壁紙が古くなると、部屋全体のイメージが暗くなってきます。クロス(壁紙)を張り替えて内装をリフレッシュさせましょう。
ただ、壁紙のリフォームや張替えには、注意点があります。これを怠ると、思い通りにリフォームできない可能性があるのです。
そこで、このページでは、壁紙のリフォームの6つの注意点を紹介します。費用やよくある失敗談なども紹介するため、この記事を読んで壁紙のリフォームを納得のいくものにしましょう。
1.壁紙・クロスの張替えの費用や相場
壁紙のリフォームを行う際、多くの方が気になるのが「価格」です。クロスは、平米単価(1㎡あたりの値段)によって決まるため、部屋の大きさによって費用は異なります。
つまり、部屋の大きさによって値段が変わるのです。そのため、見積もりを依頼してみないことには、いくらぐらいの費用がかかるのか判断できません。
とはいえ、それでもいくらぐらいなのか知りたいものです。そこで、ここではクロスのリフォームの費用や相場を紹介します。
1-1.クロスのリフォーム料金の単価・相場
一言にクロスといっても、安いものもあれば高いものもあります。そこで、以下が一般的な種類別リフォーム費用の相場になります。
項目 | 相場 | 単位 |
---|---|---|
低価格品 | 800~1,100円 | 平米(㎡) |
一般品 | 950~1,500円 | 平米(㎡) |
下地処理 | 含まれていることが多い | 一式 |
廃材処分費 | 壁の症状による | 一式 |
家具移動:器具の取り外し | 含まれていることが多い | |
タンスや冷蔵庫などの重量のある家具移動 | 2,000円~ | 1点 |
この表記を参考にして実際の価格を判断してください。
ただし、リフォームの内容によっては、必ずこの相場通りの値段になるわけではありません。元々あるクロスがなかなか剥がれなかったり、クロスを張るのが大変な場合があったりするからです。
また、都道府県ごとによっても値段は変わるため、都市部になるほど価格は高くなることを覚えておきましょう。
1-2.平米単価とメートル単価の違い
クロスの単価に平米単価とメートル単価がある理由は、メートルのほうが単価を安くみせる印象を与えられるからです。つまり、単価が安いほうを提示することで、工事を受注しやすくしているのです。
メートル単価と平米単価の場合、「安いと思っていても実は高かった」ということになりかねません。目先の単価の安さだけを気にするのではなく、全体の金額を注意するようにしてください。
もし、これから壁紙のリフォームを行うのであれば、平米単価とメートル単価の違いに気を付けるようにしましょう。
1-2-1.平米単価だけでは正確な価格ではない
しかしながら、正直なところ平米単価だけで正確な価格を判断することはできません。平米数を増やして平米単価を減らすことができるからです。
たとえば、以下の2つの場合を比較してみてください。
- 1,000円(平米単価) × 30㎡(部屋の広さ) = 30,000円(張替えの価格)
- 800円(平米単価) × 40㎡(部屋の広さ) = 32,000円(張替えの価格)
このように、平米単価を少なくした以上に部屋の広さを多く見積もれば単価を低く見せることが可能です。
また、壁紙の単位は平米やメートルで決めるため、素人ではわかりにくいことも平米単価をあてにできない要因です。たとえば、6畳の部屋の平米数がどのくらいなのかわかりますでしょうか。
おおよそ30㎡が一般的ですが、25㎡や35㎡だと言われても確認しようがないのです。
業者は、「プロ」という認識があるため、ほとんどの方が提示された数字が正しいはずだと誤解してしまいます。
壁紙は平米単価や平米数の求め方など、あいまいな部分が多い見積もりや単価だからこそ、信頼できる施工業者に工事を依頼する必要があるのです。
1-3.平米単価:安いクロスは950円前後、グレードが高くて1,100円
平米単価でクロスの値段を比較したとき、安いもので950円になります。また、メーカー品などのグレードが高いものだと1,100円です。
ただし、選ぶクロスの種類によって値段は変わるため、予算とのバランスを考えて好みのものを選ぶようにしてください。
1-4.6畳の部屋を張り替える費用の目安
6畳の部屋を張り替える費用がわかれば、10畳などのそのほかの広さにかかる金額の目安がわかります。
6畳の部屋を張り替える際に必要なクロスの長さは、約48mになります。これは、天井が13m、壁4面が43mになり、そのうち8mがドアや窓の面積になるからです。
クロスは、天井と壁の面積を合計したものに、ドアや窓などの使わない部分を差し引いたものが必要な壁紙の量になります。計算式は以下のようになります。
13m(天井のクロス) × 43m(壁4面のクロス) – 8m(ドアや窓の分のクロスを張らない分) = 48m(6畳の部屋に必要な壁紙の量)
そして、クロスの単価は以下のようになります。
- メートル単価900円の場合:48m(必要なクロスの長さ) × 900円(メートル単価) = 43,200円(6畳のクロスの相場)
- メートル単価1,400円の場合:48m(必要なクロスの長さ) × 1,400円 (メートル単価) = 67,200円(6畳のクロスの相場)
単価によっても異なりますが、おおよそこれくらいの金額が相場になることを覚えておきましょう。
しかしながら、単価は都道府県やグレード、業者によって異なるため、必ず上記で述べた金額になるわけではないことを覚えておきましょう。
2.壁紙・クロスの種類・素材別の特徴
壁紙には、素材や種類がたくさんあります。どの種類や素材にすればいいのか、悩む方も多いのではないでしょうか。部屋の種類や用途に合わせた素材を選ぶと、理想のリフォームが行えます。
ただ、壁紙の種類や素材のことを知っている人は少ないのではないでしょうか。そこで以下では、壁紙の種類や素材を紹介します。いろいろある素材や種類から理想のクロスを選んでください。
2-1.ビニールクロス
ビニールクロスは、数多くある壁紙の中でも一番普及している素材になります。これは、塩化ビニール樹脂を主原料とするビニールシートに紙などを裏打ち(張り合わせて丈夫にすること)したクロスになります。
ビニールシートを加工するため、表面を凸凹にしたものや発泡させたものなど、デザインのバリエーションは豊富です。
また、消臭、抗菌、汚れ防止などの特徴のあるビニールクロスもあるため、用途に合わせた選び方ができます。
そして、このビニールクロスは、メンテナンスが簡単です。基本的には、水拭きだけで掃除ができてしまうため、手入れがしやすい特徴があります。
ただ、素材がビニールであるため、通気性はよくありません。そのため、湿気の多い地方だと調湿性(湿度を壁が吸って湿度を調節すること)に欠ける欠点があります。
とはいえ、一番普及していることからわかるように、デザイン性、メンテナンスなど優れている点は多いです。また、コストも安いため、特にこだわりがないのであれば、このクロスでリフォームするのも1つの方法になります。
2-2.織物壁紙
出典:JUST LINK
織物壁紙は、「布クロス」とも呼ばれ、織物、編物、不織布、フェルトなどを紙で裏打ちした壁紙になります。数多くあるクロスの中で、最も高級感のある素材になります。
照明の光の加減によって、独特の雰囲気を演出でき、高級感のある壁紙です。昔は、麻や綿を使ったものが多かったですが、最近ではレーヨン(肌触りの良い化学繊維)を使ったものが主流になります。
数多くのバリエーションがあるため、あなた好みのものを選びましょう。
また、織物壁紙はよくホテルなどの高級な雰囲気感のある場所によく使われているため、寝室などの一部分をこの壁紙にしても、おしゃれで高級感のあるイメージになるのでお勧めです。
ただし、水拭きができないため、手入れが大変になるデメリットがあります。小さなお子さんがいる家庭では、汚れやすい場所を避けるようにしてください。
なお、施工には技術がいるため、腕の確かな職人さんがいる工務店にリフォームを依頼するようにしましょう。
2-3.紙壁紙
紙を使った壁紙になります。プリントや型押しによっていろいろなデザインがあるのが特徴です。また、洋紙と和紙のものがあるため、あなたの部屋の用途にあったほうを選ぶようにしましょう。
また、紙は音を吸収して、空気を通す特徴があります。これにより、紙に包まれた独自の空間作りが可能です。あなたも、紙の壁紙を使った温かみのある空間で生活してみてはいかがでしょうか。
ただ、素材が紙であることから、水拭きが行えません。汚れやすいデメリットがあるため、注意してリフォームする場所を決めるようにしてください。寝室や和室など、汚れにくいところにお勧めです。
紙壁紙でリフォームを行い、紙の壁紙でしか味わえない空間を楽しみましょう。
2-4.木質系壁紙
出典:ハウスクリーニングサーチ
木質系壁紙は、本物の天然木やコルクなどを使った壁紙になります。木でしか味わえない質感を表現できるのが特徴です。木に囲まれた暖かいぬくもりのある空間は、落ち着きあがってとても心地がよいのではないでしょうか。
また、衝撃に強く、へこみや傷が付きにくい特徴があります。手入れも行いやすいため、子供部屋に採用したりペットと一緒に住んだりする方は、この壁紙でよくリフォームを行います。
子供やペットがいると壁紙が汚れやすいです。しかし、そのような場合でもこのクロスであれば、手入れが簡単で汚れにくくなります。
なお、「銘木(めいぼく:有名な木のこと)シート壁紙」「コルクシート壁紙」の2種類があります。銘木シート壁紙には天然木が使用されており、コルクシートではコルクを使っています。
暖かみや高級感を求めるなら天然木の銘木シート壁紙にしましょう。一方、ソフトな木材の感触を楽しむのであれば、コルクシートがお勧めです。それぞれ特徴が異なるため、あなた好みのものを選びましょう。
ただし、木質系壁紙は値段が高いため、部屋全体に張るのではなく、一部に使うと良いましょう。費用を抑えられる上に、アクセントになるからです。木質系壁紙を使い、独特の木の香りのする空間で生活してみてはいかがでしょうか。
2-5.不織布壁紙(フリース)
出典:Alibaba
不織布(フリース)壁紙は、パルプ(紙の原料)とポリエステルなどの化学繊維を3次元に絡ませて作ったクロスになります。そのため、破れにくく強いことが特徴です。
また、通常の紙のクロスとは異なり、裏面が濡れても伸びにくいため、簡単に施工することができます。
通常のクロスの場合、のりを壁紙にあらかじめ塗ってから施工する必要があります。しかし、不織布の場合、壁にのりを塗ってから壁紙を張り付けることができるのです。
また、水分で伸び縮みしないため、縮みにくいというメリットがあります。リフォーム後のクロスが縮むと、張り合わせに隙間ができてしまうからです。
もし、DIYで壁紙を張るのであれば、フリースがお勧めになります。
2-6.無機質系壁紙
出典:東リオンライン
無機質とは、自然素材の石や土、セラミックやガラスのことになります。つまり、無機質系の壁紙とは、それらを材料としたクロスになります。
石や土が火で燃えない特徴があるように、これを使用している無機質の壁紙は、防火性に優れているのです。なお、調湿性もよく湿度を調節してくれたり、結露が発生しにくかったり、生活にとても役に立つメリットがあります。
湿気が多い地域では、この壁紙だととても快適に生活できるのではないでしょうか。
また、デザインに関しては、素材を活かしたものやシンプルでモダンなものなどたくさん種類があります。また、本物でしか表現できないような壁紙もあるため、自然な雰囲気を演出したい方にお勧めです。
2-7.珪藻土(けいそうど)壁紙
珪藻土とは、植物プランクトンが化石になり蓄積して土になったものです。珪藻土の特徴としては、消臭と調湿性に優れています。無数の細かい穴が開いているため、これに臭いや空気中の水分が付着するからです。
湿気が多い地域や、湿度が気になる部屋に珪藻土のクロスと使うと良いでしょう。
本来、珪藻土は塗り壁になりますが、クロスにすることで、手間がかかりません。そのため、塗り壁に比べて費用を抑えられます。自然な雰囲気の室内にしたい方は、珪藻土のクロスにしてはいかがでしょうか。
2-8.オレフィン壁紙
オレフィン壁紙は、ポリエチレンなどの合成樹脂を原料にしたクロスのことです。比較的ビニールクロスに近い性質があります。
一番の特徴は、焼却しても煙の発生が少ないです。また、塩化水素などの有毒ガスもほとんど発生しません。したがって、地球環境にやさしい壁紙になります。
また、ビニールクロスに近い特徴があるため、汚れに強く水拭きで手入れが行えます。汚れを簡単にふけるととても掃除が簡単です。なお、素材が頑丈なため、傷がつきにくい特徴があります。
ただし、クロス自体が薄いため、リフォーム時に下地の凸凹が表面に出やすいです。下地処理を入念に行うデメリットがあります。
3.失敗しない壁紙選びの3つのポイント
壁紙のリフォームをする際、多くの方が悩むのが壁紙選びです。壁紙は色や柄、素材など種類が豊富にあるため、どれにすればいいのか悩むものです。
そこで、この項では失敗しない壁紙選びの3つのポイントを紹介します。一時的な感情で決めてしまうのではなく、部屋のイメージにあったものを選ぶようにしましょう。
3-1.ベースとなる基本色を考える
ます、壁紙の色を決める際、ベースの色を選択しましょう。壁紙は部屋の中でも一番大きな面積になるため、壁紙の色だけで部屋の雰囲気は決まってしまうからです。
たとえば、ベージュ系の色ならば、以下のような落ち着いたイメージになります。
一方、グレー系ならばクールな印象のイメージです。
出典:SUVACO
壁紙の色で部屋の印象は決まってしまうため、どのようなイメージにしたいのか明確にしてから決めるのがポイントです。
3-1-1.壁紙のイメージに合った家具の色を選ぶ
ただ、壁紙のイメージが変わると合わせる家具の色も変わってきます。ベージュ系ならばブラウン系の家具が同じ雰囲気になるため、マッチします。一方、グレー系の壁紙には、黒系や白系などのシンプルな色合いが似合います。
壁紙と家具の色のバランスが悪いと、せっかくリフォームしても雰囲気が落ち着かなかったり、イメージ通りと違ったりしてしまうのです。
壁紙の色を決める際は、家具とのバランスを考慮した上で選ぶようにしてください。
3-2.サンプルは大きな色で比較する
クロスの色を選ぶ際、色見本を参考にします。色見本とは、壁紙の画像や色がたくさん載っているサンプルのことです。ただ、色見本を参考にする際は、注意点があります。
それは、小さい色と大きな色では、色の見え方が異なる点です。これを色の面積効果と言います。
3-2-1.明るい色はより明るく見える
たとえば、以下の画像のように、明るい色はより明るく見えます。
3-2-2.暗い色はより暗く見える
一方、暗い色はより暗く見えます。
特に壁紙の場合、この面積効果がよりはっきり出ます。そのため、サンプルを見る際は、なるべく大きなものを見るようにしましょう。後々、思っていた色と違っていたということを防ぐことができます。
3-3.部屋の用途によって壁紙を選ぶ
すべての部屋を好みの色やデザインで決めるのではなく、用途に合った壁紙を選びましょう。
日ごろから日が当たりにくい場所は、常に暗いため、他の部屋よりも少し明るい色にしてください。少しの光でも明るい色に見えるからです。
たとえば、玄関や廊下は光が入りにくいため、それを考慮した上で明るい色でリフォームするのがお勧めです。部屋の用途に適した壁紙を選んで、リフォームしましょう。
4.壁紙・クロスのリフォームのよくある失敗例
壁紙・クロスのリフォームを張り替えた後に、気づく失敗はよくあります。リフォームする前は、気が付かなくても、終わった後に気づく失敗は多いです。手軽に行えるリフォームだからこそ、しっかり計画的に行いましょう。
そこで、この項では壁紙のリフォームのよくある失敗例を紹介します。せっかく壁紙をリフォームするのであれば、納得のいくものにしてください。
4-1.せっかくリフォームしてもあまり変化がない
壁紙を変えると、部屋のイメージをガラッと変えることができます。
ただ、思い切った色を選ぶのはなかなか勇気がいるものです。このとき、多くの方が無難な色を選んでしまいます。その結果、せっかくクロスを張り替えたのにあまり変化が感じられないケースがあります。
思い切った色ではなくても、元々の壁紙の色と違うタイプの色を選ぶと良いです。そうすれば、壁紙をリフォームして変化がないということを防げます。
壁紙をリフォームして、イメージをガラッと変えて気分を一新しましょう。
4-2.柄物にしたらごちゃごちゃして落ち着かない
壁紙には、いろいろな柄の模様があります。花柄だったり、木目調だったりデザイン性が高いものは多いです。壁紙のリフォームを行う際、気に入ったデザインがあるとついつい、これらの柄にしてしまいがちです。
ただ、柄物を壁紙に選ぶ際は、場所に気を付けるようにしてください。
たとえば、寝室に柄物のクロスを選ぶと、ごちゃごちゃして落ち着きがなくなってしまいます。柄のクロスはおしゃれに感じますが、意外と合わせるのが難しいのです。
4-2-1.一部分だけを柄物にしてアクセントにする
とはいえ、柄の壁紙はおしゃれなため、どうしても使いたいのではないでしょうか。その場合、一部分だけを柄のクロスにするのがお勧めです。
たとえば、以下の画像のように、テレビの裏の壁紙を柄にしてもおしゃれになります。
出典:Room Clip
部屋のアクセントにもなる上に、かっこよいです。もし、柄のクロスを選ぶのであれば、場所や用途をよく考えた上で選んでください。
4-3.スイッチや照明器具、エアコンの汚れが目立つ
真っ白な壁紙に張り替える際、注意しなければいけないポイントがあります。白い壁紙を張り替えると、クロスはきれいになりますが、エアコンやスイッチなどが汚れているとそれが目立ってしまいます。
そのため、買い替えを検討しているのであれば、同じタイミングで行いましょう。
ただ、なかなかリフォームと同時に、エアコンや照明器具などを買い替えられない方もいるはずです。
その場合は、真っ白な壁紙にするのではなく、クリーム系やベージュ系のクロスでリフォームすると良いでしょう。エアコンやスイッチの汚れが目立たなくなります。
4-4.壁紙のリフォーム後にエアコンを買い替える
また、壁紙のリフォームを行う際、エアコンはそのままの状態で張り替えます。この場合、エアコンを取り外すとその跡が壁紙に残ってしまうため、できるだけ取り外すようにしてください。
ただ、エアコンを取り外して壁紙を張り替えるとその分費用がかかってしまいます。エアコンを取り外す業者に依頼する必要があるからです。このとき、約2万円程度かかります。
しかしながら、なかなかこの費用を払うのは家計の負担になります。その場合は、できるだけエアコンの裏まで張り替えるようにお願いしましょう。エアコンがあれば古い壁紙や跡が見えないからです。
また、これはエアコンに限らず、照明器具や冷蔵庫などにも言えることです。
カーテンレールを止めているビスの後も残ってしまう失敗例が多いため、取り外すよう業者にお願いしましょう。これは、簡単に取り外しが可能です。
壁紙のリフォームは、元々ある照明器具やエアコンなどがある状態で張り替えます。そのため、後々のことを考えると、せっかくリフォームするのであれば、できるだけ取り外せるものは外して、見えない部分も張り替えるようにしましょう。
4-4.壁紙を張り替えたら、内装の塗装費用が高くなった
壁紙をリフォームすると、窓枠などの汚れが目立つケースが多いです。このとき、壁紙を張り替えた後に窓枠などを塗装すると、費用が割り増しになるケースがあります。
壁紙を汚してはいけないため、気をつかったり手間になったりしてしまうからです。
この場合は、壁紙を張り替える前に窓枠のリフォームをするようにしてください。手間が省けて効率よくリフォームできるからです。
これから壁紙のリフォームを検討しているのであれば、クロスを張り替える前にほかの部分も改修工事したい箇所がないか、確認するようにしてください。
4-5.リフォーム中はほこりが舞うため家電に注意する
リフォームを行う際、想像以上にほこりやちりが宙を舞います。テレビやパソコンなどの電化製品は、あらかじめ移動したり、ビニールをかけたりしてください。故障の原因になるからです。
もし、壊れた場合なかなかすぐに買い替えるのも難しいのはないでしょうか。テレビやパソコンなどは高額なため、壊れてしまうとショックなはずです。
また、リフォーム業者に壊れたことをいうのは気が引けます。このようなことを防ぐために、あらかじめリフォーム前に移動しておくようにしてください。
5.水回りの壁紙のリフォームのポイント
壁紙をリフォームする際、キッチンやトイレなどの水回りの壁紙選びには注意するようにしましょう。水を扱う場所になるため、ほかの部屋よりも汚れやすいからです。せっかくリフォームしてもすぐに汚れてしまえば、元も子もありません。
そこで、この項では、水回りのリフォームのポイントを紹介します。水回りの壁紙のポイントを押さえて、納得のいくリフォームを行いましょう。
5-1.キッチンの壁紙選びの特徴
キッチンの壁紙を選ぶ際は、油汚れや水に強いものを選ぶようにしましょう。また、消臭機能のあるクロスにすると、嫌な臭いが付きにくいです。
キッチンは水を使い汚れやすです。このとき、掃除しやすいものを選ぶとお手入れが簡単になり、清潔さを保てます。キッチンの壁紙を選ぶポイントとしては、システムキッチンと会うクロスの色を選ぶようにしましょう。そうすると、雰囲気がまとまります。
5-1-1.おしゃれなキッチンの壁紙選び
ただ、せっかくキッチンの壁紙をリフォームするのであれば、おしゃれなものにすると毎日の料理が楽しくなります。たとえば、以下のようなレンガ調のものにすると、イメージはガラッと変わります。
少しの工夫で、イメージや雰囲気はあなた好みになります。あなたのイメージに合った壁紙を選んで、楽しくリフォームしましょう。
また、キッチンをリフォームする際のポイントなどは、「キッチンリフォームの費用や相場:見積もりや価格を抑える秘訣」で詳しく解説しています。キッチンのリフォームを検討している方は、この記事にも目を通しておきましょう。
5-2.トイレのリフォームのポイント
トイレはどうしても汚れやすい場所です。せっかくリフォームしても、すぐに汚れてしまいます。そこで、リフォームするのであれば、下半分をタイルにしたり、防水性の高いクロスにしたりするようにしましょう。汚れが付着しないため、掃除がとても楽です。
そして、きれいなトイレをいつまでも保つことができます。
また、トイレであれば柄物のクロスを選ぶのもお勧めです。トイレなら範囲も狭いので、思い切って冒険することもできるのではないでしょうか。
普段目に触れない場所になるため、リビングや寝室などでは、なかなかチャレンジできない壁紙にできます。
せっかくのリフォームだからこそ、多少の遊び心を加えて楽しく行いましょう。
なお、トイレのリフォームの注意点などは、「トイレリフォームを成功させる7つのコツと費用を抑える秘訣」でわかりやすくお伝えしています。トイレのリフォームを行う方は、必ず購読するようにしてください。
6.いろいろな色の壁紙のリフォーム
壁紙をリフォームする際、カラフルなものを選びたい方もいるのではないでしょうか。壁紙の色を変えられるのであれば、好きな色でリフォームしてみたいものです。そこで、以下ではいろいろな色の壁紙のリフォームを紹介します。
カラーの壁紙にするとどのようなイメージになるかわかると思います。あなたの理想の色を探してみましょう。
6-1.ホワイト系の壁紙
ホワイト系の色はシンプルで家具や間取りを選びません。そのため、一番使いやすい色になります。また、白い色のクロスにリフォームすると、明るい部屋になります。特に、こだわりがないのであれば、ホワイト系の壁紙にしてはいかがでしょうか。
シンプルで清潔感のある部屋にリフォームしましょう。
6-2.黒系の壁紙
黒が混じった壁紙の場合、シックなイメージになります。また、画像のように家具も黒系のものにすると、重量感のある雰囲気の部屋に仕上がります。
黒系の家具を持っている方は、画像のように合わせてみるとスタイリッシュなイメージの部屋になるため、思い切って試してみてはいかがでしょうか。
6-3.ピンクの壁紙
ピンクは、女性に人気の壁紙です。壁紙とインテリアの色を一緒にすると、かわいらしい部屋になります。寝室だけでもピンクの壁紙を選んでみてはいかがでしょうか。気分が上がって、毎日寝るのが楽しみになるかもしれません。
ピンクの壁紙とインテリアで女性らしい素敵な部屋にリフォームしましょう。
6-4.レッド系の壁紙
赤い色の壁紙は、暖かみを感じられる雰囲気になります。寒い地域や北側の部屋に、赤い色のクロスをリフォームするとあたたかい気分になります。
また、レッド系の色は、「情熱の赤」と言われる通り、体感温度を上昇させる効果もあると言われているのです。赤い壁紙にリフォームして、冬の寒さを暖かく乗り越えましょう。
6-5.オレンジ系の壁紙
オレンジは、元気の出る上に穏やかなイメージがあります。また、オレンジ色は食欲を増す色と言われているため、ダイニングやキッチンの壁紙をオレンジにするのがお勧めです。
ただし、オレンジの色はエネルギッシュになる色です。したがって、寝室などの落ち着いた部屋には向いていません。オレンジのいい点悪い点を踏まえた上で、リフォームするようにしてください。
オレンジの壁紙にリフォームして、元気よく生活してみてはいかがでしょうか。
6-6.イエロー系の壁紙
壁紙を黄色にすると明るいイメージの室内になります。壁が明るい分、家具を暗いブラウン系やブラック系のものにするとマッチします。
壁すべてを黄色にすると落ち着きがないかもしれませんので、イエロー系の壁紙にしてみたい場合は、一面だけ黄色系にするのも1つの方法です。イエロー系の壁紙にリフォームして、明るいイメージの部屋にしましょう。
6-7.グリーン系の壁紙
グリーン系の壁紙にすると、落ち着きやすい室内になります。緑は穏やかさをイメージさせるからです。また、グリーンには、ヒーリング効果があると言われています。そのため、緊張感や興奮を和らげてくれる特徴があるのです。
毎日仕事や家事などで忙しい方は、グリーン系の壁紙にして少しでもゆっくりできる空間を作ってみてはいかがでしょうか。
6-8.ブルー系の壁紙
ブルー系の壁紙の部屋は、静かに物事を考えることができます。青色には、気持ちを落ち着かせ集中力を継続させる効果があるからです。
これを利用して、勉強部屋などは青いクロスでリフォームするようにしましょう。特に、これから受験を控えている子供部屋の壁紙をリフォームする場合、ブルー系のクロスがお勧めです。
まとめ
壁紙のリフォームを行うと、部屋のイメージをガラッと変えることができます。また、費用もそこまで高くないため、手軽に行えます。
ただし、壁紙は部屋のイメージや雰囲気を決めてしまいます。そのため、ポイントを抑えないと「失敗してしまった」と後から思う方も多いです。せっかくリフォームするのであれば、納得のいく壁紙のリフォームを行いましょう。
ここで紹介したポイントや失敗談を参考にして、壁紙のリフォームを成功させてください。
リフォームは、300万円以上を超える高価な買い物です。できれば値段を安くしたいものです。
実は、値段の高いリフォームですが、誰でも必ず安くできる方法があるってご存知ですか?
同じ内容のリフォームなら安くておしゃれなほうがいいですよね。