注文住宅

一条工務店 平屋で後悔しないための注意点と解決方法

平屋の良さが見直され、リタイア世代から始まった平屋ブームが、現在は子育て世代にまで広がってきています。もう、ご存知ですよね。

平屋には、転落転倒事故の多い階段がない、あるいは移動が楽など、老後を控えたリタイア世代に適したメリットがあります。しかし、それらは子育て世代にも共通するものです。

その一方で、安易な選択をすると、思いがけなく後悔してしまう場合もあります。

新型コロナ禍をきっかけにした働き方の変化が、マイホームの地方化を進め、平屋が建てやすくなってきている今、改めて平屋を見直してみましょう。

本記事では、一条工務店の平屋を中心に、平屋で後悔しないための注意点と解決方法について紹介していきます。

一条工務店の平屋タイプの仕様概要と性能

一条工務店の平屋にも、同社の「 家は、性能 」「 モデルハウス仕様が標準仕様 」のDNAは受け継がれています。

住宅の基本性能である耐震性能と断熱性能は業界の最高レベルで、生活に必要な機能や装備はオプションなしでも十分な内容としています。

<一条工務店の標準仕様>

  • 最高等級3を上回る耐震性能(社内基準)
  • Ⅰ地域(北海道)のZEH基準をクリアする断熱性能
  • 熱交換型の24時間換気システム(第1種換気)
  • 全館床暖房(グランスマート、アイスマート、アイキューブ)
  • 外壁全面にタイルを採用
  • オープン、アイランド、I型から選べるシステムキッチン
  • 大容量の深型食器洗い乾燥機
  • 1.25坪タイプのユニットバス
  • 収納たっぷりの洗面化粧台
  • シューズクローク、ウォークインクロークなど充実した収納スペース

上記が、一条工務店の主な標準仕様の内容です。一般的な住宅で、上記以外に必要なものは太陽光発電システムぐらいではないでしょうか。充実した標準仕様ですね。

一条工務店の平屋の間取りと特徴

一条工務店がホームページで提案している平屋プランには、リタイア世代を対象にしたプランもありますが、子育て世代を対象にした3LDKが中心になっています。

前述したように、上の提案プランでも標準でシューズクローク、ウォークインクローゼット、パントリーが配置されており、各部屋には物入れやクローゼットも計画されています。

標準家庭(夫婦+子供2人)で一般的な生活スタイルであれば、十分な部屋数と収納スペースではないでしょうか。

動線もシンプルで、水回りの家事動線はウォークインクローゼット経由ですが回遊動線となっています。

洗面所が脱衣所から分離されて、玄関脇にレイアウトされているのは、新型コロナ禍で習慣になった、帰宅時の手洗いを考慮したものでしょう。

LDKとウッドデッキの関係も定番のレイアウトで、全体的によく考えられたプランです。

このような提案プランがいくつか、一条工務店のホームページで紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。

平屋で後悔しやすいポイントと解決方法

どのようなものにも一長一短があり、メリットとデメリットは表裏一体のものです。ここまで、平屋の良さを述べてきましたが、注意しなければならない点もあります。

水平に広がる平屋はヒートショックが起きやすい

一般的に、屋内外の熱が伝わる(逃げる)場所は、屋根(天井)・外壁・1階床で、それらの面積が増えれば増えるほど、熱の伝わる量が多くなります。

ですから、同じ延床面積なら2階建てよりも屋根や1階床面積が大きくなる平屋の方が不利になるのは間違いありません。

また、1階の床面積が大きく東西南北間の距離も長くなるため、各部屋の温度もバラツキが出やすくなり、ヒートショックが起きやすくなります。

これらを少しでも抑えるためには、屋根(天井)・外壁・1階床の断熱性能を上げる必要があります。また、気密性能も重要です。

一条工務店の断熱性能は、標準仕様でZEH基準の北海道地域に適合したもので、業界でもトップクラスのものです。

さらに、同社では気密性能の重要性を訴え、その性能値をホームページ上で公表しています。1棟1棟の気密性能値を計測している同社ならではの自信でしょう。

つまり、高断熱性能や高気密性能は、冬季の屋内から逃げる熱を抑え、夏季の外部からの熱の侵入を最小限にしてくれるのです。

さらに、標準仕様の全館床暖房や熱交換型の24時間換気システム(ロスガード90)で快適な温湿度環境を提供してくれます。

屋根のメンテナンス費用が高くなる?

上で平屋は屋根面積が増えると述べました。では、屋根瓦のメンテナンス費用が増えるのでは?と心配になりますよね。確かに、メンテナンス費用は増えるでしょう。

一条工務店では、これの解決策として太陽光発電システムの搭載を推奨しています。

同社の太陽光発電パネルはオリジナルの屋根一体型で、デメリットをメリットに変える発想ですね。

同社の太陽光パネルは、飛び火実験、降ひょう実験、対衝撃実験、さらには機械的荷重試験などを行い、認証機関で認められています。

あまり知られていませんが、太陽光発電システムを搭載している住宅の年間完成棟数で、一条工務店はギネスに認められているほどです。

電気自動車の普及に伴う充電や災害停電時の電力供給など、自己消費型の太陽光発電システムの重要性はこれからもますます大きくなってくるでしょう。

太陽光発電システムはオプションですが、検討してみる価値は十分にあると思います。

家事動線が長くなる傾向がある

平屋では、上下移動がなくなる分、水平移動が増え、上手に計画しないと家事動線が長く、また廊下が増える恐れがあります。

これを避けるために、LDKを間取りの中心にレイアウトするのが一般的で、LDKを各部屋への通路代わりに利用する方法もあります。

ただし、LDKからしか各部屋に行けないのでは、LDKに動線が集まりすぎて落ち着きのないLDKとなってしまいます。

ですから、バイパス(回遊動線)も利用しながら、計画することを勧めます。一条工務店のホームページでは、平屋の提案プランを紹介していますので参考にしてください。

プライバシー・防犯のリスクがある

平屋では、プライバシーや防犯が必要な寝室・個室も1階になりますから、前面道路や隣地の状況によっては、不安がつのり後悔してしまうこともあります。

プライバシーに関しては、植栽や生け垣、そして窓の位置などに工夫すると共に、後述する建ぺい率に余裕を持った建て方として、道路や隣地からの距離を確保することも必要です。

なお、一条工務店の標準仕様としているトリプル硝子サッシの室内側には、樹脂膜をサンドイッチした打ち破りにくい防犯硝子が採用されていますから一定の安心感があります。

広い敷地が必要(建ぺい率に注意)

同じ延床面積なら、2階建てに比べて平屋の建築面積が増え、広い敷地が必要になります。

一概には言えませんが、建築基準法に定められた建ぺい率ギリギリで建てると、全体に窮屈感がでてきます。また、上で述べたようにプライバシーや防犯上も不利になります。

何よりも、せっかく水平に伸び伸びと広がる平屋なのに、窮屈な庭では残念な気がします。

ですから、アプローチスペースや駐車スペースなどを1箇所にまとめ、少しでも屋外空間にゆとりをもたせる工夫が必要です。

また、先のプランのようにリビング・ダイニングと繋がる屋外テラスの採用も解決方法の一つですね。

まとめ

リタイア世代のセカンドライフとして見直された平屋が、子育て世代のマイホームとしても人気が出て、定着しつつあります。

一方で、プライバシーや防犯など平屋だからこそ、より注意しなければならない点もあります。一条工務店では、それらの解決策として防犯硝子を標準仕様で採用しており、一定の安心感があります。

また、水平に広がる平屋では、場所による温度差が出やすくなります。しかし、一条工務店の業界トップレベルの高断熱・高気密の性能、そして全館床暖房と熱交換型の換気システムは場所による温湿度差を抑え、快適な住環境を提供してくれます。

いずれにしても、平屋で後悔しやすいデメリットもメリットに変える方法はあるのです。

一条工務店の「 家は、性能 」「 モデルハウス仕様が標準仕様 」は、それらのデメリットの多くの部分をメリットに変えられる要素を備えているといえるでしょう。

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