リフォーム・リノベーション

フローリングのリフォームをする方が必ず知りたい6つのコツ

フローリングリフォーム

床が古くなったりライフスタイルが変わり畳をフローリングに変えたくなったりしたい場合、リフォームを検討する方は多く見られます。

ただし、フローリング材によって質感や手入れの方法が変わってきます。また、高額になりがちな費用を施工方法によって大幅に抑えられる可能性があるのです。

リフォームを失敗せずに成功させたいのであれば、フローリングについてある程度理解しておく必要があります。

そこで、種類や方法、ポイントなど必ず知って欲しい情報をお伝えします。これからフローリングのリフォームを検討している方は、ここでお伝えする内容を参考にして、納得のいくリフォームを行いましょう。

1.フローリングリフォームの3つのタイミング

フローリングのリフォームは、以下の3つのタイミングで行われるお客様が多く見られます。

  • 畳やカーペットをフローリングに変えたい
  • フローリング材が古くなった
  • 機能性を高める

もし、これに該当するのであれば、改修工事を検討しましょう。それでは、詳細を順番にお伝えしていきます。

1-1.畳やカーペットをフローリングに変えたい

畳やカーペットなどをフローリングに変更したいと思う方は、多いのではないでしょうか。おしゃれでかっこよく、洋風住宅の間取りにはピッタリです。

あまり使わない畳の部屋をフローリングにすれば、部屋を広く活用できます。もし、畳やカーペットの方で、「フローリングにしたい」という方はリフォームするようにしましょう。

1-2.フローリング材が古くなった

フローリング材は、15~20年が交換の目安とされています。この時期に当てはまる方は、リフォームを検討しましょう。また、今あるフローリングが古くなったり、傷が目立ったりした場合も交換のタイミングです。

そのまま放置すると直す箇所が増えたり、工事の規模が大きくなったりする可能性があります。そのため、気になるのであれば、なるべく早めにリフォームしてしまいましょう。

1-2-1.床鳴りがする場合は早めにリフォームする

特に、床鳴りがする場合は、早めにリフォームすることをおすすめします。

ただし、床鳴りがする場合、床板か床の下地が傷んでいるのかを判断する必要があります。どの部分が傷んでいるのかがわかれば、適切なリフォームができるからです。具体的な見分け方としては、踏んでたわむ場合、床の下地が傷んでいます。

一方、踏んだ際にはしっかりしているのに音だけがなる場合は、床板が傷んでいる可能性があります。とはいえ、素人ではなかなか判断することは難しいかもしれません。その場合、専門家に一度見てもらうようにしましょう。

1-3.機能性を高める

バリアフリーにしたり床暖房にしたり、機能性を高める目的で、リフォームを検討されるお客様は多く見られます。

リビングなど毎日歩く場所の機能性が高くなると、生活が快適になります。お年寄りがいる家庭は、段差があると生活しにくいのではないでしょうか。また、冬のフローリングは冷えるため、歩くと足が冷えてしまいます。

これらの悩みが解決するために、フローリングをリフォームして機能性を高め、快適に暮らせるようにしましょう。

2.フローリングの2種類の材質

フローリング、合板無垢違い

フローリングには、合板(複数の板を合わせたもの)と無垢(むく:丸太から切り出した木材)の2つの種類があります。この2つの材質の違いを理解しておかないと、後々後悔してしまうことになりかねません。肌触りや質感、色合いなどが異なるからです。

それぞれの違いを理解して、あなたに合った材質でリフォームしましょう。

2-1.合板フローリングとは

合板フローリング

出典:ホームプロ

合板フローリングは、複数の板を重ね合わせて加工した木材になります。工場で加工されるため、品質が一定で費用が安いのが特徴です。一般的に、ほとんどのフローリングがこの合板を使用しています。

2-1-1.合板フローリングのメリット

合板フローリングは、価格が安くて品質が安定している点が特徴があります。また、色や柄のバリエーションが豊富なため、あなた好みのものを選ぶことが可能です。リフォームするのであれば、「好きな模様や色にしたい」のではないでしょうか。

合板フローリングにすれば、あなた好みのデザインや柄にすることができます。いろいろあるメーカーや商品の種類から、理想のものを選びましょう。

そして、合板フローリングは、品質が安定している点が特徴です。

通常、木材は温度や湿度に弱いことが気になりますが、合板の場合それらのデメリットがありません。そのため、板が反りかえったり収縮したりしにくいのです。また、耐水性に優れていて、傷がつきにくいという特徴があります。

2-1-2.合板フローリングのデメリット

合板フローリングは、薄い板を重ね合わせているため、深い傷が付くと直すことは難しい材料です。また、頑丈なこともあり、踏み心地が固いという特徴があります。そして、工場で生産されているので、自然の木材の風合いは楽しめません。

少し味気ない気もしますが、値段などの実用性を考えると合板フローリングを選ぶ方は多くみられます。

ただし、合板フローリングの中でも本物の風合いのあるものもあります。高級感を求める方は、そのような合板を選ぶようにしましょう。

2-2.無垢フローリングとは

無垢フローリング

出典:無垢フローリング専門店KODAMA

無垢フローリングは、木材を切り出して1枚の板を使用したものになります。値段は高くなりますが、天然素材ならではの風合いや材質が特徴的です。「木の風合いや香りなどを味わいたい」という方におすすめします。

2-2-1.無垢フローリングのメリット

無垢フローリングは、天然素材ならではの特徴があります。本物ならではの風合いや肌触りはもちろんのこと、木が呼吸するため、湿度を調節してくれます。これにより、夏場などの湿度が高い季節でも、サラサラした触り心地になるのです。

天然素材を使用しているため、合板のように接着剤などの化学物質をほとんど使用していません。したがって、アレルギーなどの心配がほとんどありません。小さなお子さんがいるご家庭やアレルギー体質の方でも、安心して生活できます。

子供たちをフローリングで遊ばせる機会があるのならば、無垢フローリングにしましょう。

2-2-2.無垢フローリングのデメリット

無垢フローリングは、天然素材を使用するため、値段が高くなりやすいです。また、水に弱く汚れやすい欠点があります。そして、自然素材である以上、湿気や温度変化で膨張したり、収縮したりします。最悪の場合、板が反り返ったり、割れたりしてしまうのです。

また、天然素材であるため、木目や色合いがばらばらになってしまいます。とはいえ、これが天然素材の良さでもあります。これらを踏まえた上で、あなたに合ったフローリング材を選ぶようにしましょう。

3.フローリングのリフォームの2つの施工方法

フローリングのリフォームには、重ね張り工法(レイヤー工法)と張り替え工法の2つの施工方法があります。これからリフォームを行う方は、これらの違いを理解しておきましょう。

3-1.重ね張り工法(レイヤー工法)

重ね張りリフォーム

出典:ミライエ

重ね張り工法は、今ある床材の上に新しいフローリングを重ねて施工する方法になります。そのため、工期を短縮出来たり、費用を抑えたりできるのです。床をはがすと工事の規模が大きくなります。

しかし、重ね張りであれば手軽にリフォームが行えます。

とはいえ、元々ある床が踏んでフカフカたわむ状態だと、重ね張りを行っても解決することはできません。床材を一度はがして、下地を補修する必要があります。

重ねるだけで手軽に行えるレイヤー工法ですが、重ね張りを行うということは、その分フローリングが厚くなります。つまり、張ったフローリングの高さ分、床に段差ができてしまうのです。

重ね張り用のフローリングは、通常のよりも薄く作られています。しかし、それでも段差はできてしまうため、あらかじめ把握しておくようにしましょう。

また、重ね張りのフローリング材を選ぶ際、材質に注意するようにしてください。薄くなるほど素材が安っぽくなる可能性があるからです。段差を気にするあまり、フローリングの質が低くなってしまえば元も子もありません。

厚さも重要ですが、材質にも気を配るようにしてください。

3-2.張り替え工法によるリフォーム

無垢フローリングリフォーム

張り替え工法は、床の下地などの傷みが激しい場合に行います。踏んだらフカフカしたり、ひどい床鳴りがしたりすると、一度古い床材を剥がして新しくする必要があるからです。

張り替えのリフォームを行うと、家の下地を確認することができます。万が一傷んでいたり、老朽化していたりしたら補修しなければいけません。築年数が古い場合は、隅々まで下地をチェックしておくと安心できます。

また、新しくフローリング材を施工するため、好きな色やデザインにすることができます。重ね張りでは段差がありましたが、張替えではそれらの心配をする必要がありません。

このとき、段差などがある場合、それをフラットにしてバリアフリーにしておくのがおすすめです。将来のことを考えると、ついでに行っておくほうが後々の生活が楽になります。

ただし、張り替えの場合は、工事の規模が大きくなります。施工期間や費用がかかってしまうことを覚えておきましょう。

4.フローリングのリフォームの費用や相場

フローリングのリフォームの費用は、50万円が中心価格帯になります。これから工事を検討している方は、これくらいの費用がかかることを覚えておきましょう。

しかしながら、先ほどお伝えしたように、重ね張りと張替えでは費用が異なるため、方法によって予算は変わります。また、既存の住宅によっても値段は変化します。傷み具合が激しければその分補修費用が加わるからです。

したがって、実際に見積もりを取るまでは正確な値段はわからないため、あらかじめ覚えておきましょう。とはいえ、それでも値段は気になるものです。

そこで、事例別の費用をお伝えします。あくまでも目安でしかありませんが、おおよその価格がわかるのではないでしょうか。

4-1.フローリングの重ね張りの費用:10万円

6帖のフローリングを重ね張りする費用は10万円程度になります。そのまま既存の床材の上に、新しい材料を施工するため、手軽に行えます。重ね張りに使用するフローリング材は、1.5~6㎜のものが多いのが特徴です。

少しの床鳴りであれば、厚いフローリング材を重ね張りすれば軽減される可能性があるため、症状に応じて選ぶようにしましょう。

4-2.フローリングの張り替えの費用:18万円

6帖のフローリングを張り替えるリフォームの費用は、18万円程度になります。古い床材を撤去した上に新しいものを施工するからです。

ただし、張り替えるフローリング材によっても値段が変わるため、防音性の高いものやグレードの良いものを選ぶと値段は高くなります。フローリングの素材を選ぶ際は、予算と機能性のバランスを考慮した上で選ぶようにしてください。

4-3.リビングを床暖房にするリフォーム費用:80万円

リビングのフローリングを床暖房にする費用は、80万円程度かかります。このときのリビングの大きさは、15帖になります。床暖房にリフォームする予定がある方は、これくらいの費用がかかることを覚えておきましょう。

とはいえ、冬場のフローリングはとても冷えます。暖房機能があるととても快適なのではないでしょうか。これからの生活のことを考えると、決して高い金額ではありません。

4-3-1.床暖房の2つの種類

床暖房には「電気式」「温水式」の2種類があります。初期費用や維持費が異なるため、特徴を理解した上であなたに合ったほうを選びましょう。

初期費用は電気式のほうが安いです。しかし、ランニングコストが高い特徴があります。

一方、温水式の場合、初期費用が電気式に比べて30万円程度必要になりますが、維持費は抑えられます。使用する時間が多く、床暖房の面積が広い場合、温水式のほうがトータルで考えるとお得です。

たとえば、一日中家にいることが多い場合は、温水式にすると良いのではないでしょうか。それぞれの特徴を理解した上で、あなたのライフスタイルに合ったタイプのものを選んでください。

5.フローリングリフォームの3つのポイント

フローリングのリフォームをする際、色や素材の選び方など、いくつかポイントがあります。ここでお伝えする内容を参考にして、改修工事を成功させましょう。

5-1.色の選び方

フローリングの色が変わると、部屋の印象がガラッと変わります。そのため、どのようなイメージにしたいのかによって、床材のカラーを決めるようにしましょう。

5-1-1.ライト系

フローリングリフォーム、メープル

出典:LIXIL・銘木床:バリエーション

白系のフローリングは、部屋のイメージを明るくすることができます。そのため、優しい印象になるのが特徴です。室内を明るくしたい方におすすめするカラーになります。

5-1-2.ブラウン系

ブラウン系フローリング

出典:LIXIL・銘木床:バリエーション

ブラウン系の色は、フローリングで多く使用されます。落ち着いたイメージになるため、高級感があります。また、歳月が経過すると色合いに深みが出てきます。

高級感のあるイメージが好みの方は、このフローリングの色を選ぶと良いのではないでしょうか。

5-1-3.ダーク系

ダーク系フローリング

出典:LIXIL・銘木床:バリエーション

ダーク系のフローリングは、重厚で味わいのあるイメージになります。歳月が経過するほど深みが出てくるのが特徴です。

重厚で味わいあるフローリングにしたい方におすすめします。

5-2.フローリングの張り方の種類

フローリングには、大きく分けて以下の5種類の張り方があります。

  • 定尺張り(りゃんこ張り)
  • 乱尺張り
  • 斜め張り
  • ヘリンボーン
  • 市松模様

フローリングの張り方によってそれぞれイメージが異なるため、あなたの好きな仕様を選ぶようにしましょう。

5-2-1.定尺張り(りゃんこ張り)

定尺張り・りゃんこ張り

出典:MOKUZAI.com

規則性のあるシンプルなフローリングの張り方になります。同じ寸法の板を交互に張っていく方法です。統一性があり、きれいな仕上がりになります。

5-2-2.乱尺張り

フローリング乱尺張り

出典:無垢フローリング.com

板の長さなどが不規則に張られているフローリングになります。一定の長さの板を集める必要がないため、値段を抑えられる特徴があります。

5-2-3.斜め張り

斜め張りフローリング

出典:kizuna

斜めに板を張り合わせるフローリングになります。壁に対して斜めに床材が張られているため、独特のイメージになります。

5-2-4.ヘリンボーン

フローリング・ヘリンボーン

出典:e-Teak

ヘリンボーンとは、「ニシンの骨」という意味があります。斜め45度に連続する板が、ニシンの背骨の形状に似ていることからそう呼ばれています。

くの字に板を張り合わせるため、海外のようなクラシカルなイメージがあります。ヴェルサイユ宮殿にも使われている施工方法です。おしゃれなフローリングにしたい方は、この方法を検討してみてはいかがでしょうか。

5-2-5.市松模様

市松模様

出典:無垢フローリング.com

市松模様とはチェック柄のことです。フローリング材の向きを交互に変える張り方になります。クラシカルな印象になるのが特徴的です。一部の部屋だけでも、この柄にしてみるのもおしゃれかもしれません。

あまりこの模様の住宅は少ないため、市松模様のフローリングにしてみてはいかがでしょうか。

5-3.マンションは防音性に注意する

マンションのフローリングを張り替える場合、下の階に音が響かないように、防音性に気をつけるようにしましょう。

フローリング材には、遮音等級というものがあり、防音性をこれで判断することができます。これからマンションのフローリングをリフォームするのであれば、防音性に注意するようにしましょう。

6.フローリングリフォームのよくある失敗談

フローリングリフォームのよくある失敗談を紹介します。これを参考にしてリフォームで失敗しないようにしましょう。

6-1.床材の性質の確認をしていなかった

フローリングの床材は、よく確認してからリフォームするようにしてください。パンフレットなどではわかりにくいからです。そのため、必ず実物を確かめるようにしましょう。

実物を確認しなかったことで、リフォームしてみたら思っていたのと違うという失敗は、よく見られるからです。こだわって無垢のフローリングにしたつもりが、思い通りの仕上がりにならなかったということも十分に考えられます。

あなたの理想のリフォームを行うために、必ず実物を確かめて床材を選びましょう。

6-2.見積もりをしっかり確認しなかった

フローリングのリフォームを行う際、見積もりを必ず確認しましょう。値段が㎡で表記してあると、素人ではわかりにくいものです。

また、工事の値段は電化製品のように定価というものが存在しません。

いくらでも手抜き工事を行えば値段を低くすることができるため、安ければいいというわけではないのです。そのため、見積書をよく確認して、後悔のないリフォームを行うようにしてください。

6-3.DIYで失敗してしまった

フローリングの重ね張りは、ボンドを付けて新しい床材を張り付けるだけになるため、DIY(ディーアイワイ:日曜大工)でも行えそうです。しかし、素人では段差ができたり、隅のカットがうまくいかなかったりします。

実際にやってみると、想像通りにいかないものなのです。せっかくリフォームするのであれば、DIYもいいですが、プロに任せると仕上がりが保証できるため安心できます。

まとめ

フローリングのリフォームは、部屋の印象を大きく決めるものになります。そのため、ここでお伝えした内容をもとに納得のいくものにしましょう。

ただ、フローリングについて、素材や張り方など意外と知られていないことは多くあります。合板や無垢など同じ床材でも特徴は全く違います。リフォームしてからではやり直しできません。納得のいく工事を行うためにも、事前に特徴などを把握しておきましょう。

また、フリーリングは、張り方によってイメージがガラッと変わるため、おしゃれな模様にしてみてはいかがでしょうか。

せっかくリフォームするのであれば、素材や張り方などにこだわってみましょう。あなただけの素材や柄を選んで、リフォームを成功させてください。

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