猫の表情や動作には、本当に可愛いものがあります。一方、猫は犬に比べて独立性が強いです。そして、高いところが好き、犬に比べて臭いが強いなどと、一緒に暮らすためには、注意してあげなければならない点もあります。
猫のことをわかっていると思っていても、以外とわかっていないものですよね。
猫好きの方は、家で飼育するためのツールやアイデアを色々と計画されていると思いますが、改めてそれらにどのようなものがあるのか考えてみましょう。
また、これから新築を予定されている猫好きの方、あるいはこれから猫を飼いたいと思っている方の参考になるように、ツールやアイデアを紹介していきます。
合わせて、どのようなことに注意すればいいのかも紹介していきます。この記事を参考にして、あなたとあなたのにゃんこが幸せに暮らせる家づくりをしてくださいね。
にゃんこの特徴や好きなこと
野性味のある猫の特性や特徴にはどのようなものがあるのでしょうか。愛猫家は十分にご存知かも知れませんが、改めて知ることで愛猫への接し方も変わるかもしれませんよ。
以下から、猫と一緒に暮らす家のアイデアやツールを紹介していきましょう。
高いところが大好き
出典:https://suvaco.jp/doc/living_with_pet-160811
猫はとにかく高いところが好きです。垂直な壁も駆け上り、棚の上などでくつろぎます。おそらく、高い所に身をおいて地上の外敵から身を護る習性が残っているのでしょう。
ですから、写真のような壁の上部にスリットを設け、キャットウォーク状にしてやるのもいいでしょう。
また、そこへ登るための段違いの棚(ステップ)を作ってやれば、爪をたてて壁をよじ登る必要もなく、壁が傷つくこともなくなります。
狭い隙間に入るのが好き
出典:http://nyantokimagure.whdpet.com/search.html?p=3
猫の写真や動画で一番滑稽なのが、上の写真のように狭いところで考えられないような姿勢を見せる時です。
上の写真でも、どうなっているのか判らないほどですね。
ダンボール箱やカゴなどの狭い空間は、猫の大好きな場所です。狭い空間に入るのは身を守る習性でしょうが、同時に遊びにもなっています。
そんな遊び好きの猫ですが、遊び用の空間を造り付けで用意する必要はなく、猫自身に見つけさせる方がいいでしょう。
猫も同じ遊びでは飽きてしまうかもしれませんし、なによりも猫は遊びを見つけるのが得意なのです。
なお、寝床やトイレなどでは安心できるように、造り付けや専用アイテムを用意してあげましょう。
日向ぼっこが大好き
出典:http://buycott.me/report/000231.html
猫の睡眠は、12〜16時間、子猫なら20時間前後と言われています。しかし、熟睡しているのは数時間で、あとはウツラウツラの状態のようです。
そんな猫の好きな場所は、日向ぼっこができる温かい日差しのあるところです。猫が安心して日向ぼっこができる場所を考えてあげましょう。
気持ちよく寝かせてあげたいですよね!
爪を研ぐのが好き
猫の爪は、放おっておくと巻爪になり肉球に食い込むようになります。猫の爪とぎは、それを防ぐと共に、鋭さを維持するためのものです。
また、肉球には臭腺があり、爪とぎ時にマーキングも合わせて行っています。
飼い主が爪を切ってあげている場合もあるでしょうが、爪とぎの行動を完全にやめさせることはできません。
ですから、猫と一緒に暮らす家では、猫の爪とぎで壁などが傷つくのを最小限にする工夫が必要です。
写真のものは市販の爪とぎ用のツールですが、思わぬところで爪とぎをするようになった時に使えますよね。
動くものが大好き
出典:https://www.necoichi.co.jp/Blog/detail/id=4094
動くものが好きなのも猫の特徴です。これは猫の狩猟本能が現れているものですが、同時に遊びでもあります。
写真のように紐でぶら下げたものや、ネコじゃらしなどは大好きな遊びのツールです。そして、遊びは猫のストレス解消にもなっています。
特に、完全な室内飼いの場合には、運動不足になりがちですから、一緒に遊んでやることも重要ですね。
にゃんこの苦手なことも知っておこう
猫と一緒に暮らそうという人が、猫がいやがることをわざとする人はいないでしょう。しかし、一緒に暮らすために仕方なく嫌がることもやらなければならない時もあります。
ですから、できるだけ猫の負担にならないよう、ストレスにならないような工夫も必要です。
次に、猫が嫌いなものや苦手なものを紹介してみましょう。
水が嫌い
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/15718892/
流れる水などにはものすごく興味を示します。しかし、猫は基本的に水が苦手です。猫の水嫌いは、毛が犬に比べて油分が少なく、一度濡れるとなかなか乾かないからです。
つまり、水に濡れた毛で体温が下げることを猫は嫌います。
犬は水に濡れると体をブルブルと震わせて水切りをしますが、猫のそんな行動は見ませんよね。
そんな訳で猫は水に濡れることが嫌いで、お風呂で洗おうとしても猛烈にあばれることがあります。ですから、ちいさい頃から洗面ボールや洗面器などで少しのお湯で遊ばせることから始めて、水に馴れさせることも一つの方法です。
そして、馴れてきたら弱いシャワーで頭から遠いところから洗ってあげてください。
もちろん、洗い終わったら大きなバスタオルで包み込むようにして、きれいに拭き取ってあげてください。バスタオルで遊ぶことも猫は大好きです。
不衛生は大嫌い
出典:https://mofmo.jp/article/4830
上で、猫は水嫌いでお風呂に入れるのが大変だとお伝えしました。
しかし、猫はきれい好きなのです。猫が自らの体を舐めるのは、グルーミング(毛づくろい)のひとつで、体の汚れを落とす作業でもあるのです。
そんなきれい好きな猫ですから、トイレや寝床はいつもきれいにしておいてあげましょう。一度使ったトイレを利用しない猫がいるほどです。
そのためには、清掃が簡単で飼い主の負担を軽減してくれるようなトイレと場所に工夫しましょう。
かまいすぎは逆効果
出典:https://www.necoichi.co.jp/Blog/2305
猫好きの人が上げる猫の好きなところに、野性的なところと言う方がいます。
飼い主に甘えて近づいてくる一方で、無心に遊んでいる時に手をだすと引っ掻かれることもあります。そんな、あまのじゃくなところに野性味を感じるのでしょう。
ですから、猫が狭いところに入っていたり何かで遊んでいたりしている時は、あまり構わないようにしましょう。そんな時に邪魔するとストレスになってしまいます。
猫と暮らす家の事例や間取り
上で、猫の特性や特徴、そして一部には専用のツールやアイテムも紹介しました。以下では、もう少し具体的な紹介をしていきましょう。
猫と一緒に暮らす家の参考にしてください。
日向ぼっこスペース
出典:https://grapee.jp/534885
出窓のカウンターや縁側などの温かい日差しのあるところは、猫の大好きな日向ぼっこの場所です。
しかし、間取り計画で、猫専用の日向ぼっこのスペースをあえて造る必要はないと思います。
猫が自然と好きな場所を見つけ出します。ですから、猫が選んだ日向ぼっこスペースには、割れやすい飾り物などは置かないにして専用のスペースにしてあげてください。
また、適当な日向ぼっこの場所がない時には、下の写真のような陽だまりグッズの利用がいいかもしれません。
出典:https://www.petline-more.jp/news/2017/002.html
これは、ガラス窓に吸盤で貼り付けるもので、狭い場所が好きな猫の習性を利用したグッドアイデア商品です。なお、写真の商品では、体重が10kgまでなら可能とのことです。
こういったものを用意してあげるのもいいですよね。
爪とぎようの柱
出典:https://www.petline-more.jp/news/2017/030.html
いくら可愛いネコでも、せっかくの新築した家の柱や壁が爪とぎでキズだらけになっては、悲しいですね。
前もって、腰壁や柱を爪とぎ対策とした内装とすることも可能ですが、どこで爪とぎするかは分かりません。
ですから、爪とぎ専用のアイテムを用意してやる方が汎用性はあるでしょう。上の写真はキャットタワーですが、爪とぎも兼ねています。
これであれば、一石二鳥なのでいいですよね。
また、下の写真のような小さなカーペット状の爪とぎアイテムもあります。どこにでも置ける簡易的なものですから、汎用性があります。
あなたのにゃんこの性格や家の間取りなどに合わせて最適なアイテムを選びましょう。
出典:https://www.petline-more.jp/news/2017/030.html
隠れた場所にトイレ
出典:http://www.ohs.cc/works/osaka_y01/
新築時に造り付けの猫用トイレを計画されている方もいるでしょう。
しかし、いつも清潔にしておくためには、写真のような持ち運びしやすく洗いやすい市販のものがおすすめです。
その場合、部屋にポツンとトイレを置くのではなく、写真のように少し隠れ感のある場所がいいでしょう。写真のように、洗面所であれば清掃も簡単になりますよね。
水飲み場
出典:https://my-best.com/2350
猫は流れる水には興味を示しますが、動きのない水には興味を示しません。ですから、水飲み場を用意しても、器に入った水ではあまり飲まない猫も多いようです。
そんな時には、常に水の流れがある自動循環式の水飲み場がいいでしょう。同様の市販のものには色々なタイプがありますので、飼い猫にピッタリなものもあるはずです。
出典:https://my-best.com/2350
この自動循環式の電源には家庭のコンセントをつかいますが、24時間1ヶ月つけっぱなしでも100円前後ですから、負担にはならないと思います。
また、抗菌フィルターや活性炭フィルターが付いているものもありますので、安心ですね。
猫用の扉・出入口
出典:https://fevecasa.com/fevematome/detail.php?id=954
猫は隠れてトイレを使いますので、洗面所などに置いたトイレへの行き来には、専用の出入り口を付けてあげましょう。そうすることで、飼い主の負担も減ります。
市販の専用の出入り口アイテムも用意されていますが、写真のように家の造りに合わせて作ってあげるのもグッドアイデアですね。飼い主の猫に対する気持ちも現れています。
猫が登れる棚
出典:https://sanosuke-cat.jp/?page_id=5097
猫は好んで高い所へ登ります。猫の習性と遊び好きな性質からでしょう。
天井付近などにキャットウォークを作ってあげればいいのですが、それができない場合は、写真のような家具兼用の階段状の飾り棚でもかまいません。
写真の最上段では日向ぼっこに、そして狭いマスの中は居心地のよいスペースになるかもしれません。
まとめ
ペットでは、犬に次いで多いのが猫です。しかし、猫は犬以上に野性味があるため、飼い主の思い通りにはなりません。
そんな愛猫と一緒に暮らすためには、猫にストレスを与えないようにすることと、飼い主の負担を軽減するための工夫や知恵が必要になります。
そのためには、猫の習性や特徴を十分に理解してやることが基本になります。そして、そのことが、床や壁のキズ、そして臭いなどを最小限にする工夫に繋がるのです。
猫と一緒に暮らす家で、注意しなければならない代表的なものには、爪とぎのキズと臭いがあります。
爪とぎには専用のアイテムを与え、臭いにはトイレをいつも清潔にしておくことが基本です。
いずれにしても、野性的であまのじゃくな可愛いネコと暮らすためには、飼い主の責任が大です。しかし、その労力も猫の可愛いしぐさで癒やされるではないでしょうか。
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