トイレは、家相における重要な設備の1つです。どこに置いても吉とならない一方、避けたほうがよい方位もあります。
特に北東や南西、および各方角の中央は凶となっている点に注意が必要です。
この記事ではトイレを配置する際の注意点を述べたあと、家相のポイントを方角別に解説します。
その後に、住宅を新築する際のポイントを説明していきます。
正中線上、四隅線上は必ず避ける
トイレを設置する際には、以下に示す線上への配置を避けることが重要です。
- 南北、東西を結ぶ「正中線(せいちゅうせん)」
- 北東と南西、北西と東南を結ぶ「四隅線(しぐうせん)」
正中線は、気のエネルギーが強い場所です。
一方で、トイレは不浄の場とされています。
したがって、正中線の上にトイレを設置すると不浄のエネルギーが強くなってしまうため、よくありません。
鬼門(北東)・裏鬼門(南西)は避ける
トイレを設置する場合は、鬼門となる北東方向と、裏鬼門となる南西方向も避ける必要があります。
鬼門や裏鬼門は、清浄に保つことが必要な場所です。ここにトイレを配置することで、鬼門や裏鬼門は常に汚物にさらされてしまいます。
これは気が乱れる原因となり、家族の健康状態が悪くなるなど、災いのもととなります。
新築で2階建てで2階に設置する際は注意
2階建ての新築を建てる際は、2階にもトイレを設ける場合が多いでしょう。この際は2階のトイレも家相に従い、設置場所を決めることが必要です。
よく「2階には家相がない」という話を聞きます。
しかし、家相は住まいの知恵という観点もあります。このため、2階においても家相を気にすべきでしょう。
したがってトイレは1階・2階に関わらず、家相を考慮した配置が必要です。
玄関の真上に設置しないようにしよう
2階にトイレを設置する場合は、玄関の真上を避けて設置することが重要です。たとえ方角に問題がない場合でも、トイレの真下が玄関とならないように配慮しましょう。
そもそも玄関は人だけでなく、さまざまな「気」も出入りする場所です。
その上にトイレがあると、常に不浄なものの下をくぐって出入りすることになってしまいます。これは何事に対してもよくありません。
トイレは宅心エリアは避ける
トイレは宅心エリア、つまり家の中央を避けて設置することが必要です。それは家相において、家の中央にトイレを配置することは大凶とされているためです。
家相では、家の中央が大変重視されています。
ここにトイレを配置すると、家全体が汚れたものに支配されることになり問題です。
したがって、以下のような事態に陥ることが懸念されます。
- 家族の運気が低下する
- ガンなど、健康上のトラブルが生じる
- 治療費がかさみ、家計が苦しくなる
また家の中央にトイレを配置すると、窓を設置しにくい点もデメリットとなります。このため臭いがこもりやすく、また暗くなりがちです。
改善のためには換気を十分に行い、照明も明るくすることが重要です。加えて、芳香剤を置くこともよいでしょう。
トイレは清潔に保つようにする
よい運気は、汚れを嫌います。したがって幸運を家に招きたいなら、トイレを清潔に保つことが重要です。
こまめに清掃をすることで、金運や健康運などの上昇が期待できます。
特に鬼門や裏鬼門にトイレを作ってしまった場合は、常にきれいにすることをおすすめします。
トイレの方向別における家相のポイント
トイレはどこに配置してもよい効果がない一方、絶対に避けたい方位があります。家相では家の中央だけでなく、北東や南西も避けるべき方角です。
ここからはトイレを配置する方角別に、家相のポイントを解説していきます。
北のトイレと家相
北のトイレは、やや凶とされています。配置する場合は北の中心を避け、暖房や換気をきちんと行うことが大切です。
家相において、北は君子の場所といわれており、聖なる方位となっています。もし北の方角にトイレを配置すると、以下の問題が発生するおそれがあります。
- 日光が届きにくいため、冷えやすい
- 湿気がこもりやすく、カビが生えやすい
このためトイレが北にある場合は、以下の対策が必要です。
- 換気をこまめに行って、湿気や臭気を外に逃がす
- 冬場はヒーターなど暖房を入れて、冷えないようにする
- 内装に暖色系のものを使う
上に示す通り、北にトイレがある場合は換気や冷え、湿気などへの対策が求められます。
北東のトイレと家相
北東のトイレは鬼門にあたるため凶であり、避けるべき方位です。鬼門にトイレを配置すると、以下の災いをこうむるおそれがあります。
- 男性の運気に悪い影響を与える
- 健康運が下がり、けがや事故にもあいやすくなる
- 相続人にトラブルが生じる
また北東の方角は北と同様、日当たりが悪く湿気がこもりやすいこともデメリットにあげられます。
どうしても北東にトイレを設置する場合は、暖房を置くことや換気をするなどの対策が必要です。
東のトイレと家相
東のトイレは、やや凶とされています。設置する場合は家の中心を避け、換気を行うようにしましょう。
東は太陽が昇る方角であり、発展を意味します。この方角にトイレがあると、太陽の活力が家の中に入りません。
したがって、住む人の活力もなくなってしまいます。特に長男の行いが悪くなるため、トラブルに悩まされることになるでしょう。
もし東の方角にトイレを配置する場合は、換気を十分に行うことが大切です。生花を飾ることも、よい対策の1つにあげられます。
東南のトイレと家相
東南のトイレは、やや凶とされています。特に事業を営んでいる方は注意が必要です。もし設置する場合は、換気を怠らないようにしましょう。
東南の方角は、信用や人気という意味を持つ方位です。この方角にトイレがあることは、すべての物事が整わないことを意味します。
したがって仕事や日常生活でトラブルが起き、あなたの信用が失われる可能性があります。特に経営者や自営業の方は生活の危機に陥るおそれもあるため、注意が必要です。
もし東南の方角にトイレを設置する場合は、換気が重要です。加えて、お香や芳香剤などの活用も効果が期待できます。
南のトイレと家相
南のトイレは、凶とされています。特に夏は暑くなるため、避けるべき方位です。
家相において、南の方角は火を象徴するものとなっています。一方でトイレは、水と密接な関わりがある点が特徴です。
したがって南の方角とトイレは互いに対立し争う関係ですから、同じ場所に配置しないようにしましょう。
もし南の方角にトイレを置くと、以下の悪影響が起こるおそれがあります。
- 夏は蒸し暑く、熱気や臭気がこもる
- 健康運に悪影響をおよぼし、病気にかかりやすくなる
- 訴訟など、さまざまなことにトラブルが発生する
そもそも南の方角は、日光の熱を受けやすい特徴があります。
したがって断熱性の高い窓にすることや、外によしずなどを立てて熱をさえぎるといった対策が必要です。
またトイレにラベンダー色の物を置くことも、対処法の1つにあげられます。
南西のトイレの家相
南西のトイレは裏鬼門にあたるため凶であり、避けるべき方位です。
南西の方角は、母や主婦といった意味があります。したがってこの方角にトイレを置くと、主婦が体調を崩すなどの悪影響を受けるおそれがあります。
また、消化器系の病気や皮膚病にも注意が必要です。
加えて南西の方角には、南と西から太陽の光が当たります。したがって南の方角と同様に、熱気や悪臭がこもりやすい点にも注意が必要です。
このため夕方になっても蒸し暑さが続き、使いにくいトイレになってしまいます。
南西にトイレがある場合は、とにかく掃除が大切です。また南のトイレと同様、熱をさえぎる対策も欠かせません。
西のトイレの家相
西のトイレは、やや凶といわれています。もし設置する場合は、西の中心を避けましょう。
家相において、西はお金を司る方位といわれています。トイレがあると金運が下がり、貧困に悩まされるおそれがあります。
また西の方角にあるトイレは、西日を受ける点にも注意が必要です。
特に夏は、いつまでも蒸し暑く不快な場所になりかねません。このため南のトイレと同様、熱をさえぎる対策が必要です。
臭気対策のため、こまめな清掃や換気も忘れないようにしましょう。
北西のトイレの家相
北西のトイレは、凶といわれています。特に冬は寒くなりがちであり、健康面が心配です。
北西は、家の主の定位置といわれています。もし北西にトイレを配置すると、以下のような災いを受けるおそれがあります。
- 出世の道が閉ざされ、新しい事業も失敗する
- 主人の体調が悪くなる
- 財産を失う
また北西は北と同様、日光が入りにくく暗い雰囲気になりがちです。このため明るめの照明を選び、冬は暖房を入れるなどの対策が有効です。
また、観葉植物を置くこともおすすめします。
新築時の家相・風水の間取りはプロに相談する
新築の住宅は、高額な買い物です。良い家相の家に住むためには、新築時に家相や風水のプロに相談することが重要です。
近年では、家相を考慮した一括資料請求サービスもありますから、活用するとよいでしょう。
素人が考えても難しいのでプロに任せると楽
良い家相の家を設計することは、簡単ではありません。家にはキッチンやトイレ、玄関など、必要な設備が数多くあります。
設計の際には各設備を限られた敷地内に納め、かつ家相に問題がないように配置する必要があります。
このような設計は、素人では難しいものです。プロに任せることで、家相に配慮した住みやすい家を設計してもらえます。
家相は変更できないので後悔しないようにしよう
家相を変えることもまた、簡単ではありません。それは、家相の変更は建物の改築やリフォームが必要となるためです。
これにより、数千万円といった費用が必要となります。
したがってよい家に住むためには、設計の段階で家相も検討することが大切です。
新居に住み始めた後で後悔しても、できることは限られます。住宅は高額な買い物ですから、家相も十分に考慮して決めましょう。
家相の相談を無料で依頼できる一括資料請求サービス
住宅の一括資料請求サービスのなかには、家相の相談を無料で依頼できるものがあります。一括資料請求サービスを活用すると、以下のメリットが受けられます。
これにより、家相を踏まえた家づくりを進めることが可能です。
- 家相に関する相談を無料で受けられる
- 家相が得意な住宅メーカーや工務店に相談できる
- 家相や風水に配慮した間取りプランを受け取れる
設計の時点から家相の相談を行うことで、満足できる家に住むことが可能となります。家相診断は通常有料ですが、無料でしてくれるのでおすすめです。