押し入れが使いづらくリフォームをして、おしゃれで使いやすいものにしたいとのご相談を多くいただきます。
押し入れは、クローゼットにしたり、DIY(ディーアイワイ:日曜大工)であなた好みの仕様にしたりさまざまな方法でリフォームできます。
しかしながら、いざ押し入れのリフォームを行う場合、具体的にどのように行えばいいのかわからない方は多いのではないでしょうか。
そこでこのページでは、押し入れをおしゃれにリフォームするためのコツを紹介します。クローゼットにしたり、DIYで自分好みにアレンジしたりしたい方は、ぜひご覧になってください。
1.押し入れをクローゼットにする3つの方法
押し入れをリフォームして、クローゼットにしたいと思う方は多くいらっしゃいます。洋服をハンガーでかけることができるため、とても使いやすくなると考えられるからではないでしょうか。
押し入れをクローゼットにリフォームしようと考えたとき、以下の3種類の方法が存在します。
- 簡易的なクローゼット
- 一般的なクローゼット
- ウォークインクローゼット
同じクローゼットであっても、施工方法も変われば特徴も異なります。それぞれの特長を理解した上で、最適なリフォーム方法を選ぶようにしましょう。
1-1.簡易的なクローゼット
押し入れに機器を取り付けるだけの簡易的なクローゼットへのリフォームになります。この場合、費用も1~2万円程度で行えるため、手軽にクローゼットにすることができます。
「数十万円もかけてリフォームできない」という方もいるのではないでしょうか。
そこで、「お金をかけずに簡単に押し入れに洋服をかけたい」という方は、このような簡易的なリフォームを行ってはいかがでしょうか。
1-2.一般的なクローゼット
押し入れをクローゼットにリフォームする場合、襖(ふすま)を扉に返納して、中にある棚を撤去します。そして、その後ハンガーをかけられるようにパイプを付けます。
費用は10~20万円程度かかります。襖を扉に変えたり、棚を撤去したりするからです。
また、ハンガーをかけるパイプの強度を上げるために、壁とのつなぎ目を補強する場合もあります。その場合、補強にかかる分の費用が高くなることを覚えておきましょう。
1-3.ウォークインクローゼット
押し入れをウォークインクローゼット(人が入れるクローゼット)にするリフォームの場合、広くなければいけません。
一般的な押し入れは、1畳程度の広さしかないため、中に人が入れる大きさではありません。ウォークインクローゼットとして使用したい場合には、最低でも人が入れる大きさである、3畳以上に大きくしましょう。
ただし、押し入れを広くすると工事の規模が大きくなるため、費用が30~50万円程度になる可能性があります。壁を壊したり移動させたりする工事を行うからです。
とはいえ、せっかくリフォームするのであれば、「機能性の良いウォークインクローゼットにしたい」という方もいるのではないでしょうか。
その場合、予算とのバランスを考慮した上でプランを決めるようにしてください。
また、押し入れを大きくする際、隣の部屋や壁などの関係で広くすることができないケースがあります。広くすると、隣の部屋が狭くなってしまう可能性があるからです。
その場合、押し入れをリノベーションによってウォークインクローゼットにすることはできません。あなたの家の構造を判断した上で、理想的なリフォームのプランを決定しましょう。
2.押し入れをクローゼットにする際に気をつけること
押し入れをクローゼットにリフォームする際、いくつか注意点があります。せっかくリフォームするのであれば、納得のいくものにしたいのではないでしょうか。
使いにくかったら元も子もありません。後々後悔しても遅いため、ここでお伝えするポイントを参考にしてください。
2-1.クローゼットの扉の種類
押し入れをリフォームする場合、クローゼットの扉には、以下の2種類があります。
- 折れ戸
- 引戸
それぞれ特徴が異なるため、理解した上で適切なものを選ばないと後々後悔することになりかねません。クローゼットは、ものをしまう場所になります。そのため、出し入れがしにくいと使い勝手が悪くなってしまうのです。
納得のいくリフォームをするためには、扉の特徴をあらかじめ把握しておきましょう。
2-1-1.折れ戸
折れ戸は、ドアを大きく開けることができるため、出し入れがしやすいのが特長です。ハンガーにかけた衣類はもちろんのこと、いろいろなものをしまうことができます。
また、折れ戸の中には、左右どちらからでも開くことのできるもの、床にレールの段差がないタイプがあります。あなたの希望に合ったものを選ぶようにしましょう。
2-1-2.引戸
引戸の場合、扉を開いても手前にドアが来ることがないため、部屋のスペースを取りません。したがって、開けたドアが邪魔になることはありません。
また、スムーズに開けることができるので、ストレスなくドアを開閉することができます。
2-2.調湿性のある壁紙(クロス)にリフォームする
押し入れをクローゼットにリフォームする際、中の壁紙を張り替える方もいるのではないでしょうか。
クローゼットは、ものを収納する場所になるため、風通しが悪く湿気がこもりやすいです。また、太陽の光も中に入りません。
このようなことから、カビが生えやすい場所になります。そのため、調湿性のある壁紙にリフォームするようにしましょう。
調湿性とは、クロスが湿気を吸収してくれるものになります。これにより、押し入れの中でのカビの発生を防ぐことができるのです。
クローゼットの中に布団をしまう方は、「湿気対策をしないとカビが生えてしまう」という方も多いのではないでしょうか。それを防ぐためには、壁紙を調湿性のあるものにするのも1つの方法です。
また、壁紙にはいろいろな柄やデザインのものがあるため、部屋には派手すぎてしまうようなクロスにリフォームするのも良いかもしれません。せっかくリフォームするのであれば、おしゃれにあなた好みのクローゼットにしましょう。
3.DIYでおしゃれに押し入れをリフォーム:作業スペース編
押し入れをおしゃれにリフォームしたい方の中で、DIYで自分好みの仕様にする方は多くいらっしゃいます。
たとえば、押し入れを作業スペースにすれば、その分部屋を広く使うことが可能です。また、DIYでリフォームすれば、お金をかけずにあなたの好きなようにできます。
「お金をかけずに押し入れをリフォームしたい」方は、DIYであなた好みの仕様にリフォームしましょう。
そこで、押し入れを作業スペースにするリフォームの事例をまとめました。ここで紹介する内容を参考にして、あなたもおしゃれに押し入れをリフォームしてください。
3-1.押し入れをおしゃれなワークスペースにリフォーム
押し入れをおしゃれなワークスペースにすれば、その分部屋を少し広く使うことができます。
もし、「押し入れをあまり使っていない」「ワークスペースが欲しい」と思っているのであれば、このようなリフォームをしてみてはいかがでしょうか。
3-1-1.施工前
出典:築46年!古く狭い賃貸!原状回復を基本にお家まるごとDIY!?&子育て日記♪
3-1-2.施工中
出典:築46年!古く狭い賃貸!原状回復を基本にお家まるごとDIY!?&子育て日記♪
3-1-3.施工後
出典:築46年!古く狭い賃貸!原状回復を基本にお家まるごとDIY!?&子育て日記♪
3-2.押し入れを書斎にリフォーム
押し入れの棚を有効活用すれば、立派な机になります。机を買わずに済むため、費用を抑えることができます。押し入れをおしゃれな書斎にしてはいかがでしょうか。
3-2-1.施工前
3-2-2.施工中
3-2-3.施工後
3-3.押し入れをデスクスペースにリフォームする
押し入れに無駄なスペースがあるともったいないです。その場合、素敵なデスクスペースにリフォームしてはいかがでしょうか。
スペースを有効活用できる上に、あなただけの素敵なデスクスペースを造ることができます。
3-3-1.施工前
出典:ふだんの暮らしから
3-3-2.施工中
出典:ふだんの暮らしから
3-3-3.施工後
出典:ふだんの暮らしから
3-4.押し入れをアトリエにリフォーム
「押し入れを有効活用したい」と思われる方は多く見られます。そこで、押し入れをあなただけのアトリエにリフォームしましょう。
パソコンを置いたり、本を読んだりできるようにすれば、新しくテーブルを買う必要もなくなります。あなただけのおしゃれな空間で1人の時間を楽しみましょう。
3-4-1.施工前
3-4-2.施工後
3-5.押し入れをミシン部屋に大変身
押し入れをミシン部屋に変身させるリフォームになります。部屋にミシンを置く場合、その分部屋が狭くなってしまうのではないでしょうか。
そこで、押し入れをミシン部屋にリフォームしましょう。部屋を狭くすることなくミシンの作業スペースを確保できます。
趣味が裁縫(さいほう)の方は、このように押し入れを有効活用させましょう。
3-5-1.施工前
出典:サンキュ!主婦ブログ
3-5-2.施工中
出典:サンキュ!主婦ブログ
3-5-3.施工後
出典:サンキュ!主婦ブログ
3-6.押し入れをパソコンデスクにリフォーム
パソコンデスクがない場合、押し入れをパソコンスペースにリフォームしてはいかがでしょうか。使っていない押し入れを有効活用できる上に、パソコンデスクを手に入れることができるためおすすめです。
3-6-1.施工前
出典:honey&honey
3-6-2.施工中
出典:honey&honey
3-6-3.施工後
出典:honey&honey
4.DIYでおしゃれに押し入れをリフォーム:収納スペース編
DIYで押し入れを「おしゃれな収納スペースにリフォームしたい」という方もいるのではないでしょうか。使っていない押し入れをリフォームすれば、効率よくスペースを活用できます。
そこで以下では、押し入れをおしゃれな収納スペースにリフォームした事例を紹介します。
4-1.押し入れを収納スペースとワークスペースにリフォーム
押し入れは棚だけあるため、クローゼットのように使い勝手がよくありません。そこで、新しい収納スペースにリフォームしましょう。
小さな棚を設けたり、ハンガーをかけられるようにしたりすれば、とても使いやすい収納スペースに生まれ変わります。
4-1-1.施工前
出典:築50年の団地再生ライフ(DIY)-自分でリフォーム
4-1-2.施工中
出典:築50年の団地再生ライフ(DIY)-自分でリフォーム
4-1-3.施工後
出典:築50年の団地再生ライフ(DIY)-自分でリフォーム
4-2.押し入れをおしゃれな収納スペースにリフォーム
押し入れを使いやすい収納スペースにリフォームするのであれば、おしゃれに扉などを付けてはいかがでしょうか。
このような遊び心を取り入れるのもリフォームの良いところです。あなただけの収納スペースを友人に自慢しましょう。
4-2-1.施工前
出典:DIY で古いオウチをナチュラルに… ~einbaum 005*
4-2-2.施工中
出典:DIY で古いオウチをナチュラルに… ~einbaum 005*
4-2-3.施工後1
出典:DIY で古いオウチをナチュラルに… ~einbaum 005*
4-2-4.施工後2
出典:DIY で古いオウチをナチュラルに… ~einbaum 005*
4-2-5.施工後3
出典:DIY で古いオウチをナチュラルに… ~einbaum 005*
まとめ
押し入れをリフォームする場合、クローゼットにしたり、デスクスペースにしたりする方は多く見られます。クローゼットにリフォームする方は、ここでお伝えしたポイントに注意して工事を行うようにしましょう。
また、押し入れは面積が広くないため、手軽にDIYでリフォームすることも可能です。そのため、あなた自身の手で好きな仕様にリフォームするのも1つの方法になります。
せっかく自分の家の押し入れをリフォームするのであれば、自分で行うのも楽しいのではないでしょうか。
使っていない押し入れをおしゃれにリフォームすれば、スペースを効率よく活用できる上に、生活が快適になります。あなたも使っていない押し入れがあるのならば、積極的にリフォームしましょう。
リフォームは、300万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。