ハウスメーカー・工務店の選び方

建売住宅はどこで買う?大手ハウスメーカーおすすめランキング

建売ハウスメーカーランキング

建売住宅は、さまざまな特徴があります。

  •  比較的お得に土地付き建物が買える
  •  好立地な場所が多い
  •  早く入居できる

このような特徴のある建売住宅ですが、大手ハウスメーカーや地域のハウスビルダーなど、さまざまな販売会社があります。

そのため、建売住宅を購入する方は、販売会社にどのような特徴があるのかを理解しておきましょう。

本記事では、大手ハウスメーカーの建売住宅(分譲)について述べていきます。各ハウスメーカーの住宅や分譲地の特徴・特色を説明していきますので、これから建売住宅の購入を計画している方は参考にしてください。

あわせて各ハウスメーカーの情報を集める方法なども紹介しますので参考になると思います。

建売住宅のおすすめハウスメーカーランキング

おすすめのハウスメーカーの建売住宅を検討する時、まずはWEBサイトを利用しましょう。

各ハウスメーカーのWEBサイトには、自社の住宅技術や性能、そして分譲地開発に対すコンセプトなどを紹介しています。

ですから、それらを参考にしながら、希望する地域やハウスメーカーなどの情報が簡単に集めることができるのです。また、各ハウスメーカーの比較検討を行っているWEBサイトもあります。

たとえば、オリコンのハウスメーカー顧客満足度ランキングと言うのがあります。

これは、注文住宅の満足度ランキングですが、ここにランキングしているハウスメーカーのほとんどが建売住宅も販売しています。注文住宅と建売住宅では、設計や仕様が異なるため、全く同じとは言えませんが、参考になるでしょう。

ランキングの対象項目の中には、営業スタッフや施工担当者の対応、設備・内装の質、アフターサービス、保証内容などで建売住宅にも共通する部分があります。

また、各対象項目や地域ごとのランキングを見ることもできますので参考になります。

では、そのオリコンのハウスメーカー満足度ランキングの中から、大手ハウスメーカーをピックアップして、特徴・特色などを紹介していきましょう。

  1. ヘーベルハウス
  2. 住友林業
  3. 積水ハウス
  4. パナホーム
  5. セキスイハイム
  6. ダイワハウス
  7. ミサワホーム
  8. トヨタホーム

それでは、建売を販売しているハウスメーカーのランキングをご紹介します。

ヘーベルハウス

へーベルハウス建売

同社の建売住宅は、街なかの小区画のものが多く、開発された分譲地も十数戸から数十個程度のものです。ですから、分譲地そのものに目立った特色はなく、周辺の環境がそのまま分譲地の住環境となります。

ヘーベルハウスの特徴には、外壁や床下地に軽量気泡コンクリート(ALC)を採用していることと、構造に鉄骨構造を採用していることがあります。

軽量気泡コンクリート(ALC)とは

軽いコンクリートの壁のこと

ALCは防火・耐火と防音に効果的で、同社のヘーベル商品は軽量気泡コンクリートの代名詞にもなるほどの圧倒的なシェアと技術を誇っています。

同社の鉄骨構造には、重量鉄骨構造と軽量鉄骨構造の2種類があり、それぞれに対応した独自の制震装置も持っています。

ハイパワード制震ALC構造

ハイパワード制震ALC構造

上の構造は、軽量鉄骨構造と同社の制震フレーム(ハイパワードクロス)、そしてALCを組み合わせたものです。

重鉄制震・システムラーメン構造

ヘーベルハウスこれは、重量鉄骨構造にALCを組み合わせたものです。この構造ではラーメン構造としているため、いわゆる筋交いなどを必要としません。

ですから、大開口の窓や大空間が可能となります。なお、より安全に長く住み続けるために、専用の制震装置も用意されています。

なお、上で挙げた満足度ランキングの項目で、ヘーベルハウスは住宅性能や長期保証で高評価となっています。

これは、ヘーベルハウスが一貫して鉄骨造とALCにこだわり続けノウハウを積んできた住宅に対する評価です。当然、これらの性能やノウハウは、建売住宅にも適用されています。

住友林業(株)

住友林業在来木造住宅メーカーとしては最大手で、同社の建売住宅はハイクラスに位置しています。そのため、外観や仕様は注文住宅にもひけをとらないもので、建売分譲地は「フォレストガーデン」のブランド名で知られています。

また、開発コンセプトは、「永住、安心への想いに品質へのこだわりで応える」です。

同社は建売住宅でも住宅性能にこだわっており、長期優良住宅の基準をクリアしているだけでなく、公平な住宅性能評価機関による評価と検査を受けています。

住友林業が建売住宅の性能にこだわっているものには以下のものがあります。

住友林業の性能の特徴
  • 耐震等級3
  • 劣化対策等級3
  • 維持管理対策等級3
  • 断熱等性能等級4

以上はいずれも最高等級の評価で注文住宅と同様のものです。

これら以外では、省令準耐火仕様となっており、一般的な木造住宅に比べて火災保険料が優遇されます。

また、オリコン満足度ランキングでは、ほとんどの項目で上位に位置しており、ハウスメーカー選びで失敗しない選択と言えるでしょう。

住友林業建売ハウスメーカー同社が開発する建売分譲の街並みには、植栽計画が十分に行われており、まさにフォレストガーデン(森林公園)にふさわしいものです。

オリコンの満足度ランキングでは、総合で上位になっています。上位になる理由が納得できますよね。

積水ハウス

積水ハウス建売ハウスメーカー

同社の建売分譲地の多くは中規模以上の開発物件で、中には全数百戸となるような大規模団地もあります。そのため立地的には郊外にあるものが主流です。

積水ハウスの分譲地には、「コモン(共通・共生)」の名称がついたものが多く、同社の建売分譲地のコンセプトとなっています。そして、そのために必要な公園や集会所・コミュニティーセンターなどが分譲地内に計画されています。

パナホームの街づくりコンセプトには以下のものがあります。

パナホームのコンセプト
  • 心地よい暮らしを支える緑豊かで美しいまち
  • 住まう人の絆を育み、次世代に受け継がれるまち

積水ハウスの街づくりの具体的な取り組みの中に、「5本の樹」計画と言うのがあります。これは、敷地内に必ず5本の木を植える取り組みです。

積水ハウス建売ハウスメーカー3本は鳥のために、2本は蝶のために、地域の気候風土に合わせて選ばれた樹木が敷地に植樹されています。

建物を建てるだけでなく、こういった取り組みをすることで、日常生活を豊かにし、住宅や街並みの価値を上げることになります。

これは何よりも居住者と街並みに優しい取り組みだと言えるでしょう。

同社の建売住宅の構造には、上のように軽量鉄骨構造と構造用集成材と接合金物を使用した在来木構造の2種類があります。いずれも大手ハウスメーカーらしく、地震や災害に強い構造となっています。

積水ハウス建売ハウスメーカー地震に強いと安心ですよね。

なおかつ、オリコンの総合ランキングで上位となっていますから、特に問題のない選択と言えます。

積水ハウス建売ハウスメーカー同社の建売で最大の特徴は、大規模開発の分譲で新しい街並みを造っていることです。自然環境とインフラ(基盤のこと)、そして省エネやスマートハウスなど、最先端の技術と生活スタイルを望む場合にはおすすめです。

パナホーム(パナソニックホームズ株式会社)

パナホーム建売ハウスメーカーパナホームの街づくりは、「その地の光と風の声をきく」「ふたつとない故郷がうまれる」をキーワードに、次の3つの考え方で行われています。

パナホームの家づくりの考え方
  • 40年の実績と技術、豊かなノウハウを駆使
  • 地の魅力を引き出す街づくり
  • 愛着と憧れを生む街そだて

これらで造られた街は、パナホーム・シティの名称で全国展開しています。そのほかには、エネルギー利用の最適化を図ったスマートシティ、地域再生を図ったコンパクトシティ、そして木造住宅の良さを生かしたパークナード・テラスがあります。

そして、これらが市場や地域に合わせて幅広く展開されているのです。

なお、同社の住宅構造には軽量鉄骨構造と木構造の2種類がありますが、いずれも耐震等級や長期優良住宅基準など十分な性能となっています。

オリコンの満足度ランキングでは決して高くはありませんが、同社のグループの総合力は他社にはないもので、スマートシティにも生かされています。

セキスイハイム

セキスイハイム建売ハウスメーカーセキスイハイムは、鉄骨のユニット住宅で有名ですが、ツーバイフォーの木質系の商品も扱っています。

セキスイハイムの分譲住宅の特徴には、以下のものがあります。

セキスイハイムの特徴
  • 安心して暮らせる
  • 快適に暮らせる
  • 環境にやさしく暮らせる

これらの特徴から、「長く続く価値」を分譲地のコンセプトとしています。以前は、三角屋根のないマッチ箱を組み合わせたようなボックス形状のものが主流でした。

しかし、現在では上の写真のように一般的な住宅の外観形状のものが増えてきています。

工場生産のため、バリエーションに富んでいるとは言えませんが、統一された街並みとデザインを可能としています。

セキスイハイム建売ハウスメーカーセキスイハイムの良いところとして、工場生産のため職人による施工精度のバラツキが少なく、設計どおりの性能を期待できることがあります。

例えば、机上で同じ性能・品質で設計された在来木造の住宅とセキスイハイムの住宅があるとします。

在来木造でも、柱や梁などの構造材のプレカット化(工場加工)は進んでいますから部材そのものの精度は高くなっています。

しかし、その部材を組み立てるのは現場の大工さんです。また、仕上材などのほとんどは現場で加工して組み上げられます。それらの時に、大工さんの腕の良し悪しや経験の差で、施工精度に差が出てくるのです。

一方セキスイハイムでは、構造材から仕上げ材まで、ほとんどの部材の加工・組立を工場の機械で行います。

現場では、工場で組み上げられたいくつかのユニットを接合するだけですから、施工誤差が出にくいシステムなのです。

つまり、セキスイハイムの住宅では、設計どおりの性能・品質で住宅を完成させることができるのです。

これは、購入者にとっては非常に安心できることで、資材や職人に対する不安がなくなり、ユーザーの心理的な負担も軽減されますよね。

ダイワハウス:大和ハウス

ダイワハウス建売ハウスメーカー

同社の分譲住宅のコンセプトは、「安心・安全」と「ふれあう」としており、キーワードをSECYREA(セキュレア)としています。

大和ハウス大和ハウスの住宅構造にも軽量鉄骨構造と木構造がありますが、軽量鉄骨造が主体になっています。いずれも高い住宅性能で、仕様等も注文住宅品質としています。

分譲地の規模は、小規模から大規模まであり、かなり分譲事業に力をいれている様子が伺えます。

そのためか、他のWEBサイトの建売住宅満足度ランキングでは1位となっているのを多くみかけます。

誰もが知っているほどの大手ハウスメーカーということもあり、建売分譲の実績やノウハウはハウスメーカーの中でもトップクラスに位置しています。建売住宅を検討している方にはおすすめのハウスメーカーです。

ミサワホーム:MISAWA

ミサワホーム建売住宅

ミサワホームの分譲住宅は、小規模から中規模までのものがほとんどです。ミサワホームは、センスのよい個性的なデザインで有名ですが、建物だけでなく、分譲地にもそのセンスの良さが生かされています。

同社の住宅構造は工場生産の木質パネル構造で、工場生産の精度や均質化された品質、そして木質の良さを兼ね備えた高性能な住宅となっています。

ミサワホーム南極への挑戦同社の住宅性能は、1956年から始まった日本の南極観測隊の宿泊施設に採用されて以来、現在まで続いていることにも現れています。

ミサワホームの街づくりは、「隣り合う敷地」「敷地と道」「周辺環境とのつながり」で暮らしを楽しめる豊かな住環境を目指しています。

特徴的なものとして、同社の分譲地には微気候デザインが採用されており、他社にはない設計思想です

微気候デザインとは、日本の風土から生まれた伝統的な生活の知恵を生かして、夏涼しくて冬暖かく暮らす工夫です。

落葉樹の活用

具体的には、夏は生い茂った枝や葉で日差しを遮り、冬は落葉して日差しを取り込める落葉樹の活用方法があります。

中には、落葉樹だと掃除がたいへんだと言う方がいるかもしれませんが、秋の紅葉、冬の落葉、そして春の芽吹き、と季節を感じさせる落葉樹の魅力は常緑樹にはないものです。

植樹と通風

ミサワホームでは、樹木による通風効果も計画されています。これは、植樹された樹木によって風の流れを変え、室内外の通気を効果的に行うもので、各敷地ごとに植樹計画が行われます。

効果的な打ち水

夏の暑さをやわらげるための打ち水は、陽があたっているところよりも、緑影(木陰)部分への散水が最も効果的だとしています。

以上の3つの考え方と成果は、大学との共同研究によるもので、ミサワホームのこだわりの一つです。

いずれにしても、上記は注文住宅でも有効ですが、分譲地全体で計画すれば、より効果的になるものでしょう。

センスある街並み計画と、日本の伝統的な知恵を生かした分譲地は魅力的だと思います。

トヨタホーム

トヨタホーム建売住宅同社の住宅コンセプトは、「世界から信頼されるトヨタクオリティを住まいに」としており、分譲住宅には以下の3つをキーワードにして付加価値を高めています。

  • 環境創造
  • コミュニティー形成
  • 暮らしの夢を育む

同社はオンリーワンの街並を目指しており、建売分譲されている街並みは、全般的に豪華で、高級住宅街とも言えるほどです。また、同社の街づくりはグッドデザイン賞を受賞しています。

トヨタホーム建売住宅構造的には、軽量鉄骨造と重量鉄骨造としています。鉄を知り尽くしたトヨタならではの鉄骨造住宅は、耐震性や防錆性能などが優れています。

残念なのは、日本海側と四国・九州の一部で建売分譲事業を行っていないことです。

まとめ

大手ハウスメーカーの住宅性能は、いずれも高性能なもので順位をつけがたい内容です。また、保証内容も同様に十分なものです。

ですから、大手ハウスメーカーの建売を選ぶ際の基準は、鉄骨造か木造か、あるいは分譲地の開発コンセプトやデザインが対象になるのでしょう。

住宅の構造種別的には、鉄骨系と木質系でほぼ分け合っていますが、若干鉄骨系の方が多い印象を持ちます。

もし、構造種別にこだわりがないのであれば、やはり分譲地のデザインや街並みの将来像を想定して選ぶことをおすすめします。

これからの分譲地では、緑豊かな街並み、スマートハウスが主流になる予感がします。また、街並みの景観を意識して電柱のない分譲地も増えてきています。

これらの情報は見学で知ることができますが、やはり事前に各ハウスメーカーのWEB情報や資料請求で調べておくことが重要でしょう。特に、資料請求ではWEBでは得られない詳細な情報もあるのでおすすめです。

集めた情報でハウスメーカーそれぞれの特徴を知り、比較検討することで後悔や失敗を防ぐこともできますよね。また、家族が望む住宅や生活スタイルにあった街並みを選べるのでおすすめです。

なお、ハウスメーカーの資料を無料で一括請求できるWEBサービスもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。

無料で利用できるのですから、使わなければ損ですよね。

【悪用厳禁】注文住宅を723万円も安く買ったコツ

住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。

実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?

建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。

ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。

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