注文住宅

注文住宅の小屋根裏部屋:費用やメリットデメリットは?階段とはしごどっちがいい?

注文住宅屋根裏部屋

「秘密基地のような空間が欲しい」「もう少し収納が欲しい」そんな願いを叶えてくれるのが『屋根裏部屋』です。屋根の空間を利用して、収納が増えるのであれば、ぜひ作りたいと考える人もたくさんいます。

ただ、屋根裏部屋を設置したいものの、メリットやデメリットがわからないという方も多く見られます。

さらに、価格も高くなるので、費用を高くしてまで設置するのか悩みどころですよね。

本記事では、『屋根裏収納』にはどのようなメリットがあり、費用はどのくらいかかるのか、実例を紹介しながら説明します。

注文住宅で屋根裏部屋を設置しようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

屋根裏部屋にかかる費用は約50万円

費用対効果は人それぞれですが、屋根裏部屋を作るための造作費用は決して安いものではありません。

屋根裏の空間に上っていくために階段やはしごを造る費用や屋根裏部屋の床をフローリング仕上げる費用がかかります。具体的にどこにどのくらいの費用を要するかを説明します。

大きさによって値段が変わる

屋根裏部屋を造るということは、1階や2階の他に、屋根裏の空間を利用して部屋を造ることと同じです。

部屋には、「壁紙」「床材」「電気」といった、部屋として機能するための仕上げが必要です。

来客の方に見えるスペースではないため、それぞれの素材を安いもので費用を抑えることもできますが、1部屋増えるのに近い費用がかかるという認識でいた方がいいでしょう。

壁紙の費用が追加になる

屋根裏部屋を造るということは、1階や2階の他に、屋根裏の空間を利用して部屋を造ることと同じです。部屋には「壁紙」「床材」「電気」といった、部屋として機能するための仕上げが必要です。

来客の方に見えるスペースではないため、それぞれの素材を安いもので費用を抑えることもできますが、1部屋増えるのに近い費用がかかるという認識でいた方がいいでしょう。

約50万円の工事費が必要

住宅会社により異なりますが、屋根裏部屋を造るには、平均50万円と言われます。

小屋裏収納へのアクセスを「階段」か「はしご」にするかでも費用は変わり、要望に合わせて金額が前後します。総合的に約50万円の費用が必要であることを考えておきましょう。

屋根裏部屋の収納は便利

費用について説明しましたが、その費用を払ってでも造っておいてよかったという声はたくさん聞きます。

それほど、収納が増加することは、一戸建ての住まいにとって重要なことです。

では、どのような利用方法があるのでしょうか。

使わないものをしまえる

季節ものの飾りを収納する場所に困ることはありませんか。毎年必ず使うが、そんなに頻繁に出し入れをしないものがあります。

たとえば、以下のようなものが挙げられます。

あまり使わないもの
  • 3月:雛人形
  • 5月:鯉のぼり・五月人形
  • 10月:ハロウィングッズ
  • 12月:クリスマスツリー

これらは年に1回のために、どこかに収納しておく必要があります。

他にも、写真や思い出のグッズなど、年々増えていくものも屋根裏部屋の収納スペースが活躍します。

平屋建ての場合屋根裏部屋収納はおすすめ

平屋建てでは、家のすべての空間が1階に集中するため、大きな屋根がかかります。そのため、大きな屋根を利用して大きな屋根裏部屋を造ることができます。

たとえば、書斎やお昼寝のスペースといった趣味やくつろぎの空間にも変身します。秘密基地のような空間になるワクワクとした気分も味わうことができます。

屋根裏部屋は階段と「はしご」どっちがいい?

一般的に屋根裏部屋へのアクセスは「階段」と「はしご」の2通りあります。

コストや間取りへの影響が大きく異なるため、利用方法や利用頻度で選択すると良いでしょう。それぞれの特徴を紹介します。

階段の特徴

注文住宅屋根裏部屋階段

登りやすく、はしごに比べ安全性が高いのが特徴です。

特に、大きなものを出し入れする際は、階段になっている方が足元も安定し、安心して荷物を運ぶことができます。

しかし、階段のスペースが階下に必要です。そのため、階段を設置するスペース分は部屋や収納が圧迫されることがあります。

また、1階から2階へ登る階段と同様のものを設置するため、コストが割高です。

はしごの特徴

注文住宅屋根裏部屋はしごはしごは登り口そのものを収納することができ。廊下の限られたスペースがあればアクセスができます。階下の間取りに影響しないのが特徴です。

しかし、屋根裏部屋を利用するたびに、はしごを下ろしてこなければなりません。頻繁に昇り降りをする場合はストレスになります。

安全性の面では、荷物をもって急勾配のはしごを登るため、転落の危険性が高くなります。

もちろん、歳をとるとその作業もより辛くなり、今は便利に使えても、将来足腰が悪くなってくると使いにくいだけの収納になってしまいます。

予算や利便性も踏まえ、屋根裏部屋をどのように使うかで、アクセス方法を考えましょう。

屋根裏部屋のある注文住宅の事例

実際に屋根裏部屋のある注文住宅の事例を紹介します。屋根裏部屋をどのように設けているか、その空間をどのように工夫しているかがわかります。

費用も記載していますので、参考にしてください。

レトロな屋根裏部屋のある2階建て注文住宅

注文住宅屋根裏部屋事例 注文住宅屋根裏部屋

昔ながらの瓦屋根の木造住宅です。1.2階にキッチンがあり、2世帯仕様にもなっています。

家族が多いと、部屋数が必要なうえ、荷物も多くなります。

ここでは、子供の荷物を収納できるスペースを屋根裏部屋にとることで、1.2階の生活空間を確保しています。

また、2世帯仕様であることから、屋根裏部屋へのアクセスは階段になっています。家族全員が使用できるような造りです。

間取り図

1階
注文住宅屋根裏部屋間取り図
2階
注文住宅屋根裏部屋間取り図
屋根裏
注文住宅屋根裏部屋間取り図

出典:https://suumo.jp/

間取りは昔ながらの住宅に近く、個室が多くなっています。1階には押し入れや仏間があり、客間としても使用できるスペースがあります。

家全体の面積はそれほど大きいわけではないので、限られた空間を生かすために、屋根裏部屋が重要な役割を果たしています。

2530万円の屋根裏部屋のある2階建て注文住宅

注文住宅屋根裏部屋
本体価格帯 2,500万円~2,999万円
本体価格 2530万円
坪単価 70万円
延床面積 119.65m2
敷地面積 354.91m2
工法 木造軸組 (※外断熱仕様)
注文住宅屋根裏部屋内装 注文住宅屋根裏部屋内装注文住宅屋根裏部屋内装

119㎡(35.99坪)と夫婦2人子供2人の4人家族住まいに多い面積の住宅です。特徴的な点は、1階リビングから吹き抜け、屋根裏部屋までの空間が繋がっており、とても開放的です。

写真のように、1階のリビングから撮影すると、その天井の高さがわかります。

1.2階と屋根裏部屋までが繋がって、家族がどこにいても感じられる素敵な空間になっていますね。

間取り図

1階
注文住宅屋根裏部屋間取り
2階
注文住宅屋根裏部屋間取り

出典:https://suumo.jp/

「開放感」がテーマのような間取りです。

1階のLDKの上階は間仕切り壁がなく、個室空間がありません。そうすることで、1つ1つの空間が別の空間と繋がりをみせ、より広く感じるようになっています。

屋根裏部屋まで繋がった大胆な吹き抜けが家の中の広さと明るさを実現しています。

屋根裏部屋のあるコンクリートの注文住宅

注文住宅屋根裏部屋
本体価格帯 3,500万円~3,999万円
延床面積 137.87m2
敷地面積 180.33m2
工法 木造軸組
注文住宅屋根裏 注文住宅屋根裏

この事例は、屋根の空間をいっぱいに使って、屋根裏部屋に収納を造っているのがわかります。

屋根の勾配は低いため、屋根裏部屋の天井は少し低く感じますが、収納としては十分なスペースがあります。

広々としたLDKに物を置いて狭くしないために、屋根裏部屋に収納を造るのは有効的です。

間取り図

1階
注文住宅屋根裏部屋間取り
2階
注文住宅屋根裏部屋間取り
屋根裏部屋

注文住宅屋根裏部屋間取り出典:https://suumo.jp/

家全体の間取りをみても、とても収納が充実した家になっています。これだけたくさん収納があれば、使い分けができます。

たとえば、2階の納戸は2人の子供が共通して使うゲームやおもちゃなどを収納する場所や季節ものの服を収納しておくといった、子供のスペースに限定します。

屋根裏部屋は頻繁に使用しない、行事の飾りや、これから増えていく思い出の品を収納するといった使い分けができます。

屋根裏部屋を造るならメーカー選びが重要

本記事で紹介した事例を比較しても、延べ床面積はそれほど変わらないのに本体価格に1,000万円差額があります。

この差は、キッチン・バスタブ・トイレなどの設備機器や内装でも大きく変わりますが、屋根裏部屋の造作費用も大きく関係します。

住宅メーカーによって木造や鉄骨造と建物の構造が異なると、屋根裏部屋の造作費用に要する費用も異なります。材料や工法で価格が前後するため、相見積もりをして比較しましょう。

とは言え、たくさんの住宅会社をすべて比較検討するには、時間と労力が必要です。まずはインターネットで情報収集し、気になる住宅会社をピックアップして資料請求しましょう。

実例集を取り寄せることもできますので、屋根裏部屋をテーマとしたものがあれば、より詳しい情報が手に入ります。

まとめ

注文住宅で屋根裏部屋を造る際のコストやメリット・デメリットについて紹介しました。新築住宅での間取りに求める優先順位は各家庭により様々です。

「とにかく収納スペースを確保したい」「屋根裏部屋を利用して自分だけの趣味のスペースを造りたい」そういった願いを叶えてくれるのが、屋根裏部屋です。

本記事で紹介したコストや利用方法をぜひ参考にして下さい。

決して安い造作費用ではありませんので、自分達の思い描いている生活を実現するために、費用対効果があるかどうかをしっかりと考えましょう。そのうえで検討し、設置を検討してはいかがでしょうか。

【悪用厳禁】注文住宅を723万円も安く買ったコツ

住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

【FP監修】建売よりも安く失敗しない注文住宅を建てるコツはこちら

※お断り自由・完全無料

合わせて読まれている記事
トップへ戻る