リフォーム・リノベーション

水回りのリフォームの費用や相場:セットやパックをお得に使う

水回りリフォーム

水回りは水を使用するため、汚れやすく傷みやすい場所です。

数十年も生活していると、トイレやお風呂などはきれいにしていたつもりでも落としきれていなかった汚れがだんだん目立ってきます。カビが発生してしまえば、見栄えもよくありません。

このような理由から、リフォームを検討する方は非常に多いです。

ただ、水回りのリフォームは大規模になりやすいため、数百万円単位の施工費用がかかります。

このとき、「いくらぐらいかかるのか」「値段を抑えるポイントはないのか」「どこのメーカーがいいのか」などの疑問を抱く方は少なくありません。

そこで、本記事では水回りのリフォームの費用や相場から、値段を抑える秘訣やポイントをお教えします。ここで紹介する内容を参考にすれば、きっと満足いく改修工事を行えるはずです。

水回りのリフォームの費用や相場

一言に水回りのリフォームといっても、以下の4種類があります。

  • キッチン
  • トイレ
  • お風呂
  • 洗面所

リフォームをする場所によって施工費用は異なります。また、行う内容によっても値段は変わってくるため、場所によっていくらぐらいかかるのか気になるところです。

この項では、以上で述べた4種類のリフォームの費用や相場を順番に解説していきます。この価格を参考にすれば、あなたが行う改修工事のおおよその値段が、わかるのではないでしょうか。

1.キッチンのリフォームの中心価格帯:100~200万円

キッチンのリフォームは水回りの改修工事の中でも高額になります。値段は、100万円を超えることもあり、大規模なものだと場合によっては200万円ほどの施工費用がかかってしまいます。

ただ、キッチンのリフォームの種類によって費用が異なるので、以下では台所の改修工事の価格を種類別にお教えします。

1-1.IHコンロへのリフォーム:30万円

一般的に高額になりがちなキッチンのリフォームですが、コンロを取り換える程度であれば、比較的安い値段で行えます。

たとえば、ガスコンロをIHクッキングヒーターにするような場合です。コンロを取り換えるだけになるので、工賃も安く手軽に行えます。

1-2.システムキッチンのリフォーム:125万円

システムキッチン

出典:LIXIL

システムキッチンを導入するリフォームになります。最新式のキッチンは機能的でかっこいいため、台所をリフォームしたい方の憧れです。

ただ、大規模な工事になるため、施工費用は高額になります。また、キッチンは家事の中でも最も作業する時間が長い場所になります。そのため、家事の負担を減らせるような工夫をすると良いのではないでしょうか。

家事が快適になれば、生活も楽になります。一番長い時間いるキチンだからこそ、妥協せずにリフォームするようにしてください。

1-3.対面式キッチンのリフォーム:200万円

オープン対面キッチン

出典:LIXIL

対面式キッチンのリフォームになります。費用は、プランによって異なりますが、一般的に200万円程度で行えます。

しかしながら、価格はプランによっても変わるため、リフォームを行う工務店に相談してみなければ詳しい金額はわかりません。あくまでも目安程度であることを覚えておきましょう。

対面式キッチンの場合、壁付けのキッチンとは異なり、リビングに向かって調理を行うことが可能です。そのため、子供を見守りながら料理を作ったり、ご主人と会話をしながら後片付けを行ったりできます。

台所は、どうしても一人の空間になりがちですが、対面式キッチンであれば家族と一緒になって楽しく家事が行えるでしょう。

1-4.アイランドキッチンのリフォーム:380万円

アイランドキッチンは、部屋の中央近くに独立したキッチンのことになります。たとえば、以下の写真がそれに当てはまります。

アイランドキッチン

出典:株式会社タウンズホーム

元々壁に備え付けてあるキッチンをアイランドキッチンにする場合、水道などを移動させるリフォームが必要になります。工事が大規模になるため、金額は400万円近くになります。

ただ、アイランドキッチンは、キッチンの四方が壁と面していないため、リビングにいる子供たちと空間をシェアできます。

家族とご飯を一緒に作り、空間をシェアするかっこいいキッチンにしたい方にお勧めな台所です。あなたもリフォームを行い、アイランドキッチンでしか味わえない良さを堪能しましょう。

また、料理教室を行いたい方にアイランドキッチンはとてもお勧めになります。調理をより近く周りから見ることができるため、とてもわかりやすいです。

「料理教室を行っている」もしくは、「これから開きたい」という方は、アイランドキッチンにしてみてはいかがでしょうか。

なお、キッチンのリフォームの相場やポイントは、「キッチンリフォームする人必見!6つの悩みとよくある失敗談」でさらに詳しく解説しているので、こちらにも目を通しておくようにしましょう。

2.トイレのリフォームの中心価格帯:40万円

トイレのリフォームする価格は、20~60万円が一般的です。中心価格帯としては、40万円が多いです。

しかしながら、リフォームの施工内容やグレードによって金額が変わってくるので、一概にこの値段とは言えません。そのため、あくまでも目安程度として捉えると、後々高すぎるということを防げます。

以下では、トイレのリフォームを事例から価格別に紹介します。あなたが行うプランと同じものがあれば、おおよその金額の検討が付くのではないでしょうか。

2-1.入口の段差を解消するバリアフリー:15万円

トイレ段差リフォーム

出典:ニッポンのMADO

トイレの入口にある段差を解消するリフォームになります。費用は状況にもよりますが、15万円程度必要です。

古い住宅だとトイレに段差があるケースがあります。足が躓くと転んでしまうため、大変危険です。お年寄りがいる家庭は、安全のためにもバリアフリーのリフォームを積極的に行いましょう。

2-2.タンクレスにするリフォーム:20万円

タンクレストイレリフォーム

出典:株式会社キッチンワークス

水を貯めるタンク付きのトイレから、タンクレストイレのリフォームの価格は20万円程度が目安になります。

ただし、便器ごと交換するのではなく、便座のみの交換する改修工事です。機器を交換するだけになるため、その購入代金と施工費用だけで済みます。それにより、比較的安い値段でリフォームができます。また、数時間で完了してしまうため、手軽に行えるのも特徴です。

古いタイプの便座を使用しているのであれば、新しい最新式のものにリフォームしてはいかがでしょうか。

2-3.トイレの内装のリフォーム:30万円

トイレ内装リフォーム

トイレの内装のリフォームになります。壁紙を張り替えたり、床材を交換したりする工事になります。価格は、30万円程度必要です。

以前便器や便座のリフォームをした方は、壁や床材も改修工事を行い、トイレ全体をリフレッシュさせてあげましょう。

2-4.タンクレストイレや壁のリフォーム:50万円

タンクレスリフォーム一式

出典:NEO SPAD

トイレをタンクレスのものにして、内装や棚などすべてを行うリフォームになります。金額は、おおよそ50万円程度必要です。便器はもちろんのこと、内装や床材、棚などすべてを新しいものにします。

ただ、便器を高機能のものにしたいという場合は、グレードによって費用が高くなる可能性があります。そのため、予算とのバランスをよく考えて値段を決めるようにしましょう。

トイレを新しくしたいのであれば、すべて一気に行い、イメージをガラッと変えてはいかがでしょうか。

トイレのリフォームを成功させるコツや費用に関しては、「トイレリフォームを成功させる7つのコツと費用を抑える秘訣」でわかりやすく解説しています。もっと詳しく知りたい方は、この記事を読んでおきましょう。

3.浴室・お風呂のリフォームの中心価格帯:50~150万円

浴室やお風呂のリフォームは、大掛かりになるケースが多く、費用も100万円以上になります。

しかしながら、浴槽のタイプや行うリフォームによって値段が変わるため、どの工事でいくらの費用がかかるのかということを把握しておきましょう。

以下では、浴室・お風呂のリフォームの事例をもとに、価格を紹介します。あなたが行うリフォームの種類がわかれば、おおよその費用がわかるのではないでしょうか。

3-1.ユニットバスの入れ替えのリフォーム:100万円

ユニットバスリフォーム

出典:TOTO

ユニットバス(工場で生産された、「浴槽」「壁」「天井」「床」などを現場で組み立てるお風呂のこと)の入れ替えリフォームになります。ユニットを交換する改修工事になるため、100万円程度で行えるリフォームです。

ただし、ブランドのものや高機能のユニットバスにすると費用はさらに増します。なるべく抑えたいのであれば、施工店に任せるようにしましょう。ブランド品はなく品質のよいものを販売してくれるケースがあるからです。

お得な値段でいいものを購入できるので、特にこだわりがないのであれば、積極的に相談してみましょう。

3-2.在来工法からユニットバスへのリフォーム:150万円

在来工法からユニットバスのリフォーム

出典:有限会社:タクマ産業

在来工法(昔ながらのお風呂のため、防水性があまりない)からユニットバスへのリフォームになります。

ユニットバスの購入費用や施工費用がかかるので、値段は100~150万円程度必要になる可能性があります。既存のお風呂を解体して新たなお風呂を設置するため、大規模なリフォームになるからです。

また、高機能なものや品質の良いユニットバスにするとさらに費用は増します。

ただ、入浴中のあたたかさや掃除のしやすさなどこれからの快適さを思えば、高すぎる金額ではありません。新しいお風呂にして、日々の疲れをリフレッシュさせましょう。

※お風呂・浴室のリフォームの費用やポイントを知りたい方は、「気になるお風呂・浴室リフォームの価格や相場を事例から紹介」を一緒に読むとさらにわかりやすいです。

4.洗面台・洗面所のリフォームの中心価格帯:30万円

洗面台や洗面所のリフォームの場合、20~30万円の費用があれば可能です。洗面台を入れ替えるものから、壁や床材を張り替える工事まで行えます。

以下では、洗面台や洗面所のリフォームの費用を事例別に紹介します。これを参考にすれば、価格の目安がわかるのではないでしょうか。

4-1.洗面台の取り換え工事:10万円

洗面台リフォーム

出典:横浜のリフォーム工事やさん

ユニットタイプ(あらかじめ決められたサイズの洗面台)のリフォームは、洗面台を交換するだけになるので、大掛かりな工事を必要としません。そのため、比較的安く行えます。

洗面台一式のものでも、安いタイプでは5万円程度で購入が可能です。

つまり、施工費用を合わせても10万円程度でリフォームできます。特にこだわりがないのであれば、そのような改修工事がお勧めです。

ただし、機能性やグレードが上がったり、ブランドになったりすると費用は高くなります。そのため、予算とのバランスを考えた上でプランニングしましょう。

4-2.洗面台の交換と内装のリフォーム:30万円

洗面所リフォーム

洗面台を新しいものにするリフォームと内装の改修工事になります。費用は、洗面台の購入費用が10万円、壁紙が5万円になり、施工費用が15万円になります。つまり、費用は合計で30万円になるのです。

洗面台はもちろんのこと、壁紙もリフォームするため、洗面所が一新します。改修工事を行って、キレイな洗面台で朝を迎えましょう。

さらに詳しく、洗面台や洗面所のリフォームの価格やポイントついて知りたい方は、「おしゃれな洗面台・洗面所リフォーム費用とポイントや収納の秘訣」に目を通しておくようにしてください。

水回りのリフォームはまとめて行うと安くなる理由

リフォームローン

水回りのリフォームは、まとめて行うと、手間暇を省くことができます。キッチンやトイレ、お風呂や洗面所は、同時に行うと効率が上がるからです。

住宅関係の中でも、特に水回りは関連性があります。そのため、別々に行うのではなく、なるべく同時にリフォームするようにしましょう。

以下では、水回りのリフォームをまとめて行う際のポイントを解説します。

セットやパックを利用すると機器代を抑えられる

水回りのリフォームを行う工務店やリフォーム会社によっては、水回りをパックやセットで販売しているところがあります。

つまり、キッチンやトイレ、お風呂や洗面所に使用する機器をまとめてセットにして販売しているのです。

まとめて仕入れることで、それぞれ別々に購入するよりも安く仕入れることができるからです。

世の中には、別々に買うよりもまとめて買うと安くなるものがいろいろあります。たとえば、単身パックやファミリーセットなどというような形で販売しているケースのことです。

実は、水回りのリフォームにもこれが当てはまります。老朽化して改修工事を行うのであれば、まとめて一緒に行うようにしましょう。

同時に行うと工事費用を安くできる

以上で述べたように、水回りのリフォームはまとめて行うと商品の購入費用を抑えられます。

ただ、水回りのリフォームをまとめて行うと安くなる理由は、それだけではありません。同時に複数の施工を行うと工事の規模が大きくなるため、施工費用の調整が行いやすくなるのです。

たとえば、トイレだけのリフォームを行うと利益はそこまで多くありません。

しかし、キッチンやトイレなどの水回りのリフォームを複数行うと、工事の規模が大規模になり、利益の割合が多くなります。金額が大きくなると、たとえ10%割り引いたとしても、業者としては儲かるのです。

水回りのリフォームをまとめて行うと、「商品の仕入れ」「利益の割合」の部分から値段を抑えられます。

また、水回りが密集している場合、別々にリフォームを行うと改修工事を行っていない場所の汚れなどが目立ってしまうのです。

たとえば、洗面所を脱衣所として利用している場合、お風呂と隣接しています。このとき、洗面台だけきれいにリフォームするとお風呂の古さが目立ってしまい、せっかくリフォームしたのに「あまりきれいに見えない」ということになるのです。

もし、あなたも水回りのリフォームを検討しているのであれば、一度にまとめて行うようにすることをお勧めします。

水回りのリフォームを成功させる3つのポイント

水回りのリフォームを成功させるためにはいくつかポイントがあります。ただ、ほとんどの方が初めての改修工事になるため、この秘訣を知らないのです。

水回りのリフォームは、数百万円にも及ぶ高額な買い物になります。失敗しないためにも、ここで改修工事の3つのポイントを把握しておきましょう。

1.リフォームのタイミングや時期を見極める

水回りのリフォームの適切な時期は、15~20年が一般的です。水を扱うため傷みやすく、家の中でも早く劣化してしまう場所になります。

ただ、適切な時期にリフォームを行わないと、水漏れによって家の内部が腐ってしまい、大規模な修繕工事が必要になる可能性があります。

手遅れになってしまわないためにも、適切な時期にリフォームを行うようにしてください。

水漏れが起こると、内部に水が侵入します。これにより、床の中が腐ってしまうのです。また、湿気が多い部分には、シロアリの被害が起こりやすくなります。

お風呂の下地などは、シロアリの被害が多いです。暖かい湿気の多い場所を好むからです。特に、在来工法(昔ながらの浴槽・浴室)の場合、年数が経過すると水漏れしやすいため、リフォームの時期には注意する必要があります。

たとえば、浴室に面している脱衣所などの床が、フカフカしていると要注意です。この場合、ほとんどの割合で腐食しており、床を張り替えるなどの大規模なリフォームが必要になります。

適切な時期にリフォームを行っておけば数十万円で済む話が、手遅れになってしまう可能性があるのです。そのため、修繕費用が数百万円単位になってしまうケースも少なくありません。

特に、家の角にお風呂がある場合は、注意が必要です。近くに柱がある可能性が高いため、その支柱が腐れば、数百万円単位の補修費用がかかる可能性があります。

このような余計な費用を支払わないためにも、リフォームの時期はなるべく早めに行うようにしましょう。

2.100万円を超える商品は必ずショールームで確認する

水回りのリフォームは、商品の値段が100万円を超えることは珍しくありません。そのため、よく考えた上で改修工事を行う必要があります。

たとえばシステムキッチンやユニットバスならば、機器の値段が50~200万円を超えます。また、トイレの便器や洗面化粧台は、10~50万円になるのです。

ただし、あくまでもこの値段は、機器の値段になります。実際の施工費用は、以上の金額に加えて取り付ける費用が加わるのです。

水回りのリフォームは、機器だけで数十万円から数百万円の費用がかかります。そのため、メーカーのホームページやカタログだけで判断してしまわないようにしてください。

必ず、ショールームなどに足を運んでから決めるようにしましょう。数百万円単位の買い物になるため、実際に使ってみたら「思っていたのと違う」ということになりかねないからです。

実際にショールームに行けば、お風呂に入ったり便器に座ったりすることができます。システムキッチンに関しても、立ってみて高さの確認をすると良いです。

また、料理を作ったり食器を洗ったりする仕草をしてみると実感がわくのではないでしょうか。

水回りは、これから毎日生活する上で使用するものになります。必ず、実際に目で見たり使ってみたりしてから判断するようにしてください。

3.優良業者に施工を依頼する

500万円未満のリフォームの場合、建設業の許可が必要ありません。そのため、粗悪な業者でも施工を行うことができてしまいます。

水回りのリフォームで、500万円を超えることは滅多にありません。むやみやたらに業者を選んでしまうと、手抜き工事を行われる可能性があります。

水回りは毎日使う場所になるため、しっかり施工してくれる業者に頼むようにしてください。

3-1.リフォーム瑕疵保険に加入してもらう

また、リフォームには「リフォーム瑕疵保険(かしほけん)」というものが存在します。これは、改修工事を行った際に欠陥や問題があったら保証してくれるというものです。

リフォーム瑕疵保険

出典:一般社団法人・住宅担保責任保険協会

万が一、リフォームに不具合があったりすぐに水漏れしてしまったりした場合などに、保証してくれるものになります。

ただ、条件があるため、必ずしもすべてを保証してくれるわけではないです。あらかじめ内容を確認しておきましょう。

しかしながら、数百万円単位の工事を行う場合、何かあったら不安です。そのためにも、業者にリフォーム瑕疵保険に加入してもらうようにしましょう。

まとめ

水回りのリフォームの費用や相場がわかれば、あなたが行いたい改修工事費用の目安を把握できます。

また、水回りのリフォームはまとめて行うとお得になります。今後、キッチンの後にお風呂やトイレの改修工事を行う予定があるのであれば、同時に行うと費用を抑えられるのです。

せっかくリフォームを行うのですから、ここで紹介したノウハウを参考にして納得のいく改修工事にしましょう。

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