そもそも家相とは一体何なのでしょうか?
家相とは風水とは異なり、日本の風土に合わせて発達してきた間取りの吉凶を占うもののことです。
ここでは、家相とそれを占う方位盤の使い方、方位盤を使う前に知っておくべき事柄などを解説していきます。
方位盤とは
方位盤とは家相を判断するための道具で、家の平面図と一緒に使います。
方位盤は、全方位360°を45°ずつ8つに分けた八角形の形をしており、それぞれの角に方位が記されているのもを八方位と呼びます。
さらに「十二支方位」と「十干方位」で分類して、全方位を24の方位に分けたものが「二十四山方位盤」です。
この「二十四山方位盤」は全方位を24の方位に分けるため、八方位の一つの方位をさらに3つに分けています。
方位盤と家相盤(家相方位盤)の違い:2つの種類
方位盤と家相盤(家相方位盤)には、違いがあります。ここでは、その違いについて解説していきます。
方位盤:方位だけ書かれている
方位盤とは、方位のみが書かれているもののことです。
このような方位のみが書かれている方位盤は、どちらの方位に家のどのような設備を設置すればよいか自分で調べる必要があります。
方位盤に書かれている方位が何を意味するのか、よく勉強してから使うようにしましょう。
家相方位盤(家相盤):方位盤に方角以外のことが書いてある
出典:http://arusun.jugem.jp/?eid=486
家相方位盤(家相盤)には、方位以外に家のどの方角にどのような設備を設置するべきか・するべきではないかなどの情報が書き込まれています。
この家相方位盤(家相盤)を用いることで、家相に対する知識があまりなくてもその家の家相の吉凶を調べることができます。
方位盤の使い方
ここでは、方位盤の使い方を解説していきます。
宅心を探す
まず、家の中心である宅心を探しましょう。
家の四隅を対角線で結び、その対角線が交わったところの事です。
この方法で宅心を見つけることができるのは、家の平面図が正方形又は長方形であるときのみです。
家の平面図の形が複雑な場合には、どのような方法で宅心を見つければよいのでしょうか?
そのような場合は、家の平面図を厚紙に張り重心が取れる場所を探します。
この方法で重心が取れる場所が見つかれば、そこが宅心になります。
方位磁石で方角を探す
次に方位磁石を使って、家の方位を探します。
家相を判断したい家が、どちらの方角を向いているか正確に調べるようにしましょう。
方位盤を図面の上に乗せる
出典:https://murasakinoyakata.com/kasohoiban/
家相を判断したい家がどちらの方角を向いて立っているか分かったら、その方位に合わせて方位盤を家の平面図の上に乗せます。
これで、家相を見る準備の完了です。
方位盤は透明のほうがいい
方位盤は紙などで作られた不透明なものと、プラスチックなどで作られた透明なものがありますが、透明な方位盤を使用することをお勧めします。
透明な方位盤であれば、宅心に方位盤の中心を合わせることも簡単にできますし、平面図に重ねた時に間取りの方位も見やすいためです。
方位盤を南北の線と宅心に合わせて方位盤の角をマークし、最後に線で結べば、家相を見る準備の完了です。
家相の方位盤を使う際に知っておきたい事
家相の方位盤を使う際には、いくつか知っておくべき事柄があります。ここではその知っておきたいことを解説していきます。
鬼門(北東)と裏鬼門(南西)
方角の中には、鬼門(北東)と裏鬼門(南西)というものがあります。
その名の通り鬼(邪気)が出入りする門(方角)と考えられており、不吉な方角とされています。
また、裏鬼門(南西)とは、鬼門の反対側の方角のことです。
陰陽道においては、この裏鬼門(南西)も鬼門(北東)は不吉な方角とされています。
方位盤による鬼門(北東)と裏鬼門(南西)とは、鬼門(北東)は「丑寅」、裏鬼門(南西)は「未申」の方向です。
鬼門(北東)や裏鬼門(南西)の方角には、玄関(門)、キッチン、水回り(トイレ・バスルーム)の3つの設備を設置は避けるべきとされています。
また、それ以外にも建物の形状の凹凸も作るべきではありません。
鬼門(北東)家相が悪いと、財産や親族間の人間関係に問題が出る、幼児の病気や子宝に恵まれないなどの影響が出ると言われています。
また裏鬼門の家相が悪いと、忙しく疲れやすい、努力が報われない、夫婦間にトラブルが起こる、妻に難が及ぶといった影響が出るとされています。
鬼門(北東)・裏鬼門(南西)共にあっても良い設備は、寝室・子ども部屋・書斎などです。
鬼門(北東)・裏鬼門(南西)の禁忌には、昔の生活に根差した知恵が影響しているとも言われています。
昔は水回りの換気が悪かったため、鬼門(北東)に水回りがあると冬は冷えや湿気、空気のよどみなどの原因となりました。
また裏鬼門に台所を設置すると、もちろん昔は冷蔵庫などがないため、日が差す夏場は特に食品が腐敗しやすいといったデメリットがあったと考えられます。
このような理由から、現代でも家相の点において、鬼門(北東)・裏鬼門(南西)には設置するべきではない設備が定められているのです。
正中線と四隅線(しぐうせん)
正中線は、方位盤上で東西の線と南北の線が重心で直交した十字の線、四隅線とは北東から南西の線が重心で直交したX字の線のことです。
この四本の線上に、建物の欠けは厳禁とされています。
また、トイレやシンク、バスルームやごみ置き場、浄化槽などの「不浄物」がかかることも家相上悪いとされています。
さらに、キッチンや門、出入り口(玄関、掃き出し窓など)がかからないようにすることが家相上大切です。
それ以外にも火気が発生するストーブやポリバケツなどのごみ入れを置くことも望ましくありません。
鬼門と裏鬼門に関してはご存知の方も多いと思いますが、正中線・四隅線についてはあまりよく知らないという方もおられます。
家を建てる際には、正中線と四隅線にも注意して設計を行うようにしましょう。
八方位・二十四山方位の五行
家相は陰陽五行に密接なかかわりを持つものであるため、八方位にはそれぞれ五行(木火土金水)が定められています。
八方位と五行の関係は以下の表のとおりです。
木 | 東 |
木 | 東南 |
火 | 南 |
土 | 南西 |
金 | 西 |
北西 | |
水 | 北 |
土 | 北東 |
二十四山方位とは、八方位をさらに均等に15°ずつ3分割にしたものの事です。
下の図の北の方位エリアには、中心に「子」と都の両サイドに「壬(みずのえ)」と「癸(みずのと)」が入っています。
この「子」、「壬」、「癸」は全て水の五行であるため、北は「水の五行」となります。
木火土金水の五行には、それぞれ相性の良し悪しがあるため、家の間取りを考える際には、この相性にも気を配らなければなりません。
出典:https://murasakinoyakata.com/kasohoiban/#i-3
例えば水の五行と、土及び火の五行は相性が悪いとされています。
ですので、土の五行である北東と南西、火の五行である南のエリアに水回りを配置することは家相上よくないということになります。
特に土の五行である北東と南西は鬼門と裏鬼門に当たるため、水廻りの配置は特に望ましくありません。
このように、家を設計する際に家相を考えるためには、方角に対するさまざまな知識が必要となるのです。
出典:https://kknews.cc/geomantic/gg5xo2l.html
新築注文住宅は家相のプロに無料相談しよう
新築注文住宅を建てる場合、まず家の設計から行うことになります。
その場合、土地の建ぺい率や容積率などの制約以外にも、家相を考えて設計することが望ましいといえるでしょう。
家相の考え方は単なる迷信ととらえる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし家相は、昔の生活の知恵に則った暮らしやすい家づくりにも通じるため、おろそかにしないほうが良いでしょう。
ですので、良い家相の家を設計し建てるためには、プロの意見を聞くことをお勧めします。
相談するだけなら無料という設計士もいるため、気軽に相談してみましょう。
プロなら適切な間取りを考えてくれる
一般的な建築士であれば、建ぺい率や容積率など法律上の土地の制約のみを考えて家の設計を行います。
しかし家相にもこだわるのであれば、家相にも精通したプロに設計を依頼しましょう。
このような家相に精通したプロであれば、土地の法律上の制約のみではなく、家相の面からみても適切な間取りを提案してくれます。
せっかく家を建てるなら家相の良い間取りにしよう
家を建てるということは、ほとんどの人の場合一生に一度の大きなイベントになります。
そのようにして建てる家なので、家相にも気を配って建てることをお勧めします。
新築の家で幸せなトラブルのない生活をおくるためにも、家相の良い間取りの家を建てましょう。
無料診断ができる一括資料請求サービスがおすすめ
家相の良い新築注文住宅を建てる場合には、家相の良い家であるかどうかを診断してもらうようにしましょう。
その際必要な資料を業者に請求して、費用がいくらぐらいかかるのかを把握しておく必要があります。
ですので、新築注文住宅の建築を依頼したいと思っている業者には、必ず見積もりを出してもらうことが大切です。
この時に一つの業者にのみ見積もりを依頼するのではなく、複数の業者に依頼することがポイントになります。
しかし、複数の業者を自分の足を使って訪問し見積もりや資料を収集することは意外と面倒なことです。
そのような場合は、一括資料請求サービスを利用することをお勧めします。
このサービスを利用することで、家にいながら希望する複数の業者の資料を手に入れることが可能になります。
新築注文住宅を建てようと思った際には、まずこのサービスを利用して各業者の資料を入手し、建築を依頼する業者の選定に役立てましょう。