とを同じ土俵で比較するべきではありません。それぞれに価値はありますが、価値観のベースが違うのですから。

・建売のような外観になってしまった

外壁を選んでいる時から気になっていたが、ぱっとしない外観で建売のようになった。

 

外壁を選んでいる時に気になっていたなら、もっとこだわるべきでしたね。妥協したのが失敗でした。

 

もちろん、コストの問題がありますから、すべてにこだわることはできませんが、こだわりに優先順位をつけて選択した結果なら納得いくのではないでしょうか。

・建物の自由度が高くない

規格型の住宅だったが、敷地に合わせた建物とすることができず後悔している。変形敷地で規格型の住宅では無理があった。

規格型住宅は、鉄骨造・木造に限らず、間取りや外観に制約があるものです。この失敗・後悔は、酷なようですが、事前の情報不足と担当営業マンとのコミュニケーション不足ともいえます。

変形地で敷地を有効活用するのであれば、規格住宅以外の注文住宅とし、価格が合わなければ、クラスダウンして中堅のハウスメーカーを選ぶべきだったと思います。

その上で、先に述べたように優先順位をつけてワンクラス上の仕様に近づければ納得のいく注文住宅のマイホームになるのではないでしょうか。

・高い天井とダウンフロアには注意

大和ハウスの特徴として2.72mの高い天井があります。確かに、大開口のマドと合わせた開放感は格別のものです。一方、冷暖房費コストが上がることは覚悟しなければなりません。

また、モデルハウスを見て憧れてリビングにダウンフロアを採用したが、祖父が転んで骨折入院したという実例が紹介されていました。

高い天井やダウンフロアは大和ハウスだけではありませんが、単に憧れだけで選ぶのではなく、採用した場合のメリット・デメリットをしっかりシミュレーションしておくべき実例ですね。

・担当営業マン、設計に任せすぎた失敗と後悔

プランが平凡すぎた、魅力がない、といった失敗・後悔で、原因は担当者に任せきりだったと本人も述べている実例がありました。

大和ハウスの注文住宅には、営業・設計・インテリアコディネーター・施工で構成している「 チームxevo 」があります。

しかし、任せっきりだと担当者も冒険はできず、無難な外観・間取りになってしまいます。

忙しいや判らないなどの理由で任せたい気持ちはわかりますが、一生に一度の高額な買い物です。相応に時間とエネルギーをかけてもいいのではないでしょうか。

その他にも、契約後に態度が急変したや外壁の修理を断られたなどで、大和ハウスを選んで失敗だったと後悔されている実例がありました。

しかし、これらは大和ハウスに限らずハウスメーカーに共通する問題で、担当者の中には不適切な対応や態度をとる者がいるのも事実です。このような場合には、冷静に支店やメーカーに申し入れを行い、担当者変更や説明を求めるべきです。

一般的な失敗・後悔の事例

上では大和ハウスの実例から、失敗や後悔の内容を紹介しましたが、ここでは一般的な注文住宅での失敗・後悔の事例を紹介しましょう。

・オープンキッチンの油跳ね防止ガラスの掃除が大変

これは、非常に具体的で生活実感がよく伝わる失敗・後悔の実例です。

オープンキッチンでは、コンロ部分に下の画像のような油はね用のガラスの衝立を設置する場合があります。オープンな雰囲気を壊さないための工夫ですね。

ところが、これの掃除が大変で、怠ると見るも無惨な姿になってしまいます。また、拭き取ったつもりでも油膜で白くにごり、思わず隠したくなるそうです。

コンロ前のガラスの衝立

毎回の洗剤を使った拭き掃除が大変で、完全に拭き取るには時間かかかるとのこと。

 

セパレート型のシンクとコンロ

同じオープンキッチンでも、オープン側にシンクをおき、コンロをキッチンパネル側に配置するタイプであれば、比較的掃除も楽で、汚れも目立ちません。

 

 

この失敗・後悔は、モデルハウスやカタログの見た目で選んでしまったためです。掃除を覚悟しての選択なら構いませんが、気づかずに選んでしまうと後悔の元になります。

同様の失敗・後悔で、鍋物や焼肉を頻繁に行う家庭で、食卓の照明に透明ガラスのペンダントを採用したが、油蒸気で曇ってしまい掃除が大変、というのもありました。

注文住宅では、つい外観や間取りに気を取られてしまいますが、調理や掃除は毎日のことですから、できるだけ省力化や掃除のしやすさも検討しておかなければならない実例ですね。

・黒を基調にした浴槽を選んだが、失敗だった

これも掃除に関する失敗です。おしゃれな黒基調の浴槽も、数ヶ月で水垢などの汚れが白く目立つようになり、簡単には落ちない、と後悔されています。

上記の掃除に関する失敗・後悔に共通するのは、おしゃれを維持するには相応に掃除が大事だということですね。

・キッチンの通路幅が狭すぎた

家族で調理することをイメージしてオープンキッチンにしたが、後ろのキッチンボードとの通路部分が狭くて思うように動けない。

一般的に通路幅は70cmあれば問題ありませんが、ならんで調理する場合の動きやすい幅は80cm以上になります。

延床面積やダイニング・リビングとのバランスもありますが、設計担当者に確認すると共に、ショールームなどで実際に必要な通路幅を確認していたら、防げたかもしれませんね。

・収納スペースが少なすぎた

これは主に設計担当者の経験不足によるものですが、ユーザーのシミュレーション不足とチェックミスでもあります。

すべての設計マンが熟練しているわけではありません。また、ユーザーと同じ価値観やライフスタイルを持っている訳ではありません。

夫婦二人から子育て世代、そして親・子・孫の3世代同居へとライフスタイルは年々変化していきます。

その中で、収納物は自然に増えてきます。一方で、不必要に収納スペースをとっても、不要な物の収納場所になるばかりです。

ですから、本当に必要な収納スペースや配置場所を設計担当者に相談し、自らも現在の収納物の量と位置を確認しておくべきです。

まとめ

本記事では、「 大和ハウスの注文住宅で失敗・後悔しない 」をテーマに、ユーザーの実例を挙げてその内容を紹介しました。

しかし、それらの内容はユーザー側にも原因があるように感じます。もちろん、大和ハウス側ももっと丁寧に親切に説明すべきだった部分はあると思います。

いずれにしても、モデルハウスと実生活をするマイホームとでは、異なる部分が多くあります。

華やかさやオシャレなイメージに惑わされて採用すると失敗・後悔につながることもあるのです。

また、ハウスメーカーが提案するプランはあくまでも基本です。それを、より自身のライフスタイルに合わせてチェック・修正していくのはユーザーです。

そのためには、自身のライフスタイルに合ったマイホームをきちんとイメージしておくこと、そしてプランを元に日々の生活を幾度もシミュレーションしてみることです。

それでも、住んでみてから初めて気づく失敗・後悔はあるかもしれませんが、本記事を参考に少しでも減らすことができれば幸いです。

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住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

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