現在、愛車を所有しているご家族であれば、ガレージハウスの建築を検討するケースもあります。
ガレージハウスの建築を計画する場合、「どのようなことに気を付けて間取りを決めていくべきか」はぜひ知っておきたいところです。
そして、ガレージハウスに設置するガレージのさまざまな使い道や建築事例も知っておくと、ガレージハウスを建てた後の暮らしなどがイメージしやすくなります。
そこでこのページでは、ガレージハウスを建てる場合の間取りのポイントや使い道、建築事例をそれぞれご紹介していきます。
ガレージハウスの間取りのポイント
ガレージハウスの間取りを計画する場合、どのようなポイントに注意して間取りを決めていけば良いのでしょうか。
ガレージハウスの間取りについてのポイントとして、以下のものがあげられます。
何台停めるのかを考える
ガレージハウスの間取りを考える場合、必ず「ガレージに何台の車を停める予定なのか」を考慮しながら計画していくことが大切です。
そうでないと、ガレージにしまえる車の台数が少なくなってしまったり、必要以上にガレージのスペースを取りすぎてしまったりして、後悔する恐れがあります。
また、ガレージハウスのガレージ部分には、高い建築費用がかかる傾向にあるため、必要な分のスペースだけを確保してガレージを作った方が良いです。
車を停めるので騒音対策をする
住宅内にガレージ部分を設置するガレージハウスの場合、ガレージ部分に止めた車のエンジンによる騒音の問題が起こりがちです。
騒音対策を一切せずに、ガレージ部分を住宅内にもつガレージハウスを建てた場合、朝や夜に車の出し入れをするときに、家族の眠りを妨げてしまう可能性が高いです。
そして、ガレージ部分の近くに、寝室やリビングなどの「静かさが重要になりがちな部屋」がある場合には、家族が車の騒音に悩まされることが多くなってしまいます。
車の騒音問題を避けられるようにするためにも、ガレージハウス内に設置するガレージの騒音対策は、必ず行うようにしましょう。
排ガスがあるため換気設備を充実させる
住宅内にガレージを含むガレージハウスであると、健康面への影響も考慮し、「車からの排ガスをどうするか」についてもしっかりと対策することが重要です。
たとえば、ガレージ付きの住宅を計画する際に、「ガレージに大型で高性能の換気扇を設置する」「ガレージに換気用の窓を取り付ける」といった換気設備も忘れずに採用し、排ガスから自分と家族の健康を守れるようにしておくべきでしょう。
防犯カメラなどでセキュリティ面に注意する
ガレージハウスのように、住宅内に設置するガレージであると、車の出入りが可能な道沿いに設置していたとしても、ガレージ内に死角になるスペースが多いです。
そのため、「ガレージに防犯カメラを設置する」「ガレージにシャッターを取り付ける」など、セキュリティの面での対策をしておかないと、泥棒に入られてしまう危険性があります。
外部からの不審者の侵入を防いで、家族の安全を守るためにも、ガレージには防犯カメラやシャッターなどを設置してセキュリティ面を高めておくことが重要です。
ビルトインガレージは車以外にも使える
出典:ハウスネットギャラリー
また、住宅に設置したビルトインガレージには、車を停めるためのスペース以外にも使うことが可能です。
車を停めること以外での、主なビルトインガレージの使い道として、以下のようなケースがあげられます。
車ではなくバイクも駐車できる
ビルトインガレージ付きの住宅を建てた方の中には、車ではなくバイクを駐車する目的でビルトインガレージ付きの住宅を建築する方もいます。
バイクは車に比べて金属が露出している部分が多く、車よりも雨などによる錆に弱いです。
また、バイクを雨などで濡れるのを避けるためには、「バイク駐車時に専用の防水カバーをかける」といった方法も有効ではあります。
ですが、バイクで出かける際や帰宅するごとに、毎日防水カバーを外したり付けたりするのはかなり面倒です。
そのため、バイクを所有していて、ビルトインガレージ付きの住宅を建てられるほど予算を準備できる場合には、バイク用のビルトインガレージ付きの住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
趣味のスペースとして活用する
ビルトインガレージは、単純に車やバイクなどを置くための場所としてだけではなく、趣味のスペースとして活用することも可能です。
たとえば、ゴルフが好きな方であれば、ゴルフクラブを置いたりスイングの練習をしたりするのに、ビルトインガレージを使うケースもあります。
また、ビルトインガレージにテーブル、イス、本棚を置いて、書斎のように使用することもできます。
このように、ビルトインガレージはさまざまな趣味のスペースとして活用することもできるため、自分や家族の趣味をするスペースとして、ビルトインガレージの設置を検討してみるのもおすすめです。
ガレージハウスの間取りの事例
ガレージハウスの建築を検討する場合、実際にガレージハウスを建てた方がどのような間取りで家を建てたかは気になるところです。
そこでこちらでは、ガレージハウスの間取りの事例をご紹介します。
また、紹介している住宅に記載している価格は、住宅本体の価格の目安です。住宅を建てる地域によって本体価格は変わりますので、本体価格はあくまでも参考としてお考え下さい。
2台停めれる古民家スタイルのガレージハウス:2,000万円
出典:スーモ
出典:スーモ
ガレージハウス間取り和風家ビルトインガレージ2台分のガレージのある古民家風の住宅です。和風住宅ですが、ガレージのある家になります。
注文住宅であれば、このように和風の外観にガレージを設置するプランにすることもできます。
本体価格帯 | 2,000万円~2,499万円 |
本体価格 | 2,000万円 |
坪単価 | 25万円 |
延床面積 | 270.78m2 |
敷地面積 | 171.93m2 |
工法 | 木造軸組 |
古民家スタイルのガレージハウスの間取り
1階
出典:スーモ
2階
出典:スーモ
古民家スタイルのガレージハウスの間取りになります。
ガレージの隣には玄関があるため、ガレージに車を停めてから外に出ることなく玄関を通して室内に入ることが可能です。
また、ガレージに隣接する形で書斎も設けられており、出かけるまでに少し時間があるときに、書斎で読書などを楽しむこともできます。
1階部分と2階部分には、それぞれシューズクロークやWIC(ウォークインクローゼット)などの収納スペースが複数配置されており、たくさんの荷物をスムーズに収納しやすくなっています。
また、収納スペース付きの洋室が2部屋あることから、2~3人家族で住むのにおすすめのガレージハウスです。
そのため、ガレージハウスをご検討中の2~3人家族の方であれば、こちらの住宅を参考にしながら、建築プランを立ててみてはいかがでしょうか。
ガレージハウス付き狭小住宅:2,600万円
出典:スーモ
ガレージハウス付きの狭小住宅になります。住宅内のガレージは、玄関の前方にガレージを設けたシンプルな仕様です。
22坪ほどの狭めな土地に建てられていますが、3階建てにすることで居住スペースや収納空間を広く確保しています。
注文住宅であると、狭い土地に住宅を建てる場合であっても、ビルトインガレージを設けた住宅プランを立てることも可能です。
本体価格帯 | 2,500万円~2,999万円 |
本体価格 | 2,600万円 |
坪単価 | 69万円 |
延床面積 | 125.03m2 |
敷地面積 | 71.80m2 |
工法 | 木造軸組 |
ガレージハウス付き狭小住宅:2,600万円の間取り
1階
出典:スーモ
2階
出典:スーモ
3階
出典:スーモ
ガレージハウス付き狭小住宅2,600万円の間取りです。
ガレージ(駐輪場)の近くにホールや納戸を設置し、リビングや寝室などの静かさが重要になる場所の設置を避けており、室内にいる家族が騒音に悩まされにくくなっています。
また、2階部分には、リビング・ダイニング・キッチンを仕切らずに、1つの空間で繋げているため、狭小住宅でありながら開放感があるのも特徴です。
クローゼットなどの収納スペースをもつ広めの洋室が合計2部屋あるため、夫婦+子供2~3人ほどで暮らすのにおすすめのガレージ付き狭小住宅です。
所有する土地がそれほど広くないものの、ガレージハウスを建てたいとお考えで子供のいるご夫婦・ご家族であれば、こちらの住宅を参考に建築プランを立ててみてはいかがでしょうか。
ガレージハウス付きの平屋:3109万円
出典:スーモ
屋根に太陽光発電用のソーラーパネルを設けていて、フラットな外観が特徴のガレージハウス付き平屋です。
向かって左側にあるガレージには、車を2台(普通車+軽自動車)まで停めることができます。
また、外壁がすべてタイル張りであり、タイルに汚れに強いものを採用しているため、建ててからのメンテナンス費用がかかりにくいのもメリットです。
本体価格帯 | 3,000万円~3,499万円 |
本体価格 | 3,109万円 |
坪単価 | 70万円 |
延床面積 | 148.22m2 |
敷地面積 | 296.93m2 |
工法 | 木造軸組 |
ガレージハウス付きの平屋:3109万円の間取り
1階
出典:スーモ
小屋裏
出典:スーモ
ガレージハウス付きの平屋3109万円の間取りです。
ガレージとLDKとの間に玄関と通路を挟むことで、LDKで過ごす家族が車の騒音を感じにくくなっています。
1階部分に押入やWIC(ウォークインクローゼット)があり、さらに階段付きの小屋裏収納もあるため、平屋でありながら十分な収納スペースがあるのも特徴です。
クローゼットなどの収納スペースが隣接した洋室が全部で2部屋あるため、2~3人ほどの家族で住むのにおすすめのガレージ付き平屋となっています。
2~3人ほどの家族であり、ガレージ付きの平屋の建築を検討中であれば、こちらの平屋を参考に建築プランを立ててみても良いのではないでしょうか。
まとめ
ガレージハウスを建てる場合、「車を何台停めるか」に合わせてガレージのスペースを大きく取ることが重要です。
そして、ガレージからの車の騒音や排ガスの対策をしっかりと採りつつ、防犯カメラの設置などでセキュリティ面を高めることで、安心・安全に過ごしやすいガレージハウスになります。
また、ガレージは車やバイクを停める場所としてだけでなく、ゴルフの練習場や書斎などの趣味のスペースとして活用することも可能です。
ガレージハウスを検討中の方は、ぜひ今回の内容を参考にしていただき、自分や家族の趣味や考え方に合ったガレージハウスを計画していってください。
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