風水では、全てのものには「気」の流れがあるとされています。「気」とはパワーです。
悪い「気」から身を守り、良い「気」は活かして、より「運気」を上げると言う古代中国の思想です。
そして、家相は風水の思想をもとに、日本で独自に発展したものです。
風水や家相では、敷地の周辺環境や形状によって悪い「気」と良い「気」があるとされています。
多くは、長い歴史と経験から考えられたものですが、安全や健康に関するものには、現代でも合理的だと思えるものがあります。
新築の建設は、家族にとって生涯に一度のビッグイベントですが、土地選びはそれ以上に重要で慎重にならなければなりません。
そのビッグイベントの土地選びですから、後悔はしたくありませんよね。
まして、安全や健康に関することですから、家族のためにも慎重に選ぶべきでしょう。
以下から、土地選びで注意する点を紹介していきます。
家相・風水の土地を選ぶ必要
家相の土地を選ぶ必要があるのか疑問に思いますよね。家相や風水は、家だけではなく土地選びも重要です。
どのような理由があるのかをご紹介していきましょう。
安心できる暮らしができる
土地を購入して新築する最大の目的は、家族が安心して快適に暮らすことです。
大雨や台風のたびに災害を受ける、あるいは危険がある土地では、安心して暮らせるとは言えません。
家族の仲が悪くなる
風水や家相によっては家族の仲が悪くなる、と言うとまるで迷信のように感じるかもしれません。
しかし、その原因が日中家にいることの多い主婦や子供が、日頃感じている土地や家に対する不満や不快感によるものだとしたら、無視できませんよね。
日当たりの悪さや風通しの悪さは、知らず知らずのうちに、家族のストレスになっている場合があるのです。
迷信かもしれないが意識したほうが良い
風水や家相でも、日当たりが悪いあるいは風通しの悪い土地は凶となっています。
これなどは、長年の経験によるものだと思いますが、現代にも通用する合理的な考え方です。
一概に迷信だとして無視するのではなく、風水や家相の考え方を理解して、土地選びに活かすようにした方がいいでしょう。
土地が悪いと建物の運気も悪くなる
土地の周囲環境が凶、つまり悪ければ、その上に建てる建物の運気も悪くなります。
もちろん、間取りの工夫で多少は改善することは可能でしょうが、完全にカバーすることはできません。
また、そのための余分なコストが掛かるだけでなく、他の部分を犠牲にしなければならないこともあるのです。
ですから、可能な限り少なくとも凶とならない土地選びが重要です。
家相・風水の良い土地選びのポイント
親世代から子世代へ、そして孫世代へ、さらにはその先にも受け継がれて行く土地です。
可能な限り良い土地選びをしておくことが重要になります。
では、どのような点に注意しなければならないのか、以下で紹介していきます。
三角形の土地
出典:https://harikake.com/htm_kaso/toti_90.html
Y字路にある三角形の土地や変形して三角部分がある土地は、凶の土地相の仲でも特に凶の影響が大きく出ると言われています。
三角形の土地は、安定感のない土地で、病気がちになったり、転職を繰り返すようになったりします。
このような土地に建物を建てる場合には、上図のように家の形を四角形にし、三角部分を庭や駐車スペースにすれば解決できます。
ですから、ある程度の広さ以上の土地であれば、解決できる問題ですね。
突き当りや袋地(ふくろじ)
通路の突き当りにある袋地(袋小路とも言う)は、入り口があるけど出口がない状態で、凶相になります。
生活に行き詰まったり、問題が起きた時も打開策が見つからなかったり、などの苦しい状況になると言われています。
T字路の突き当りにある土地
出典:https://www.selectland-fusui.net
T字交差路の正面にある土地や建物は、正面の道路から流れてくる気の流れをまともに受けてしまうため、風水では凶相となります。
つまり、当たりが強いや攻撃されるなどと理解されているのです。
現代でもこのような土地では、直進する車の事故の被害を受けやすいと言えます。
対処方法としては、道路正面に玄関を設けない、あるいは塀や生け垣などで、危険を最大限に回避するようにしてください。
3方向以上の道路に囲まれていない
3方向の道路に囲まれている土地は、気が溜まりにくく、財気は特に失いやすいと言われています。
つまり、凶相です。
現実に3方向道路の土地は、日当たりが良く通風も良い面がありますが、車や人通りの音などで落ち着きのない環境だとも言えます。
川に面していない
出典:https://www.selectland-fusui.net
風水による川と土地や家との位置を占うのは難しく、川の位置と水の綺麗さや勢いなどで吉凶が異なります。
土地の東か西をきれいな川が流れていれば吉相で、汚い川であれば凶相となります。
また、川が北や南にあれば凶相となります。
一方、家のそばに流れの早い川がある場合、気がとどまらず、お金も溜まりにくいとされています。
これらの解釈として、近すぎない東や西のきれいな川は吉相で、近すぎる川は凶相といえるでしょう。
現代の感覚でも、流れの早い川では増水による水害の恐れがあり、身の危険だけでなく、不動産の損失の恐れもありますからね。
前面道路が狭い
出典:http://www5d.biglobe.ne.jp
風水では「気」の流れをみます。したがって、前面道路が狭いと運気が入りづらいとされています。
上の写真のように狭い道路では車の対向が難しく、生活の利便性も損なってしまいますよね。
傾斜地やがけ地・台地
出典:http://gendaifusui.com/let/index.html
傾斜地や尾根・谷、そして崖地に建つ家は、地くずれや土砂災害の恐れがあり、風水上でも凶相になります。
また、気は高いところから低いところに流れるとされており、良い「気」も下に流れてしまいます。
一方、台地に建つ家は災害の恐れも少なく、見晴らしがよいため吉相とされています。
特に南向きの台地であれば、日当り・見晴らし共に最高ですね。
旗竿地(はたざおち)
風水では、旗竿地を包丁の形として見ており、おすすめ出来ない土地です。
このような形状になるのは、もともと広い土地を分譲業者が分割したためです。
そして、敷地が幅4メートル以上の道路に2メートル以上接することが義務付けられている建築基準法によるものです。
上図では、隣家は前面道路側だけですが、現実には残りの3方も隣家となっていることが多く、一般的には日当たりや通風の悪い土地です。
川や道路のカーブの内側・外側にある土地
出典:http://gendaifusui.com/let/index.html
風水では、カーブの外側(円の中心の反対側)は好ましくない土地とされています。
理由としては、直進する気の流れを受けてしまうこと、そして刀にたとえて刃の方向にあることなどがあります。
現代の感覚で言えば、カーブの外側では水害の被害を受けやすく、道路であれば車の事故被害を受けやすいと解釈できます。
日当たりが良い
日当たりのいい土地が吉相であることは、誰もが納得のいくものでしょう。
一日のうちに、数時間しか日が当たらない、あるいは全く当たらないのでは、ストレスが貯まるだけでなく、陰湿な気持ちにもなりがちです。
その結果、健康を害することもあります。
このように、日当りの良し悪しは、住環境の基本になります。土地の日当りの悪さは、間取りの工夫で少しは改善できますが、根本的に解決することはできません。
ですから、土地選びに際しては、日当りを最重要項目とすることをおすすめします。
墓地、警察、病院の近くの土地
風水では、身体や精神がゆっくりやすめる土地・家を吉相としています。
そのため、24時間体制で救急車の音が聞こえてくる病院の近くにある土地は凶相となります。
また、警察や消防署に近い土地も同様に凶相となります。
病院や警察などは、近くにあれば安心ですが、あまりにも近すぎると落ち着いて休めないと言うことです。適度な距離がいいですね。
墓地は暗いイメージがあり、気持ちも暗くなりがちになります。
墓地に隣接するような土地や、窓から墓地が見えるような土地は凶相になります。
土地の前の道が4m以上必要
建築基準法では、敷地は幅4メートル以上の道路に2メートル以上接していなければならないとされています。(接道義務といいます)
現代の車社会では、4メートルは狭いくらいで、できれば6メートルは欲しいところです。
ただし、住宅に接する道路ですから、商業ビルのように広ければ広い方がいいと言う訳ではありません。交通量の多い幹線道路沿いは避けてください。
いずれにしても、道路からの採光は貴重で将来にわたっても建物で遮られることがなく、風水でも広い道路は吉相で狭い道路は凶相になります。
正面に神社やお寺がない
出典:https://one-project.biz/
神社・仏閣の参道の正面に玄関がある家では、神の「気」が直射して強すぎるため、家庭の安寧(あんねい)が得られないとされています。
もし、選んだ土地が参道の正面にある場合は、玄関を横か後ろに配置するようにしましょう。
異臭がしない土地
ドブ川や工場の種類によっては、いやな臭いを発生している場合があります。
このような嫌な臭いが流れてくる土地では、不快な気持ちになり継続的になればストレスの原因にもなります。
風水でも臭いが流れてくる土地は、凶相です。
また、家の臭いも凶相ですから、その場合は原因を解決しておくと共に、換気を十分に行うようにしてください。
風水の文字は、風と水です。まさに、空気と水のきれいなところに住みたいものですね。
繁華街の中にはない土地
繁華街にある土地を新たに住宅地として購入することは、少ないと思います。
しかし、交通や買い物などの利便性を優先する場合もあるかも知れませんね。
その場合、繁華街のエネルギーが、住宅に求められる安らぎや癒やしを乱し、健康を害するようになることがあります。
また、繁華街では建物が密集していて日当りや風通しも悪くなります。
つまり、住宅の家相にとっては、繁華街の強いエネルギーは凶になるのです。
日当たりが良い
日当たりのいい土地が吉相であることは、誰もが納得のいくものでしょう。
一日のうちに、数時間しか日が当たらない、あるいは全く当たらないのでは、ストレスが貯まるだけでなく、陰湿な気持ちにもなりがちです。
その結果、健康を害することもあります。
このように、日当りの良し悪しは、住環境の基本になります。土地の日当りの悪さは、間取りの工夫で少しは改善できますが、根本的に解決することはできません。
ですから、土地選びに際しては、日当りを最重要項目とすることをおすすめします。
その他
上記に挙げた項目以外にも、高圧送電線の下、沼地のほとり、廃墟の近く、線路際、道路より低い土地、張りや欠けのある土地・・・と色々あります。
いずれも、人々の安全や健康に関するもので、現代でも十分に通用するものですから、全く無視するというのはすすめられません。
土地の吉凶のまとめ
風水・家相において土地の吉凶相を判断する内容を上で述べましたが、全般には現代の住環境の適否判断にも通じる内容になっています。
これは、時代が変わっても人々が快適と思う環境は変わらないと言うこと、そして長い経験による知恵や工夫は現代でも有効だと言うことでしょう。
風水や家相を迷信とするのではなく、また盲目的に信じるのではなく、それらの背景や意図を知れば、土地選びや間取り計画に活かすことができます。
家相・風水は土地選びは重要
冒頭で述べたように、土地選びは新築よりも重要な一大事業です。
新築のハウスメーカー選びでは、ユーザー側に主導権があります。また、間取りの決定にもユーザーのペースで時間を掛けることができます。
しかし、土地はいつまでも待っていてはくれません。せっかく見つけた土地も、迷っているうちに、売れてしまうことがあるのです。
見つけた土地が、風水や家相上で問題がないかどうかを、的確にスピーディーに判断しなければならないのです。
そんな時には、やはり風水・家相のプロにお願いすることをすすめます。
プロに相談したほうが良い
風水・家相は、そこに住む人の運気や安全・健康を良い方向に向かわせるためのものです。
上で述べた、風水・家相で注意する項目は概略です。全てではありません。また、風水の吉凶はそこに住む人によっても異なります。
やっと見つけて気に入った土地に、上の挙げた凶相の要素があった場合、その土地を諦められるのでしょうか。
プロなら凶相の影響を最小限にする方法があるかもしれません。
気に入った土地を見つけた時、そして不安な時は、プロにお願いして鑑定してもらうようにしましょう。
家相に適した土地や家づくりをしてもらう
土地は2つと同じものがなく、間取りは個人の生活スタイルが反映されたものです。
ですから、それらのオリジナル性の強いものが、風水や家相の全てを満足させることは、難しいのです。
よほど勉強しない限り、素人に大変な労力になります。
ですから、少しでも不安がある場合は、プロに鑑定してもらい、改善方法などの意見を聞くようにしてください。あとから後悔するのだけは、避けましょう。
無料で相談できる一括資料請求サービスを活用する
新たに土地を購入する場合や建て替える場合でも、その土地の風水に合った家相の良い間取りとするのは、大変な作業です。
そんな時に便利なのが、無料の一括資料請求サービスです。サービスの利用に際して、敷地情報や希望する間取り情報などを提供すれば、ハウスメーカーの資料が送られてきます。
また、合わせて参考プランなども提供されます。
ハウスメーカーでは、与えられた条件下で、使いやすさを基本にして設計しています。
また、プロの鑑定士ほどではありませんが、家相の基本的な「表鬼門・裏鬼門」を考慮して行われています。
さらに、一括資料請求サービスのサイトには、風水や家相の具体例を紹介している画面もあります。
ですから、ハウスメーカーから提供されたプランを元に、本記事や一括資料請求サービスを利用して、風水・家相の吉凶をチェックしていただければ幸いです。
なお、可能であればプロに鑑定してもらうこともおすすめします。
いずれにしても、インターネット上で受けられる無料のサービスですから、気兼ねせずに利用してみてはいかがでしょうか。