「 70坪の平屋を建てたい」と考えた時、その価格や大きさが想像できますか?
一般的に日本でよく見かける家の坪数と言うと、大体35~40坪程度が多いかもしれません。
もちろん個人の見解は異なりますが、70坪の平屋というと、「標準的」よりはかなり大きめの家になるでしょう。
この記事では、「70坪の具体的な大きさ」「70坪・平屋の価格や返済シミュレーション」「70坪・平屋の間取り例」等を紹介します。
70坪の平屋を建てた時のイメージがより明確にできるように、価格も合せてじっくりと読み進めてください。
70坪は何平方メートル?
70坪とは具体的に何平方メートルなのでしょうか? また、70坪ほどの広さの一般的なものには何があるでしょうか?
231.405平方メートル
坪を平方メートルで表す際、「1坪=3.30578512397平方メートル」というのが正確な数字です。
70坪を平方メートルにすると、231.405㎡です。計算式は以下の通りです。
70 × 3.30578512397 ≒ 231.405
70坪の平屋はとても大きい
約230平方メートルに近い、一般的に目にするものはあるでしょうか。
ちなみに、
バレーボールコートは「18m × 9m = 162㎡」
25mプールに多いのは「25m × 13m = 325㎡」
ですので、230㎡というとバレーボールコートと25mプールの中間ぐらいの広さと思ってよいでしょう。
25mプールで幅が9mであれば、「25 ×9 = 225」となり、かなり70坪に近づきます。
この広さをイメージした場合、70坪の平屋はとても大きなものになると想像できるのではないでしょうか。
70坪の平屋はどのくらいの価格・相場
70坪の平屋はどのくらいの価格になるのか、「坪単価別の価格」と、「その価格を分割ローン(変動金利・固定金利)で返済した場合の例」を示します。
以下の計算式は、35年ボーナス払いなしで計算しています。
坪単価30万円の場合2,100万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 約54,513円 | 約22,895,430円 |
固定金利1% | 約59,280円 | 約24,897,599円 |
坪単価40万円の場合2,800万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 約72,684円 | 約30,527,240円 |
固定金利1% | 約79,040円 | 約33,196,798円 |
坪単価50万円の場合3,500万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 約90,855円 | 約38,159,050円 |
固定金利1% | 約98,800円 | 約41,495,998円 |
坪単価60万円の場合4,200万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 約109,026円 | 約45,790,860円 |
固定金利1% | 約118,560円 | 約49,795,197円 |
坪単価70万円の場合4,900万円
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.5% | 約127,197円 | 約53,422,670円 |
固定金利1% | 約138,320円 | 約58,094,397円 |
各価格帯での35年間の返済にかかる手数料をまとめました。
価格 | 金利 | 35年間分の手数料 |
2100万円 (坪単価30万円) |
変動金利0.5% | 1,895,430円 |
固定金利1% | 3,897,599円 | |
2800万円 (坪単価40万円) |
変動金利0.5% | 2,527,240円 |
固定金利1% | 5,196,798円 | |
3500万円 (坪単価50万円) |
変動金利0.5% | 3,159,050円 |
固定金利1% | 6,495,998円 | |
4200万円 (坪単価60万円) |
変動金利0.5% | 3,790,860円 |
固定金利1% | 7,795,197円 | |
4900万円 (坪単価70万円) |
変動金利0.5% | 4,422,670円 |
固定金利1% | 9,094,397円 |
当然ですが、価格帯が上がれば手数料も高くなり、金利0.5%と1.0%でもかなりの差があることがわかりますね。
70坪の平屋の事例
70坪の平屋を実際に建てた事例を紹介します。外観や内装のイメージ、間取りの図をご覧ください。
70坪のバリアフリーの大きな平屋
広い敷地内にあるゆったりとした平屋からは、都会の喧騒(けんそう)から離れたリゾートライクな住まいを感じさせられますね。
平屋であることの優雅さ・贅沢さが自然と伝わってきます。
内装・イメージ
広々とした内装空間に、愛着を感じさせる家具がゆったりと置かれています。
間取り図
出典:協和ハウジング
バリアフリーの平屋が、各部屋への導線を快適にしています。
また、大きな平屋ではどうしても廊下が長くなりがちですが、坪庭を配置させる等の演出もあり、図の上部の洋室への距離も感じさせません。
同時に採光や通風の効果も得られています。
二世帯住宅の大きな平屋の住宅
出典:間取りデータバンク
平屋ならではの大きな二世帯住宅の間取りになっています。中央のキッチンと、リビング・ダイニングが共用スペースとなっている「部分共用型」の平屋です。
親世帯と子世帯のプラーベートはしっかりと確保されつつ、お互いにコミュニケーションが取りやすい空間が実現していますね。
完全分離型の大きな平屋
間取り図
出典:北島建築設計事務所
玄関が共用である以外は、親世帯・子世帯のプライベートが100%確保された「完全分離型」の間取りです。
トイレ、浴室、キッチン、リビング等、すべてが二世帯に独立していても、これだけゆとりを持って配置できるのは、70坪という広さがあるからでしょう。
70坪の平屋を建てる際のポイント
70坪の平屋を「できる限り希望通り」「価格を抑えて」建てるにはポイントがあります。一般的な二階建ての建築とは違う注意が必要ですよ。
大きな平屋なので高くなりやすい
平屋と二階建ての家を比較した場合、何となく「二階建ての方が建築費が高い」印象を持つ人が多いようです。
二階建ての方が、材料が増えたり耐震構造にお金がかかったりすると考えるからかもしれません。
しかし実際には、平屋の方が割高になるケースが案外多く見られます。その理由は、平屋の方が二階建てよりも「屋根と基礎工事にコストがかかる」ためです。
平屋は1階にすべての居住空間を造りますから、二階建てより建坪は大きくなります。その分だけ屋根も大きくなり、基礎工事範囲も広くなるわけです。
平屋が大きくなればなるほど、屋根と基礎工事にかかるコストは増え、「高価な家」になります。
平屋が得意のハウスメーカーに依頼する
上の写真は多くのハウスメーカーが紹介されているサイトのページです。
その登録会社は600社以上に及んでいます。ここで肝心なことは、この600社の中には、「平屋建築が得意・不得意」のメーカーがあるということです。
「得意・不得意」で何が違うのかというと、同じ家を建てた場合で、価格が圧倒的に違います。平屋が不得意なメーカーに平屋建築を依頼しては、かなり割高になってしまいますよ。
ハウスメーカーの多くは、家の材料を規格化して大量生産することでコスト減を図っています。二階建ての家は一般的に注文数が多いので、材料を規格化しやすいのですね。
一方、平屋は、平屋を得意とするメーカー以外には平屋用の規格がないことが多いので、材料を造るのにより費用がかかってしまいます。
平屋を建築するなら、一般的なネームバリュー等ではなく、「平屋が得意かどうか」「平屋の建築実績が豊富か」を基準に選ぶのが、価格を抑えるポイントです。
必ず業者を比較して決める
前項目でも解説した通り、平屋を建てるなら平屋が得意な業者を選ぶことが価格を抑える上で大事です。そのためにはまず、複数業者から相見積もりをもらうことをおすすめします。
複数業者といっても2~3社ではなく、可能ならば5~10社くらいから見積もりをもらってください。そしてそれら見積もりの中身をじっくりと比較検討するのです。
そうすると、同じ条件で家を建てるのに、業者によってその価格が本当にまちまちであることに気づかされるでしょう。
業者による価格差が1000万円以上に及ぶことも決して珍しくはありません。
割高な業者を選んで後で後悔することにならないためにも、まずは相見積もりで業者をしっかりと比較してみましょう
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料