セキスイハイムは積水化学工業が展開している住宅ブランドで、未来を見据えて長く住める家づくりをしているのが特徴です。
大手ハウスメーカーになり、CMでも見かけるのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
今回は、セキスイハイムの特徴や坪単価の相場、注文住宅を建てた際の予算目安などを紹介します。
これから家を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
セキスイハイムの注文住宅の特徴
もともと化学素材を扱うメーカーから派生した住宅ブランドのため、新しい素材や技術を投入して高性能な家づくりをするのがセキスイハイムの特徴です。
どのような性能を持っているのか、以下の10性能に分類して、1つずつ見ていきましょう。
- 耐震性能
- 耐久性能
- 温熱・空気環境
- 気密・断熱性能
- 省エネ性能
- 可変性能
- 遮音・防音性能
- 耐風・耐水・耐火性能
- 防犯性能
- 加齢配慮
それでは、詳しくご紹介していきましょう。
1.耐震性能
地震が多い日本において、住宅を長持ちさせようと思うと、耐震性能は無視できない性能の一つといえるでしょう。
セキスイハイムの構造で特徴的なのは、工場で作り上げて現場に搬入するボックスラーメン構造です。
これは、金属の柱と梁を組みあわせサイコロ状のボックスユニットを作り、それを組み合わせて骨組みとする構造です。
現場で組み立てるのではなく、工場にて大型の溶接機械を使って精密に組み立てるユニットは、巨大地震が来ても問題ありません。
さらに、この頑丈なユニット同士を接合して一体化することでより強い骨組みになります。上下左右のユニットと連結していくことで、地震のエネルギーを分散させる耐震構造を持っています。
また、建物を乗せる土台となる基礎においても手を抜きません。基礎には「布基礎」と「ベタ基礎」二種類の工法があります。
布基礎は使うコンクリートと造るための手間が少ないためコストを抑えられますが、重量を支える面積が狭いので地盤に負荷がかかります。
家の床面積全体で建物を支えるベタ基礎は、重量を面で支えるため大きな地震が来ても地盤に大きな負担がかかりません。
コストはかかりますが、基本的にベタ基礎を採用することで耐震性能を高めています。
2.耐久性能
建築時の建物費用だけでなく、後々のメンテナンスまで考えて高耐久部材を使用しているのもセキスイハイムの特徴です。
外壁には紫外線や酸性雨に強い磁器タイル材を使用して、ずっと塗り替えの必要がありません。
さらに、雨が降ると外壁が雨水と一緒に流れ落ちるという機能も持っていて、いつまでもキレイな外観を保つことができます。
3.温熱・空気環境
冷暖房性能に加えて、空気をキレイに保つ機能もあるため、快適に過ごしやすいのもセキスイハイムの特徴です。
どこでも涼しい空気調整システム
室内の壁に設置する一般的なエアコンと違い、床下に設置する「快適エアリー」冷房システムを採用しています。
空気の吹きだし口と吸い込み口の位置を離すことができるため、お部屋全体に涼しい空気を循環させることが可能です。
そのため効率が良く、広い部屋でも空調が効きにくいということはありません。
家全体が暖かい空気調整システム
暖房についても、家じゅうのさまざまな場所に吹き出し口を設置して全体的に暖めます。
足元から吹きだす温風と、床自体がじんわりと暖かくなる二つの暖め方で、室内の温度差が発生しづらいのが特徴です。
きれいな空気で生活する
家自体が高気密のため、汚れた空気が入りづらいですが、換気で取り入れる空気の質にもこだわっています。
高性能3層フィルターシステムを換気に取り入れ、花粉やPM2.5などの物質を侵入させません。
黄砂や火山灰といった様々な物質を99.9%ブロックするので、毎日きれいな空気を保つことができます。
4.気密・断熱性能
一つひとつのユニットを工場で生産するため、現場で組み立てる以上の気密性と断熱性を持っているのも大きな特徴です。
高気密、高断熱の家は外部からの暑さ寒さが進入しづらいので、光熱費を抑えながら快適に過ごすことができます。
今や一般的になった複層ガラスを採用するのはもちろん、アルミと樹脂を組み合わせた断熱性の高いサッシで窓の断熱性も手を抜きません。
一般的なアルミサッシの約2.8倍の断熱性で、窓から熱が出入りするのを防ぎます。
5.省エネ性能
太陽光発電、蓄電システム、効率的な冷暖房システムなどを組み合わせて、環境と家計に優しい家づくりを目指しています。
太陽光発電で電気を作って蓄電して使えば、光熱費ゼロの生活はもちろん、プラス収支で貯金をすることも夢ではありません。
屋根面積いっぱいまで太陽光パネルを設置できる技術など、独自のサービスも展開してエコ住宅を造っています。
6.可変性能
家族の形は時間とともに変化します。子供が生まれたり、巣立って言ったりというタイミングで間取りを変えたくなることもあるでしょう。
セキスイハイムは、柱や耐力壁を最小限に抑えて、間取り変更の自由度が高いのも特徴です。
オープンな大広間を作ることもできますし、家族が増えたら壁を作って部屋を増やすことも可能です。間取りの自由度は平面方向だけではありません。
縦の自由度も高いため、将来足腰が悪くなった時にエレベーターを設置することもできます。
様々なライフスタイルに対応しやすいので、結果的に長く住むことができるのは大きなメリットです。
7.遮音・防音性能
外からの音を防ぐ性能が高いのもセキスイハイムの特徴です。
外壁、窓、屋根に遮音・防音性能が高いものを使うことで、外を走る車の音もひそひそ話レベルに軽減します。
室内の間仕切りや床にも遮音性を持たせているので、家族同士の生活音も気になりません。家族が多く、就寝時間がばらつく家でも快適に過ごせるでしょう。
8.耐風・耐水・耐火性能
台風やゲリラ豪雨が多い日本では、雨や風への耐久性能も重要です。セキスイハイムは過去の台風データを参考に、通常ではありえないレベルの状況で耐水性能を確認しています。
また、乾燥する冬場には火災に対する耐火性能も見逃せません。標準装備の磁器タイルは延焼しづらく、万が一隣家が燃えても貰い火の心配が少ないです。
いざという時に頼りになる耐久力を持っているので、安心して毎日過ごすことができます。
9.防犯性能
様々な防犯対策を施し、防犯性能自体も向上させながら「狙われない」家づくりをしています。
シャッターやピッキング対策はもちろん、センサーライトなどで侵入しやすいポイントをなくします。
カードキーシステムなどの最新装備を選ぶことも可能で、カギ穴がないため不正侵入ができません。
万が一狙われてしまったときも、防犯性能の高い設備を使うことで被害を食い止めるようになっています。
10.加齢配慮
住宅の寿命が長くなると、年を取ってから暮らすことも考えなければいけません。セキスイハイムの家は様々な「差」をなくすことで誰にとっても住みやすい家を目指しています。
部屋ごとの段差や階段の高低差をなくせば、足腰が弱ってからも移動に困ることはありません。
手すり付きトイレなどの設備を導入しておけば、加齢による体力差にも対応できます。
入浴しやすいユニットバスや温度差の少ない空調システムがあれば、冬の入浴時に心臓発作が起きる「ヒートショック」も防ぎやすくなります。
出典:https://gafpsp.org/?p=644
セキスイハイムの坪単価はいくら?
注文住宅の建物価格を考えるとき、坪単価を用いることは多いですが、セキスイハイムの坪単価について調べてみました。
セキスイハイムの坪単価:70~80万円
様々な口コミから情報を統合してみると、セキスイハイムの坪単価は平均すると70~80万円になるケースが多いようです。そ
れぞれの口コミも参考にしてみてください。
セキスイハイムの坪単価の口コミ
実際にセキスイハイムで家を建てた方の口コミを見てみましょう。
セキスイハイムは坪単価50万円でも建つという口コミ
割と適正な判断だね。セキスイハイムは坪50万円でも建つよ。
モデルハウス見て坪50万円だと言ってるなら何に金がかかってるか分かってないんだと思うよ。e戸建てより引用
坪単価69万円の口コミ
グランツーユーで建てた方教えてください。
坪単価69万は妥当ですか?
空調、太陽光、外壁タイル別で。
最初の見積もりでは坪単価80万から値引きで
69万です。e戸建てより引用
坪単価80万円の口コミ
SPSで坪単価80万くらい
太陽光と外壁込みで
坪単価100万になる。e戸建てより引用
坪単価は正直当てにならない
坪単価に関する3つの口コミを紹介しましたが、50~100万円と大きな価格差があります。
これは、空調や太陽光といったオプション装備の有無や、間取りプランによって価格が上下するためです。
作るプランによって変わってきますので、あくまで参考相場程度に考えてみてください。
セキスイハイムの注文住宅の価格
セキスイハイムの注文住宅を実際に建てた方の口コミを参考に、皆さんが総額どれくらいで建てているのか見てみましょう。
地域によって土地代などが変わってくるので誤差はありますが、平均すると4,000万円前後になることが多いようです。
予算ギリギリだと契約後にかかる費用がオーバーするという口コミもありますので、検討する際の参考にしてください。
本体価格が総額で4,700万円
我が家でいただいた見積もりですが、本体価格35坪で3500万円超です。
付帯費等入れると4600万円、その他費用として100万円、総額4700です。e戸建てより引用
建物の坪単価100万円と、恐らくかなり豪華な仕様のようですね。希望のオプションを全て入れるとこれくらいになると考えておきましょう。
土地代込みで総額4,000万円の費用
ギリギリな感じだと契約した後で予算オーバーしたりします
土地が1000万前後、50坪前後なら総額4000万くらいかかりそうですね当たり前ですが土地が広くなればなるほど外構代が増えます
太陽光15年保証はパネルじゃないですか?パワコンは5年保証でかなり手厚いレベルじゃないですかね
昔は1年保証がざらでした
電力会社の買取は10年保証だと思いますe戸建てより引用
建物の総額3,000万円で50坪、坪単価にすると60万円とかなりリーズナブルです。建坪が大きいと多少単価は下がる傾向があります。
ギリギリだと予算オーバーするというのは貴重な意見ですから、参考にして余裕のある予算組をしましょう。
3,300万円の見積もりの口コミ
我々はBj basic で 3,300万です。
太陽光 約4.3kw
快適エアリー1Fのみ
ホームシアター
蓄電池 5kwh
総タイル外壁
エコカラット3箇所
間接照明→リビング・寝室・トイレ
和室小上がり我々は450万くらい値引きしてもらってます。
もし外構工事はハイムさんでやらなくてもよければ、50万は下がりますよ。
e戸建てより引用
太陽光に蓄電池など、そこそこのオプションを入れて3,300万円に収まっているのでかなりお買い得な事例ですね。
建坪と土地代が分からないので何とも言えませんが、3,000万円台で建てられるならかなりの人の選択肢に入ってきそうです。
家の建て替えにかかる諸費用
親の家や実家を建て替える場合は土地取得費用が浮くのは大きなメリットですが、その分発生する諸費用もあります。
どのような費用が、いくらくらい必要になるのか一つずつ見ていきましょう。
解体工事費用:1坪3~4万円
構造 | 坪単価 |
木造住宅 | 3~4万円 |
鉄骨造 | 4~5万円 |
鉄筋コンクリート造 | 6~7万円 |
既存の家を建て替える場合、まずは解体して更地に戻す必要があります。
解体費用は建物の構造によって変わり、木造<鉄骨造<鉄筋コンクリート造の順に高くなります。
30坪(建坪) × 4万円(1坪当たりの解体費用)= 120万円(解体費用)
上記のように、30坪の木造住宅を解体した場合、およそ120万円の費用がかかります。
解体費用は住宅ローンなどに含むことが難しく、現金で用意する必要がありますので予算に入れておきましょう。
引っ越し費用:約20~40万円
家族 2人 | 家族 3人 | 家族 4人 | 家族 5人以上 | |
---|---|---|---|---|
~15km未満 (市区町村内) |
平均80,527円 | 平均93,593円 | 平均116,398円 | 平均138,115円 |
~50km未満 (都道府県内) |
平均81,822円 | 平均103,078円 | 平均114,283円 | 平均122,071円 |
~200km未満 (同一地方内) |
平均105,918円 | 平均138,112円 | 平均151,298円 | 平均120,111円 |
~500km未満 (近隣地方) |
平均114,905円 | 平均177,000円 | 平均183,241円 | 平均318,571円 |
500km~ (長距離) |
平均148,949円 | 平均185,867円 | 平均205,932円 | 平均257,122円 |
出典:価格ドットコム
建物が完成した後に入居する際の引っ越し費用も忘れてはいけません。
引っ越しの際に必要になるものや、ご近所への挨拶の品など用意するものは意外とあるので、ギリギリの予算だとオーバーする可能性があります。
家族の人数と引っ越し距離にもよりますが、少し多めに20~30万円前後の引っ越し代を考えておきましょう。
仮住まいの家賃:月8万円
項目 | 費用 |
---|---|
仮住まい家賃 | 8万円 × 8カ月分 = 64万円 |
敷金 | 8万円 × 2カ月分 = 16万円 |
礼金 | 8万円 × 1カ月分 = 8万円 |
総額 | 88万円 |
今住んでいる家を建て替える場合、工事期間中に住む場所の家賃も必要となります。
毎月の家賃に加えて、敷金と礼金なども必要となりますので、計算する際は注意しましょう。家賃8万円、工事期間8か月で計算すると総額88万円の費用が必要です。
ちょうどよい物件が見つからなければ、高い家賃を払う可能性もありますので少し多めに見積もっておきましょう。
また、出るときと入るときの二回分引っ越し費用も掛かりますので忘れずに計上しておいてください。
セキスイハイムで建て替える際のポイント
注文住宅で建て替える際に失敗しないためのポイントを3つ紹介します。見積を取る前に頭に入れて、必ず実践するようにしましょう。
セキスイハイム以外のハウスメーカーの意見を聞こう
セキスイハイム一社に決め打ちするのではなく、他のハウスメーカーの意見を聞くのは大変有効です。
会社ごとにプランの内容や考え方が違い、他社と比べることでそれぞれの良さや今一つなポイントも分かります。
セキスイハイムに限ったことではありませんが、一社だけのプランで建ててしまうと後で後悔しかねません。
幅広い選択肢の中から、自分に合ったものを選ぶことで住みやすい家を手に入れることができます。
価格は比較しないと失敗する
注文住宅を検討する際は、必ず相見積もりを取るようにしましょう。
住宅業界は専門性が高いため、見積を般の方が見ても妥当かどうか分かりません。
一社の見積だけでなく、いくつかの見積を見くらべることで初めて価格が高いか安いか分かるようになります。
一括資料請求サービスがおすすめ
相見積もりする会社を探すときは、一括資料請求サービスの利用がおすすめです。
検討するエリアのハウスメーカーや工務店を一つずつ調べて、それぞれの会社に資料請求するのは楽な作業ではありません。
一括資料請求サービスなら、複数の会社を見くらべることで、自分たちの希望に沿った家を建ててくれそうなところを見つけやすいです。
資料請求もまとめて行えるので、浮いた時間をプラン作りや家づくりの勉強に充てることもできます。
注文住宅を検討するなら、まずは一括資料請求サービスを使って資料を集めるところから始めてみましょう。
住宅は一生に一度の高価な買い物です。数千万円単位になるため、できれば値段を安くしたいものです。
実は値段の高い注文住宅ですが、建売よりも安く家を建てられる方法があるってご存知ですか?
建売でもいいですが、せっかくであれば自由に仕様や間取りを選べる注文住宅がいいですよね。
ただ、注文住宅は失敗してしまう方がほとんどです。夢のマイホームで後悔したくないですよね。
※お断り自由・完全無料