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平屋に中庭の間取り:メリット・デメリットは?建築事例も紹介

注文住宅相場40坪

平屋の建築を検討する方の中には、中庭の設置を考える方も多いです。

平屋に中庭を設置することにはさまざまなメリットがありますが、デメリットや注意点もあるので気を付ける必要があります。

また、「実際に建てられた中庭付きの平屋には、どのような住宅があるか」についても、中庭付きの平屋を検討するうえで、ぜひ知っておきたいところです。

そこでこちらのページでは、平屋に中庭を設置するメリット・デメリットと、中庭がある平屋の建築事例をご紹介します。

中庭のある平屋の建築を検討中であれば、ぜひ今回の内容を役立てていただければ幸いです。

中庭のある平屋における間取りの形

中庭を設置した平屋における間取りの形のうち、代表的なものとして以下の3つがあげられます。

  • コの字型
  • ロの字型
  • L字型

これから設置を検討する中庭の参考イメージとするため、まずは中庭を設置した平屋の間取りにおける「代表的な3つの種類」について、1つずつ確認しておきましょう。

コの字型

出典:(株)テラジマアーキテクツ

「コの字型」の場合、「平屋の建物自体をコの字型に作り、開いている中央部分に中庭を設置する間取り」になります。

平屋にコの字型の中庭を設置する場合、中庭に面している箇所にある部屋が角部屋となり、その部屋の日あたりを良くすることが可能です。

ただし、平屋にコの字型の中庭を設ける場合、住宅の向きなどのさまざまな条件に気を付けなければなりません。

その理由は、住宅の向きなどの条件をいろいろと考えたうえでコの字型の中庭を設置しないと、室内への採光がうまくいかず、中庭があるのに薄暗い室内ができてしまうケースがあるからです。

なお、平屋にコの字の中庭を設けるために、家の形をコの字型にすると、その分だけ居住空間が狭くなりやすいことにも気を付けましょう。

ロの字型

出典:重量木骨の家

「ロの字型」であると、「平屋の建物本体をロの字の形に作り、住宅を上空から見たときの中央部分に中庭を設ける間取り」になります。

平屋にロの字型の中庭を設置する場合、中庭を中心とし、住宅内を1周するような動線(回遊動線)で移動することが可能です。

これにより、住宅内の現在地から別の部屋に行くまでのルートが2方向に増え、普段の家事などをスムーズにやりやすくすることができます。

ただし、平屋にロの字型の中庭を設置する場合、中庭での排水設備(排水溝など)をしっかりと整えることが重要です。

その理由は、平屋にロの字型の中庭を設けた際に、排水設備が不十分であった場合、豪雨などで中庭に大量の水がたまってしまうからです。

また、平屋にロの字型の中庭を設置する際にも、採光のしやすさを考慮して住宅の向きや間取りを計画しないと、中庭や室内が薄暗くなりやすいため注意しましょう。

L字型

出典:(株)テラジマアーキテクツ

「L字型」の場合、「住宅の内側に、アルファベットのLの形をした中庭を設置した間取り」になります。

平屋にL字型の中庭を設ける場合、自宅の南側に別の家が建っていたとしても、L字型の中庭から日光を採り入れられることが可能です。

これによって、自宅の南側の建物を気にすることなく、室内を明るくすることができます。

その一方で、L字型の中庭のある平屋にする場合、住宅の向きによっては、窓から風が強く吹き込む恐れがあります。

そのため、L字型の中庭のある平屋を建てる際には、「中庭に木を植える」などして、強風膿影響を受けにくくするのが良いでしょう。

平屋に中庭を設置するメリット

平屋に中庭を設置する場合、一体どのようなメリットが得られるのでしょうか。

平屋に中庭を設置するメリットには、以下のようなものがあげられます。

日あたりが良くなる

平屋に中庭を設置し、中庭と部屋との間に窓を設けることで、中庭側の窓から日の光と採り入れやすくなります。

平屋では居住スペースを多く確保したい場合には、建物本体のサイズを大きくする必要があり、それによって住宅内の中央が薄暗くなりやすいです。

そして、平屋の中央部分に中庭を設置し、中庭と室内との間に採光用の窓を取り付けることで、暗くなりがちな住宅内の中央を明るくできるのでおすすめです。

プライバシーが確保された庭が手に入る

平屋に設置する場合も含め、中庭は隣近所から見られることがない「プライバシーが確保された庭」になります。

そのため、平屋などの住宅に中庭を設置すれば、その中庭を自分や家族の好きなように使うことが可能です。

たとえば、「中庭で家族・友人などでバーベキューをする」「洗濯物を干す場所として中庭を活用する」といったように、さまざまな目的で中庭を使えて便利です。

風の通り道を多く確保できる

平屋の住宅であると、室内のスペースを大きくするために建物本体のサイズを大きくすることで、中央部分の風通しが悪くなりがちです。

平屋の中央部分に中庭を設置し、中庭と室内の間に、通風用に窓やサッシを取り付けることで、風通しが悪くなりがちな中央部分の風通しを良くすることができます。

平屋に中庭を設置するデメリット

平屋に中庭を設置する場合、メリット以外にもデメリットも存在するので気を付けなければいけません。

平屋に中庭を設置する場合のデメリットには、以下のようなものがあげられます。

建築費用が高額になる

平屋に限らず、住宅内に中庭を設置する場合、住宅の建築費用自体が高額になってしまいます。

その理由は、中庭を設置することで外壁や柱、窓などの数が増えてしまい、材料費と施工の手間が多くなってしまうためです。

これにより、住宅ローンの返済負担が重くなってしまう恐れがあるため、中庭を設置する分だけ資金計画をよりしっかりと組むことが大切です。

メンテナンス費用が多くかかりやすい傾向にある

平屋も含め、中庭を設置した住宅の場合、中庭を設置していない住宅よりも外壁の数が多くなります。

これにより、外壁塗装などのメンテナンスをする箇所が増えるため、結果的にメンテナンス費用が高額になりやすいです。

さらに、中庭を設置する場合、中庭内に水がたまらないように排水設備を整えておく必要もあります。

その理由は、排水設備が整っていない中庭では、豪雨の際に排水溝が詰まり、中庭に大量の水がたまってプールのようになって危険だからです。

また、排水設備を整えていても、排水溝の詰まり具合によっては専門の業者に依頼するケースもあります。

これらのことから、平屋に中庭を設置する予定の場合、住宅や中庭についてのメンテナンス費用のことまで考えておくことが大切です。

空調によっては冷暖房効率が落ちやすい

中庭と室内との間に設置する窓・サッシは、室内の温度と外部の温度との交換が起こりやすい箇所になります。

つまり、室内で冷暖房を使う際、室内の気温が中庭の気温に影響され、夏場に室内で冷やした空気が暑くなったり、冬場に室内で温めた空気が冷たくなったりしやすくなるのです。

これでは、冷暖房効率が落ちてしまい、光熱費が余計にかかりやすくなる恐れがあります。

こうした事態を避けるためには、中庭側に設置する窓・サッシに、「トリプルガラス」などの気密性・断熱性に優れたものを採り入れる必要があるでしょう。

そして、気密性や断熱性に優れる高性能な窓・サッシを採用すれば、その分だけ建築費が多くかかってしまうため、予算計画をしっかりと練る必要があります。

平屋に中庭の設置を検討する際の注意点・失敗談

平屋に中庭を設置する場合、できるだけメリットを得られるようにしつつ、なるべくデメリットを抑えるためには、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

こちらでは、平屋に中庭を設置する際の注意点やありがちな失敗談をご紹介します。

土地が狭いと中庭を作れない恐れがある

平屋を建てる土地があまり広くない場合、中庭を作りたくても設置できない可能性があります。

せっかく中庭のある平屋を建てようと計画していたのに、土地のスペースが足りなくて中庭をあきらめなければならなくなるのはつらいですよね。

こうしたケースを避けるためにも、中庭のある平屋の建築を検討する際には、「中庭付きの平屋を建てられるだけの十分なスペースのある土地」を選んで購入することが大切です。

湿気や虫に悩まされる恐れがある

住宅内に設置した中庭に、花を植えた植木鉢などを置く場合、そこに虫がわいてしまう恐れがあります。

また、雨などで水たまりができやすく、水たまりがなかなかなくならない中庭であると、水たまりによって湿気が発生しやすいです。

さらにこの場合も、中庭内に蚊などの虫が発生しやすくなるケースもあるので、注意が必要です。

こうした事態を避けるためには、中庭の排水設備をしっかりと整え、できるだけ水はけの良い中庭にするのが重要になります。

間取りによっては家事がスムーズにしづらくなりがち

大きな木や庭石などを配置した中庭であると、中庭を通して部屋から部屋への移動がしづらかったりできなかったりします。

これにより、部屋から部屋への移動に時間がかかってしまい、結果的に家事がしづらい間取りになってしまうケースがあるのです。

その一方で、設置した中庭の全面が通りやすいテラスになっていれば、中庭を通して部屋から部屋への移動をスムーズに行えます。

このような中庭であれば、中庭を経由して最短ルートで部屋と部屋を移動でき、家事をスムーズに行いやすくなるのでおすすめです。

中庭のある平屋の建築事例

実際に中庭を設置した平屋を建てる場合の参考資料として、中庭のある平屋の建築事例を2件ご紹介します。

また、それぞれの建築事例で本体価格を表示しておりますが、この金額は住宅を建てる地域によって変動します。

そのため、必ずしも掲載している本体価格で建てられるとは限りませんので、その点はご注意ください。

本体価格1,585万円中庭付き平屋:延床面積98.95㎡

出典:スーモ

本体価格1,585万円の中庭付きの平屋になります。インパクトのある真っ黒な外観デザインが特徴的です。

なお、住宅の形がシンプルな四角形であるため、その分だけ材料費や施工の手間による人件費などが削減されています。

住宅の中央の黒い柱は、LDKに設置されている薪ストーブの煙突であり、シンプルさだけでなくおしゃれにもフォーカスした住宅だと言えます。

本体価格1,585万円中庭付き平屋:延床面積98.95㎡の間取り

出典:スーモ

本体価格1,585万円の中庭付き平屋の間取りになります。

ロの字型の中庭を設置しており、中庭を中心として1周回るようにあるくことができるため、家事などをスムーズに行いやすいです。

また、WIC(ウォークインクローゼット)やシューズクロークなどの収納スペースが多く採り入れられており、平屋でありながらたくさんの荷物を収納できて便利です。

延床面積が98.95㎡であり、収納スペース付きの洋室が3部屋あることから、2~3人家族で住むのにおすすめの平屋だと言えます。

ロの字型の平屋付き住宅の建築を検討しており、2~3人家族の方であれば、こちらの住宅を参考に建築プランを立ててみても良いのではないでしょうか。

本体価格2,499万円中庭付き平屋:延床面積109.94㎡

出典:スーモ

本体価格2,499万円の中庭付きの平屋です。

住宅の周りにアメリカンフェンスが設置されており、欧米風のおしゃれさが感じられる外観デザインになっています。

またこちらの平屋には、住宅の内部に以下のようなインナーガレージが設置されています。

本体価格2,499万円の中庭付き平屋のインナーガレージ

出典:スーモ

そのため、大切な愛車を野ざらしにせず、大雨や嵐などから愛車を守りたい方にも、こちらの中庭付き平屋はおすすめの住宅です。

本体価格2,499万円中庭付き平屋:延床面積109.94㎡の間取り

出典:スーモ

本体価格2,499万円の中庭付き平屋の間取りになります。

コの字型の中庭を採り入れた間取りになっており、居住スペースを広めに確保しつつ、大きめの中庭が設置されています。

また、中庭に隣接する位置にウッドデッキが設けられており、ウッドデッキを通して外の空気や雰囲気を室内で感じることが可能です。

なお、こちらの住宅にも、パントリーやウォークインクローゼット、小屋裏収納などの収納スペースが多く確保されており、荷物が大量に増えても対応しやすいと言えます。

延床面積が109.94㎡あり、ウォークインクローゼットに隣接した主寝室が1部屋あることから、2人家族や夫婦で暮らすのにおすすめの平屋です。

コの字型の中庭付き平屋の建築を考えている2人家族や夫婦の方であれば、こちらの住宅を参考に住宅プランを立ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

平屋の住宅に中庭を設置することで、日あたりや風通しが悪くなりがちな「住宅の中心部分」の採用や通風が確保しやすくなります。

ただし、平屋に中庭を設置する場合、住宅本体の形が複雑になることで材料費と人件費が多くかかり、建築費用が高額になる傾向にあるため注意しましょう。

中庭のある平屋の建築をご検討中であれば、ぜひ今回の内容を参考にしていただきつつ、理想の中庭付きの平屋を計画していってください。

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