一条工務店で家を建てよう!って思ったときに平屋の家を検討する方は多く見られます。
ただ、一条工務店で家を建てる際に、費用がいくらぐらいかかるのか。口コミや評判はどうなのか気になるものです。
せっかく家を建てるのであれば、後悔したくないハウスメーカー選びをしたいですよね。
そこで、一条工務店の平屋住宅の家を建てるために知っておきたい情報をまとめました!
一条工務店の平屋ってどんな家?
一条工務店は、1978年に静岡県浜松市で設立された会社です。浜松と東京に本社を置き、フランチャイズ事業で全国展開しています。
創業当時は、在来軸組工法の強いイメージでしたが、現在では2 × 6工法を加え、和風から欧風スタイルの住宅までのバリエーションを揃えています。
同社の年間着工戸数は1万戸を超え、トップの積水ハウスを追撃するほどです。これは意外と知られていないのではないでしょうか。
その他では、一条工務店の太陽光発電システムと戸建て免震システムが有名で、業界No1の実績を残しています。
同社の本体価格は、55~70万円/坪ほどになっていますが、平屋住宅では、60万円台/坪となっています。
本記事では、一条工務店の平屋を紹介していきますので、平屋住宅を予定されている方は参考にしてください。
一条工務店の特徴と平屋
建築基準法では平屋住宅に必要な耐力壁(筋交いなど)の量は、2階建ての1階部分に比べてはるかに少ない量となっています。当然ですね。
しかし、2階建ての2階部分と比べても少ない量となっているのです。
つまり、平屋住宅では地震の揺れに対する負担が格段に小さく、耐震等級3を標準仕様としている一条工務店の平屋で倒壊することはまずありません。
また、その他の住宅性能においても他のハウスメーカーと遜色のないものです。
そこで本記事では、一条工務店の住宅性能ではなく、同社の特徴の一つである「モデルハウスが標準仕様」を中心に、快適性や暮らしの質に関して紹介していきます。
家事をラクにするアイテム
一条工務店の標準仕様で家事作業をラクにするアイテムには、色々ありますが、何と言っても家事の中心はシステムキッチンでしょう。
そのシステムキッチンは、食器洗い乾燥機(5人用)、引き出し式シャワー水栓、用途別の引き出しなど、ほぼフルセットの内容で調理作業の効率化を図っています。
ハイグレードな仕様や設備
一条工務店のシステムキッチンには、水はねの音を抑え、オープンキッチンでも会話やテレビの音の邪魔にならない静音シンクが採用されています。
また、ワークトップの水掛かりのない部分に電気コンセントが配置されており、フードプロセッサーやハンドミキサーの利用にも配慮されています。
ユニットバスは1.25坪タイプ(1620)の大きさです。装備としては、天然御影石のカウンター、お湯が冷めにくい真空断熱材付きの浴槽、暖房付きの床が標準仕様となっています。
さらに、ユニットバスの窓は、ブラインド内蔵型のペアガラスサッシで気配りを感じます。
洗面化粧台は用途別の収納を揃えたもので、鏡類は引き出すことができる上に左右のどちらからでも開くことができる三面鏡としています。
その他にもキッズミラー、耐震ロックとオリジナル感のあるものです。
これらは、いずれも一条工務店の自社製品で、一般的なハウスメーカーの標準仕様を上回り、きめ細かい工夫が施されています。
豊富な収納
間取りにもよりますが、寝室のウォークインクローゼット或いはクローゼット、リビングの物入れ、玄関の収納類など、一条工務店の収納スペースはたっぷりです。
また、各収納は使い勝手に合わせてハンガーパイプや棚・引き出しなど、用途に合わせて必要なアイテムを選べるようになっています。
上で紹介した洗面化粧台では、 上からウォールキャビネット、トールボックス、フロアキャビネットとなっており、収納物に合わせて床から天井までの大収納のセットになっています。
高性能な快適空間と省エネ
一条工務店の快適性能の標準仕様には、超気密・超断熱、全館換気システム、全館床暖房、トリプル樹脂サッシ、などがあります。
これらによって、ヒートショックを防ぎ、カビ・花粉・PH2.5をほぼなくす住環境は、健康で快適な空間になります。
なお、省エネルギー関係で7冠を獲得するほどの高性能なものです。
このように、一条工務店の快適空間のアイテムには、一般的にはオプション扱いになっているものも含まれており、同社の標準仕様の充実がよくわかります。
一条工務店の平屋の事例・間取り
事例1:アメリカの住宅を再現した、快適な大空間LDKのある平屋
アメリカ出身のご主人の希望で、広々とした大空間のLDKにこだわり、平屋にしたとのことです。
この住宅は、i-smartシリーズで、一条工務店の主力商品です。
屋根一体型のソーラパネルで覆った家
見事なソーラパネルですね。
数年前までは、このような売電を目的とした大容量の太陽光発電システムが流行していました。
しかし、売電価格が下がってきている現在では、自家消費型の発電容量タイプに変わってきています。
参考までに、売電価格は、2009年の48円/kwhから2019年には24円/kwhまでに下がっているのです。
一方で、発電システムの設置価格も下がってきています。
さらに、一条工務店では太陽光発電パネルを自社のグループ会社で生産していますので、よりリーズナブルな価格で取り付けることができます。
自家消費型の発電容量であれば、太陽光発電システムの初期費用を抑えられますので、おすすめです。
ワイドカウンターのアイランドキッチンが家の中心
出典:https://www.ichijo.co.jp
幅広カウンター(オプション)のアイランドキッチンはLDKの中心にあり、その他の部屋はLDKを取り囲むようにレイアウトされています。まさに、キッチンが中心の家ですね。
システムキッチンの裏側は、写真のように椅子が置けるようになっており、軽食などはこのカウンターで摂ることができます。
事例2:夫婦の趣味と距離を大切に、セカンドライフを存分に楽しむ平屋
自宅が古くなったための建て替えですが、将来を考えて平屋にしたとのことで、i-smartが選ばれました。
目的としたのは、家事が楽になること、生活が楽になること、そして夫婦の趣味が楽しめることの3点だったそうです。
大容量発電でゆとりの趣味を楽しむ
上の事例でも述べましたが、現在の売電価格は買取制度当初の1/2ほどになっています。
しかし、自家消費を上回る発電量を売電することはできます。ですから、費用対効果や自己資金などが許せば、写真のような大容量の発電システムとすることも一つの考え方です。
この平屋のオーナーは、売電費用は夫婦の趣味を楽しむために使われているとのことです。
なお、売電契約の期間は10年が一般的ですので、10年で減価償却できる設備投資としておく方がいいでしょう。
落ち着いたコーディネートのLDK
出典:https://www.ichijo.co.jp
子供世代が独立した後の熟年夫婦らしく、品のある落ち着いたカラーコーディネートです。
2方向からの採光も十分で、窓を開けた時のカーテンのゆらぎが心地よさそうな空間です。
事例3:明るい空間づくりが魅力的なアイディアあふれる家
この住宅はセゾンシリーズで、オーナーは明るい空間づくりにこだわったとのことです。
連続窓が特徴的な外観
勾配天井の吹抜けに設けた四角の4連窓と1階の縦長3連窓が特徴で、オーナーの採光とデザインに対するこだわりを感じます。
光の移動を感じさせる吹抜け空間
出典:https://www.ichijo.co.jp
吹抜けの4連窓と1階の窓からの採光は、時間と共に壁や床を移動します。夕暮れ時には天井を照らすこともあるでしょう。
そんな自然光のショーアップを楽しめる大空間のLDKです。
一条工務店の平屋の価格はいくら?
平屋建ては、階段がなく2階廊下やホールも必要ないため、効率的な間取りとすることができます。
一方、平屋建ては2階建てに比べて坪単価が高くなります。これは、延床面積に対する基礎や屋根の面積の比率が2階建てよりも大きいためです。
冒頭で、一条工務店の本体価格は55~70万円/坪で、平屋では60万円台/坪と述べたのは、それが理由です。
では、実際のユーザーの声はどうでしょうか。平屋建ての実ユーザーの声を紹介しますので参考にしてください。
<口コミ:2019.01.07>商品名:i-smart
https://www.shio-ismart.site/entry/お金/新築に掛かった費用総額 より抜粋
私が建てた一条工務店は「平屋」のコスパが非常に良いという評判ですが、2階建てに対し、約2万円/坪の増額です。
他のハウスメーカーで「平屋」を建てたとするともっと高くなり、私が見積もりをとったスウェーデンハウス、住友林業、パナホームでは、2階建てに比べて平屋の方が約20万円/坪程高くなりました。
この平屋は延床面積が31.31坪で、本体価格は1931万円となっています。坪単価では、61.67万円となります。
その他費用は、確認申請・その他業務、屋外給排水などの付帯工事費、そしてオプション費用を含めて390万円ほどです。
オプション費用の内、金額の大きいものに、ベタ基礎・深基礎、ハイドロプロテクトタイル、勾配天井、そしてカップボード(2箇所)などがあります。
これらのオプション総額は245万円ほどで、本体価格と合わせると、69.5万円/坪となります。
なお、ハイドロプロテクトタイルとは、光触媒によるセルフクリーニング機能のあるものです。
2階建てに比べて坪単価の2万円アップは、ユーザーの言うように安いと思います。また、オプションを含めた69.5万円/坪は標準的なものでしょう。
<口コミ:2019.09.09>商品名:i-smart
https://tosuya1048.com/basis-price-and-total/、より抜粋
アイスマートを選んだ時点でお分かりかと思いますが、我が家は見た目よりも性能を重視しています。このブログのタイトルにもありますが、家事をせず『ラク』に暮らすために一生懸命です(^^;)
そのため、平屋という選択をしました。階段を上らなくていいのは最高の『ラク』です。
他のメリットとして、平屋は家の価格を安く済ませることができるという点があります。階段・廊下を削ることができたので、2階建てよりも3坪ほど少なくできました。
平屋の場合、坪単価が1~2万円ほど上乗せされるようです。そして、基礎の費用も2階建てよりかかります。
この平屋建ての延床面積は、32.44坪で、本体価格は2,098万円となっています。なお、坪単価は、64.67万円ほどです。
このユーザーも、平屋は2階建てに比べて1~2万円/坪ほど上がると言っています。
また、階段・廊下がないため2階建てプランに比べて3坪ほど減らすことができたとあり、平屋の家は安いとも言っています。
では、このユーザーの言うように、2階建てに比べて坪単価の高い平屋が本当に安いのでしょうか。試算してみましょう。
<2階建て>
2階建ての場合は階段や廊下で面積が3坪増えるとすると
延床面積=32.44 + 3 = 35.44坪
平屋の坪単価が2階建てより2万円アップとすると
坪単価=64.67 – 2 = 62.67万円/坪
従って2階建ての本体価格は、35.44坪 × 62.67万円 / 坪 = 2,221万円、になります。
平屋建ての本体価格が2,098万円ですから、123万円ほど平屋の方が安いという結果になります。敷地面積に余裕があれば、平屋がおすすめですね。
なおこのユーザーの上記価格に含まれないオプションには、ベタ基礎、勾配天井、ウッドデッキ、ハイドロプロテクトタイルなどがあり、320万円ほどになっています。
先の事例でも気になりましたが、ベタ基礎がオプション扱いになっています。
一般的に、布基礎よりもベタ基礎の方が強い・安心というイメージがあり、ベタ基礎を標準仕様としている住宅会社もあります。
しかし、それが妥当あるいは合理的であるかどうかは別です。
地耐力が不足しているなどの場合には、ベタ基礎が安心ですが、そうでない場合は過剰な基礎になる可能性もあります。
そもそも、平屋建ては2階建てに比べて基礎の単位面積あたりの負担が小さいため、布基礎でも十分なことが多いのです。
安易に営業マンの勧めに応じるのではなく、あくまでも地耐力調査の結果から判断してもらうようにしましょう。
<口コミ:2019.08.27>一商品名:i-smart
https://aoi05.com/2985.html、より抜粋
実際に私が建てたi-smart平屋の大きさは106㎡。つまり約32.09坪。資金計画書をみると、家の㎡単価は181,562円。
施工面積×㎡単価 106.00㎡×181,562円=19,245,572円
よって、坪単価は599,737円ということです。
上の抜粋文には入っていませんが、このユーザーも平屋建ては2万円アップと紹介しています。その上で、本体価格で60万円/坪を切っているのは安いですね。
このユーザーの付帯工事費では、地盤改良工事費が105万円と突出しています。
これは、ユーザーの土地が田んぼだったとのことですから仕方が有りませんが、もとが田や畑の場合は注意ですね。
その他では、2台駐車のソーラ・カーポートが含まれています。2台駐車用のカーポート屋根とはいえ、自家消費分としても不足かもしれません。しかし、いいアイデアだと思います。
以上、3件の平屋事例を紹介しました。これらから、一条工務店の平屋の本体価格は、60~65万円/坪といえそうです。
一条工務店の値引きはどのくらい?
上で紹介した3事例の中で、ユーザーの価格説明には値引きの話が全く出てきませんでした。
一条工務店では値引きがないのでしょうか。もう少しチェックしてみましょう。
<口コミ:2018/6/27>
直営の一条工務店ならないと思います。
私も散々悩みましたし、そのことを何度も伝えていますが、他社は数十、数百万足す家具などの値引きが付く中、一条工務店は1円も値引き無しでした。値引き交渉は下手な方ではないですが、1円も値引き無しで会社の方針としても値引き交渉はしないといってました。
営業所にもよるんでしょうが基本ないと思ってください。
(https://realestate.yahoo.co.jp/knowledge/chiebukuro/detail/10192270745/)
値引きが多い業界の中で、1円の値引きもないのでは、悩むのも仕方がないかもしれません。
しかし、ユーザーのオーダーに合わせて建てる注文住宅を、最初から或いは交渉次第で値引きする業者の見積りを信用できるでしょうか。
徹底して値引きしない業者の姿勢は、一条工務店の自信や信頼の裏付けと見た方がいいと思います。
<口コミ:2018.04.20>
https://www.ejlog.jp/entry/nebiki、より抜粋
最初に営業の方に値引はできませんとはっきりと言われてしまいました。
まったくないものなんだと思っていたら実は値引あったんです。紹介制度と住まいの体験会でのギフトです。
その2つを使っていると
なんと我が家で値引されていた金額は約70万円にもなっていました。
この口コミで言う紹介制度とは親族紹介制度とのことで、親族の中に一条工務店の方がいれば、1.5%の紹介値引きがあるようです。
しかし、親族が条件では使えるユーザーは限られますね。
ただし、他の口コミでは、一条工務店と提携している会社(銀行やローン保証会社など)の社員であれば提携割引として同様の値引きがあるようです。
ですから、事前に確認しておくことをすすめます。
住まいの体験会のギフトというのは、一条工務店の住まいの体験会で行われるギフト抽選会に当たった場合で、これも誰もが使える訳ではないですね。
結局のところ、一条工務店での値引きは基本的にはないと思っておいたほうがいいでしょう。
<口コミ:2019-04-06>
https://ameblo.jp/yadokarisan-outi/entry-12451879229.htmlより抜粋
食洗機はずしたら6万円マイナス、、、先に知りたかったです。
私はいらない派。まだ使ってないです。営業さんは水道代も節水になるし便利と言ってオススメしてきたけど、はずせるということは聞いてない!しかも6万円もマイナスなら絶対つけてない~
しょうがないから普通に普段使いの食器をしまいます。
これは、一条工務店の標準仕様についている食器洗い乾燥機をマイナスオプションにしたら6万円の減額になると言う情報です。
値引きが厳しいのですから、使わないとわかっている設備は外しておく方がいいですね。このユーザーのように後から気づくのでは後悔してしまいます。
事前にしっかり、プラスオプションやマイナスオプションについても確認しておきましょう。
一条工務店で平家を建てるコツ
一条工務店は、「モデル仕様が標準仕様」を特徴としており、住設備は特に充実しています。
一方で、年々普及率が上がっている太陽光発電システムがオプションであること、ベタ基礎がオプションであることなど、事前に注意しておかなければならない点もあります。
太陽光発電パネルは、一条工務店のグループ会社で製作していますのでリーズナブルな価格になっています。ですから、自家消費型くらいの発電システムがおすすめです。
ベタ基礎に関しては、地耐力調査結果の説明を十分に受け、採用の有無を決定してください。
ほかの住宅メーカーにも話を聞こう
年間着工戸数がトップに迫るほどの一条工務店ですから、同社が提供する住宅の性能や品質は良質なものです。
しかし、だからといって全てのユーザーに最適とは限りません。また、一条工務店の性能や品質を確認するためにも、ほかの住宅メーカーの話を聞くことは重要なことです。
一条工務店で平屋を計画している場合でも、必ずほかの住宅メーカーの話も聞くようにしてください。
相見積もりを必ず行う
同じ住宅規模・仕様でも、住宅会社によって見積額は大きくことなります。
特に、地域の工務店と大手ハウスメーカーとでは、上のグラフのように1,400万円、倍率にすれば1.7倍もの差になることもあります。
その差は、主に企業規模による経費の大小が原因ですが、建材や設備の購入コストでも変わってきます。
一般に流通している建材や設備を購入する場合と、一条工務店のように多くを自社製品で揃えられる場合とでは、後者の方がコストを抑えることができるのです。
それでも、相見積りをしなければ、一般ユーザーには見積り額が高いのか安いのかは判りません。
ですから、注文住宅では必ず相見積りをとるようにしてください。
無料でカタログをもらおう
ハウスメーカーを比較・検討する際に、判りやすく便利なのがカタログです。そして、そのカタログを集めるには、ネット上での一括資料請求サービスの活用がおすすめです。
これは無料のサービスですから、お気に入りのハウスメーカーをゼロから見直す意味でも、できるだけ他社のカタログも参考にしましょう。
その上で、相見積り業者を選ぶようにしてください。
なお、一条工務店のカタログには商品シリーズのカタログとは別に、VOICEという同社のユーザーの声を反映させたカタログもあります。
その中に、平屋を特集したものがありますので是非参考にしてください。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料